爆笑問題・太田さんが2024年3月5日放送のTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』で漫才のネタを練習しすぎるほど練習したのに、本番でうまくいかなかったことについてトーク。その中で『唱』のAdoさんやドラマ『ブギウギ』に言及し、「笠置シヅ子は昭和のAdoだと思った」と話していました。
(太田光)(漫才の言葉をいくら練習しても間違ってしまった話から)しかしさ、本当にだからそう考えると、桑田(佳祐)さんのこととかさ。さんまさんもこの間、IMM THEATERでやっぱり3時間超えの芝居をやって。もう爆笑に次ぐ爆笑だったらしいけど。そう考えてるとさ、俺らたかだか5分の漫才でヒーヒー言ってるんだぜ? そう考えると、情けないよね。
(田中裕二)そうだね。俺はヒーヒーは言ってないけども(笑)。
(太田光)まあ、俺か。俺だけか。情けないな……(笑)。すぐ手を離す。「俺はヒーヒーは言ってない」って、すごいひどいよね。いいじゃん。別に。「俺たち」じゃん。だって、爆笑問題ってさ。
(田中裕二)いや、そうですけどね。ともに頑張っていこうよ。
(太田光)それはこっちのセリフ! 俺が言いたいよ。俺が今、そう言って。「なあ、情けないから頑張ろうね」みたいな空気にしたら、「いや、俺はヒーヒー言ってない」って言ったのは、あなたですからね。だから桑田さんも今、(ライブ音源を)聞いていて思ったけど。やっぱり声が通る……要するに、普通の人って低くなっていくじゃない? だけど、やっぱり桑田さんって声のトーンが変わらないから。やっぱりさ、すごい明るい気持ちになるね。聞いててさ、すごいんだよね。なんなんだろうね? やっぱり天才だね。さんまさんもそうだけどさ。違うんだろうね。
(田中裕二)まあ、そうだね。もう、何を言ってもあんたが落ち込む方向に行きそうだから……(笑)。
(太田光)いや、俺が声がこもっちゃうっていう話をしたから。俺はそういう風に声が低くなっていると思うんだよ。
(田中裕二)ああ、そうか。俺も低くはなってると思うよ。
(太田光)だから、それを保つのが重要だと思うんだよ。俺は。
(田中裕二)うん、そうだね。
(太田光)(Ado『唱』をビートたけしものまねで)「蛇腹刃蛇尾 騙る二枚刃 野心家 嫉妬するようなジュース」。
(田中裕二)えっ、なにを言ったの? 『唱』?
(太田光)うん。『唱』。「蛇腹刃蛇尾 騙る二枚刃 野心家 嫉妬するようなジュース」っていう。こればっかり、練習しているんだよ。他のことを練習しろっていうんだよ(笑)。
(田中裕二)そこは練習しなくていいよ!
『唱』「蛇腹刃蛇尾 騙る二枚刃」を練習しまくる
(太田光)「蛇腹刃蛇尾 騙る二枚刃 野心家 嫉妬するようなジュース」っていう、そういう部分があって。これはAdoちゃんが「これは歌うのが大変だった」って言っていたのよ。で、それと俺は自分の漫才のあれとを重ねたんだよ。「ああ、そうか。天才ミュージシャンでもこういうことがあるんだ」って思って。だから、俺もそれ以上に努力をしなきゃと思ったら、この間の『ブギウギ』を見ていたらやっぱり笠置シヅ子も『買物ブギ』の時にものすごいあれ、いろいろと……サンマだのどうのこうのっていう部分があるから。それで「わてほんまに よう言わんわ」っていう。あの歌詞がすごい覚えにくいっていうので猛特訓をしているのよ。家で。だからそれを見ていて「笠置シヅ子は昭和のAdoだな」って思って。
(田中裕二)「昭和のAdo」ってどういうことなの?(笑)。
「笠置シヅ子は昭和のAdoだな」(太田)
(太田光)でもそういうことって……「ミュージシャンの人でもすごい練習をするんだ!」って思ったから。だから俺も何度も練習をしなきゃ!って思ったし。『響け! ユーフォニアム』も……黄前ちゃんも言っていたもん。「練習をしても、しても、どれだけ努力をしたって、その努力が報われるなんてことはないんだけども。それでも努力するんだ」って言っていたもん! 黄前ちゃんが!
(田中裕二)「黄前ちゃん」って誰ですか?
(太田光)『響け! ユーフォニアム』の主人公。
(田中裕二)ああ、その主人公ね。
<書き起こしおわり>