久保ミツロウさんと能町みね子さんがニッポン放送『久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポンGOLD』の中で、青森のフェス、夏の魔物2015に出演した際の思い出を話していました。
(久保ミツロウ)まあ、その夏の魔物というフェスに3年連続で呼ばれて。行きまして。まあ、1年目、2年目とね、1年目は私、とんぼ返りで。
(能町みね子)ああ、そうだったね。
(久保ミツロウ)そう。あの、トークライブが1時間弱ぐらいあって。そして、私、もうすぐ、30分ぐらいでその場を離れて。会話したのは、マーヤさんとか。N’夙川BOYSの。
(能町みね子)N’夙川BOYSのマーヤさん。
(久保ミツロウ)前にすでにご挨拶したことがある人ぐらいしか、挨拶できずに私は去って。で、去年は、神聖かまってちゃんのみさこちゃんとか、なんかこう、ちばぎんとか。ぼっちに優しいっていう人が声をかけてくれて。また、マーヤさんとかも声をかけてくれたりして。ありがたいな、みたいな。まあ、THE NEATBEATSの人とかも新しく声をかけてくれたりとか、去年はあったんですけど。今年、また・・・バックヤードが、居場所がないんですよ。
バックヤードに居場所ない
(能町みね子)基本、そうなんですよね。あのフェス。
(久保ミツロウ)要はね、楽屋がないんです。だから共通の楽屋みたいな何か・・・
(能町みね子)運動会の来賓席みたいなのがあるんだよね。テントの。
(久保ミツロウ)テントのタープがいろいろあるようなところが密集してるだけで。『はい、こちら久保・能町さんの楽屋ですよ』って案内されることもなく。時間になったら誰か呼びに来るとかもなく。現地集合って、要は・・・
(能町みね子)全て現地集合だよね。
(久保ミツロウ)そう。フェスの会場。トークイベントする道場ステージっていうところがありまして。そこのステージ横集合って。
(能町みね子)そうだよね(笑)。
(久保ミツロウ)本当だよ!もし、私たち遅刻したらどうするんだろう?って。
(能町みね子)どうするんだろうね?
(久保ミツロウ)でも、みんな遅刻せずに来たんだよね。
(能町みね子)ねえ。それができる人しか出ないんだよね。
(久保ミツロウ)そう。そのぐらい、なんかカツカツなイベントなんですけど、そこが愛おしくてね。
(能町みね子)そうなんですよ。私は嫌いじゃないんですよ。そういうのが。
(久保ミツロウ)そういうもんだと思って行ってるんですけど。で、まあその閉じられたフェスのバックヤードで、『誰かと会話できるかな?』みたいな気持ちで到着して。『ちょっと、行ってみるか?』って思って行ったよね。能町さんと。そして、いちばん最初。そのバックヤード。現れたのはさ、向こうから現れたの、田中聖っていうさ。
(能町みね子)そうだった!
(久保ミツロウ)挨拶できねー!
(能町みね子)そうだったー!
(久保ミツロウ)元KAT-TUN、挨拶できないよ、そんな!目線あわせるのも、もう申し訳ないよ!かっこいいよ!
(能町みね子)ガッツンガッツンにタトゥーの入った田中聖さんがね(笑)。
INKT田中聖さんと夏の魔物主催、成田大致。あのアウトデラックスからもう一カ月も経っているのが驚きです。ありがとうございました! #夏の魔物 pic.twitter.com/TA8xVrpHcN
— 夏の魔物公式アカウント (@natsunomamono) 2015, 9月 12
(久保ミツロウ)でも、他の人とはね、朗らかに話されて。でも、自分とさ、話せる?
(能町みね子)だって、向こうは私たちのことを知るわけがないしね。
(久保ミツロウ)知ってたとしても、なんかやっぱ、勇気が出ないじゃん?
(能町みね子)ないよ。
(久保ミツロウ)気軽に、『ヘーイ!田中さーん、ファンです!』って、出来無いじゃん?
