オードリー若林 日本シリーズ第5戦・甲子園で見た阪神の逆転勝利を語る

オードリー若林 日本シリーズ・ティモンディ前田との甲子園球場までの道のりを語る オードリーのオールナイトニッポン

オードリー若林さんが2023年11月4日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中でティモンディ前田さんと阪神VSオリックスの日本シリーズ第5戦を甲子園で観戦した際の模様を紹介していました。

(若林正恭)甲子園に見に行くのが人生で2度目で。で、試合が始まって。8回裏にはさ、ああいう風にものすごい打って、あれだったけど。7回まで、サードまで行っても残塁みたいな。でも、やっぱり前田くん、あれは高校球児の魂なのかな? 野球部員の……なんかね、前田くんが打てなくて残塁しても、その後に守備が良かったりした時に「こういういい守備の後、チャンスあるよ!」とか。周りの阪神ファンの空気をね……みんな、うなだれるのよ。「はあ……打てなかった……」みたいな。7回までね。

(春日俊彰)まあ、がっかりするよね。

(若林正恭)「これ、まだまだチャンスあるよ、この後! 流れ、絶対に来るよ!」みたいに前田くんが言っていたら、なんか6回とか7回になると周りの人に前田くん、聞かれたもん。「まだ、チャンスあるかな?」とか(笑)。

(春日俊彰)どういう役目の人なのよ?(笑)。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ! 「ありますよ!」「そうかな……」とか言って。周りはみんな「ああ……」みたいな。ちょっと愚痴を言う人も出てきた中で「行ける、行ける!」って前田くんがずっと声を出していて。ムードを作ってたもん(笑)。

(春日俊彰)そういう人がいるとね、たしかに助かるわな。

ずっと声を出してムード作りするティモンディ前田

(若林正恭)それでね、湯浅投手がさ、レギュラーシーズンの途中からさ、登板しなくなっていたのも阪神ファンはみんな知ってから。前の試合も1球だけ投げた時もそうだけど。湯浅投手が投げた時、球場がすごかったね。オリックスファンの方、いるって言っても本当に一角なのよ。ほんのちょっと。

(春日俊彰)ああ、そうなの? 同じ関西だからさ、オリックスファン……たしかにね、多少甲子園だから。ホームだからタイガースの方が多いかもわからんけど。なんか、同じぐらいだと思ってた。行きやすいじゃん? オリックスファンの人。

(若林正恭)いや、一角。それも、俺、この話を何度もしてるけど。野球ってさ、前まではさ、三塁側・レフトスタンドが相手チームとかだったじゃん? 俺らが子供の時は。だけど今ってなんか、ほんの一角みたいになってるじゃん? ベルーナに見に行った時も、もうびっくりしたもん。阪神・西武でほぼ9割、西武ファンだったから。

(春日俊彰)そんなことねえよ! 阪神ファンの方が多かったよ。そっちの方にびっくりしたんだから。「おい、ホームなのに阪神ファンの方が多いぞ!」と思ったんだから。

(若林正恭)俺もベルーナドームで1回、阪神ファンだらけだったから。西武・阪神の時。外に蔦が生えてないかな?って見に行ったもん。

(春日俊彰)甲子園じゃないのよ。場所を飛ばされて?

(若林正恭)「甲子園かな?」って思うぐらい、阪神ファンが多かったよね。あの日ね(笑)。

(春日俊彰)阪神ファンが本当、半分……バックネットよりちょっとさ、こっちの三塁側。我々の方に来るぐらいさ、グルッとね。あんなこと、ないんだから。

(若林正恭)ねえ。あの時も強かったからなのかな? やっぱり。

(春日俊彰)いや、そうじゃない? あの試合も負けたしね。

(若林正恭)で、湯浅投手のあたり、8回裏ぐらいの攻撃から、本当に横の前田くんの声が聞こえないぐらいだったね。「わっしょい、わっしょい!」って。本当になんかあれ、オリックスのピッチャーはすごいプレッシャーだろうね。

(春日俊彰)ああ、そんなにすごいんだ。

(若林正恭)本当に俺、声が飛んだね。8回は。メガホンが壊れるんじゃないかな?ってぐらい1回からずっと応援していたから。

(春日俊彰)いいねえ!

