町山智浩 ドナルド・トランプと握手した話

町山智浩 ドナルド・トランプと握手した話 こねくと

町山智浩さんが2024年1月23日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で2024年のアメリカ大統領選、共和党予備選に出馬しているドナルド・トランプの支援者集会取材のためにニューハンプシャー州まで行った際の模様を紹介。そこでトランプと実際に握手をした話をしていました。

(石山蓮華)町山さん、今どちらにいらしてるんですか?

(町山智浩)今、ニューハンプシャーというところにいるんですよ。ニューヨークよりもさらに北の、ボストンよりもさらに北の森の中なんですけど。

(石山蓮華)森の中?

(町山智浩)はい。今、外は零下10度とかなんですけど。ここでですね、アメリカの大統領選挙の候補者を決める予備選が行われてるんですよ。共和党と民主党がそれぞれの大統領候補を決める、その党内での投票が行われるんで、ここに取材に来てるんですね。僕はBSでやっている『町山智浩のアメリカの今を知るTV』っていうテレビ番組の取材で来てるんですけど。今日はね、ドナルド・トランプの支援者集会があるっていうんで。ラコーニアっていうところであるっていうので来たら、もう本当に山の中なんですよ。

どんなところかわかんなくて来て。零下10度のところでずっと、午後3時から待っていて。「午後7時に始まる」って聞いていたんですけど、トランプさんが遅れて、予定の2時間後に始まったんですよ。だから9時に始まって。もう、零下10のところで3時間以上、待っていて。それで入ったら、なかなか始まらなくて。9時になってやっとトランプさんがしゃべり始めたら、今度はね、終わらないの。トランプさんね、僕もわかるんですよ。おじいちゃんだから。同じことを何度も何度も言うんです。

(でか美ちゃん)それだけ主張したいことがね、あるのかなって。

何度も同じことを言うトランプ

(町山智浩)いや、たぶん歳だと思いますよ。僕もそうだから。「それ、3回目だよ!」って俺、言いそうなりましたよ。

(でか美ちゃん)大変な中、会場の雰囲気も盛り上がってました?

(町山智浩)途中でやっぱり「トランプ、出ていけ!」っていう人がいて、みんなに叩き出されたりとかね。すごいことになっていましたね。

(町山智浩)でもね、会場を出る時もなかなか出ないんですよ。それも大変で。

(石山蓮華)何人くらい集まってたんですか?

(町山智浩)500人しか入れないっていうところだったんですけれども、もう満杯で。酸欠になりそうな感じだったんですけど。もうみんなね、本当にトランプが大好きっていう人たちでね、大丈夫か?って思いましたよ。本当に。

(石山蓮華)町山さん、お疲れ様です。

(町山智浩)でもね、トランプが僕を見つけてね、「かわいい帽子をかぶってるね」っつって、握手してくれましたよ。

(石山・でか美)えええーっ!

(町山智浩)かわいい帽子を僕がかぶってたから(笑)。

(石山蓮華)えっ、トランプさんと握手したんですか?

(町山智浩)そう。僕がちょっと魅力的だったんだと思うんですよ。「彼と握手してえな!」って思ったと思うんですよ。トランプが。

(でか美ちゃん)パッと目に入ったんだろうな。帽子も含めて。

(町山智浩)入ったんでしょうね。やっぱりかわいさは隠せなかったっていうことですね(笑)。なにを言っているんだろう? 60過ぎのオヤジがっていうね(笑)。

トランプも握手したくなるかわいい帽子

(でか美ちゃん)でもすごい、現場のリアルな熱気がわかるお話で。だって、お住いのカリフォルニアからニューハンプシャー州までって、どれぐらいかかりますか? めちゃめちゃ遠いですよね?

(町山智浩)いや、もうアメリカの反対側ですよ。端から端でね、もうめちゃくちゃ寒いところで。でも来てたお客さんたち、トランプ支持者の人たちはアメリカ中から来てましたね。ミズーリとか、南部の方から来てましたよ。投票できないのに。ニューハンプシャーに来ても。ただ単に「トランプに会いたい」っていう、追っかけの人たちでしたね。

(でか美ちゃん)もはやなんか、推し活的な……・

(町山智浩)そうそう。そうなんですよ。ほとんど宗教に近い感じでしたね。。もうね、演説の内容はね、「これからバイデン政権が続くと、アメリカは地獄に落ちるぞ!」っていうのをね、10回ぐらい繰り返してましたけど。催眠術みたいになっていましたね。「大丈夫か、おい?」って思いましたけども。まあ、大変でした。やっとあったかいところに来れてね。あのね、3時から出るまで7時間以上、立ちっぱなしでしたよ。もう、めちゃくちゃきつかったです。

<書き起こしおわり>

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