渡辺志保 ScHoolboy Q『Blue Lips』を語る

渡辺志保 ScHoolboy Q『Blue Lips』を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんが2024年3月4日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でScHoolboy Qの最新アルバム『Blue Lips』について話していました。

(渡辺志保)先週3月1日の金曜日、これまたねリリースラッシュが続きましたけれども。その中でも一番、話題をかっさらっていたのはスクールボーイ・Qさんのニューアルバム『Blue Lips』なんじゃないかと思いますね。

(DJ YANATAKE)出たね。もう、音楽好きっていうか、濃いめの人たちがSNSで大絶賛祭りで(笑)。

(渡辺志保)いやいやいや。でも本当に約5年ぶりの6枚目のオリジナルアルバムということで。待った甲斐があったな、みたいな。本当に想像以上の素晴らしさでしたね。

(DJ YANATAKE)やっぱりケンドリックがレーベル(TDE)を出ちゃってさ。まあ、SZAが当てたからよかったですけども。ケンドリックを抜けちゃうことでTDEはどうなっちゃうの? みたいな見方もあの時にはあったじゃないですか。でも、こんだけのアルバム出ちゃうと、みたいな感じは今、ちょっとありますよね。

(渡辺志保)すごいですよね。ここ数年さ、スクールボーイ・Qさんはめっちゃゴルフにはまってらっしゃってさ。「ゴルフが俺の人生を変えてくれた。忍耐を教えてくれた」みたいなこととかもおっしゃってまして。なんか、そういう気持ちの面でのポジティブな変化とかがあって、この……コロナの期間もあったし。そういう時にガーッと打ち込んで作ったのかな、みたいな感じでですね、いろいろ考えながら聞いてたんですけれども。

あと、本当に唐突に今日? 昨日? X上で「これまでの自分のアルバム、ランク付けするわ」みたいな感じで。めちゃめちゃ正直に「1位、◯◯。2位、※※」みたいな感じで、自分のこれまで6枚のアルバムをですね、コメント付きでランキングにしてまして。もちろん1は最新アルバムの『Blue Lips』なんですけれども。でもそれぐらいもう本当にね、史上最強のアルバムっていう。スクールボーイ・Qさんご本人も当たり前だけど、そういう風に思ってるんだなという風に思いました。1位が『BLUE LIPS』。2位が『BLANK FACE LP』。3位が『Habits & Contradictions』。4位が『OXYMORON』……みたいな感じで順位付けをしてらっしゃるんですけども。

スクールボーイ・Q的アルバムランキング

で、めちゃめちゃ派手なビートのバンガーみたいなものもあるし、『Blueslides』みたいな感じでちょっとジャジーな渋めの曲もありますし。後半またね、ジ・アルケミストのビートとかで、深いというか、ディープな渋いビートが並びつつ。でも最後まで全く飽きさせないラップアルバムだなと思ったし。ちょっと私もまだ1曲1曲、1行1行照らし合わせて聞きながらリリックを読みながらっていうところまではちょっと、100%という感じではないんですけども。改めて、先週の金曜日にリリースされたばかりなので、この1週間ぐらいを使ってスクールボーイ・Qがここで何をラップしてるのかっていうことを深く理解したいなという風にも思います。

子供のことであるとか、その人生観みたいなことを語ってらっしゃるのがちょっと印象的だったんですけれども。スクールボーイ・Q、年齢も40歳手前。30代後半で。私もまあ、本当にざっくり同世代みたいな感じですけれども。結構、その若者のラップっていうのはもう、わかるじゃないですか。何となく。なんだけど、やっぱりラッパーとして歳を重ねていった成人男性が何をラップするのか?っていう。キャリア何年を経て、何をラップするのか?っていうのは最近、ここ数年、ずっと私が考えているようなことでもありますので。そうした意味でも非常に重厚感のあるアルバムだなという風にも感じましたし。そのサウンドもとにかく素晴らしい。

