宇多丸 BEYOOOOONDS『灰toダイヤモンド』『フックの法則』『Go City Go』を語る

宇多丸 BEYOOOOONDS『灰toダイヤモンド』『フックの法則』『Go City Go』を語る アフター6ジャンクション

宇多丸さんが2024年6月24日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション2』にてBEYOOOOONDSの『灰toダイヤモンド』『フックの法則』『Go City Go』を紹介し、絶賛していました。

(宇多丸)それでは早速、行ってみたいと思いますが。森田さん、僕はですね、今回ド頭、結構久しぶりですよね。ハロプロを……とにかく、今月はハロプロがすごかった。もちろん、ハロプロは継続してずっと取り上げてるんだけど、これほどなんていうかな? もう頭に、巻頭で「今月の優勝曲」っていう感じでハロプロをドンドンドンドンッていうのはなかなかないんですよね。

(森田秀一)そうなんですよね。ここ最近、トリプルA面シングルみたいな感じでだいたい出ていて。そこから1曲はだいたい選んでるんですけどね。

(宇多丸)そうなんです。なんだけど今回、これね、TBSラジオの推薦曲にもなってるんで。結構、皆さんいっぱい聞いたと思いますがBEYOOOOONDSの『灰toダイヤモンド』と、あとは『Go City Go』という曲と『フックの法則』のトリプルA面シングルが全部、よかった! まじで! 全て、児玉雨子さん作詞で、星部ショウさんが作曲という。だから新世代ハロプロ作曲陣の感じだし。あのね、もうダメ。これはちょっと……だから誌面上は一応、形式上、『灰toダイヤモンド』を代表曲として選んでるけど。ちょっと他の2曲もいいので。

今日は、そっちもかけてきたいと思います。ということで、まずはですね、『フックの法則』という曲から行きますね。これはずっとハロプロの編曲、ちょっと生っぽい感触の編曲、アレンジ。非常に定評がある鈴木俊介さんが編曲で。インタビューによればちょっとジャミロクワイとか、そういう雰囲気を……たぶんコード進行感だろうね。ホーンと渋いコード感の絡みがたぶん、その雰囲気なのかな? ということで、非常になんていうか、もう聞けばわかる非常にかっこいいハロプロファンク・ディスコの傑作じゃないでしょうか。お聞きください。BEYOOOOONDSで『フックの法則』。

BEYOOOOONDS『フックの法則』

(宇多丸)はい、聞きながら「ここがかっこいい!」みたいなのを(笑)。ちょっとね、ジャズ・ファンクテイストも入ったような。

(山本匠晃)いや、いい!

(宇多丸)ハロプロファンク、ハロプロディスコでございます。『フックの法則』。やっぱりこの切れのいいホーンとかは鈴木俊介さん編曲ですよね。ハロプロの歴史に残るような編曲家でございます。どんどん来るよ?

(森田秀一)すごいですよね。今月は。

(宇多丸)続いて、行きましょう。続いては、BEYOOOOONDSの同じシングルから『Go City Go』という曲、行きますね。同じく作詞は児玉雨子さん、作曲は星部ショウさん。編曲は炭竃智弘さん。これは東海道新幹線とのコラボ企画ということで、駅名を読み込んでいくんですけど。一聴してこれ、『Go City Go』っていうのは五七五なんですよ。ということで、ジャパネスクな雰囲気を入れたポップチューン。

リズム感はファレルの『Happy』とか、ああいう感じのリズムだと思ってください。それにすごいジャポネスクポップが入っているっていうか。めっちゃセンスいいです。お聞きいただきたいと思います。BEYOOOOONDSで『Go City Go』。

BEYOOOOONDS『Go City Go』

(宇多丸)はい。BEYOOOOONDSで『Go City Go』、途中まで聞いていただいております。いいよね? 聞きながら山本さんがよがってくれるのはいいんだけども、叫ぶからうるさいんだけど?(笑)。みんなビクッとしてたよ(笑)。ねえ。でも、わかるわかる。こちら、ラジオネーム「タノ」さんも「イントロから上がる!」ってね、いただいております。ありがとうございます。