(能町みね子)そりゃ、ないよ。うん。
(久保ミツロウ)だからもう、最初。まずいちばん最初にしたのは、目をそらすっていう。で、とりあえずなんか、バックヤード。去年となんか改善されたかな?っつったら、なんかいっぱいこう、フタがされていたっていうか。
(能町みね子)フタ。そう。なんか素通しじゃなかったね。
(久保ミツロウ)素通しじゃなかったんだけど、より一層、どこでどういていいのかわからず。いっぱいアイドルの人があっちこっちで写真大会をやっているけれども、『ああ、どうしよう?なんか遠くにBiSHの子とかわかるけど・・・ああ、ダメだ』。声かけられない。『アップアップガールズ(仮)がいる。あ、でも、知り合いじゃない』とか。あって、結局、『戻ろうか?』って即、車に戻ったよね。
(能町みね子)戻った。そう。私たち、車に引きこもったんだよ。レンタカー借りてたからさ。
はじめて声をかけてくれた吉田豪さん
(久保ミツロウ)そう。で、車に戻る時に、はじめて私たちに声をかけてくれる人が現れて。そう。それはやっぱり、吉田豪さんっていう。
(能町みね子)そうですね。安心、安心の吉田豪さん。そしてJさん。
(久保ミツロウ)そう。あの2人は優しかった。
(能町みね子)杉作J太郎さんね。
(久保ミツロウ)杉作J太郎さん。あとは、夏の魔物のDPGでいろいろかかわっている大内ライダーという人。
(能町みね子)ああ、そう。主催者の成田大致さんと一緒にバンドをやっている人ね。
(久保ミツロウ)やってて。優しく私たちにね、話しかけてくれる。『一緒に写真、撮りましょう』って一緒に。そう言ってくれるのは、最初はもう、そのぼっちに優しい人たちが。
(能町みね子)顔に塗っているペイントがガビガビに乾いている大内ライダーさん(笑)。いっつもガビガビだなって思うの、私。
(久保ミツロウ)で、まあ一応そこらへんの挨拶を終えて、そしてトークイベント始まったら、本当いっぱい最後まで集まってくれたよね。
(能町みね子)ねえ。
(久保ミツロウ)本当、あの場所まで来てくださった方、ありがとうございます。
(能町みね子)本当、ありがとうございました。しかも結構、地元の方が多かったりもしてね。青森から来ましたっていうね。
(久保ミツロウ)で、終わった後ね、戻ろうとしたら、なんと初めて女の子が声をかけてきて。それが、私、曲もかけました。もう解散しちゃったんですけど、元BiSのファーストサマーウイカちゃん。
(能町みね子)でしたね。
(久保ミツロウ)ファッサマが、『すいません!』って元気に声をかけてきて。『あの、すごい憧れてるんです。好きなんです』って言ってきて。『ええっ?ま、マジで!?』みたいな。『ファーストサマーウイカじゃん!好きだよ、私、あんたの声も体も顔も好きだよ!』みたいな感じで(笑)。
(能町みね子)体も(笑)。体もか。
(久保ミツロウ)で、『一緒に写真を撮りましょう』ってね。やったら、後でそのウイカちゃんに、その写真を加工してあげますって。そのプロのね、アイドル加工って言うものをね、教えてもらったんだよね。あとで、ファーストサマーウイカちゃんが上げてくれた写真のTwitterとかもあるんですけど。すっごくキレイなの。
(能町みね子)めっちゃキレイにしてくれた。
(久保ミツロウ)で、『これ、なに?』って言ったら、『中国のアプリです』みたいな。いいアプリを教えてもらって。私らもこれで、フル補正したいなって。
(能町みね子)できるよね。あれでね。
(久保ミツロウ)やっぱりね、アイドルは補正の優しさがわかっている。
(能町みね子)すごいわかっている。
(久保ミツロウ)なんか簡単に自分、諦めてたわ。いままで。
(能町みね子)(笑)。そうか!アイドルに教えられること、多いね。
(久保ミツロウ)そう。したらそのウイカちゃんから他の人とかも。吉田豪さんからBELLRING少女ハートの人たちとかを紹介してもらったり。
(能町みね子)ベルハーの子も結構私たちのことをすごい好きだって言ってくれる子もいてね。で、中には全く知らない子もいて。それも安心したの。私、すごい。
(久保ミツロウ)本当。むしろ、知らなくてもいいよ。
(能町みね子)すごいほっとしたんだよ。
(久保ミツロウ)だって、私そのぐらいの年齢の子、産んでてもおかしくないぐらい年齢離れているから。
(能町みね子)そうだよね。
(久保ミツロウ)向こう、お母さんの方が年齢近いからさ。その、『親にやっと初めて自慢ができます』ってことをTwitterに書いてくれて。ありがてえ!っていう。
(能町みね子)ありがてえよ。
(久保ミツロウ)あとは、神聖かまってちゃんのドラムのみさこさんが別バンドをやっていて。それがバンドじゃないもん!っていうアイドルグループみたいなになっているんですけど。そこの子も、礼儀正しかったねー。かわいかったし。
(能町みね子)ねえ。ちゃんももでしょ?
