高田文夫 ビートたけしフライデー襲撃事件を語る

高田文夫 ビートたけしとの出会いを語る ザ・ラジオショー

高田文夫さんが2023年10月19日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』の中でビートたけしさんのフライデー襲撃事件についてトーク。事件の直前までたけしさんと一緒にいた高田さんがその様子を振り返っていました。

(塙宣之)質問メールですね。「今と昔のラジオ番組を比べて、ここは変わったよなって思うところは何かありますか?」。

(高田文夫)ああ、どんどん変化していけばいいんじゃないかな? 変わっていった方が。だからこの枠なんてさ、今仁の哲っちゃんだからね。

(塙宣之)今仁の哲っちゃん?

(高田文夫)今仁哲夫。これが世代が違うだよ。「はい。春日部の哲っちゃんだよ」って。知らない? あ、向こうは笑っているな。すごい人気があったんだよ。ここも看板だよ。で、俺のビバリーの前は玉置宏さん。知っているだろう? 「1週間のご無沙汰でした」って。だから玉置宏さんに……俺、いっつもスリッパを履くだろう? かならず履きかえるだろう? これ、玉置さんが……あの人、俺のことを「巨匠」って呼ぶんだけどさ。「巨匠、これね、ラジオをやるコツはリラックス。自前のスリッパを持ってきて、履きかえるんだよ。そうすると、楽にしゃべれるから」って。本当にそうなんだよ。

(塙宣之)本当だ。知らなかった。

(高田文夫)だから俺、40年近くいっつもスリッパを履いてさ。

(塙宣之)ずっと昔からスリッパでしたもんね。

(高田文夫)ボロくなったら替えるよ? しょっちゅう。そのスリッパは玉置さんが教えてくれたの。

(塙宣之)家にいるみたいな感覚になるんですか?

(高田文夫)そうそう。そうすると気が楽にしゃべれるからってことで。

(塙宣之)なんか楽になりすぎちゃって、放送禁止用語とかは?

(高田文夫)俺、一切ないんだよ。ビバリー35年、たけし10年。45年、生をやっているけど、一度も放送禁止用語、言ったことない。

(塙宣之)ああ、それはすごいっすね。

(高田文夫)頭の中の瞬発力だよ。パッと「これはダメだ。これはいい」って。頭の中でサッサッて。人一倍、頭がいいんだよ。そういうところは。サッとわかるから。

(土屋伸之)フハハハハハハハハッ!

一度も放送禁止用語を言ったことがない

(高田文夫)自分に火の粉がかかるなって思うと。やばいなって思うと、パッと言わないし。

(土屋伸之)周りは心配するけれども。

(高田文夫)だから、一度もないよ。

(土屋伸之)炎上もしないですもんね。

(高田文夫)初期の頃は炎上なんて時代じゃないからね。でもたけしさんと2人で生でやってても結構、怖かったね。本番中にワーッて変な話をすると、街宣車じゃないけどもさ。ドーン!って突っ込んできたりさ。裏から逃げたりさ。それは何回もあったよ。

(塙宣之)それ、大炎上ですよ(笑)。炎上どころじゃないですよ(笑)。

(高田文夫)もう、逃げたんだから(笑)。

(塙宣之)それ、SNSより怖いですよ(笑)。

(土屋伸之)車突撃は炎上じゃないですよ。もう(笑)。

(高田文夫)正面玄関(笑)。すごい強い人がバーッと来たんだよ(笑)。

(土屋伸之)「強い人」(笑)。

(高田文夫)強い人が来たんだよ。「やばいな、これ」って(笑)。

(土屋伸之)強い人は怖いっすね(笑)。

(高田文夫)そんなの、何回もあるよ。

(塙宣之)まあ、笑い話になっているから、まだね。

(高田文夫)まあね。時代も時効だと思うから。

(塙宣之)大変だったですね。

(高田文夫)あの頃は、そうだね。またたけちゃんがああいう性格だからさ。怖いものがないから。で、気がつくともう殴り込みに行っちゃうからね。自分からね。

(土屋伸之)そうですね(笑)。

(塙宣之)直前まで、一緒にいらっしゃったんですもんね?

(高田文夫)そうだよ。昔、あの人は北野屋っていうお店を四谷の荒木町でやっていたんだよ。で、どうのこうのやって、当時はフライデーにいろいろと狙われて。毎日イライライライラしてたんだよ。で、その日はたまたま俺と軍団しかいなくて。それで畳のところで飲んでいて。軍団は向こうでズラーッて座ってるんだよ。それで「もういいから。たけちゃんさ、相手にしないでさ。イライラしないでさ」なんてさ。「もう、落ち着こう。もめてもしょうがないからさ」って。軍団しかいないから、誰も止める人、いないじゃん? それで俺も次の日、仕事だったからさ。「ちょっと俺、明日仕事早いんでさ。静かに帰って寝てよ。じゃあね」なんて。荒木町で。

で、俺は西新宿にいたからさ。それで「じゃあ、静かに寝てよ」っつって俺は家に帰って。すぐ寝なきゃいけない。また朝、仕事があるから。原稿を書かなきゃいけないから。で、寝たんだよ。そしたら朝の6時頃にさ、カミさんが俺を起こすんだよ。「ちょっと、あなた、あなた。テレビ、テレビ!」「えっ、テレビ?」って。それで見たら「たけし逮捕」って書いてあるんだよ(笑)。「ええっ?」「ちょっとあんた、さっきまでたけちゃんと一緒にいたんじゃないの?」「さっきまで飲んでいたけど……」って言ったらうちのカミさんがさ、「うーん、たけちゃんは仕事が早い!」ってさ(笑)。

(土屋伸之)フハハハハハハハハッ!

(高田文夫)「仕事が早い」っつったんだからさ。うちのカミさん(笑)。

(塙宣之)何回聞いても面白すぎるんだよ(笑)。

(土屋伸之)先生しかできない話ですよ(笑)。

(塙宣之)ただの事実だっていう(笑)。

「たけちゃんは仕事が早い」

(高田文夫)「たけちゃんは仕事が早い」って(笑)。「さっきまで俺、飲んでいたけど……」「もう仕事、終わっているのよ。あんたより仕事が早い」って(笑)。

(土屋伸之)止める隙がないんですもんね?

(高田文夫)ないんだよ。俺、ちょっと寝たんだよ。

(塙宣之)でも、帰らなかったら一緒に行っていたかもしれないですよね?

(高田文夫)そうそうそう。なんか俺、ついて行って。傘を持たされたりして……そういうこと、言うなよ(笑)。炎上だろ、本当に(笑)。

(塙宣之)だからさ、先生を主人公にした映画、誰もまだ企画を考えてこないですか?

(高田文夫)誰一人、考えないよ。

(塙宣之)おかしいですよ?

(高田文夫)俺の偉大さを気がつかないんだよ(笑)。

(土屋伸之)『浅草キッド』みたいにね、高田先生を描いた映画があってもいいぐらい。

(塙宣之)おかしいよね。やるとしたら、誰がいいですか?

(高田文夫)まだそこまで頭の中が進んでないよ(笑)。「誰が」って、もう俺、役者を考えるの?(笑)。

(塙宣之)こんなしゃべる人、いないですよ。仲野太賀とかね。

(高田文夫)ああ、仲野太賀ね。

(土屋伸之)いい役者さん、いっぱいいますから。

(高田文夫)なんちゅう話をしているんだ、本当に(笑)。

<書き起こしおわり>

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