Awich Kアリーナ横浜『Queendom -THE UNION-』公演を振り返る

渡辺志保とDJ YANATAKE Awich・Kアリーナ横浜公演を語る INSIDE OUT

Awichさんが2023年11月13日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でKアリーナ横浜で行われた『Queendom -THE UNION-』公演を振り返っていました。

(渡辺志保)さっきもちょっと話に出ましたけれども。1週間前にはKアリーナ横浜公演ということで。みんな泣いたし、笑ったし、感動したし、パワーもらったと思うんですけれども。私が結構気になったのは、その細かい演出とか、どうやって組み立てていったのか?っていうのがめっちゃ気になりました。

(Awich)たしかに。なんかでも、それこそそこは芸術的な部分で。もちろんそれをやる時間とか、どうやってやるか。いつまでに期限があって……みたいなのを決めるんですけれども。やっぱりなんか直感的なことにも任せないといけない部分っていうのが私もあるし、ダッチくんも……dutch tokyoも。

(渡辺志保)うんうん。山田(健人)さん。

(Awich)演出してくれていたんですけど。そういう部分っていうのは、なんか降りてくる時とか……本当にたとえば『THE UNION』の撮影をするって言った時にダッチが「じゃあ、俺も行ってみようかな」って言って。それで沖縄に来てくれたんですよ。『THE UNION』のMVの監督自体は堀田英仁さんで。私のアリーナの『THE UNION』の演出はダッチくんで。二大巨頭がひとつの撮影の時に来てくれたんですよ。そういうのも、ダッチもそこで何が見えるか? みたいなのは行ってみないとわかんないからっていうので、わざわざ沖縄まで足を運んでくれて。

(渡辺志保)でもさ、ちょっと待って? ミュージックビデオの撮影ってさ、結構最近じゃなかったですか?

(Awich)そう。だからそういう、ギリギリのところまで……もちろん、私も他のことをやっていたからギリギリになったっていうのもあるんですけど。でもやっぱりそこは焦らずというか、降りてくるまで、ちゃんと我慢強くやるみたいな。で、ダッチくんも最後までなんかちゃんと集中してやってくれて。撮影の時も沖縄に行けば、何かまたアイディアがあるかもしれないっていうことで来てくれて。で、そこでパフォーマンスしてくれてた飛琉さんたち。沖縄の舞踊集団の飛琉っていうかっこいい集団がいるんですけど。その人たちを見て、かっこいいと思ったから。それで「アリーナにも呼ぼう」みたいなことになって。

(渡辺志保)そうなんだ! 割とじゃあ、その『THE UNION』のミュージックビデオの撮影きっかけで最後のピースがはまったみたいなところがあるんだ?

(Awich)ああ、そうですね。

(渡辺志保)マジか!

(Awich)結構、そのイントロの部分が最後のピースだった感はあります。

『THE UNION』MV撮影で最後のピースがはまる

(渡辺志保)そうなんだ。でも、あのイントロからしてさ、客電が落ちて、スポットライトが2つ、2ヶ所、ステージの上に当たって。「Awichが出てくるのかな?」と思いきや、違って。その飛琉の皆さんとKunikoさんが出てこられて。そこにすごい、もう最初っからめちゃめちゃ掴まれました。

(Awich)ありがとうございます。そう。なんか……もちろん、そういう感じのものみたいなのはなんとなく、みんなわかっていたんですよ。「そういう感じのものをやりたい」みたいな思いがみんなあって。そこが……輪郭ははっきりしてないけど、わかるみたいな。「わかる、わかるよ」みたいな感じ方のものがあって。それを求めてずっと、他のピースを組み立てていって、それで最後にはまったっていう感じですね。そういうのって、もう奇跡としか言いようがないし。なんだろう? 信じてやるしかないというか。焦らず、パニックにならずに。絶対になにかが降りてくるし、絶対にはまるっていう。Intuitionを本当に信じて動くしかないところって、そういう芸術的なところにはあると思うんですよ。

(渡辺志保)そうですよね。いわゆる「降りてくる」的な。

(Awich)なにかがきっかけで、なにかが見えてくるとかがあるから。本当、手探りでやるっていう方が多いかもしれない。そういう組み立てっていうのは。

(渡辺志保)へー! そうなんですね。ひとつひとつさ、「ここはどうなの? ここはどうなの?」って聞きたい気持ちもあるんですけど。なんか私、先にちょっと直接思いを伝えたいのは、『洗脳』のパフォーマンスがすごい良かったっす!

(Awich)ありがとうございます。

(渡辺志保)あれもめちゃめちゃシンプルだけど、大胆な演出っていうか。あれって3名……AwichさんとDOGMAさんと鎮座DOPENESSさんが白黒の、モノクロの映像で歌ってるシーンをバックのスクリーンに映して。実際にその前で3人がスタンドマイクで歌うっていう手法だったけど。あれって堀田さんが新しく撮り直したんですか?

(Awich)あれはダッチが撮りました。

(渡辺志保)ああ、そうなんだ。すごい! めちゃめちゃクールだった。あの演出が。

(Awich)そう。ダッチが撮ってくれて。で、その大きい私たちが後ろにいるっていう。その、なんていうんだろう? 自分とHigher Selfみたいな。OurselvesとHigher Selfみたいな感じで。

(渡辺志保)すげえ! そうだったんですね。でも、たとえば昨年、武道館の公演も終えられて。もちろん、ご本人もおっしゃる通り、伝説的な一夜だったと思うけど。今回、そのアリーナっていうまた一回り、1.5回りぐらい大きな会場でやる公演だからっていうことで。そこに対するプレッシャーとか、覚悟っていうか、ふんどしを締め直すみたいな気持ちはありました?