(久保ミツロウ)ちゃんももと、ゆずポンと。そう。みさこ、胸触ってもなされるがままみたいな。
(能町みね子)普通にセクハラだったね(笑)。
(久保ミツロウ)そう。みさこ、なんか『ずっと私、前に失礼にしたことをずっと覚えていて・・・』みたいな。そんなことを言っていて。『えっ?なんだっけ?』っつったら、前にちょっと、初めて会った時に私から名刺をもらってうれしいっていう感じで写真をアップしちゃったんだよ。みさこさんが。
(能町みね子)うんうん。
(久保ミツロウ)で、別にそれはいいんだけど。私の絵が描いてあるやつだから。一緒に住所もアップされるんですよ(笑)。だから、それで・・・
(能町みね子)久保ミツロウの住所が、下にね。
(久保ミツロウ)『みさこ、それ、住所やー!』みたいな感じで。『はー!』みたいな感じですぐ消してくれたんだけど。そのことを、いまだになんか気にしていて。私、ぜんぜんそんなこと気にしてなかったけど、でもなんかね、気にする気持ち、ちょっとわかるよ!
(能町みね子)そう。気にする精神性、本当わかるわ。
(久保ミツロウ)わかるし。だから、抱きしめたいな!って思って。
(能町みね子)私もそういう話、したんだもん。青森の夏の魔物のトークでさ。
(久保ミツロウ)やっぱ自分、いろんな人が好きになったり、会えて喜んだりもするけど。辛くて死にたくなる気持ちもあるって。その罰として、会わない方がいいなとか思っちゃう。あるじゃん?
(能町みね子)あるよ。
(久保ミツロウ)で、そうやって、なんかね、他の人もそうやって思ってるんだなと思うと、ちょっと気持ちが。で、アイドルの子たちと一緒に写真を撮っているとさ、すごい私たち、いい笑顔だったんだよね。
(能町みね子)いい笑顔だったよね。なんか、いい写真ばっかりだったよ。あそこの、夏の魔物の会場の。
(久保ミツロウ)で、そのウイカちゃんに紹介してもらって、いま、元BiSのメンバーも結構集まっていて。その、夏の魔物。そして、いま現役。BiSHっていう。脳内パワープッシュでもかけたBiSHのアイナちゃんと会えて。一緒に写真もアップしたんですけども。『うれしかったです!似顔絵も描いてくれて』みたいなことで。『ああ、ピチピチしてていいな』と思って。そして、そこで話をしている時に、すぐ後ろにあるメインステージでBiSの曲で『primal.』っていう名曲があるんですけど。
(能町みね子)うん。
(久保ミツロウ)の、イントロが流れて。『えっ?これ、なんでBiSかかるの?』って言ったら、ちょうどメインステージでGLAYのHISASHIさんがやっていたんだよね。で、そのBiSの『primal.』をギターを弾いて。歌は、元BiSのプールイさんが歌うっていうやつで。一緒にウイカちゃんとかアイナちゃんとかといて。『一緒に聞きに行きましょうよ!』って舞台袖までダッシュして。
(能町みね子)なんかあれ、よかったね。
BiSとBiSHと『primal.』
(久保ミツロウ)そう。みんなで舞台袖、行ったんだよね。メインステージで。そしたら、そこの場にいたのは目の前で元BiSのコショージメグミちゃんとカミヤサキさんがステージでプールイさんが『primal.』歌っていて。袖で2人、踊ってんの。
(能町みね子)そうなんだよね。
(久保ミツロウ)で、しかもその横に、ステージと踊っているコショージさんとカミヤサキさんの横に、いまのBiSHのメンバーがなんか、こうじっと見つめてるの。なんか、そのステージを。
(能町みね子)うん。
(久保ミツロウ)ああ、私、この現場、立ち会えてるんだ!っていうのが。いまのBiSHと元BiSと。で、横にはウイカちゃんがいろいろ、『えっ、感動してますか?』みたいな感じで言ってくれて。『感動してるよ、こんなの見れて!』っつって。あれね、なんか・・・
(能町みね子)いやー、あれはよかったね。
(久保ミツロウ)フェスじゃー!フェス、最高じゃー!青森、最高じゃ!って思って。
(能町みね子)なんか青春を間近で味わいましたよ。
(久保ミツロウ)もうなんか、なにかそうやって自分を卑下することはなかった。あの夏の魔物で。
(能町みね子)おお。あ、いいことですね。
(久保ミツロウ)何もなかった。なんかこういう時って、夏の魔物の男の人のお客さんとかも、なんかありがたいとか思ったし。
(能町みね子)そうだね。私たちも普通に写真撮られたもんね。
(久保ミツロウ)あれ、東京だとなんか、また感覚違うけど。あの青森っていう場にいると、みんなちょっとへんてこで、かわいいなと思うよ。挙動不審で。
(能町みね子)うん。よかった。いいフェスだよ、あれは。
(久保ミツロウ)よかった。まあ、私、そんな感じです。
<書き起こしおわり>