ハライチ岩井さんが2023年10月19日放送のTBSラジオ『ハライチのターン！』の中で『ぽかぽか』で中山秀征さんと共演した際の模様を紹介。中山さんから圧倒的なスター感、座長感を感じたという話から芸能界と漫画の共通点を話し、最終的に「俺は芸能界のちいかわになる」と思ったと話していました。
（岩井勇気）収録日今日の昼、フジテレビの帯番組『ぽかぽか』にヒデさんが来たじゃないですか。中山秀征さんが。で、面白くて盛り上がってね。昔の話も全部面白かったし。
（澤部佑）面白かったね！
（岩井勇気）で、やっぱり盛り上げてくれるんじゃないですか。それで思ったのが、やっぱり華があるなって。スターだなっていうか。
（澤部佑）まあ、そうだね。芸能界、スターっていう感じはするよね。
（岩井勇気）本当に最後の芸能人だと俺は思っているんだけども。俺、芸能人って今、いないと思ってるのよ。本当に最後の芸能人だなってヒデさんのことを思うんだけどね。
（澤部佑）遊び方とか、いろいろ含めてね。
最後の芸能人・中山秀征
#ぽかぽか 火曜41回目‼︎
今日は同じ事務所の #中山秀征 さんがぽいぽいトークに登場中?冒頭にはみんなでカラオケリレーをしました??
見逃した方はTVerで? pic.twitter.com/BqENX2VCBP— 大原さやか??♀️走ったんじゃないんですwwwwwwwwwww?? (@so_h_n_we) October 17, 2023
（岩井勇気）で、その『ぽかぽか』の時も俺は言ったんだけど。やっぱり昔、MCをやってた、司会業とか、そういう人は担がれるのが上手いなっていうか。自分が神輿に乗って、それを担がれるのか上手い。その担がれ方……なんかこのMCの自覚っていうかね。スタッフさんとかに褒められた時も素直に「ああ、ありがとうね」みたいに言える。スターでいてくれるっていうね。あと、スタッフ全員に気を遣えるとかね。あと、「これは自分の番組だぞ」っていうその座長感がやっぱりしっかりしてますよっていう風に思ったんですけども。
（澤部佑）ヒデさんは特にね。
（岩井勇気）ヒデさんがやってた番組は「ヒデさんの番組だ」っていうイメージが確実にあったんですよ。
（澤部佑）はいはい。わかる！
（岩井勇気）番組が面白いっていうか、ヒデさんの番組。ヒデさんが出てるやつでしょうっていう。
（澤部佑）色があるよね。
（岩井勇気）そういう感じが確実にあったんだよね。
（澤部佑）全部、ポーズも考えてるからね。ヒデさんの番組は。「ウチくる！？」「行く行く」とか。『シューイチ』とか『ラジかるッ』とか、全部手のポーズがあって。あれは全部ヒデさんが考えて、キャッチーに……っていう。
（岩井勇気）たしかにキャッチーだね。決めるワードがあるもんね。「ウチくる！？」「行く行く」とか。「ターイムショック！」とかもね。
（澤部佑）そうそう。全部ヒデさんが考えているんだって。
（岩井勇気）『ドレミファドン!』とかも。
（澤部佑）『タイムショック』と『ドレミファドン!』は昔からあった番組で。ヒデさんがやる前からあったかもしれないけども。
（岩井勇気）でもポーズとかは自分でやっているんじゃない？
（澤部佑）ああ、そうか。途中で作ったのかな？
（岩井勇気）なんか絶対、決めたポーズをやってるよね。だから『夜もヒッパレ』とかもそうか。で、やっぱり「この人がやってる番組だ」って誰しもが思えるような人じゃないですか。あと、司会者めがけて見るみたいなことがあったでしょう？
（澤部佑）昔はね。
（岩井勇気）昔はあったよな。「この番組は面白い」じゃないくて、「この人がやってるんだったら見よう」みたいなのがあったと思うんですよね。で、その番組では一番の人気者が司会者だったりしたじゃないですか。
（澤部佑）ああ、なるほどね！
（岩井勇気）これはもう、昔はそうだったと思うの。俺は。でも、今は違うよね？
（澤部佑）違うね。
（岩井勇気）だから「俺がMCです」っていう感じの人、あんまりいないし。みんな、ちょっと謙虚だし。で、ゲストとかレギュラーの人が人気者で、視聴者が見に来るってパターンが多いような気がして。やっぱり、そういう意味でのスターっていうのは今、いないんだなって今日、思ったんですよね。
（澤部佑）なかなかね。
