星野源『生命体』齋藤飛鳥・THE D SoraKiダンスMV編集を語る

星野源『生命体』齋藤飛鳥・THE D SoraKiダンスMV編集を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2023年10月3日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で『生命体』の齋藤飛鳥さん、THE D SoraKiさんのダンスバージョンミュージックビデオ編集について話していました。

(星野源)私、星野源の新曲の『生命体』のミュージックビデオにですね、出演してくださっていた齋藤飛鳥さんとTHE D SoraKiくんのダンスシーンだけを再編集したビデオを公開しました! メールです。「先日、YouTubeで公開された齋藤飛鳥さん、THE D SoraKiさんの『生命体』ダンスバージョンのミュージックビデオを拝見しました。『生命体』のミュージックビデオを見てる時から『ダンスも見てみたい』と思っていたのでとても嬉しいです。公開されたお二人のダンスバージョンを見た時、なぜだか涙が出てきました。自分でもなんで泣いてるのかわからず、踊っている時の表情、全身を使っての表現に心を掴まれ、生命力を画面越しでも感じました。何度もリピートしています。今回、源さんが自ら編集されたということですが、編集する上でお二人のそれぞれの見せ方をどう考えていたか、ぜひ伺いたいです。これからも毎日『生命体』、そしてEP『LIGHTHOUSE』をたくさん聞きまくります」という。ありがとうございます。

はい。そうなんです。『生命体』のミュージックビデオって、いろんな人が出てきて。たくさん出てくるんですけど。それがですね、なんか画面が縦割りになっていて。もう同時にいろんな人の画がワーッと出てくるっていうものだったんですけど。その中でダンスを踊っている方がいたらいいなと思ってて。で、齋藤さんとSoraKiくんにお声がけさせていただいて、快諾してくれてですね、踊ってくれて。でもやっぱり、本当にいっぱい人が出ていて……元々、そういう企画なので。「実際に使える場所はすごく少ないんですが」っていうのは込みのオファーではあったんですけど。で、結構少ないんですよね。

でもそんな中で、ダンス自体は2番のサビぐらいから何となく踊ってくれているんですよ。お二人とも。なので、素材を見た時に「やっぱりちょっとしか、どうしても使えないよね。でももったいないな。自分でちょっと、編集しよう」と思って。で、「素材ください」って言ってPremiereで編集したんですよ。で、「出来たの、すごいいい感じだな」と思ったんで「公開していいですか?」なんていう話をして。で、いろいろ、先方にもご連絡して。「ぜひ」と言っていただけたので公開できたという感じでした。

使える場所が少ないのでもったいない

(星野源)で、今回、あれなんですよ。そもそも、使える場所が少ないんで、テイクも少ないですよね。実は。だから、本当はたぶんミュージックビデオでダンスを撮るってなると、もっといろんな角度から、何回も何回も撮るんですよね。ひとつの……特に齋藤さんの方は、Seishiroという方が振り付けをされていたので。振りがあるダンスは普通は本当にもっと撮るみたいな。で、SoraKiくんの方はフリーで、アドリブで踊るので。それでもね、たぶん本数、テイク的には5ぐらいしかないですよ。だから本当はたぶんもっと、何十テイクみたいなのが普通なんすけどね。だから、素材がとても少ないんですよ。だからそれを繋げるのが、ちょっと大変っていうか、楽しかったですね。

なんかその、面白いんですよね。なんか、齋藤さんの方はひとつの振りではあるんですけど。そのテイクごとにそのカメラの方向が微妙に違っていて。それのダンスのダイナミックスみたいなものを繋げていくっていう。で、さらに編集をすることによって、画替わりでリズムができていったりするので。それでこう、ブーストしていくっていうんですかね? ダイナミックな感じ。それを作るのがすごい楽しくて。で、SoraKiくんの方は全テイク、違うので。動くのが。

で、僕はいつもなるべくやりたくないなと思ってるのが、ダンスをミュージックビデオの中でやる時に……結構それ、違う人の他のミュージックビデオとかではやってる方がいるんですけど。ダンスをですね、他の箇所で使うっていうのを割とやっていて。でも、それでたとえば歌番組とかでダンスしてるのを見た時に「ああ、ここのをこっちに動かしているんだな」みたいな。で、それはそれでありなんだけども、僕はなるべく……今回、そのダンスだけなんで、それは絶対したくないと思って。ただ、全ダンスがSoraKiくんの場合はバラバラなんで。またね、それを繋げていって、それが面白くなるようにっていうのをやっていくのがすごい楽しかったですね。

で、もう楽しくてしょうがなくて。「一生やっていたい!」って思いましたね。本当にダンスの映像編集は楽しいっすね。曲とか作らなきゃいけないんですけど、ずっとそれをやっていて(笑)。。すげえ楽しかったです。なんでぜひ皆さん、見てください。YouTubeにね、公開されていますので。はい。

星野源『生命体』齋藤飛鳥 Dance Ver.

星野源『生命体』THE D SoraKi Dance Ver.

(星野源)そんなわけで、ちょっと『生命体』の感想もあります。「『生命体』、家事や通勤のお供として聞いています。先日、高校生の息子の部活の大会で歌詞の中にある『裏切れ評価』『嘲りは消える』を体感しました。絶対に勝てないと思った相手に圧勝したのです。相手校もギャラリーも、まさかうちの学校に負けるとは思っていなかったと思います。私も負けると思ってしまっていました。でも、スポーツってどうなるかわからないから面白いですね。息子も大会の前に気分を上げるために『生命体』を聞くと言っていました。。これからも『生命体』とともに息子を応援したいと思います」。ありがたいですね。

いや、すごいね。なんかそういうの、あるよね。なんか、この歌詞を書いた時も、そんなイメージですね。みんながなんとなく思っていた、なんていうんですか? その評価っていうか。「たぶんこうだろうな」がひっくり返っていくじゃないですか。スポーツだったりとか。でもなんかそれって、スポーツもそうですけど、たとえばなんだろう? 音楽とかもさ、割とよくあるじゃないですか。「この人、歌上手いって言われてこのコンテストに出てきたけど、上手そうじゃないんだけど」みたいな。で、それが上手すぎて「わあ!」みたいなの、よくあるじゃない? だからなんか、そういうのもあるし。なんか、そのひっくり返っていく……オセロの端をバーン!って取って、全部バーン!ってひっくり返していくみたいな、なんかそういうが人間だなって感じがするんですよね。なので、こういう歌詞にしたので。そうそう。いいですね。『生命体』とともに、みたいな風に思ってくれたら非常に嬉しいです。ということで、ここで1曲お送りしましょう。星野源で『生命体』。

星野源『生命体』

<書き起こしおわり>

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