能町みね子 西新宿タワマン刺殺事件・被害者叩きの風潮を語る

能町みね子 西新宿タワマン刺殺事件・被害者叩きの風潮を語る ナイツのちゃきちゃき大放送

能町みね子さんが2024年5月17日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』の中で西新宿タワマン刺殺事件についてトーク。ストーカー殺人事件において被害者が叩かれがちな風潮について、話していました。

(能町みね子)あと、なんかストーカー殺人のこともちょっと私、気になったんですけど。こういうことがあると結構、「殺された方が悪かったんじゃないか?」説がすぐ出てくるんですけど。特にこの場合は女の人が水商売をやっていたってこともあって。「こいつが騙したんだ」みたいなねことを結構、言う人がいるんですけど。これ、報道とかを読むと加害者本人は「結婚を前提に金を渡した」っていう風に主張をしてるんですけど。そのお金を渡したっていうのは、お店でのシャンパンタワーらしいんですよ。シャンパンタワーって、1000万とかかかるんで。それをやってあげたっていう……だから、要はそれってお店の売り上げなんですよね。それを「金を返せ」って言っているんですよ。

で、その「結婚を前提に」っていうことに関しては、被害者の方はもう亡くなっちゃっているので、その方がどういう風に言っていたのかはもう、わからないんですけど。まあ、でも本気なわけがないと思うんですよ。「私と結婚したいんだったら、これぐらいちょうだいよ」ぐらいのことはもしかしたら、言ったかもわからないですけど。それって、どう考えても本気じゃないですね?

「金を返せ」でストーカー化するのが定番化

(能町みね子)で、ストーキングする人がお金のネタにするのって、すごい定番なんですよ。他の事件で言うと桶川ストーカー事件っていう、すごい有名な事件があったんですけど。それも最初に被害者の女の人のことを「派手な、ブランド好きの風俗嬢だった」みたいと言われていて。でもそれって、全部嘘だったんですけども。そういうデマが出回ってしまっていたんですけども。その人も、付き合った人がストーカー化して。

それで「もう別れたい」って言ったら暴力を振るわれそうになって。「今まで100万円ぐらいプレゼントを渡していたんだから、金を返せ」っていう風になって。その「金、返せ」でつきまとったっていう。だから「金、返せ」がもう常套句になっていて。だからこの人もそうだっていう風に私は断言したいなと思いますね。

(土屋伸之)なるほど。一方的に貢いでいたのが……っていうケースかもしれないと。

(能町みね子)そう。勝手にやっていたことを「金、返せ」って言って粘着するっていうのじゃないかなと私は思いますね。

(土屋伸之)怖いですね。

<書き起こしおわり>

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