安住紳一郎 スイカの革命的進化・ナノシード種「ぷちっと」を語る

安住紳一郎 スイカの革命的進化・ナノシード種「ぷちっと」を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2024年6月16日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で熊本県植木町のスイカ「ぷちっと」をリスナーにプレゼント。種まで食べれるナノシード種のスイカ「ぷちっと」までの進化の歴史と種苗会社の努力について話していました。

(安住紳一郎)さて、梅雨入りが遅れているということですね。日差しもかなり強いので、日焼けなどお気をつけください。今日はスイカのプレゼントです。ラジオをお聞きの皆さんの中から20人の方にスイカをプレゼントいたします。ぜひ、どしどしとご応募ください。今回は熊本の植木町からスイカのプレゼントということです。植木職人の植木ですけれども。もうね、スイカの名産地として一度は名前を聞いたことあるという方が多いんじゃないでしょうか? 私も去年、中継で熊本の植木にお邪魔しましたけれど、本当に見渡す限りスイカを栽培しているビニールハウスや畑が広がっていまして。盆地になって寒暖差があるんで、美味しいスイカが取れるということを理解しましたけれど。

今は小玉スイカがね、人気ですよね。大玉だとやはり冷蔵庫に入りにくい、あるいは家族がそんなに多くないんで、そんなに1玉買っても……ということで。本当にちょっとした、なんだろうね? ソフトボールよりちょっと大きいくらい。スーパーで見かけると思いますけど、小玉スイカはすごい人気だっていう風に聞きましたし。さらに一番驚いたのは植木に行って農家の方に話を聞いて。「熊本のこのへんの人たちはスイカを食べるんだったら夏前、梅雨に入る前にもう終わっちゃうね。美味しいスイカは」なんていう風に言われて。「えっ、スイカって夏休みじゃないんですか? 8月に入ってからじゃないんですか?」って言ったら「いやいや、美味しいスイカはほとんど梅雨前にできるよ」なんて言われて。「ええっ?」って驚いたんですけども。

今回はさすがに梅雨前ではないんですけども、夏スイカなんですがちょうど梅雨が終わってすぐぐらい。7月の上旬ぐらいに出回るですね、中玉スイカを20人の方にプレゼントしたいと思っています。しかもですね、ナノシード種っていう「ぷちっと」。種が小さいスイカ。私もこれ、いただいたんですけど、驚きました。もう本当、ゴマぐらいの種。しかもちょっと細いんですよね。で、この品種の名前、ぷちっとという名前になってるっていう感じですけど。まあ、食べてもさほど気にならない。きゅうりの種とか、イチゴの表面の粒々のような感じで、口の中に入れても嫌な感じがしない。で、噛み切る時は噛み切るし。あるいはもうほぼ噛まずに喉奥に流れ込んでるのもあるし、ということで。スイカってね、シャリシャリしてジュルジュルって吸いながら食べるのが美味しいんですけど、種がね、結構大きくて。歯に当たったりすると「あっ!」びっくりしたりするみたいなところあるんですが、それがないということなので。新しいスイカですよね。また時代が進んじゃったんですね。

(中澤有美子)本当、そうなんですね。

種まで食べれる新しいスイカ

(安住紳一郎)熊本植木のぷちっとを20人の方にプレゼントします。熊本県植木町のかっちゃん農園というのを園を経営していらっしゃる赤星勝之さんが作ったスイカということになります。ぜひね、新しい時代のフルーツを……皆さん、やっぱりね、果物詳しいとは思いますけれども。年々ね、新しいものが出てきて。「知る」っていうのは人生の楽しみですからね。ご家族の方の会話……「スイカの新しい品種で、スイカが新しい時代を迎えたみたいだけど、食べる?」って言って「うーん、ちょっと興味ない」っていう人はまず、いませんね。そんなやつはもう本当に口も聞かなくていいよね。

(中澤有美子)いいんですか?(笑)。

(安住紳一郎)思わない? 「えっ?」って思うよね。

(中澤有美子)そうですよ。

(安住紳一郎)「えっ?」って。それで「興味ない」って言ったやつとは俺、もう本当に一生口を聞かなくていいと思う。

(中澤有美子)いいじゃない? 自分で全部食べれば(笑)。

(安住紳一郎)そう? いる? いるかな、そういう人? 俺の周りには1人もいないと思う。新しいスイカの品種が出て「これまでのスイカと全く違うよ。種がびっくりするほど小さくて、すごく甘くて美味しいけど。スイカの新しい時代が来たみたい」って言って、無視できないよね?

(中澤有美子)できないですよね(笑)。

(安住紳一郎)できないよね? 「ええっ?」って聞くよね? 「嘘?」って思うよね。

(中澤有美子)全ての作業が止まりますよ(笑)。

(安住紳一郎)止まるよね? と、思うんだよな。違うかな? 「人間と前後ろが逆の人が新しくいるみたいよ?」みたいな。「ええっ?」って感じじゃない?

