星野源「才能の有無を人に判断させてはいけない」

星野源「自分を否定する人の言葉を信じてはいけない」 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2023年5月9日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でエッセイ『いのちの車窓から』の最終回についてトーク。かつて、人から「才能がないからやめた方がいい」と言われて「自分は才能がないんだ」と思い込んでしまっていたことに触れて「才能のあり・なしを人に判断させるな! 自分で見つけろ!」と話していました。

(星野源)そうそう。ダ・ヴィンチという雑誌で連載している「いのちの車窓から」というエッセイ、最終回が今、出ているダ・ヴィンチに掲載中でございます。ぜひね、読んでください。メールです。「最終回、贈り物というタイトルの『いのちの車窓から』を読ませていただきました。読む前は寂しさを感じていましたが、読み終わった後の気持ちは言葉を借りるなら『何も言えねえ』でした。

書くのが苦手だったという源さんが言葉に書き出す葛藤や気づき、ほろ苦さ、切なさ、温かさなどエッセイの中にしたためてくれた文章は読み手の心の中のたくさんの感情を気づかせてくれるものであり、また大切にしたい素敵な贈り物を受け取った気分になりました。ありがとうございます」という。はい。ぜひ読んでください。

そうね。本当、書くの苦手だったんですよ。だから僕、前に『働く男』っていう本にも書いたんですけど。「才能がなくてもやったっていいじゃないか」っていう。それで俺、思ったんですけど。俺ね、才能、ありましたわ(笑)。いや、あのね、本当にそう思うの。音楽も役者も俺、「才能がない」って言われたの。人に。で、「才能ないから、やめなよ」って言われたけど、俺、あったわ! で、思うんだけど。「才能のあり・なしを人に判断させるな! 自分で見つけろ!」ということです。本当にそう思いました。

だから僕はしつこくやる性格でもあったし。そのしつこくやり続けて。「別に才能がなくてもやったっていいじゃねえかよ!」っていう気持ちになる才能が僕にはあって。それは、たとえば文章の才能の中のひとつであり、音楽の才能の中のひとつであり、役者の才能の中のひとつであると。だから、さっきのね、メールでもありましたけど、人が言うこと。人が自分を否定することを信用するなということです。

「人が自分を否定することを信用するな」

(星野源)僕はうっかりそれを信用しちゃって。「俺は才能がないんだ」と思い込んでたけど。だから「才能がなくてもやったっていいじゃないか」と思ったけど。そうじゃなくて、俺はあった(笑)。あったし、見つけたから、俺は「才能があったぞ!」って言っていこうと思う。で、みんなも言っていいと思う。それはなんか、おごりとか、調子に乗ってるとかじゃなくて。自分で見つけるものなんだということなんだと、改めて気づけたんですよ。

なので、そういう意味でもね、自分は書いてて楽しいので。いつかね、またエッセイをやるかもしれませんが。一旦最終回ということで、ぜひ読んでもらいたいと思います。そして俺、元気になったわ。ありがとう。星野源でした。また来週!

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<書き起こしおわり>

星野源「自分を否定する人の言葉を信じてはいけない」
星野源さんが2023年5月9日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でかつて部活動の仲間に「あなたは変だ」と言われて落ち込んでしまったというリスナーのメールを紹介。「自分が悪いことをしている場合を除いて、自分を否定するようなことを言ってくる人の言葉は信じなくてよい」と話していました。
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