石山蓮華とでか美ちゃん『マッドマックス:フュリオサ』を語る

町山智浩『マッドマックス:フュリオサ』を語る こねくと

石山蓮華さんとでか美ちゃんさんが2024年6月4日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で『マッドマックス:フュリオサ』について話していました。

(石山蓮華)先週は『マッドマックス』シリーズの最新作『マッドマックス:フュリオサ』をご紹介いただきました。石山も、でか美ちゃんも、見てきました。

(町山智浩)どうでした?

(石山蓮華)「私はこういう映画ばっかり見たいな」と思うぐらい、楽しかったですね。

(町山智浩)アハハハハハハハハッ!

(石山蓮華)ドンドコドンドコ、人が坂をバイクで駆け上がっていって。でもボロボロボロボロ、脱落していくじゃないですか。人が。

(町山智浩)あれ、スポーツで流行っているんですよ。バイクでね、ものすごい崖を駆け上がるスポーツっていうのが実際にあって。本当に流行ってるんですけど。

(でか美ちゃん)やっているんですね。「あぶねえ!」って思いながら、見ちゃう(笑)。

(町山智浩)はい。崖からバンバン落ちて、大怪我してますけどもね。

(でか美ちゃん)なんか、見ちゃいますよね。たまに流れてくるとね。

(町山智浩)そうそう。YouTubeでたくさんありますよ。

(でか美ちゃん)私も見まして。で、私はまさかの9年前の『マッドマックス』ブームに完全に乗り遅れた人間だったので。『フュリオサ』を見てから『怒りのデス・ロード』も見ました。

(町山智浩)ああ、いい順番ですね!

(でか美ちゃん)これを町山さんとか『マッドマックス』ブームに乗っていた人側がね、「その順番で見れるのが羨ましい!」っていう風に先週の放送の後、いっぱい言っていただいて。リスナーさんにも。その意味が、すごくわかりました! 「いいだろう」って今は思ってる(笑)。

(町山智浩)ねえ。ガンガン上がりますからね。はい。

『フュリオサ』後に未見の『怒りのデス・ロード』を見る

(でか美ちゃん)だからそのフュリオサが紹介していただいた通り、フュリオサとはどういう出自の人間だったのかっていう話だったんで。本当に『怒りのデス・ロード』を見た人は全員、見なきゃいけないなと思いました。

(町山智浩)そうなんです。「誰なんだよ、それ?」って、最後までわからないまま終わっちゃうんで。

(でか美ちゃん)で、『フュリオサ』を見てからの『怒りのデス・ロード』はもう、爽快でしかなかったから。だから今回、「『フュリオサ』を見る前に『怒りのデス・ロード』を見た方がいいのかな?」って思ってる人は順番、どっちでもいいと思うけど。『フュリオサ』からサクッと見に行っちゃっていいんじゃないかなって思いました。

(町山智浩)ああ、そう思いますよ。本当にね、『怒りのデス・ロード』の方はストーリーとか基本的になくて。

(でか美ちゃん)だからびっくりしました。『フュリオサ』が「物語」っていう感じというか。しっかりとしたお話があったから。「『マッドマックス』ってこういう感じなのかな?」と思った状態で『怒りのデス・ロード』を見たらマジでドンドコドンドコって。先週、おっしゃった通り。もう時速200キロのシルク・ドゥ・ソレイユがどんどん押し寄せてくるっていう。

(町山智浩)本当、クライマックスのみの映画というね。すごいですよね。

(でか美ちゃん)だから二作連続で見たんで。このシーンとこのシーンの伏線とか、同じ描写とか、同じセリフとかが新鮮なままで見れたので。それもすごい良い経験でしたね。

(町山智浩)そうですね。ちゃんと共鳴し合うところがあったりしてね。二作連続で見ると、なんていうか、服を着て仕事に行くとか、バカバカしくなるでしょう?

(でか美ちゃん)本当にね、そうなんですよ(笑)。なんかもう、そうそう。

(町山智浩)裸でバイクに乗って「イエーッ!」って言いたくなるでしょう?(笑)。

(でか美ちゃん)あと、『怒りのデス・ロード』公開された時、「このキャラが人気なんだな」って、映画は見てないなりにブームを見てたんですけど。車のすごい改造車の最前列でギターを弾いてる人がいるじゃないですか。で、「ああ、人気のやつ、出てきた」って思ったんだけども「えっ、マジでギターを弾いているだけなんだ?」って思って。超おもろかったですよ。

(町山智浩)あれは戦いの……なんていうか、祭りだから。

(でか美ちゃん)そう。士気を上げるっていう。

昔から軍隊にバンドは付き物だった

(町山智浩)そうそう。かならず音楽をやる人がいるじゃないですか。古代からね、戦争っていうのは……ちょっと関係ない話ですけど。バンドがついていたんですよ。大昔から、戦争をする時には。それこそ原始時代から。最近だけなんですよ。戦争をする時にバンドがついてないのは。これ、よくない傾向ですね。はい。よくわかんないけど(笑)。昔は景気づけにガンガンやってましたよ。太鼓を叩いて。

(でか美ちゃん)そう。だからこれを機に見直す人もいると思うんで。『怒りのデス・ロード』。私が好きだった、そのギターのやつのシーンをめっちゃピンポイントであげると、「あっ、ヤベえ! 行かなきゃ!」ってなる時、みんなが武器を持ったりとか「行くぞ!」って。その「命を賭けるぞ!」って気合を入れ直しをする時に、そいつだけギターを担ぎ直してるのがすごいかわいかったです(笑)。

(町山智浩)鼓笛兵という兵隊がいるのでね(笑)。元々、いるんですよ。

(でか美ちゃん)いや、素晴らしかったです。

<書き起こしおわり>

町山智浩『マッドマックス:フュリオサ』を語る
町山智浩さんが2024年5月28日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『マッドマックス:フュリオサ』について話していました。
タイトルとURLをコピーしました