でか美ちゃんと石山蓮華『PERFECT DAYS』を語る

町山智浩『PERFECT DAYS』を語る こねくと

でか美ちゃんさんと石山蓮華さんが2023年12月19日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『PERFECT DAYS』について、町山智浩さんと話していました。

(石山蓮華)そして先週はTHE TOKYO TOILETプロジェクトをきっかけに制作された『PERFECT DAYS』という日本映画をご紹介いただきました。役所広司さん演じる平山。公衆トイレの清掃員として働いています。そのささやかながら幸せな日々を描いた作品ということで。でか美ちゃんも石山も、見まして。

(でか美ちゃん)ちょっとね、先立って見させていただきました。

(町山智浩)いかがでした?

(石山蓮華)絵がきれいでした。ヴィム・ヴェンダース監督が撮る東京の、たとえば高速道路、首都高の映像とかもひたすらきれいで。なんかずっと見ていたくなるような……なんだろう? 日常で見慣れた景色なんだけど、まさに『PERFECT DAYS』。ユートピアだなと思いながら見ました。

ひたすらきれいな映画

(でか美ちゃん)私も何かちょっと、ASMR的要素を感じたというか。ちょっと耳心地も良すぎて。なんならちょっとウトウトしちゃいそうになる瞬間もあったんですけど。なんか本当にそのささやかな日常を『PERFECT DAYS』っていうことのとさも感じたし。ただ今、自分が生活してて感じている、周りの社会とか見ていて感じてる気持ちとしては、「何もないけど、ささやかだけど、これが幸せでしょう? 大丈夫だよね」って言われてる感じがちょっと怖くもありましたけどね。

もっと贅沢を目指してもいいとは思うというか。そんな気持ちにもなりつつ。あと個人的にやっぱりトイレって、ぱっと見でわかりやすい方がいいだろう派なので。私は。公共のトイレに関してはね。なんかそのへんに対して思うとこもあったんですけど。でもすごい見ていて、心地の良い映画でしたね。うん。

(町山智浩)僕はこの役所広司さんが演じる役の世代に近いので。60過ぎてますから。彼はいろいろあったんだけども結局、その人生の成功はつかめなくて。いわゆる普通の幸せ……子供がいたり、孫がいたり。そういうのもなく、孤独な日々の中に一種、諦めみたいな形で幸せを見出していくんですけども。今ね、世界中でね、こういった1人きりで生きていって、そのまま年老いていくかもしれない人たちについての映画がすごく多いんですね。これはね、日本での少子化っていうことと別の問題で。結構、世界的に増えているんで。「なんでだろう?」と思うんですよね。韓国映画でね、去年か一昨年に公開された映画で『おひとりさま族』っていう映画もあったんですよ。

(でか美ちゃん)なんかタイトルは聞いたことあるかも。

おひとりさまを描く映画が増えている

(町山智浩)これは非常に見た目も良くて、何もかもが揃ってるような女性が、やっぱり誰かと一緒に暮らしていくことがつらい。恋愛とかもしたくないっていうことで、1人で生きていく話なんですけども。だからすごくね、こういう状況っていうのは本当に世界的に広がっていて。一体これは何だろう?って思うんですけども。そういうことも考えさせられた映画ではあったんですが。でも、その中に幸せがあったりするから、難しいんですが。

(でか美ちゃん)なんかね、どんなことも別に否定できないというか。幸せは幸せなんだけど。ただ、それを作品で提示されると自分的には……「別にさ、なんか不況だけど大丈夫だよね」って言われてるような気持ちにもちょっとなるというかね。

(町山智浩)そうなんですよ。「これで我慢しろ」って言われてる気持ちにもなるっていうか(笑)。

(石山蓮華)やっぱり、あくまでも私はこの絵のきれいさとか、その映画として見ていて楽しい絵だっていうところで、なんか楽しく見られるなと思いましたね。

<書き起こしおわり>

町山智浩『PERFECT DAYS』を語る
町山智浩さんが2023年12月12日放送のTBSラジオ『こねくと』の中でヴィム・ベンダース監督の『PERFECT DAYS』を紹介していました。
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