（岩井勇気）それで「昔はいたんだな」と思った時に「あれ？ これ、なんかに似てるな」って思ったんですよ。で、「これだ」と思ったのが、漫画の人気投票で主人公が1位にならないパターンって、あるだろう？
（澤部佑）ああ、結構あるよね。
（岩井勇気）結構あるよね。今、芸能界はあの状態になってると思うのね。
（澤部佑）ああーっ！ なるほど。
（岩井勇気）そう。だいたい、本当に票が集まって人気なのって、脇役のクールな奴とか、顔のいいやつとかで。他にも人気のキャラがいっぱいいたりして。主人公は下の方になっちゃってるパターン、あるだろう？
（澤部佑）最近のって、ほぼそうだよね。
（岩井勇気）で、人気投票のページの中で主人公が「おい、主役は俺だぞ！」みたいに言ってるよね？
（澤部佑）恥ずかしいやつね。あれ、つらいよね。
（岩井勇気）あれ、なんかいたたまれないじゃん？ 見てられないじゃん？
（澤部佑）ちょっと笑いにしようとしてるんだろうけどね。切ないよね。
（岩井勇気）なんか、読者的にもまあ1位になるとは思ってないけど。でも、蓋を開けてみて「ああ、8位か」ってなると「うわあ……」ってなるよね。なんかね。
（澤部佑）で、クールなやつが上の方でさ。「これも悪くないな」みたいに言っているやつね（笑）。
（岩井勇気）そうそうそう（笑）。なんか「誰が主人公をやってるんだよ？」ってなっちゃうでしょう？ 今の芸能界が、これになっちゃってるような気がするんだよね。
（澤部佑）ああ、なるほど。
（岩井勇気）ただ、ちょっと思い返してみますと、芸能界と同じように漫画自体も昔は違ったと思うの。
（澤部佑）ああ、そうかもね。
（岩井勇気）思い返してみて？ ジャンプとかを。『キン肉マン』って確実にキン肉マンで読んでたはずなんだよね。もう完全に、キン肉マンめがけてみんな読んでたじゃないですか？ 座長っていうか。
（澤部佑）圧倒的な。
（岩井勇気）キン肉マンが引っ張っていってた漫画でしょう？ あとはもう、脇役みたいな存在だったでしょう？
（澤部佑）人気ある脇役はいっぱいいるけど。まあまあ……。
（岩井勇気）まあ、キン肉マンじゃん。もう、キン肉マンがMC。座長。司会者みたいな感じで。あと、『シティーハンター』はもう冴羽獠じゃん？ 『シティーハンター』は冴羽獠でしかないじゃん？ もうね。
（澤部佑）『シティーハンター』はたしかにそうだね。
（岩井勇気）他のキャラ、魅力的な人も出てくるけど。もう、どっしりとした冴羽獠がいての『シティーハンター』じゃないですか。これはもう完全なる昔の司会者、MCでしたよね。で、『北斗の拳』もケンシロウなんですよね。
（澤部佑）なんだかんだで。
（岩井勇気）ラオウっていう強敵はいるけど、ケンシロウなんですよね。で、『ドラゴンボール』の悟空ぐらいまではギリ、主人公めがけて見ていたかな？っていう。
（澤部佑）『ドラゴンボール』のストーリーの展開で、途中からちょっと変わってったりしているよね。
（岩井勇気）まあベジータあたりは人気があるけど。
（澤部佑）ちょっと悟飯にスポットが当たってる時もあったりしてね。
（岩井勇気）それもあったけど。まあ結果、全体的に見たら悟空かなっていう。
（澤部佑）まあ、そうだね。『ドラゴンボール』は。
人気投票で主人公が1位にならない時代
（岩井勇気）そのぐらいまでは主人公めがけて、一番人気でいつつ、漫画を読んでたよね。でも、それ以降の漫画は、『幽☆遊☆白書』とかもう、人気は絶対に浦飯幽助じゃないじゃん？ 飛影とか蔵馬でしょう？
（澤部佑）そうね。飛影、蔵馬、人気あったね！
（岩井勇気）そのへんの人気になっちゃっていて。幽助はなんか4位ぐらいにいるイメージでしょう？ で、『SLAM DUNK』もなんだかんだで桜木じゃなくて流川とか三井とかでしょう？
（澤部佑）流川、三井。そうだね。
（岩井勇気）人気でしょう？ それで『HUNTER×HUNTER』なんか、ゴンで見てないじゃん？（笑）。ゴン、全然人気じゃなくない？ ゴンが好きっていうやつ、俺はあんまり聞いたことがないんだよね。
（澤部佑）『HUNTER×HUNTER』はまた、もう入り乱れてるよね。キルアも人気だし、あとはクラピカ。
（岩井勇気）あとはクロロ。団長とか。それからヒソカとかも人気じゃないですか。ゴンめがけている人、あんまりいないでしょう？
（澤部佑）まあ、いるだろうけど……そうか。
