ヤーレンズのお二人が2023年12月26日放送のNHKラジオ第1『ふんわり』に出演。木村祐一さん、立川志らくさんとM-1グランプリ2023を振り返っていました。
（木村祐一）どうでしたか？ 日曜日は。
（出井隼之介）そうですね。クリスマスイブなんで。
（木村祐一）どんなイブを過ごされましたか？
（出井隼之介）「どんなイブを」って（笑）。
（木村祐一）あそこで。六本木で。
（出井隼之介）いやー、本当に……「やめなくてよかったな」っていう感じで。
それはもう、嬉しかったです。
（出井隼之介）最高のクリスマスイブになりました。1年前がもう最低のクリスマスイブだったんで。
（木村祐一）ああ、1年前は？
（楢原真樹）もう本当に、男芸人3人で集まって。安い居酒屋で焼き鳥を食べるっていう。「せめてチキンを食うか」っていうので、鳥皮とレバーを（笑）。
（木村祐一）俺もめっちゃ若手の時に松本さんと板尾さんと3人でイブにファミリーレストランでケーキ食べたことあるで（笑）。
（楢原真樹）フハハハハハハハハッ！ でも、メンツがいいじゃないですか。こっちはスーパーニュウニュウ大将ですからね。
（木村祐一）その頃は別になにもあれへんから。
（楢原真樹）もう最低のメンツで食ってましたから。
（木村祐一）悔しさは、どうですか？
（出井隼之介）やっぱり時間が経つと、結構悔しくなってきますね。
（澤田彩香）ああ、その瞬間は悔しさは？
（出井隼之介）悔しさもあったんですけど。今まで泣かず飛ばずだったんで、ちょっとは状況がよくなるのかな？っていう嬉しさもあったんですけど。
（楢原真樹）あのめくりの興奮がすごすぎて、あんま覚えてないっていう（笑）。交互になったんで。
（木村祐一）でも結果、その審査員のパネル出る前は「勝った」とか、「どうなんだ」とか。どのぐらいの気持ちだったの？ 自身が何％で、愛しさと切なさはどのぐらいかって。
（出井隼之介）愛しさと切なさと（笑）。
（楢原真樹）あと心強さと。心強さはいっぱいありましたけどね。
（木村祐一）「行ける」っていうのは、ちょっとはあったの？
（楢原真樹）「行ける」が50。「行けない」が50。「どうなんだ」も50（笑）。
（木村祐一）多い、多い（笑）。100で。
（楢原真樹）ああ、100で行くんですか？ ここ、そういう国でした？
（木村祐一）地球上は全部そうや。まあ、入り乱れますよね。1位か2位かみたいな感じやったですか？ 現場の受けからしたら。
（楢原真樹）そうですね。最後にやったさや香がとんでもないネタをしたんで。でも、あれがどうしてもやりたいっていう。いいですね。若いってね。若さゆえのやつですね。もう、こっちは必死なんでね。
（出井隼之介）まあ、必死でしたね。
（楢原真樹）ダントツでおじさんなんでね。
（木村祐一）だんだん悔しいと。
（楢原真樹）だんだん悔しい。DAN DAN 心魅かれてく。
（木村祐一）うん？
（楢原真樹）そういう歌、ありましたよ。『DAN DAN 心魅かれてく』って。
（出井隼之介）いや、あったけど。
（楢原真樹）『ドラゴンボールGT』の歌で。
（出井隼之介）あったからってなんなんだよ？
『DAN DAN 心魅かれてく』
（木村祐一）『ドラゴンボール』は最初の星を集めた漫画の時点で読むのを卒業したんで。
（楢原真樹）だいぶ初期じゃないですか。そこからですよ？ 面白くなるのは。
（木村祐一）やろ？ そう言われるんやけども、そこから吉本入って忙しなって。
（楢原真樹）じゃあ、『ドラゴンボール』と一緒に出世したんすね？ すごいですね！ 『ドラゴンボール』と一緒に面白くなって。
（出井隼之介）いいだろう？ もう『ドラゴンボール』の話は。
（澤田彩香）せっかくなんで。志らくさんもいらっしゃいますので。また審査員の席にいらっしゃったら、結果がどうなっていたかわからないですね。
（立川志らく）いや、私がいたとしても、結果は同じだったですね。
（一同）フハハハハハハハハッ！
（木村祐一）でも、誰かと替わるから……。
（楢原真樹）ねえ。予選の段階で。ファーストラウンドの段階で。
