石山蓮華さんとでか美ちゃんさんが2023年12月5日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で『レッスン in ケミストリー』について町山智浩さんと話していました。
(石山蓮華)先週はApple TV+で配信中の連続ドラマ『レッスン in ケミストリー』をご紹介いただきました。本当に面白かったです!
(でか美ちゃん)面白い! ただ私、まだ6話までしか見れてなくて! あと2話、ちょっと楽しみに取ってある状態なんですけど。でも面白いですね!
(町山智浩)面白いでしょう?
(石山蓮華)すごく良かったですよ!
(町山智浩)ねえ。すごくかわいい映画なんですけどね。画面とか、ファッションとか、インテリアとか。
(でか美ちゃん)女性の強さとか、その当時の社会的な立場の弱さ、低さとかも描かれつつ、なんかちゃんと恋愛のドラマとしてすごい見応えもあって。それが良かったなと。
(石山蓮華)結構怒涛の展開でした。
1話が丸ごと犬の視点から描かれる
(町山智浩)びっくりしましたね。途中でね。一番びっくりしたのは、1話が丸ごと犬の視点から描かれてる回でしたね。
(でか美ちゃん)そう! 犬がいい!
(石山蓮華)犬映画!
(でか美ちゃん)Six-Thirty!
(石山蓮華)そう。名前の由来もいいんですよね。なんであの子、あんなにいい犬なんだって思ったら、そんな経緯が……って思いました。
(町山智浩)そう。大変だったんですよ。ねえ。
(でか美ちゃん)犬好きには絶対に見てほしいです。
(町山智浩)1話まるごとが犬の一人称っていうね。これね、1950年代のアメリカっていうのは男尊女卑がひどくて。主人公のブリー・ラーソン扮する化学者はDNAの研究をしているんですけども。「愛想がない」っていうことで嫌われて。その実験とか研究を全部、男たち盗まれちゃうんですよね。で、これは実際にあった、ロザリンド・フランクリンというイギリスの化学者が実際にそれをやられちゃったんですけど。その盗んだ方は、ノーベル賞を取ってますからね。でも、そういうところを超えた、彼女のソウルメイトのもう1人の化学者が出てきて。その2人の関係がいいんですよね。
(でか美ちゃん)すごく良くて。でもなんか、本当にいろんなセリフとか考えさせられるというか。「私、今日ズボン履いて生放送出てやったわよ!」みたいな。女性が。で、男性のテレビ局の偉い人が「おい! なんであいつ、ズボン履いてるんだ?」っていう。今じゃちょっと考えられないんだけど、そういうことも本当に当時あったんだろうなっていう。
(町山智浩)ねえ。この当時のスカートのウエストの細さがまた、すごいですよ。
(石山蓮華)あんなに細かったら、何にも食べられないよって思って。料理番組なのに……って。
(町山智浩)ねえ。あれ、たぶん中でコルセットを締めてるんでしょうね。すごい時代があったんですね。アメリカにもね。でも、この旦那さんって言っちゃっていいと思うんですけど。ちょっとネタバレ。途中で結婚するんでね。彼がね、本当にだらしない人なんですよね。で、思いつきで行動するから非常に危険な人なんですけど。まあ、他人事じゃない感じでおかしかったですよ(笑)。
(石山蓮華)町山さんも結構そのタイプっておっしゃってましたね。
「他人事じゃない感じがした」(町山)
(町山智浩)そうなんです。で、うちのかみさんはこの主人公の方に近くてね。なんでもキチッ、キチッと計画しないと外出もできない人なんです。
(でか美ちゃん)じゃあ本当に似たペアというか。そんな感じなんですね。
(町山智浩)だから面白かったですよ(笑)。
(石山蓮華)ぜひ『レッスン in ケミストリー』、見てみてください。
<書き起こしおわり>