(森田秀一)BEYOOOOONDSだとね、今までやってたのだとCHICA#TETSUっていうユニットで『高輪ゲートウェイ駅ができる頃には』っていうのとか。あのへんのシリーズも駅名で。それを引き継いでいるのかな、みたいな。

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(宇多丸)でもこれ、うまくまとまっているなって。最高だなって思います。BEYOOOOONDS『Go City Go』をお聞きいただいています。いろいろまた途中、止まって和歌っぽいのを読むところとか、ギミックがあったりして。ということでということでBEYOOOOONDS、リードシングルを……要するに3曲ともリードなんだけど。『フックの法則』『Go City Go』と聞いていただきましたが最後にかけるのはもちろん、TBSの推薦曲でも皆さん、何度も聞いてると思います。その時点から結構、メールをいただいてて。

「これはすごい曲でしょう!」って。で、とっくにマブ論の締め切りを過ぎてたから。「取り上げますよね?」って言われても「いや、今月じゃねえから」みたいな。でもね、本当にこれはすごいです。児玉雨子さん作詞、作曲は星部ショウさん。編曲は大久保薫さん。大久保さんは割とビッキビキのEDM路線以降というか。一気にさらに強くなってきた編曲家の方ですけど。これはハロプロファンク、ハロプロディスコの気持ちいいところをとにかくものすごい……とにかく展開が多いんだよ。

Aメロの中でも展開するし、Bメロの中でも展開するし、サビの中でも展開するし。その全部が気持ちいい要素だけでできてるみたいな。ちょっとね、密度がやばくて。この上げ感っていうのは、ちょっとすごい。だから3曲とも良いんだけど、やっぱりこの『灰toダイヤモンド』っていう、これが一応最初の1曲なんで。これをまとめて、僕はハロプロ史上に残るシングルって言っていいと思うなと。

(森田秀一)そうですね。これ級のはなかなかないですよね。

(宇多丸)なかなかない。ということで、大傑作だと思います。お聞きください。BEYOOOOONDSで『灰toダイヤモンド』です。

BEYOOOOONDS『灰toダイヤモンド』

(宇多丸)あ、フルで聞いちゃった。イエーイ! いろんなかっこいい展開があるから。

(山本匠晃)これはヤバい(笑)。

(宇多丸)BEYOOOOONDS『灰toダイヤモンド』を聞いていただきました。

(森田秀一)これ、やっぱりすごいわ。

(宇多丸)やっぱりすごいよね。それこそ、ダンス☆マン的なところから始まったハロー!プロジェクト、ハロプロファンクのベースみたいなところから積み上げて、着実なブラッシュアップと凝縮と。あと途中のラップとかがさ、ちょっといわゆるRun-D.M.C.的な、MCポッピング……「タラララ、ラララ♪」みたいな、ああいうフロウとかを急に入れてきたりするのもすごいかっこいいし。メール、いただいておりまして。これはたぶん、さっきの『フックの法則』の時かな?

「ポーリック」さん。「ハロプロとヒップホップ、ファンクが好きなのでドンピシャでした。間に入るラップもテーマを守りながら、韻もしっかり踏まれていて感心するばかり。メンバーの個性も爆発で最高です。木曜日に山﨑夢羽さんの卒コンがあります。寂しいですが、見送ってきます」という。そういうタイミングにね、かっこいいすごいシングルが出てよかった。

あとは「金色のバルタン」さんも「そうそう、そうなんです! 今、開催中のライブハウスツアーで見て聞くと3曲ともすごく熱い。ビヨ、熱いっすよ!」っていうね。BEYOOOOONDSファンの方からもいただいております。ということなんですよ。

(山本匠晃)1枚に3曲で、これ?

(宇多丸)そうなんですよ。これはちょっと、ない。この密度はない。なおかつこれ、僕は最近、申し訳ないとのDJは引退していますけども。これこそ、申し訳ないとの……。

(森田秀一)This is 申し訳ですよね!

(宇多丸)フロアがもうドカーン!っていう。「DJやりてー!」っていう感じですね。

<書き起こしおわり>

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