友近さんが2024年1月12日放送のbayfm『シン・ラジオ ーヒューマニスタは、かく語りきー』の中で八代亜紀さんと冠二郎さんを追悼していました。
(友近)そして今週はまた、悲しい、ショックな訃報がたくさんありまして。歌手の八代亜紀さんが12月30日に亡くなられたことが発表されまして。あと冠二郎さんがね、亡くなられたということもニュースで見て。ちょっとびっくりしたっていうか、もうショックだったんですけど。八代亜紀さんも冠二郎さんも本当に、私が10年間ぐらい大阪でエンカメっていう演歌の番組をやらせてもらってたんですけれども。私がMCで。その時に八代さんもゲストに来られて。冠二郎さんなんて、もう準レギュラーのように来ていただいてたんですよ。
で、この番組でもね、演歌の方、本当に楽しい方が多いっていうお話をさせてもらったと思うんですけども。八代亜紀さんは本当にきらびやかで、色っぽい。でもキュートで。で、なんていうんですか? マイペースなしゃべり方がすごくかわいらしくって。で、ちょっと天然ボケがあって。かと思うと、ツッコミもすごく上手で……とか。「演歌の人は楽しい人が多いな!」っていうので。八代亜紀さんはその代表格の方だったんですけどね。一緒にロケも行かしていただいたり、別荘の方にもロケに行って。お風呂にも入らしていただいたりとかね。
チャーミングでおちゃめな八代亜紀
(友近)で、私がニワトリのものまねが得意やいう話をしてたんですよ。こうやって「クワッ、クワッ、クワッ……」ってやっていたら「ああ、千重ちゃん、私もできるわ」っていうことで。ニワトリのものまねをやってくださったりとかね。本当に、チャーミングでおちゃめな……だからちょっと「ええっ? 亜紀秋ちゃんが?」って。「亜紀ちゃん」なんて呼ばせてもらっていたので。「えっ? 八代さんが?」とか思って。ちょっと信じられなくて。本当に、誰からも愛されていましたよね。バラエティ番組でもね、たくさん出られて。エピソードも面白いし。
なので寂しいなと思っていたら、次が冠二郎さんのニュースが入ってきて。冠さんはエンタメという番組で準レギュラーっていうか、私が好きで勝手にお呼びしてたんですけれども。なぜ好きかというと、やっぱりもう本当にダジャレが大好きで。角川博さん曰く、「誰もが思いつくダジャレを大きな声で言うのが冠二郎だ」っていう。そんなエピソードをいつも言ってくれてたんですけど。で、冠二郎さんとのエピソードでいうと、とにかくその番組で知り合って。トークも本当にハチャメチャやし。で、全てダジャレで返してくるんですよ。まあ、その才能も素晴らしいんですけど。で、先ほどの角川博さんの言うように誰もが思いつくダジャレを言うことって、みんなちょっと躊躇するけど。それも100パーで大きな声で言うんですね。
で、「あれは電気! 僕は元気!」とかね。「マイクがある。マイク眞木!」とか。もう、それが止まらないんですよ。ずっと。で、私はそういうのも大好きやから一緒に言い合いっこをして。「じゃあ、ダジャレ合戦しようか」とか言いながら。で、普通の番組ならもうダジャレをカットするか、1個、2個使うかなんですけども、エンカメの場合は全部使うから。もう30分の番組やったんですけどたぶん50個、60個ぐらいダジャレを言うんですけどそれも全部オンエアーするぐらいで。で、冠さんもそれを気に入ってくださっていて。「この番組は全部、使ってくれるから好きなんだよな」みたいな。
それで一緒にロケにも行かせてもらったりとか。あと、その番組で「ああ、こんな面白い面が冠さんにあるんや」と思って。昔、フジテレビで中居さんがやっていた『うもれびと』っていう番組があったんですよね。それはすごい才能を持っているんのに、そこの部分がまだ知られてない方っていうのを推薦する番組で。私はぜひ冠さんに……『うもれびと』なんてタイトル、申し訳ないですけども。「でも、こんな面白い面を持っているっていうことはたぶん皆さん、知らないんじゃないか?」っていうことで。プロデューサーの方にプレゼンして。「冠二郎さんって、こんなに面白いんですよ」「じゃあ、ちょっとぜひ」っていうことで、中居さんがMCをしてる『うもれびと』という番組に冠さんに出ていただいて。一緒に私もついていったんですけども。そこでもマイペースにダジャレを言ってましたけれども。
やっぱりエンカメとは勝手が違うんで、ちょっと空回りはしてましたけれども(笑)。でも、やっぱりさすが冠さんだなという。で、そんな面白い部分も持ってらっしゃったから、何年か前の『ドキュメンタル』っていう、笑かしあいっこのやつですよね。あれにも笑いの刺客として出てもらって。冠さんもやっぱりNGを出さないっていうか。「そんなんにも出てくださるんですか?」って言ったら「ああ、もう全然。友近ちゃん、行ってあげるよ」みたいなことで出てくださったりとかしてね。で、「セイヤ! セイヤ!」っていう掛け声も。そして服の裏地はいつも電飾をつけて、ピカピカされてますし。
で、冠二郎さんのトークで私が印象に残ってたのが、お風呂場でお湯をためて。そこに洗剤を入れて……洗濯機がないっていうので、そこで服を洗うんですって。「ええっ、手で洗ってんの? お湯をためて? 大変でしょう?」「いや、大丈夫だよ。服を洗ったら、その服を一旦取り出して。その後、僕はそこに浸かって、お風呂に入るんだよ」って言うから。「えっ、洗剤、入ってんねやろ?」「いや、ヒリヒリはするけど大丈夫」「あかん、あかん! ヒリヒリすることはあかんって、冠さん! 面倒かもしれんけど、いっぺん流してからまた、お湯をためなあかんで!」っていうような話とか(笑)。「えっ、そうなの?」とかって言うんですよ。もう、無邪気! 本当に。
洗濯後のお風呂にそのまま入る冠二郎
(友近)まあ、かわいらしい方なんて言うのはちょっと申し訳ないけども。そんな大先輩をつかまえてあれですけども。本当に男らしさと、かわいらしさと……だから本当に素敵なお二人が亡くなられたって聞いて、すごくショックだったのでね。また、あの歌声と威勢のいい声もね、聞きたいな、なんて思ってたんですけれども。本当に残念でなりませんけども。本当にご冥福をお祈りいたします。
誰もが思いつくダジャレを大きな声で言う冠二郎。水谷八重子。明石家さんま。 pic.twitter.com/yGUS7ZQvWG
— よしこ (@yoshikokirishog) April 26, 2015
<書き起こしおわり>