(若林正恭)それで甲子園で見て。あれでもう8回でああなってさ。本当に、周りのしゃべった方……あの方も遠くから来たような雰囲気だったけども。隣の人と、もうハイタッチ。後ろの人ともハイタッチ。もうハグしてたね!

(春日俊彰)へー!

(若林正恭)だから日本が経済がよかった時って、みんなあれ、仲が良かったんだろうな。

(春日俊彰)いや、そうね。さっきも言っていたけども。

(若林正恭)いや、本当に。だから共通の目標と、あとは「調子がいい」っていうのはやっぱり人を仲良くさせるね。俺、普段隣の人としゃべるわけないのよ。だいたい、ドームではほぼ隣、巨人ファンの方だからね。で、メガホンでハイタッチとかしてたのよ。点数が入るたびに。で、隣の方が「いやー、隣の方が阪神ファンでよかったです」とか言って。「僕もですよ! 勝ちましょうね! アレ! 絶対、アレのアレ、行きましょうね!」「行きましょう!」なんつって。で、後ろの人とかともそんな感じで。で、前田くんが空気も作ってるからさ。

(春日俊彰)ああ、そうか(笑)。もうそこは前田エリアなんだね(笑)。

(若林正恭)前田エリア。で、前田解説をみんなが聞くようになるっていうのはこれ、本当で。しかも阪神のを着てるし。で、ずっと声を出してたから。前田だけが。だから野球ってやっぱり「もう無理かな?」みたいに思っちゃうじゃん。負けてる時は。

(春日俊彰)まあ、そうね。チャンスが何回か、潰れたりするとね。

(若林正恭)で、もう9回を人生とかにたとえちゃったら、いよいよおじさんだと思うんだけど。7回か。残塁して、ダメで。「ちょっとトイレに行こう」と思ってトイレに行った時。トイレも阪神ファンだらけね。そしたらオリックスのユニフォームを着た人がさ、なんかトイレで「どうしたんですか、皆さん!」みたいなことを言っていて。

(春日俊彰)ええっ?

(若林正恭)「せっかく大阪ダービーなんだから、盛り上がりましょうよ!」とか。「どうしたんですか、そんなしょげて?」みたいな。で、「くぅーっ!」って思いながらみんな、おしっこをしていたんだけど。ああいうことって人生、起きるよな! いやー、ちょっとテレビでネタをやって、調子こいて楽屋で偉そうにしてたら、後輩がドカーン!って売れるみたいな。それで「お前ら、最近調子いいな……」みたいになっちゃう。「また滑っていたな、お前!」とかって言い出す人。あれは何回の表・裏なんだろうな。怖いねー! ああいうことって、起きるんだよ。

オリックスのユニフォームを着た人が「皆さん、どうしたんですか? 大阪ダービー、盛り上げましょうよ。せっかくやから、仲良うしましょうや!」みたいに言っていたのよ。で、みんな「くぅーっ!」って思いながらおしっこを……誰もね、なにも言わなかったんだけども。あの人、その後どんな気持ちになったんだろうな?っていうさ。だからこれは油断しちゃいけないんだよね。終わるまで。本当に。でも、最中はこれが続くような気がするんだけど、何かが起きる。で、何かが起きるっていう試合をすごい今シーズンの阪神は見せてくれたから。何かが起きるだろうなと思っていて。

(春日俊彰)いいねえ。その最後の最後まで見応えがあるっていうのはね、羨ましいよ。

(若林正恭)ああー。でも今シーズンの西武も、そうでしょう?

(春日俊彰)……。

(若林正恭)これ、本当に怒るからね。こういうのね。これはよくないね、本当にね。

(春日俊彰)うんうん。本当よ。まあ、それはまた来シーズンね、楽しみにしていますけども(笑)。

(若林正恭)本当だよね。それでさ、俺も聞いたもんね。6回、7回と。「前田くん、この後、あるかな?」っつったら「ありますよ!」って前田くんが言っていて。そしたら隣の人とか後ろの人とかにも「まだチャンス、あるかな?」「行けますよ!」って。そしたら8回裏終わった時に「君の言う通りだね」って言われていたもんね! フハハハハハハハハッ!

