高田文夫 鳥山明とTARAKOの訃報を語る

高田文夫 小西マサテルの『このミス』大賞受賞を語る ラジオビバリー昼ズ

高田文夫さんが2024年3月11日放送のニッポン放送『ラジオビバリー昼ズ』の中で鳥山明さん、そしてTARAKOさんの訃報について話していました。

(高田文夫)だからアカデミー賞をゴジラが取ったけど、我々はやっぱり鳥山明先生とTARAKOちゃんを亡くしてるだろう? でもあれだって、鳥山さんだって子供の時、ずっと漫画を描いていたんだよ。それで途中、一切描かなかったんだよ。あの人。すごいんだよ。それで社会に出て、デザイナーになったんだよな。広告代理店で。だからあの絵のタッチがうまいんだよ。デザインが、全部。だから子供の時に手塚治虫先生とディズニー。これだけ見ていたんだよ。ちっちゃい時に。それで頭に絵が入って。それから1冊も漫画って、読んだことないんだよ。何ひとつ。

だからストーリーなんか全然、自分のオリジナルなんだよ。だから、害されないんだよね。影響を受けないわけだよ。いろんな漫画には。それでいきなり、もう人見知りなデザイナーだからさ。会社に行っても勤まらなくてさ。で、絵だけうまかったから。それで目を付けられて。で、あれだけ素晴らしい絵を書いたじゃない? いや、すごいよ。これ、全国のお父さんは本当に……俺、しみじみ思ったけども。鳥山明にみんな、感謝してると思うよ。俺ら、一番忙しい時だからさ。子育てというかさ、子供の、男の子の相手ができなかったんだよ。実を言うと。もう家に帰る時間もなくてさ。忙しい時期だろう?

そんな時にうちの長男……もう50近くなるけどさ。その時、『Dr.スランプ アラレちゃん』が遊んでくれたんだよ。ずっとアラレちゃんだったんだよ。うちの長男は。で、次男坊が『ドラゴンボール』で育ったんだよ。孫悟空でさ。だからもう鳥山明には頭が上がらないよね。もうあの人たちが一生懸命さ、いろんな愛と勇気を全部、教えてくれただろう? 人には優しくって。最終的にはみんな、優しく仲良くなるじゃない? 鳥山明の作品って。だから漫画って、素晴らしいよね。今回はさすがにジンと来ちゃったね。

鳥山明には頭が上がらない

(高田文夫)それで報道なんかでやってたんだけどさ。お母さんがインタビューを受けているんだよ。「お子さんはどうでしたか? なにで育てられましたか?」「そうね。うちの子はね、本当にね、『アラレちゃん』が子供の時にずっと大好きでね。『アラレちゃん』がね、ずっと、いろんなことを教えてくれたんですよ。小さい時で、この娘としりとりをやって。ゴリラ、りんごとかやっていって。2人でやっていくうちに最後に『ん』がついちゃって。それで『もうダメ、終わり。『ん』がついたから終わりね。おしまい』って娘に言ったら『まだあるよ』『ないのよ。んがつく言葉なんて……』『んちゃ!』って言って」って。これ、最高だろ? 「『アラレちゃん、言っているよ』って……」。もう最高。涙がこぼれたよ。そのエピソードを聞いて。

(松本明子)「んちゃ」。「ん」から始まるっていう。

(高田文夫)子供がそれから、もう大きくなっているわけだよ。ジンと来るよな。本当に。でも子供っていいものを見せて育てるっていうのは大事なんだよ。本当に。あれだけきれいな絵でさ。

(松本明子)多感な時に見た漫画ってずっと残っていますもんね。大人になっても。

(高田文夫)男は戦っていくとかね。それで最後は仲良くなっていくっていう。これはね、素晴らしいんだよ。『ドラゴンボール』だって……結婚しちゃうんだからね? すごい話だよ。本当に。ああいうヒーロー物がさ。素晴らしいよね。だからしみじみとそう思って。

(松本明子)世界ですもんね。世界にファンがいらっしゃいますもんね。

(高田文夫)中国だって読んでいたもん。「ありがとう、『ドラゴンボール』」ってさ。あの人、名古屋から一切、出なかっただろう? あの人はさ、中日ドラゴンズが好きなんだよ。名古屋だから。だから『ドラゴンボール』なんだよ。わかる? 中日ドラゴンズが好きで、名古屋で。東京へ来ないんだよ。絶対に。『徹子の部屋』に呼ばれた時だけ、来たんだよ(笑)。

(松本明子)出てましたね(笑)。

(高田文夫)徹子には会いに来たんだよ。だから中日ドラゴンズが好きで、『ドラゴンボール』を作って。それで今年が辰年なんだよ。ほら、なあ? 辰年にちゃんと天に帰っていったんだよ。すごいだろう? この俺の考察は。今年は辰年なんだよ。『ドラゴンボール』の。素晴らしいよ、あの人は。

(松本明子)天に帰られたんですね。

(高田文夫)それでTARAKOちゃんだってさ、あれだよな。本当、さくらももこと同じだもんな。声から何からな。もう人生のほとんどをだって、あれだろう?

(松本明子)ちびまる子ちゃんとともにですよ。

(高田文夫)だってアニメっていうのはさ、先に絵を作ってさ。そこに役者が声を当てていくんだよ。アテレコっつってな。で、当てていくもんなんだけど。後半になったらもう先にさ、TARAKOちゃんがブワーッてセリフを録っちゃって。それで後から慌てて、それに合わせて絵を描いていったっていう。それぐらい、アドリブでやるから。気持ちでブワーッてやる人だから。なんか、後からそれに合わせて絵を描くんだって。すごいよな。

(松本明子)逆に。声に当てて描くっていう?

(高田文夫)そうそう。いろんなことをアドリブで言うから、すごいよ。だってあの人、スタジオに入るまで一切、台本を読まないんだからね。今日はどういう話なのかって、台本を1回も開けずに。で、スタジオに手ぶらで来るんだよ。まる子ちゃんっていうのはあれこれ言っているけどさ。毎日、次に何が起こるかなんて何もわからず、一生懸命生きてるわけだよ。わかる? そうやって生きているから。1秒先、10秒先を知らずにとっさに出るから。だからTARAKOちゃんもそのつもりで、いきなり本番で台本を開くんだよ。それでブワーッてとっさにアドリブを言っちゃうんだよ。すごいよ。アーティストなんだよ。作り方がさ。

(松本明子)すごい。アドリブなんですね。もう本当にまるちゃんなんですね。

台本は読まずにスタジオに来る

(高田文夫)気持ちでブワーッと言うんだよ。そうやって作っていくから、余計に面白いもんになっていくんだよな。だから、ある意味でみんな革命児だよな。いろんなものを変えて。それが人の心を打つんだよ。だからね、子供の時からそういうものをいっぱい見せていくのって大事なことだなって。

(松本明子)爆笑さんもね、あのエンディングのテーマを歌っていて。太田さんも寂しがっていましたね。

(高田文夫)歌っていたな。TARAKOさんとな。そうそう。だからね、「ちっちゃい時からいいものを見せておけよ」って俺は仲間にも、若い衆にも言ってるんだけどさ。

<書き起こしおわり>

爆笑問題 声優・TARAKOの訃報を語る
爆笑問題のお二人が2024年3月10日放送のTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』の中で『ちびまる子ちゃん』のまる子役などで知られる声優のTARAKOさんの訃報について、話していました。
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