(Awich)もちろん、ありました。もう本当に、まずは「人が来るのか?」っていう心配が最初にあったんですけども。まずはそこから。でもなんかだんだん埋まってきて。やっぱりアリーナって使い方がいろいろあるんですけど。一番上の方に人を入れないとか、そういうのもあるんですけども。「えっ、全部埋まった?」みたいな。もうぎっしりと。一番上の端から端までぎっしり、みたいな。

(渡辺志保)いや、本当にそうよ!

(Awich)そう。「すごっ!」ってまず、思ったのとか。「ありがたい」っていうのにプラス、もちろん、舞台が大きくなることにすることについてのプレッシャーはあるんですけど。それよりも、なんかリハを重ねるにつれてだんだん分科会みたいなのが強力になっていって。たとえば演出部とか、ライティング部とか、その各セクションがめっちゃなんか才能溢れてるっていう。で、本当に情熱が溢れていて。各分科会がすごく熱くて。で、本当にみんなの「好き」が集まってるっていうか。もちろんそれって、Awichっていうものが人物、私であることのせいで……私のためにみんな動いてくれてるっていう風にも見えるけれども。

実際みんな、私……Awichっていうブランドがこの世界にどんな価値を生み出したいのか?っていうところを共感してくれて、信じてくれて。自分たちもそこにかける情熱みたいなのを持ってくれて動いてるんだなっていうので。これがまさに『THE UNION』だなって。それをリハの時からめっちゃ思っていて。だから私はそのためだったら体も張るし、顔も出すし。なんか自分の体とか精神とかをかけて、このみんなの期待を背負うために舞台に、矢面に立とうって思いましたね。

(渡辺志保)すごい! あと、最後に『Love Me Up』で空中ブランコに乗りながら。その時のAwichさんのめっちゃ笑顔! 本当に。曇りのない笑顔! ファンはあの顔はもう一生忘れないだろうなって思うんだけど。

(Awich)めっちゃ楽しかった(笑)。

『Love Me Up』の空中ブランコ

(渡辺志保)最後のあの瞬間。宙に浮いてみんなの顔を見ながら『Love Me Up』を歌ってる瞬間っていうのは、どんなお気持ちだったのか?

(Awich)なんか、ちなみにあれって全然怖くなかったんですよ。

(渡辺志保)ああ、そうなんだ。結構上がってたよね?

(Awich)そう。本当は動きたかった。あれで、いろんなところに行けるみたいな仕掛けが本当はほしかったんだけども。結局、それはできなくて。それはでも、またいつかやりたいと思ったんですけど。もっと動けた方がよくないですか?

(渡辺志保)まあ、それはそうなんだけども。でも安全第一とかも思っちゃうけど(笑)。

(Awich)本当は近くまでいって「バイバイ!」ってやりたかったんだけども(笑)。

(渡辺志保)なんか足だけひっかけてビヨーンみたいな演出とかあったらどうしようって思ったけど(笑)。

(Awich)ああ、やりたかった! でも、次はそういう系をやりたいって思っていて。なんか、スーパーマン系でもいいし。でも、いろいろと練習とか、そういうのも必要で。いろんなことがやっぱり、いろんな事情が入るらしく。今回は上に上がるだけだったんですけども。それでも、なんだろう? 宙に浮くっていうか、みんなと同じ距離の目線で、上からも下からも見れるみたいな。下の人たちだけ私を見れるんじゃなくて、上の人からも近くに見れるみたいな感じの。なんかもう、「真ん中にいます」みたいな話が超嬉しくて。ちょうどみんなの熱量を、いい感じの距離から、全員の熱を感じられるみたいな感じが……なんかめっちゃ不思議みたいな。「めっちゃ不思議や、これ」みたいな感覚になって。

(渡辺志保)うんうん。そうなんだ。でもそれってその人しか味わえない感覚ですもんね。スペシャルで。

(Awich)だから唾奇が「あれ、めっちゃいいな!」って言っていた(笑)。

(渡辺志保)そうなんだ(笑)。じゃあ、ここでちょっと皆さん、アリーナの感動を反芻しながら1曲、聞いていただきたいので。Awichさんから曲紹介、お願いできますでしょうか?

(Awich)はい。皆さん、聞いてください。アリーナで1曲目に歌った『THE UNION』。

Awich『THE UNION』

(渡辺志保)ただいまお届けしたのは今夜のゲストAwichさんの最新アルバム『THE UNION』から表題曲でした。もうみんな、歌えるっしょ?って感じだと思うんすけど。「叫んでよAwich」のところでもうみんな「キャー!」みたいな。

(Awich)なんか言ってくれるかな?って思いながら……(笑)。

(渡辺志保)言うっしょ! (タイムラインを見て)「『Love Me Up』の姉さんの幸せそうな表情がすごく印象的だった。私まで幸せいっぱいな気持ちになりました」というポストをいただいております。いや、本当だよね。もうひとつ。「『THE UNION』がライブのオープニングで流れた時、人生の中でこんなに心を揺さぶられたのは初めてでした。本当に全てを通して、ずっと感動のあまり泣いてました」っていう。

(Awich)嬉しすぎます。

(渡辺志保)いや、すごいよ。みんな、本当に食らいまくったライブだったと思いますし。

<書き起こしおわり>

渡辺志保とDJ YANATAKE Awich・Kアリーナ横浜公演を語る
渡辺志保さんとDJ YANATAKEさんが2023年11月6日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でAwichさんがKアリーナ横浜で行ったライブ『Queendom -THE UNION-』について話していました。
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