（立川志らく）うん。だから本当にそれはわかんない。順番にもよるしね。だからネタもあれ、逆だったらまた違ったかもしれないね。最初の大家さんがやつが決勝だったらどうかなとか、いろいろ考えちゃうよね。
（楢原真樹）ああー。そうなったら、残ってないかもしれないですよね。
（立川志らく）それもあるんだよね。
（楢原真樹）その時の運ですよね。岡本選手が来なかったら、引かれてないですからね。
（木村祐一）誰かは引いてる（笑）。
（澤田彩香）でも、どうでしたか？ 志らくさんから見て、ファーストラウンドの2人っていうのは。
（立川志らく）どのぐらいやってるんですか？ 漫才は。
（出井隼之介）コンビ結成は12年なんですけど、各々の芸歴は17年、16年とか、それぐらいですね。
（立川志らく）ああ、だから手慣れちゃってるんだね。だからね、5年の令和ロマンの方が……もし寄席だったらね、ダントツなんですよ。でも、テレビだからこっちの方がすごい新鮮に見えて。こっちはね、うまく見えちゃったんだよ。その差なんだよね。
（澤田彩香）ああ、うまく見える？
（立川志らく）うまく見えた分、損をしているの。テレビは下手に見えた方が絶対に受けるので。で、寄席はうまい方が勝つんだよ。
テレビは下手な方が、寄席はうまい方が勝つ
#立川志らく さん、 #ヤーレンズ（楢原真樹さん、出井隼之介さん）
超豪華ゲストでお送りした火曜日 #ふんわり 👏ここでしか聴けない志らくさんの #M1グランプリ 講評や、#M1 決勝舞台裏、爆笑漫才をたっぷりと！
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— ふんわり (@nhk_funwari) December 26, 2023
（中略）
（木村祐一）（ヤーレンズのラーメン屋のネタを見た後で）では、告知の方を……。
（出井隼之介）「告知の方を」？ もうですか？（笑）。
（楢原真樹）なんか、お願いしますよ。
（木村祐一）疲れとるな（笑）。
（出井隼之介）フハハハハハハハハッ！ 我々の披露を見抜かないでくださいよ。
（木村祐一）でも、いちいち面白いのを入れてるよな。ビデオでも見たんですよ。それで「数は多いな」って思って。で、さっきも言ったけども。「クッキー工場が車を作る」という令和ロマンのスケール、髙比良の雰囲気とラーメン屋って……別に店の大きさ・小さじゃないんやけど。そのへんの大小があったんかな？って思って。
（出井・楢原）ああー。
（立川志らく）手数はこっちが多くて勝っていて。向こうはものすごいパンチで。その分、損をしたっていうのはあるし。だけど今、聞いていたらね、M-1の時よりかは面白い。力が抜けてるから。
（出井隼之介）ああ、なるほど。
（立川志らく）やっぱり芸ってね、テンションが上がってる方がやってる方は気持ちいいはずなんですよ。でもね、本当は抜けてる方が……今、緊張はしてるんだけども、疲れてるから抜けている。で、「そんなにやったって受けるわけがない」と思ってやってるから。だから、本番の時よりも断然、こっちの方が面白い。
（木村祐一）「面白いこと言うてる」っていう感じはありますね。
（立川志らく）勢いとかは、もちろんM-1の時の方がすごいんだけど。だからM-1でこれをやったら、果たして受けるかどうかはわかんないけども。でも私は普通に今、見ていて。「あれ？ 今日の面白いな。こんな面白かったんだ」って。
（木村祐一）よかったね。
（立川志らく）そう。だからもし私が審査員で、今日の感じだったら絶対にこっち入れてるね。
（楢原真樹）へー！ 寝ないで行く方がよかったんだ（笑）。
（出井隼之介）いやいや、そういうわけじゃないよ（笑）。
（楢原真樹）忙しいふりをして。
（木村祐一）でも、M-1でも松本さんなんか、他も全員、褒めてたよね？
（出井隼之介）いやー、褒めていただいて。
（立川志らく）だから、うますぎるんだよね。
（木村祐一）そう。うますぎて。「客が笑い疲れた」まで言ってたよ。
（楢原真樹）そんなこと、聞いたことなかったんで。
最近のM-1はうまい人が負けている