で、テイ・ビーストさんっていうTDEのプロデューサーさんがいらっしゃいますけれども。彼の手腕によるところが大きいのかな、とかね。まだまだちょっと深いところまで分析するには至ってないんですけれども。そういうことも感じましたし。で、『Yeern 101』とかね、『Thank God 4 Me』とか、結構さっきもちょっと言ったけど。派手めなビートの曲もありますので。割とクラブでかけやすい曲とかもあるのかなとか思いながらですねね、聞いておりました。

(DJ YANATAKE)ちょっとそんな話を週末、したりしましたけどね。

(渡辺志保)ああ、なるほど、なるほど。そうなんですね。本当にね、全部で18曲入っていて、56分ぐらいのアルバムなんですけれども。うん。めっちゃよかった。なんか何度も何度も……最後の方、17曲目に入ってる『Pig Feet』。チャイルディッシュ・メジャーとやっている。この曲も本当に素晴らしかったし。本当に最後まで「次はどんな曲なんだろう?」っていう。その曲と曲とのトランジションなんかもすごい緻密に練られてこういうトランジションなってるんだろうなとか。そうしたことまでもですね、感じながら聞いてました。

(DJ YANATAKE)いいですね。僕も最初にトレーラーみたいなのが出た時に、ちょっと最近のケンドリックみが……・

(渡辺志保)ああ、『Cooties』とかね。ちょっと静かなビートだったしね。

(DJ YANATAKE)かな、とか思ったんですけど。アルバム聞いたら全然違うし。

(渡辺志保)すごいマッシブにかましてらっしゃいましたね。

(DJ YANATAKE)フレディ・ギブスのやつ。『Ohio』とかね、結構好きですね。

(渡辺志保)『Ohio』は3日ぐらい前にジミー・ファロンの『トゥナイト・ショー』に出た時にこの『Ohio』をパフォーマンスしていたので。たぶんQちゃま的にもこれは推し曲なのかな?って思いましたね。

(渡辺志保)そうなんですよ。だからまだ聞いていないという方はぜひぜひ今週、このアルバムをチェックしてほしいなと思ったし。で、『Blue Lips』ってどういう意味なの?って思って。それで自分がね、その『Cooties』だったかな? トレーラー的に出したミュージックビデオの中に辞書っぽいフォントで。「形容詞、◯◯という意味、名詞、※※という意味」みたいな感じでぱって映し出していたんですよ。それを改めて見たんだけど。「何も言えなくなること。ショックを受けて強い感情のためによって何も言えなくなること」とか。あとは「100%クリアに理解した状態のこと」。それを『Blue Lips』って言うんですって。

でも、たぶんこれって私もその今のアメリカのスラング、全然わかんないからあれなんだけど。たぶんスクールボーイ・Qが作り出してるその定義なのかなという風に思いました。UrbanDictionaryとか、ネットのスラング辞書、ありますけど。そういうので調べてもこのQちゃんが提示してる意味っていうのが出てこなかったので。

(DJ YANATAKE)ああ、なるほどね。じゃあ、新しく意味合いをつけたのかなって。でも、今の志保の説明、前者だと日本語だと「顔が青ざめる」みたいな。そういうのもあるような。

(渡辺志保)なんとなくね。そういう風にQちゃんご自身が定義を教えてくださっておりますので。そのへんもあわせてチェックしてくださいなという感じです。これからね、ツアーとか始まるのかな? 楽しみだなという風に思いながら。私が一番、このアルバムでやられたのはリコ・ナスティのラップが結構、狂気じみててやばかったので。ぜひ皆さんに聞いてほしい。

(DJ YANATAKE)だから、あれじゃないですかね。夏フェスも日本、発表されてますけどね。なんか全然、ヒップホップ勢がいないんでね。Qちゃんあたり、呼んでくれてもいいですけどね。

(渡辺志保)Qちゃんあたり。今から間に合うのか? ちょっと楽しみに待っております。というわけで今日の1曲目はスクールボーイ・Qの最新アルバム『Blue Lips』から『Pop featuring Rico Nasty』をお届けします。

ScHoolboy Q『Pop ft. Rico Nasty』

<書き起こしおわり>

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