安住紳一郎 変形学生服を語る

安住紳一郎 変形学生服を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2024年5月25日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で自身が学生時代に流行った変形学生服について話していました。

(安住紳一郎)鴻巣市の52歳、男性の方。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)「私が中高生の頃はツッパリが大ブームで不良連中は龍の刺繍が入った学ランを着たり、学生カバンをぺちゃんこにしたりして学校に来ていました」。そう。今の若い人に言っても通じないだろうね。当時はやっぱり少し不良であることという、そこのポジションの方がかっこいいっていう時代が長く続きましたよね。

(中澤有美子)そうでしたね。

(安住紳一郎)「私は『ビー・バップ・ハイスクール』大好きだったので、そんな不良連中を見ては『かっこいいな』とは思っていました。が、それを真似するだけの勇気もなかったので眺めているだけでした。でもある時、どうしても1回だけやってみたいと思った私は冬休み期間に1週間ほど学校に行く機会があったので、その時に学ランをちょっとアレンジして登校しようと思いました。ただ、小心者だし、本物の不良にはどうしても逆立ちしても慣れないので、私は慎ましく表からは見えない裏地に龍のアップリケをしていこうと思ったのです」。そうそう。ちょっとね、内側の裏地をね、どぎつい色にしたりするのが不良のたしなみなんだよね。

「龍のアップリケをしていこうと思ったんですが、あいにく我が家のミシンには龍のアップリケ刺繍がなかったので子犬。しかもポメラニアンのアップリケをして学校に行きました。個人的には大満足だったのですが、途中から『なんでポメラニアンにしちゃったんだろう? せめてドーベルマンにしておけばよかったのに。逆に知られたら恥ずかしい』と後悔がわき始め、『ばれませんように。どうか帰るまで、誰にもばれませんように』と神様にずっと祈っていました。これが私がただ一度だけ校則に反して学生服をアレンジした不良体験です」。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)わかります。ねえ。

(中澤有美子)かわいい(笑)。

(安住紳一郎)そう。当時ね、ちょっと変形学生服。たくさん売ってましたよね。今、あんまり売ってないんですよね。変形学生服屋なんていうのが町に必ず2、3軒ありましたけどね。

(中澤有美子)短い学ランとか、長い学ランとか。

(安住紳一郎)そうそう。で、パンフレットとかがあってね。懐かしいわー! ごめんなさい。あんまり、あれかな? 関東の皆さん方は変形学生服は……知ってるよね?

(中澤有美子)知ってます。ちょっと上の人たちが着ていたっていう。

(安住紳一郎)そう。すごく短いとさ、短ランって言うんだよね。で、標準服っていう、標準マークがあったりするんだよね。標準のそのデザインは。で、標準マークがあって。なんかアザラシみたいなマークがついていて。で、最初の反抗はその標準マークを外すことから始まるんだよね。

(中澤有美子)そのマークは裏についているんですか?

最初の反抗は標準マークを取ること

(安住紳一郎)裏にあるんです。「標準」って書いてるんですけど。やっぱりちょっとそれは10代の皆さんにとってはね、「お前は標準だ」って言われてるみたいで、少しやっぱり物足りないですよね。なのでその標準マークを切るところから始まるんですが。それは「隠れ標準」って言われていて。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! 隠れ標準(笑)。

(安住紳一郎)隠れ標準。で、上の上着の丈をどんどん短くしていく。だいたい五つボタンなんだけど、五つ目のボタンが入らないくらいに、四つボタンぐらいにして。これは「短ラン(たんらん)」。さらに短く、もうベスト、チョッキみたいになっちゃうとこれ、「極短ラン(ごくたんらん)」っていうね。

(中澤有美子)極?(笑)。

(安住紳一郎)「極短(ごくたんらん)」って言うんだよ。短ラン。で、標準と短ランの間に「セミ」っていうのがあってね。その中庸を取りたがる人たちだよね。「セミ短(せみたん)」っていうのがあってね。ちなみに私はセミ短でしたね。短ランまでは行けないから。セミ短。ほとんど標準と見た目が変わらないんだけど、一応セミ短の部類に入っていた。セミ短。

(中澤有美子)なるほど。変えてないわけじゃないと。

(安住紳一郎)で、標準から長くなっていくと一番長いのはもうコート見てなっている「長ラン(ちょうらん)」。で、「中ラン(ちゅうらん)」っていう。で、長い方のセミランもあるのよ。本来はセミランは長い……中ランの手前の人のことを「センラン」って言っていたはず。たしか。で、短ランの方に持っていくとセミ短になるんだよね。

(中澤有美子)なるほど。短い方に走るか、長い方を目指すかっていうのは、どのように決めるんですか?

(安住紳一郎)まあアメリカが好きか、ヨーロッパが好きかの違いみたいな。まあ、その流儀だろうね。そうですよね。どっちかっていうと、長い方が本格的だろうね。応援団とかね。覚えました? もう、どこに行っても役に立たない知識ですけど。もう、それを着ている人たちもいないですからね。

長ランと短ラン

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(中澤有美子)そうですけどね。でも、なんか今となっては知っておきたい。たしかによくわかってなかったから。

(安住紳一郎)ああ、そう? 私もね、この知識、どこかで役に立つかなと思ってたんだけど、全く役に立ちませんでした。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! 今日、日の目を見たっていう。

(安住紳一郎)そうそう。なので標準から長い方に行くとセンラン、中ラン、長ランね。で、短い方に行くと標準からセミ短、短ラン、極タン。どこかで役に立つかもしれない。

(中澤有美子)そうですね。並べ替えのテスト、来い!(笑)。

(安住紳一郎)そうそう。で、下のズボンの方は、太ももがわたり幅。で、裾っていうのがあって。それの落差があると、すごくなんか、ジョッパーズみたいになるのね。乗馬服みたいになって、逆三角形になるのね。で、わたり幅と裾をやっぱり、みんなちゃんと自分がほしいものをっていうものをちゃんとイメージして持っていたの。だから私はワタリ34、裾18っていうので。だから「34の18」とか、全部決まっていたの。みんな。で、40を超えると「それはやりすぎ」なんて言われたの。で、「ドカン」と言われたのがわたり幅が40で、下も25みたいな。いわゆるそのズドーンとした感じは本当にワル。ワタリ40、裾35とか……「いや、もうそれ、刑務所に行っちゃうよ!」みたいな。

(中澤有美子)ああ、そうなんですね。

(安住紳一郎)ちょっと話が長くなってるけど。この話、続きますよ? で、タックもワンタック、ツータックで。逆向きのイータックっていうのがあってね。外向きのがあったりとかしてね。いろいろあったな。ベンクーガーとかね。なんだろう。なんかJACK KENTとかね、いろいろとあったなー。覚えた?

(中澤有美子)ええと、ちょっとパンツはわからないですね。

(安住紳一郎)そうですね。だから私はセミ短のワンタック、34の18。覚えて?

(中澤有美子)はい(笑)。

セミ短、ワンタックのワタリ34、裾18だった安住紳一郎

(安住紳一郎)どうでもよい! すべて……東西線の代行バスの話も、中学校時代の変形制服の話も、全く皆さんにとって何の役にも立たない!(笑)。たくさんのメッセージ、お待ちしています。

<書き起こしおわり>

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