町山智浩『工作 黒金星と呼ばれた男』を語る

町山智浩『工作 黒金星と呼ばれた男』を語る たまむすび

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で映画『工作 黒金星と呼ばれた男』を紹介していました。

(町山智浩)この間、日本でJASRAC(日本音楽著作権協会)が自分の職員を約2年間に渡って音楽教室に潜入調査させていたっていう事件がありましたよね?

(赤江珠緒)いまニュースになっています。はい。

(町山智浩)で、2年間もやっている間、ヴァイオリンの上級者コースで。コンサートまでそのスパイの人はやっていたらしいんですね。で、僕はすごく不思議に思うのは、この先生とスパイである生徒との間に2年もやっていて演奏会までやっていたら、師弟の絆みたいなものができていたと思うんですよ。

(赤江珠緒)さすがに生まれてくるでしょうね。

(町山智浩)ねえ。「がんばろう!」みたいな感じでね。その心の絆はいったいどうなったんだろう?っていうことですよね。

(赤江珠緒)そう。たしかに。だって自分の腕前も上がったでしょうよ。それは2年もやっていると。

(町山智浩)と、思うんですよ。やっぱり芸術を作るっていうことだから、非常に感情的なことなんだけども。それを使って「音楽教室の中で音楽を勝手にやっている。お金を取れ!」みたいな話になっているわけじゃないですか。

(赤江珠緒)そう。だから「JASRACはそこまでやるんだ!」ってちょっと思いましたけどね。

(町山智浩)これ、すごい潜入捜査物の映画にしたらいいと思うんですよ。

(山里亮太)スパイの心の葛藤とかもあるでしょうしね。

(町山智浩)そうそうそう! で、今回紹介する映画なんですが、スパイ映画です。

(赤江珠緒)ああ、そういうことなんですね(笑)。

(町山智浩)ちゃんとつながっているんです。前振りでした(笑)。『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』っていうタイトルの映画なんですよ。ブラック・ヴィーナスってでも、この写真のメガネのおじさんなんですよ。

(赤江珠緒)うん。女性かな?って思いましたね。ブラック・ヴィーナスって聞くと。

(町山智浩)黒人の美女かなんかだと思うじゃないですか。ブラック・ヴィーナスって聞くと。このおじさんはどう見ても松重豊さんにそっくりな渋めのおじさんですよ。

(町山智浩)『孤独のグルメ』みたいなおじさんですよ(笑)。

(赤江珠緒)ブラック・ヴィーナスって呼ばれていたんだ。

(町山智浩)これはね、韓国の諜報部の安企部というのがあるんですね。国家安全企画部という。そこがつけたコードネームがブラック・ヴィーナスなんですよ。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)だからね、正体はこの40過ぎのおっさんなんですけども。これね、実際にあった話です。これは大変に面白い映画なんですよ! あっと驚く話です。

(赤江珠緒)実在のスパイ。

北朝鮮に潜入する安企部のスパイ

(町山智浩)この国家安全企画部、韓国の安企部から1人の軍人、パク・ソギュンという軍人が「北朝鮮に潜入しろ」という命令を受けるんです。その人がブラック・ヴィーナスなんですけども、その人の話で実話です。で、まずその目的は北朝鮮が核開発……プルトニウムを作って核爆弾を作っているらしいということで、それを調査することが目的なんですね。で、そのためにこのパクさんはもともとは軍人なんですけど、ビジネスマンのふりをするんですよ。それで当時ね、北朝鮮がお金がなくて、外貨獲得のためにいろんなことをやっているんですね。有名なのでは北朝鮮がインチキなロレックスを作っていたとか、ありますよね?

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)とにかく、なんでもやっているから、お金が儲かるとなれば北朝鮮も絶対にそのエサに食いついてくるだろうっていうことでこのパクさんは北京で「北朝鮮相手のビジネスがしたいんだ」ってそこらじゅうでしゃべって、いろいろとやって。まあエサをばらまくんです。そしたら、北朝鮮政府の外貨獲得班の所長のリさんという人がそれに食いついてくるんですよ。で、「なにか韓国とお金儲けができないだろうか?」っていうことで、パクさんとリさんが会うんですけども。このリさんという北朝鮮の所長さんはお金儲けのために徹底的に資本主義のビジネスを研究した人で。なんというか官僚なんですね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、とにかくお金がほしいということでパクさんと交渉をするんですけど、そこにチョン課長という北朝鮮の軍人がついてくるんですよ。で、この人はものすごく鋭い軍人で、秘密警察みたいな男なんですね。で、このパクさんを「どうせスパイだろう?」っていうことで徹底的に怪しんでいくんですよ。で、北朝鮮の内部に入ってキム・ジョンイルに会うのがこのパクさんの最終目的なんですけども。ところが、いままでそういった形で安企部から北朝鮮に潜入させたスパイというのはいっぱいいたんですね。でも、誰も帰ってきていないっていうんですよ。