（岩井勇気）で、最近で言うともう、『鬼滅の刃』なんかはさ、「柱の中で誰が好き？」っていう話じゃない。人気でいうと。まあ、炭治郎めがけてはいないよね？ やっぱりね。それで、もう『呪術廻戦』なんか、五条悟の漫画じゃん。もう。
（澤部佑）なんか、そうらしいね。
（岩井勇気）そうなんだよ。もう五条悟でしか、みんな見てないっていうか。虎杖悠仁は全然出てこない時あるしね。「虎杖悠仁って誰？」状態になっているよ（笑）。
（澤部佑）すごいな、それも。
（岩井勇気）「なんなんだろうな？」っていう。主人公が、食われちゃってる。というか、なんか主人公は話を回してるだけ。今のバラエティのMC状態になっているんだよね。話を回している状態。MCとしてね。
（澤部佑）ああ、本当だわ。
（岩井勇気）人気はレギュラーメンバーとゲストで補ってるみたいな。この現象が漫画に起きてるんだよね。だから「漫画はバラエティであり、バラエティは漫画だ」って俺は思ったんだよね。
（澤部佑）限りなく……もう本当だね。一緒だね。
（岩井勇気）で、漫画好きなオタクの友達が、こんな名言を言ったことがあるんだけど。
（澤部佑）岩井の友達？
（岩井勇気）俺の友達がこんな名言を言ったの。「主人公とは、一番有名なモブキャラだ」って言ったのね（笑）。
（澤部佑）おおっ、名言！ お前の友達が？（笑）。
（岩井勇気）それで俺はハッとしたんだよね。
（澤部佑）名言！ すごい！ 有識者の人じゃなくて？ 漫画評論家とかじゃなくて？
（岩井勇気）めちゃくちゃ好きな人。何も出てない一般の人。「主人公とは一番有名なモブキャラだ」って。今、その状態になってるよね。
（澤部佑）めちゃくちゃなっている！
（岩井勇気）それで今日ね、今、MCの番組をね、ハライチでも持ってるわけじゃないですか。あとはオードリーさんとの番組も始まって。それで今日ね、ヒデさんを見て、ちょっとね、やっぱりちゃんと座長であり、人気者であり、キン肉マンであり、ケンシロウであり、冴羽獠であり……みたいな。そんなMCにならないといけないなっていう風にちょっと思ったんですよね。
（澤部佑）ほう！
（岩井勇気）じゃあ、もうならなきゃいけないんだったらこの時代に主人公が人気があって、それで好きになれるような漫画ってなんなんだ？って思って。
（澤部佑）なるほど。逆にというか、そっちはなんだろう？って。
（岩井勇気）それで、見つけたんですよね。私。
（澤部佑）ある？
（岩井勇気）それが『ちいかわ』なんですよね。
（澤部佑）『ちいかわ』。
（岩井勇気）俺、『ちいかわ』の漫画を最近読んだんですよ。そしたら、主人公ちいかわなのね。で、友達のハチワレっていうのとか、あとはうさぎっていうキャラとか。だいたいその3人でいて。あとはくりまんじゅうっていうキャラとかラッコっていうキャラとか、かわいいのがいっぱい出てくるわけ。
（澤部佑）はいはい。
（岩井勇気）でも俺はね、ちいかわが一番好きなの。その中でも。本当にかわいくて。もう本当に愛しくて。主人公のちいかわが一番好き。だから、俺は決めたのよ。俺はこの時代の芸能界のちいかわになろうって。
（澤部佑）無理じゃないの？ えっ、決めたんでしょう？
（岩井勇気）決めたんだよね。
（澤部佑）悪いけど、無理だって。違いすぎるって。
（岩井勇気）いや、これはもう当てはめると今、目指すべき漫画の主人公はちいかわなんだよね。
俺はこの時代の芸能界のちいかわになろうと決めた
（澤部佑）まただから、漫画の主人公っていう感じじゃないんだよ。ちいかわって。別にストーリーも面白いし、あれなんだろうけど。キャラクタービジネスっていうか……あれはもう、キャラクタービジネスだよ。漫画っていうか……ちょっと違う気がするんだけどな。
（岩井勇気）俺もじゃあ、キャラクタービジネスになる！
（澤部佑）フハハハハハハハハッ！ 相当かわいくないとダメよ？ 相当求心力がないと……。
（岩井勇気）俺もだから今後、ちいかわを目指して芸能界、がんばります！
（澤部佑）無理だって！ 諦めてくれよ、そこは……。
（岩井勇気）いや、本当に。ちいかわはね、ちいかわが一番いいんだよね。
（澤部佑）そうか。一番人気なのかな？ ちいかわが。
（岩井勇気）わかんないけど。俺はちいかわが一番好き。
（澤部佑）ああ、そうか。えっ、無理だよ？
＜書き起こしおわり＞