(春日俊彰)いいねえ! よかったね! 言うことは聞いてみるもんだね。

(若林正恭)そうそう。本当にそうだよね(笑)。で、俺、その試合が終わった後さ、小薮さんに教えていただいたお好み焼き屋さんに行って。そこもめちゃくちゃ美味しかったけど。それを食べてる時に、前田くんが「今の悩みとか、聞いてもらってもいいですか?」みたいに言われて聞いてたけど。2人とも、ユニフォームも帽子も脱がないのよ。それで2人でお好み焼き屋の鉄板の前で、野球のユニフォームを着たまま(笑)。それで前田くんが「今、こう思っていて……」みたいなことを話してくれて。なんか、わかるのよ。近いじゃん? 高岸というスターが真横にいて、俺も……似てるじゃん? 高岸と春日のテレビの相性のよさとか。

(春日俊彰)なんかね、その感じがね。あそこのコンビと似てますわな。

(若林正恭)それで俺、あれはちょっと前田くん、本当はどう思ってたのかな?って1日おいて、思っちゃったんだけど。なんか、「俺らみたいなタイプは時間かかるよ」みたいな話になったんだな。「高岸とか春日みたいなスターと比べると……」みたいな話で。それで「あれでよかったのかな?」って思ったんだけども。「今日みたいなさ、8回裏が来るから」っつって。「あれを言った時に、ちょっと滑ってたよな」って思って。

(春日俊彰)いや、滑ってないよ。まあ今はね、あれだけども(笑)。その流れがあるわけだから。品川からユニフォームを着てね、甲子園に行って。しかもワーッて盛り上がって、勝ってからの流れだから。それはいいんじゃない? 8回裏って、まさにそういうことが起きているわけだから。そのちょっと前にさ。だから、それは別に大丈夫でしょう?

(若林正恭)そうだよね。まあまあ、ということだよな。だからな。

(春日俊彰)ということよね(笑)。

見ていて泣きそうになった8回裏の阪神の攻撃

(若林正恭)でも、あの8回裏の阪神はちょっと見ていて、ちょっと気を許したら……本当、甲子園でこの阪神を見れるというのが感慨深すぎて。歴史館も見ちゃったから。感動しすぎて、絶叫してるし。ちょっと、涙が出そうなのこらえるぐらいだったんだけども。なんか昔、少年野球の時に中央区の3位決定戦で「もう勝つぞ」っていう最後の守りの時、嬉しくてサードで俺、泣いたら親父にめちゃくちゃ切れられたのよ(笑)。「試合中に、しかも3位決定戦で泣くなんてお前、ありえねえからな。二度とお前、グラウンドの中で泣くなよ?」って。

(春日俊彰)厳しいねえ!

(若林正恭)「はいっ!」っつって(笑)。

(春日俊彰)「はい・いいえ」の時ね。若林さんね。「はい・いいえ」時代ね(笑)。

(若林正恭)「まだ日本シリーズあるのに、泣いたら怒られる!」みたいなのでこらえながら。でも、人生で初めてよ。甲子園で勝つ阪神を見れたっていうのは。なんか人生の大きな目標というか、それが見たいという気持ちがあったから。めっちゃくちゃ嬉しくて。最後のピッチャー、岩崎投手もすごくて。それで終わった後、みんなでハイタッチだったな。あれ。もうみんな、声を出してたね。攻撃の時は。

(春日俊彰)球場全体が一体となって。

(若林正恭)あれ、すごかったな。グラウンドの中の人はどんな感じなんだろうな? 相手チームからしたらね。

(春日俊彰)やっぱりプレッシャーじゃない? それはね、もちろん聞こえてるわけだからね。

(若林正恭)それで見て。品川からだったから。そうそう。ハラハラしながらの旅だったけど。それで今日もね、試合があって。今日は今日だったけれども。明日っすよね。これね。

(春日俊彰)そう。わからんよ。どっちが勝つか。楽しみだよね。

<書き起こしおわり>

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