(赤江珠緒)怖い怖い怖い……。

(町山智浩)みんなバレちゃって殺されているという。で、「君もその1人にすぎなくて、もしバレたとしても我々安企部も韓国政府も一切感知しないからそのつもりで」って言われるんですよ。これはもう、エクスペンダブルでスーサイドなミッションなんですよね。で、命がけで北朝鮮に行くんですけども、そうしている間に経済所長のリさんとの間に友情がだんだんだんだんと芽生えていくんですよ。

(赤江珠緒)ほう!

(山里亮太)まさにさっきのヴァイオリンの先生と生徒のように。

(町山智浩)そう! その通りなんですよ。で、このリ所長という人は北朝鮮の人なんだけども、すごく真面目な人で。北朝鮮があまりにも貧しいから、なんとかお金を稼ぎたいと思って必死なんですね。それでパクさんの方も北朝鮮に行って餓死している子供たちを見ちゃうんですよ。で、お金をなんとかあげたいっていう気持ちと、このひどい軍事独裁政権をやっているキム・ジョンイルは絶対に許せないから韓国のスパイとして倒したいっていう気持ちもいっぱいになって。でも、騙しているということもあって友情とスパイとしての使命の中で引き裂かれていくっていう話なんですよ。

(赤江珠緒)はー! それは板挟みになりますね。

(町山智浩)なるんですよ。しかも、彼がスパイだってずーっと疑っている軍人は自白剤まで打ってなんとか吐かせようとするんですよ。というすごい、もうどうしようのない状況の中で、さらにもうひとつ巨大な陰謀がそこにのしかかってくるんです。この陰謀っていうのがすごいんですけど、「北風工作」という陰謀なんですね。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)これはね、パクさんが潜入している時が1996年から97年なんですけども。この時に勧告では大統領選挙があるんですね。それで、ずーっと与党が勝ってきていたんですけど、そこではじめて野党のキム・デジュン(金大中)候補が勝利しそうな勢いになっているんですよ。で、その勝利を絶対に阻止しなければならないということで、安企部が裏工作を始めるんですよ。

(赤江珠緒)うん?

(町山智浩)というのは、「野党だから阻止しなければならない」というのではなくて、安企部にとってキム・デジュンは長年の宿敵なんですよ。これね、話が長くなるのでちょっとゆっくり聞いてくださいね。もともと安企部というのは「KCIA」という組織だったんですよ。大韓民国中央情報部という組織だったんですね。で、韓国は1962年にパク・チョンヒ(朴正煕)という軍人が軍事クーデターを起こして政権を奪った軍事独裁国家だったんです。

(赤江珠緒)パク・クネさんのお父さんですね。

金大中とKCIAの因縁

(町山智浩)そうです。で、軍事独裁国家だったので、KCIAは反体制運動家を見つけ出して捕まえて拷問をする秘密警察だったんですよ。それが安企部の前身です。それでキム・デジュンさんはそのパク・チョンヒ軍事独裁に対して自由と民主化を求めて挑戦していた勇気ある政治家だったんですよ。で、非常に人気もあったんですね。だからKCIAはキム・デジュン氏を何度も何度も暗殺しようとしました。

(赤江珠緒)実際に日本でも拉致されたりとか、ありましたもんね?

(町山智浩)そうなんです! 僕はもう完全にリアルタイムで覚えているんですけども。事件があった飯田橋のホテルの近くに住んでいたので。警察とか来て大変だったんですよ。

(赤江珠緒)ああ、そうですか。我々は生まれる前だったんですけども。やっぱり事件として大きかったということで。

(町山智浩)大変な事件だったんですよ。まず、1971年にKCIAはトラックをキム・デジュンさんの車に突っ込ませて、そこにいた人を皆殺しにするみたいなひどい暗殺をやったんですけど、標的のキム・デジュンさんは運良く生き延びちゃったんですよ。そこで、1973年にキム・デジュンさんが日本の自民党に呼ばれて来日したんですね。その時、飯田橋のホテルの部屋でKCIAの職員たちがキム・デジュンさんを誘拐して拉致して、そのまま船に乗せて日本海に出て。そこで船の上で体に鎖と重りをつけて、海に投げ捨てようとしたんですよ。