(中澤有美子)前後ろ?

(安住紳一郎)前後ろが逆とかさ。人間の上と下が逆だよとかさ。なんか、わからないけど。「頭で歩いてる人がいたよ?」みたいな。「知らん」みたいにはならないよね? 興味があるよね。やっぱり新しいタイプっていうものに対してね。違うかな? 食べる物とか、住むところとかさ。「屋根が下の家があったよ」とかって言われても、びっくりするよね。うん。違うかな? わかんない。多様性の時代だからな。スイカの栽培ですけれども。元々は南アフリカで、ずいぶん前から始まっていたようですが。エジプトで4000年前の壁画から、どうやらスイカらしいものが描かれている。そんなこともあり、エジプト、ギリシャ、インドなどではずいぶん昔からあったようですが。日本のスイカ栽培なんですけれども、江戸時代ぐらいからもう栽培していたのではないかと言われています。

私、この番組では何度も言ってますけれども。この番組はね、かなりフルーツ偏差値が高いですからね。常に常に新しい果物を皆さんに紹介してきたという自負はあるんですけれども。そして、美味しい果物がなぜ食べられるかっていう話もしていますよね? 当然、農家の方の頑張りがあって。それから流通業者の方や、運送。それから広告などで頑張ってらっしゃる皆さんがいるからだということは皆さんもおわかりだと思いますが。ひとつ、感謝が足りていないのは……ということはね、15年ぐらい前に言ってますよね。もうね。「種屋さんに感謝」ですよね。今回も種苗会社の活躍が影にありますよ。私たちの生活は一部の天才によって、どんどん豊かになってますよね。種苗会社です。種屋さんですよね。

明治時代にアメリカからアイスクリーム、マウンテンスイート、ラットルスネークなどの品種が導入され。さらに明治末期にはロシアからスイートサイベリアンっていう品種が入ってきたり。大正時代には中国から嘉宝というものが入ってきたりして様々、明治・大正の頃から品種改良が行われていたようですが。特に奈良県で大正12年、奈良県農業試験場が組織的にスイカの品種改良事業を開始。大正15年に大和2号っていう、大和系っていうスイカの品種の基礎を築きまして。今も奈良県はスイカの種苗、スイカの苗に関しては今も国内の8、9割のシェアを持つということなんですよね。

(中澤有美子)そうなんですか!

(安住紳一郎)もう今、私たちはスイカの畑の話をしてませんよ? 種苗、苗の話をしてます。これ(笑)。あんまり言わないよね?

(中澤有美子)前段階(笑)。

スイカの苗のシェアの8、9割は奈良県

(安住紳一郎)前段階。苗の卸ですからね。苗の8、9割のシェアを奈良県が持っているということですね。

(中澤有美子)そうだったんですね。お世話になってるんですね!

(安住紳一郎)で、今回も新しいぷちっと。これも奈良の種苗会社、株式会社萩原農場というところが開発に成功したということなんですよね。なので、もう皆さんはあれですよね。フルーツ偏差値が高いですから。スーパーとか果物屋さんで見かけて◯◯産のスイカ……今回は熊本産植木町。「ああ、熊本産植木町のスイカだ」だけではありませんよ? 「奈良の種苗会社が作ったものの熊本の栽培か」っていう、そういうところね。

(中澤有美子)そこまで思いを馳せることができる。

(安住紳一郎)そこまで思いを馳せるっていうか、もう知識があってのスイカだから。「うるせえ」って言われるかもしれないけど。でも、ここまで来てるよね。そう。本当ね、果物、フルーツはみんな、美味しさを知ってるから。絶対そう!

(中澤有美子)絶対そう(笑)。

(安住紳一郎)絶対そう! お刺身、お肉、果物ってのはもう日本人はもう舌が敏感だからさ。果物、リンゴを二つ出されたらどっちが美味しいか?っていうのは確実に答え出せるわけじゃない。で、だからもうスイカも、より美味しいもの。隣の人よりも美味しい果物を食べた人が人生、勝ちよ!(笑)。うるさい? でもね、本当に俺はそう思う。果物、ちょっとさ、言い方はきついけど。ハズレを食べた時の悲しみはないよね。しかも期待を高く持ってる時にね。「うーん、おおう……」っていうね。品種の話をしてますけれども。なので、スイカの苗って言ったら奈良ですよね。

あと関東の皆さん、すいません。お待たせしました。スイカというと、やっぱり千葉ですよね。富里のスイカとか、美味しいですけれども。奈良に続いて品種改良、千葉県農事試験場は大正13年から品種改良を開始。やっぱり古いんだね。スイカっていうのは。大正ですからね。で、昭和6年に都系という。都1号、都2号、3号の品種育成に成功し、関東地方の近代品種の基礎を築くのは千葉ということで。今も綿々と千葉のスイカの歴史が続いていますよね。そしてグンと歴史は飛びまして、昭和10年。種無しスイカの開発がスタート。戦後まもない昭和22年、1947年に種無しスイカができますが。スイカはね、種無しスイカってあるんですが、値段か結構高くなりますし。さらにですね、晩生品種と言われてまして、スイカが飽きられた夏の終わり頃にできてしまうということで。ちょっとね、種無しスイカの方のラインは弱いって言われているんですよね。でも、昭和22年にできてますからね。で、昭和34年に小玉スイカの誕生。そしてナノシード、種の小さいこのスイカは平成28年に開発成功ということですから。まあざっと今、150年ぐらいの歴史、飛んで来ましたけれども。

