町山智浩『彼女がその名を知らない鳥たち』を語る

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町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で白石和彌監督の映画『彼女がその名を知らない鳥たち』を紹介していました。



(町山智浩)で、あと日本の映画なんですけど、『彼女がその名を知らない鳥たち』っていう映画がありまして。これ、コマーシャルとかでご覧になっていますか?

(山里亮太)結構ワイドショーとかでも番組で特集されたりしていて。それは見ました。

(海保知里)うんうん。取り上げられていますね。

(町山智浩)これね、白石和彌監督の最新作なんですね。で、白石和彌監督はあのピエール瀧がめちゃくちゃ怖かった『凶悪』の監督ですよ。

(海保知里)ああーっ!

(町山智浩)あのリリー・フランキーとピエール瀧という私生活もいろいろと怖い2人組がふざけながら人を殺しまくるというう映画が『凶悪』だったんですけども。で、その次に白石監督が撮ったのは『日本で一番悪い奴ら』っていう、これも実話で。『凶悪』も実話だったんですけど、『日本で一番悪い奴ら』は北海道県警の腐敗ぶりを描いた、非常にタブーに触れた映画なんですね。

(海保知里)うんうん。

(町山智浩)これは綾野剛くんがどうしようもない汚職警官を演じているんですけども。これもすごい映画だったんですよ。面白くて。コメディーと犯罪映画の怖いところの綱渡りをするような映画なんですね。

『日本で一番悪い奴ら』

「映画館では、今も新作映画が公開されている。一体、誰が映画を見張るのか?一体、誰が映画をウォッチするのか?映画ウォッチ超人、“シネマンディアス”宇多丸がいま立ち上がる——その名も、週刊映画時評ムービーウォッチメン!」...

(海保知里)へー!

(町山智浩)で、2作とも実録犯罪物だったんんですけど、今回は全然違うんですね。『彼女がその名を知らない鳥たち』っていうのはこれね、蒼井優ちゃんを囲って愛人にしている46才阿部サダヲっていう話なんですよ。

(山里亮太)フフフ、そうですね。役名は違いますけども。

(町山智浩)違いますけども。でも、阿部サダヲさんって永遠の新入社員っていう感じ、するじゃないですか。「すいません!」っていつも謝っている感じ、するじゃないですか。でも実際は46だったんですね。

(山里亮太)そうなんですね。言われて、「ああ、そうか。まあ歳か」って。

(町山智浩)そう。だからはじめてっていうか珍しく、年相応の役をやって。汚い中年オヤジで蒼井優ちゃんを囲っているんですけど……蒼井優ちゃんはそんな汚い阿部サダヲが嫌で、本当は松坂桃李くんとか竹野内豊のようなイケメンが好きなんですよ。っていう役なんですよ。なんで竹野内豊が好きなのに、阿部サダヲの慰みものになっているのか?っていう話なんですよ。

(海保知里)おおーっ。

(町山智浩)これ以上はなにも言えません! これ以上は言えないので、説明ができない映画なんですよ。

(山里亮太)なんかすごい、一応こっちでよく言われているのは「全員クズだ」っていう……。

(町山智浩)ああ、まあそうなんですけどね。全員じゃないですよ。1人、天使がいます。

(海保知里)へー!

(町山智浩)まあ、何も言えません。これ以上言うと、「馬鹿野郎!」っていろんなものが飛んでくるんで。

(海保知里)アハハハハッ!

(山里亮太)じゃあ私もここらへんで止めておきます。

(町山智浩)でも、白石監督はすごいですね。3作連続ですごい面白いというところで。『彼女がその名を知らない鳥たち』ですね。覚えられないので『かのどり』と覚えるしかないんですが。

(山里亮太)フハハハハッ!

(海保知里)『かのどり』ですね(笑)。

<書き起こしおわり>

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