(赤江珠緒)いや、もうこれは考えられないですよ。最近ですもんね。

(町山智浩)1973年ですよ。で、まさにその現場を日本の海上保安庁のヘリコプターが発見して、それを照明弾で照らして邪魔をしたんですよ。で、そのままずっとその船についていったんで、殺せなかったんですよ。日本の海上保安庁がお手柄なんですけども。で、殺されずにすんだんですが、その後にパク・チョンヒは暗殺されて、チョン・ドファン(全斗煥)大統領になるんですが、彼も独裁政権を続けるんですね。で、1980年に光州事件というのが起こるんですよ。

(赤江珠緒)ああー! 以前に町山さんに光州事件の映画を紹介してもらいましたね。

(町山智浩)はい。『タクシー運転手』という映画です。

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町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』を紹介していました。 (町山智浩)で、今日ご紹介する映画はですね、すでに4日前に公開されちゃっているんですけども。ちょっと間に合いませんでした。韓国映...

(町山智浩)光州というところで反政府デモをやっていたら、そこに武力で鎮圧をかけて大量虐殺になってしまったという事件ですね。で、その最初の反政府デモの首謀者がキム・デジュンだという濡れ衣を着せて、彼に死刑判決を出したんですよ。

(赤江珠緒)とにかくキム・デジュンさんを抹殺したかったんですね。

(町山智浩)とにかく殺したかったんですよ。で、「キム・デジュン氏は北朝鮮と通じているスパイで、反政府デモをリードしたんだ」ということで死刑判決が下されるんですよ。それはでっち上げなんですけども、そのでっち上げをしたのがKCIAなんですね。で、その時に日本の鈴木善幸総理大臣がその死刑判決に対して抗議をしまして。で、海外からも激しい抗議を受けたのでキム・デジュン氏は死刑を免れたんです。

(赤江珠緒)はー!

(町山智浩)この人、いつもギリギリなんですよ。

(赤江珠緒)そうですね。何回も命からがら……。

(町山智浩)そう。ギリギリのところで助かっているんですけども。KCIAにとっては殺したくてしょうがないんですよ。で、次に1987年についに軍事独裁政権に対して韓国の民衆が蜂起して……これも映画を紹介しましたよね? 『1987、ある闘いの真実』という映画ですけども。

町山智浩『1987、ある闘いの真実』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で韓国の民主化運動を描いた映画『1987、ある闘いの真実』を紹介していました。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)それでとうとう、民衆が一斉に蜂起したんで、ついに大統領選挙が行われるんですね。それまでは韓国では選挙はなかったんですよ。で、とうとう選挙が行われたんですが……キム・デジュン氏も立候補するんですけども、野党候補を一本化できなかったんで、勝てなかったんです。その後も10年間、その軍事独裁政権の流れをくむ与党がずっと韓国の政権を取り続けたんですね。ただ、その間に与党はものすごく腐敗をしちゃって。もう次々に汚職、汚職、汚職。あとは経済政策が失敗して、韓国は大変な経済危機に陥っちゃうんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)そこにまた、キム・デジュンさんが大統領選挙に出てきたんですね。1997年。で、これはもうキム・デジュンさんが絶対に勝つだろうっていう状態だったんですよ。でも、もしキム・デジュンさんが勝って大統領になったら、元KCIAである安企部は……安企部、「KCIA」っていう名前がマズいっていうことで民衆の蜂起の後で安企部という名前に改名されるんですよ。基本的には同じ組織なんですけどね。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)で、もしキム・デジュンさんが大統領になったら、たぶん安企部は廃止されるでしょう。だって自分を何度も殺そうとしてきたんだから。しかもね、キム・デジュンさんのご長男もKCIAに拷問をされて体に一生残る障害を受けたんですよ。

(赤江珠緒)ええーっ?

(町山智浩)だからこれ、安企部は絶対に潰されるでしょう? だから安企部は生き残るためにある作戦を考えたんですよ。それが北風工作。

(赤江珠緒)ええっ? 生き残る方法、あります?

安企部の生き残り策「北風工作」

(町山智浩)なんだと思います? どうしたら、この状況で与党を勝たせることができますか? 要するに、腐敗がすごくてぐちゃぐちゃで……。

(赤江珠緒)北風……「太陽政策」に対する北風っていうことですか?

(町山智浩)この北風っていうのはちょっと違っていて。実はその前に選挙があった時、北朝鮮が軍事行動を起こしたんで与党が勝っちゃったんですよ。つまり、北朝鮮の脅威があると、やっぱり軍事的に強い与党の方が安心だということで、与党に支持率が行くんですね。それを北から吹いてきた風が野党を蹴散らしたということで「北風」と呼んだんですよ。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)ということは、キム・デジュンが勝ちそうだったら安企部はいったい何をすればいいでしょうか?