（立川志らく）だって、最近のM-1を見ればわかるけども、うまい人はみんな負けてるもんね。だって錦鯉にしたって、マヂカルラブリーにしても。ウエストランドだって片方、何もしてないし。
（一同）フハハハハハハハハッ！
（木村祐一）そういえば、変わってきました。その前までは「ツッコミが達者で」っていうことでしたね。
（立川志らく）最近はもうキャラクターで。スターになるかどうかだから。漫才のチャンピオンじゃなくて、テレビのスターになるかどうかっていうことになってるから。だから、上手い・下手じゃないんですよね。巨人師匠なんかがいると、やっぱり上手い漫才を入れたいっていう。そういうのになるんだね。
（木村祐一）だから審査員も様変わり、芸風も様変わりで。出井くんはよう見たら、嘉門達夫みたいな顔をしとるし。
（出井隼之介）してないでしょう？（笑）。
（楢原真樹）鼻から牛乳だよ？
（木村祐一）サングラスに変えたら嘉門達夫さんよ。
（出井隼之介）本当ですか？（笑）。いやいや、替え歌はひとつもできないですけども。
（中略）
（木村祐一）来年も出れるんでしょう？
（楢原真樹）来年も出れます。
（木村祐一）15年でしたっけ？
（出井隼之介）そうですね。結成15年まで出れるんで。
（楢原真樹）3回。
（木村祐一）大きいでしょう。やっぱり。出る、出ないはね。
（楢原真樹）そうですね。できれば今回取って、出たくなかったんですけどね。
（木村祐一）でも取ったら取ったで「もう出ないの？」って言われるよ。またね。出る人もおるもんね。
（出井隼之介）本当に舞台裏で終わった後、松本さんに「絶対、今度また行けるよ」って言っていただいて。「これはもう、出るしかないな」っていう感じで。
（木村祐一）「出井」だしね。
（出井隼之介）いや、出井だから出るしかないわけじゃないですよ。
（木村祐一）デイダッシュでしょ？
（出井隼之介）ケイダッシュですから。事務所は。僕がやっている事務所じゃないんで。
（木村祐一）真空ジェシカみたいな……ああ、違うわ。あれはB画館とかZ画館だ。あんなネタ、なんやろうね？ ヤーレンズを前にして、ちょっと申し訳ないけど。B画館から始まるって。
（立川志らく）普通に考えたらもうベタなダジャレでしょう？ それがあそこまで行ってぶっ飛ぶからすごいよね。真空ジェシカは。
（木村祐一）でもネタの作り方とか全然違うコンビとか、感じたでしょう？
（楢原真樹）そうですね。やっぱりいろんなネタがあるんでね。モグライダーなんか、逆にどうやって作ってんだろうって。
（出井隼之介）どこからどう作ってるんだろう？っていうのはありますよね。
（木村祐一）でも、うまくできてるよね。ラーメン屋さんが前は駐車場で。その要素も入っていたり。これは、だんだんできていったの？
（楢原真樹）そうですね。最初はただ、ラーメン屋でふざけてるだけだったんですけど（笑）。
（出井隼之介）そうですね。元はというとね。
（楢原真樹）僕ら、結構ラッキーパンチが多いんです。適当にボケてたら「あれ？ なんか繋がってる？っぽくない？」みたいな（笑）。賢くないんで。
（出井隼之介）計算ずくで「ここがこうだから、ここを回収しよう」みたいなことはあんまりないです。たまたま。
（木村祐一）自然になんや。
（楢原真樹）実際、このラーメン屋のネタに関しても、1本目にやった大家さんの挨拶のネタに関しても、出来た時は15分ぐらいあるんで。
（木村祐一）大家さんもおもろかったなー。だから総合得点やと、たぶん……なんちゅうの？ キングオブコメディのシステムやったら……。
（出井隼之介）ああ、キングオブコントですね。
（楢原真樹）キングオブコメディは、ねえ？
（木村祐一）1人、捕まって（笑）。
（出井隼之介）いや、いいんですよ。粒立てなくて！（笑）。
（楢原真樹）「そこに相方は、いるんか？」って。
（木村祐一）おっ、いいねえ！ いろいろ言うのが憎たらしいねえ！ フジモンみたいで（笑）。あ、それもあかんか？
（楢原真樹）いや、いいです！ 大丈夫ですって！
（澤田彩香）ちょっと気になるんですけども。あの大家さんのネタ、志らくさんだったら、何点をつけられたのかなと思って。