サエキけんぞう でんぱ組.incの「.inc」を考案した話

サエキけんぞう でんぱ組.incの「.inc」を考案した話 SHOWROOM

サエキけんぞうさんが2023年9月26日配信の『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』の中ででんぱ組.incの命名についてトーク。当時、もふくちゃんに「.inc」をつけることを提案したことを話していました。

(サエキけんぞう)でもね、だから秋葉原を2000年代後半ですよ。2008年から僕はしていたんですけども。メイドカフェがね、すごく元気があって。で、同時に僕は名古屋で『ウキ→ビジュ』っていう番組をやってまして。そこでディアステージを受けて、地下アイドル特集とかをやるんですけど。名古屋にもエムズメロディという、メイドカフェの草分けがあって。2002年ぐらいからやってるらしいんですけど。そこはね、女の子が始めるんです。女の子のスタッフだけで、自分たちが英国のヴィクトリア王朝の調度品がかわいいということで。そしてその頃、メイドが生まれてきてっていう。だから、僕は2000年代のそういうメイドカフェとか地下アイドルの文化って女の人が、女の子が自分たちでやりたいことやってる部分が結構重要だったなと思っているんですけど。

(吉田豪)もふくちゃんとかモモーイとかね。

(サエキけんぞう)ああ、桃井はるこさんは90年代後半からやっていて。驚いたのは、自分でアレンジしてるんですよね。まあ、事務所の鈴木さんって方がナムコ出身でいらっしゃって。その方がかなり音を作れるんですけれども。モモーイ氏のデモテープってかなり出来上がってるし。歌が圧倒的にお上手で。だから……正直言ってそこまでプロっぽい人はメジャーにいないんですよ。逆に言うと。だからそういう人が秋葉原の路上から巣立っていったってことは……これ、今しゃべっていて気がつきましたけども。イギリスのインディーズシーンとか、パンクロック、ニュー・ウェイヴの勃興に近いものが、やっぱり秋葉原にあったんですかね。

(吉田豪)だからそのぐらいから2010、2011ぐらいまでっていうのが激動の時代だったと思うんですよ。

(サエキけんぞう)全くその通り! で、僕は『TOgether』を100回ぐらい、するわけですね。途中で本当にインディーズっぽくなっていったんですけど。でも本当、ディアステージの一番黎明期の面白いところに関われたってことは、すごく嬉しくて。まあ、あとでんぱ組.incの名前の半分を……「.inc」っていうのは俺が考えたことで。

(吉田豪)そうですよ。これ、忘れちゃいけない功績なんですよ(笑)。

最初のネーミング案は「チャペの泉」

(サエキけんぞう)ありがとうございます(笑)。で、「チャペの泉」というのが最初のネーミングだったんです。もふくちゃんが「チャペの泉でどうかしら?」って言うから「それはやめた方がいい」って言ったんですね。で、「でんぱ組」っていうのももふくちゃん考えたんだけど。「組」っていうのはリビジッド……要するにうしろゆびさされ組があったんで。それはかわいいと思ったんですけど、でんぱ組だけだとそれの2番煎じ終わっちゃうから、何かつけた方がいいっていうのでその場で「.inc」みたいな……有限会社でしたっけ? だから本当に……吉田さんはその頃、どうされていたんですか?

(吉田豪)僕もだから、ずっと聞いてはいたけれども。現場とかには全然行ってないんですよ。

<書き起こしおわり>

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