(中澤有美子)エジプトから。

(安住紳一郎)エジプトから。どうですか? ここまで聞かされるとナノシード、ぷちっと。興味が湧いてきますよね?

(中澤有美子)ありがたいですね。満を持して来たんですね。

(安住紳一郎)満を持して。そして今、小玉スイカを食べてもそうですけど、皮薄いですからね。

(中澤有美子)皮薄いですね!

(安住紳一郎)もう本当、オレンジの皮ぐらいしか残らないですよね。数ミリですよね。私なんかも大玉スイカぐらいで記憶、止まってたんで小玉スイカ食べた時に「えっ、今はこんなに皮が薄いんだ」って思って。

(中澤有美子)際際までいけますよね。

クリスピーピザの生地ぐらいの皮の薄さ

(安住紳一郎)クリスピーピザ生地ぐらいですね。薄いよね。下手したら途中でへたるんじゃないかなって、心配になるぐらい。フニャッてなるぐらい。

(中澤有美子)「どこまでいいんだろう?」っていうぐらい、食べちゃいます。

(安住紳一郎)「クワガタが食べる分が、ないわ」っていうぐらいになりますよね。大玉スイカで少しね、スイカが止まってるって方が多いと思いますけど。スイカ、かなり進化してますんでぜひ、驚いてみてください。20人の方にプレゼントいたします。そしてかっちゃん農園の赤星さんが作った自慢のスイカということですからね。熊本の植木のスイカのレベルは非常に高いですからね。しかも、時代の最先端の品種ですよ。そして日本のシェアの8割から9割を占める、奈良の苗木屋さんが作った苗ですから。食べてみたい!

(中澤有美子)食べてみたい!

(安住紳一郎)ねえ。私も体調悪くて熱が上がった時にスイカだけはね、美味しく食べられた。そんな記憶もあって。なにか今年ね、スイカに対する熱が熱いです。いいですよね。買うと3000円ぐらいするかな? たくさんの方に美味しいスイカを食べていただきたいと思います。

(中略)

(安住紳一郎)さて、今日はスイカのプレゼントということで。スイカの新しいタイプが出ましたということで。「興味がないなんていう人とは口も聞きたくない」なんていう発言を私、してしまいましたが。「世の中にはスイカが嫌いな人もいますよ」なんていう、ちょっとお叱りのメールが届きましたが……私はめげません。

(中澤有美子)ああ、あくまでも?

(安住紳一郎)あくまでもね。それはね、多様性という名のもとでのね、悪態ですよね。スイカが嫌いっていう人は今日、黙ってなさいよ。ねえ。声に出さない方がいい。それはね。「えっ?」って思う。これだけスイカが好きな人たちがキャーキャー喜んでる時に「私はスイカが嫌いですから、そんなこと言わないでください」って、スイカ嫌いならば今日は黙ってなさいよ。

(中澤有美子)いや、本当にそういうの、ちょっとありますよね(笑)。

(安住紳一郎)ごめんなさい。多様性に物申しちゃう。それはね、逆に他の人への思いやりが足りない。逆の逆の逆で。

(中澤有美子)まあ、水をささなくてもいいじゃないかっていうこと、ありますよね。

(安住紳一郎)そうそう。本当に。スイカ嫌いな人は今日、黙ってて!って私、思う! 違うかしら? 俺はね、正直これでは謝りたくない。うん。

(中澤有美子)わかりました。いいです。

(安住紳一郎)「ええっ?」って思う。ご立腹ゴリラ。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

ご立腹ゴリラ・安住紳一郎

(安住紳一郎)いや、ちょっとね、よくない! と、思います! 気持ち、わかるよ。そりゃ、私だってスイカが嫌いな人が世の中にいるっていうことはね、いろいろアレルギーとかあって、食べられないって人もいるしさ。いろいろ理由はあるとは思うけれど。ああ、なんか……ちょっとがっかりしちゃった。くぅー! ごめんなさい。朝から大きな声を出してすいませんでした。ちょっとね、語尾を少し微妙に変えたので、あれですけど。

(中澤有美子)はい(笑)。気づいてますよ。

(安住紳一郎)気づいてます? すいません。メッセージ紹介するはずだったけれども、気分が乗らないから次のコーナーに行きます!

(中澤有美子)本当にもう、ごめんなさい。

(安住紳一郎)ごめんなさい。

<書き起こしおわり>

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