(赤江珠緒)でも、まさかの?

(山里亮太)北朝鮮に攻撃をさせるっていうことですか?

(町山智浩)その通りなんです!

(赤江珠緒)ええっ? そこ、通じちゃっていて? 究極のマッチポンプじゃないですか、それ。

(町山智浩)究極のマッチポンプなんですよ。安企部は北朝鮮政府を買収して、大統領選挙の前に韓国に対して武力攻撃をしてほしいという風に依頼をしたんです。

(赤江珠緒)うーわっ! とんでもない話ですね!

(町山智浩)とんでもない……「本当かよ?」って思いましたよ。ねえ。まあ、攻撃っていってもちょこっと砲撃をするとか、ロケット弾を打ち込むとか、ミサイルを海に打ち込むとか、そういうことですよね。で、もしそういうことがあれば、隣国が大変に怖いということになれば国民はハト派的なキム・デジュンよりもタカ派で軍事的に強硬派の与党を支持するだろうということですよ。

(赤江珠緒)心理的にはそうなりますね。ええっ?

(町山智浩)ねえ。で、これ、北朝鮮側もよく受けるなってなりますよね。

(赤江珠緒)そうそう。「そこ、仲良しなの?」みたいな。

(町山智浩)そう。でもこれもね、韓国が北朝鮮に対して敵対的な方が北朝鮮の軍事独裁政権を維持する理由になるからですよ。要するに、「韓国が我々に対して軍事独裁政権を維持し続けているから、我々も軍事を強くしなければならない。独裁を強くしなければならない」っていう言い訳ができるじゃないですか。

(赤江珠緒)そうか。お互いの存続のためには。

(町山智浩)そう。お互い、南北が対立をしていた方が、南も北も独裁政権だから、政権が安定するんですよ。これ、利害が一致しちゃうんですよ。南北の両国がお互いの存続のために軍事的緊張をでっち上げるんですよ。びっくりしましたよ!

(赤江珠緒)ねえ! なにをやってるんだ?っていう話ですけどね。

軍事的緊張をでっち上げる

(町山智浩)でしょう? だからこれがなんか愛国を語る人たちの実態なんだなって思うんですけども。これにね、パクさんが巻き込まれていくんですよ。で、大統領選挙はいったいどうなるのか?っていう映画なんですね。この『工作』という映画は。

(赤江珠緒)そうですね。うん。

(町山智浩)これ、大変な映画ですよ、これ。

(赤江珠緒)事実に基づいているの?

(町山智浩)事実に基づいているんですよ、これ。これはすでに公開されている1980年の光州事件を描いた『タクシー運転手』と1987年の民主化を描いた『1987、ある闘いの真実』に続いてこの映画が来るんですね。1997年の大統領選挙。これ、三部作だなって思うんですけども。まあ、すごいことになっちゃっているんで、びっくりしましたけども。

(山里亮太)しかもそんなに昔のことではないっていうね。

(町山智浩)そうなんですよ。この主人公になったブラック・ヴィーナスという人が逮捕されたのは2010年なんですよね。

(赤江珠緒)うわっ!

(町山智浩)で、2016年に釈放をされているんで、つい最近のことなんですね。だから映画化できたんですけども。

(山里亮太)そうか。実際に話を聞いて。

(町山智浩)はい。で、そうするとすごく国際陰謀論的な映画だと思うじゃないですか。でもね、この映画の軸になっているのは友情なんですよ。

(赤江珠緒)所長とパクさんの。

(町山智浩)テーマは友情。で、それを通して本当の祖国愛とはいったい何か?っていうことを問いかけている映画なんですよ。

(赤江珠緒)だって人類史上レベルの大スキャンダルですもんね。中身はね。

(町山智浩)大スキャンダルですよ、これ。で、もう選挙のためだったんだっていうね。選挙のために戦争状態をでっち上げるというすごい話なんですけども、でも最後はものすごい感動的で。本当に涙がボロボロです。これ。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)「うわっ、これで泣かせるのかよ!」っていうラストなんですよ。めっちゃ感動しました、これ。

(赤江珠緒)ああ、そうですか。『工作 黒金星と呼ばれた男』は日本では7月19日、間もなく公開予定です。

『工作 黒金星と呼ばれた男』予告

(町山智浩)はい。これね、7月19日公開なのでぜひご覧になって、7月21日の参院選の投票にぜひ行ってください!

(赤江珠緒)なるほど。へー! これが史実というのもまたびっくりです。町山さん、ありがとうございました。

(山里亮太)ありがとうございました!

(町山智浩)はい。『工作 黒金星と呼ばれた男』でした。

<書き起こしおわり>

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