(ササダンゴ・マシン)そうなんですよ。だから単純に、敬意を払ってしまって。だから、なんとか勝つためにいろんなことを教えてほしいんですけど。その、要は日本の女子プロレス界を牽引してきたアジャ・コングさんの、いわゆるこういうのじゃなくて。もうちょっと、言われたくないような黒歴史的な部分って……こういうの、あんまり聞くのもね、よくないんですけども。あるんですかね?
(吉田豪)たぶんアジャさんの最大の黒歴史は、歌手デビューしていた時の話ですよ。
(ササダンゴ・マシン)歌手デビュー!? えっ、全く知らなかったっすね。
(吉田豪)要は全女はとにかく歌を出して、何か当たればいいなっていう感じで、手当たり次第に歌を出させてたんですよ。で、トップがヒールになった時。ブルさんとアジャさんになった時に、ブルさんの獄門党とアジャさんのジャングル・ジャックの両A面でシングルを出しているんですよ。ヒールだけのシングルを。
(ササダンゴ・マシン)ジャングル・ジャック?
(吉田豪)そうです。1991年12月15日発売の『炎の叫び』というシングルなんですが。今、流れてきました。これ、歌詞がひどいんですけど。
(ササダンゴ・マシン)はいはい。
ジャングル・ジャック『炎の叫び』
(吉田豪)これ、パートナーのバイソン木村さんがメインで歌っていて、アジャさんはちょっとラップっぽいパートを担当しています。「ラップ的」としか言えないんですけども。「ラップ」とは言ってはいけない。「ラップらしきもの」ですね。
(ササダンゴ・マシン)宇多丸さんのいない時になんてものを……(笑)。
(吉田豪)これです。で、これは恥ずかしいはずなんですよ。この「ヘイルヘイル パンピナ ベリベリバキーン ロケンロール」っていう。これ、作詞はサエキけんぞうさんですね。
(ササダンゴ・マシン)ああ、パール兄弟!
(吉田豪)で、作曲が羽田一郎さん。で、振り付けがSAMさんっていう。
(ササダンゴ・マシン)TRFの?
(吉田豪)TRFです。
(ササダンゴ・マシン)とんでもないですね。振り付けがあるってことですか?
(吉田豪)そうなんですよ。リング上で振り付けつきで踊ってましたよ。あんな激しいダンスは全くしてなかったですけども。たぶん雑にアジャさんがアフリカ系の方の血を継いでいるっていうんで、「ラップもできるし、ダンスミュージックもできるだろ?」みたいな、すごい雑な企画だったと思うんですよ。で、羽田一郎さんは久保田利伸さんとかの曲を担当していた人なんで。「そういう黒っぽいものをやってみよう」っていう。
(ササダンゴ・マシン)でもスタッフというか、座組は一流なんですよね?
(吉田豪)そう。ただ結果としては正直、どうなのかな?っていう(笑)。もっと笑えるようにするんだったら、メインボーカルはバイソンさんじゃないはずっていう。
(ササダンゴ・マシン)そうですね。ちゃんと一応、真ん中を狙ってはいるんですよね?
(吉田豪)狙っているんですよ。
(ササダンゴ・マシン)しかもこれ、こっちが聞くところによるとA面なんですよね?
(吉田豪)そうなんですよ。獄門党をカップリングに回してるんですよ。
(ササダンゴ・マシン)ブル中野先輩がカップリングなんですか?
(吉田豪)勝利してるんですよ。
(ササダンゴ・マシン)これ、セールスが気になりますよね。
(吉田豪)ちなみに豆知識で言うと、このジャングル・ジャックっていうネーミングの由来はSUN族っていう全女の直営のレストランにアジャさんがいた時に、有線から流れてきた田原俊彦さんの『ジャングルJungle』っていう曲なんですよね。
(ササダンゴ・マシン)ええっ? そこから来ているんですか?
ジャングル・ジャックの由来は『ジャングルJungle』
(吉田豪)それが元ネタで。これは作詞が松井五郎さん、作曲が羽田一郎さん。ちゃんとそこも踏まえているんですよ。
(ササダンゴ・マシン)羽田一郎さん、セルフパロディをやっているんですか?(笑)。すごいな。じゃあ、本当に久保田利伸っぽい、黒っぽいサウンドでやっているんですね。
(吉田豪)でも、こっちと比べたら明らかに黒っぽさはないじゃないですか(笑)。
(ササダンゴ・マシン)でも、これたしか新日本プロレスもJ・J・JACKSっていうのがありましたよね。
(吉田豪)あの日本の陽気なヤツら。名前もちょっとインスパイアしていたら、衣装もちょっと井上京子さんっぽかったりとかしてね。
(ササダンゴ・マシン)たしかに。でもこれ、対策なんですけども……結局、あれですよね。この曲を流すことによって、だいぶ精神的なダメージは与えられますよね?
(吉田豪)確実に。試合中にいきなり流すとかしたら、嫌がるのは間違いないです。
(ササダンゴ・マシン)そうですね。まず音響のところに止めに行きますもんね? その時点で、たぶんリングアウト勝ちは……。
(吉田豪)すごく遠くに置いておけば(笑)。
(ササダンゴ・マシン)リングアウト勝ちは狙えますし。勝ったら勝ったで、最悪負けたとしても勝利者曲としてこの曲を流すようにね、音響に頼み込むことも可能ですし。たぶんこの曲をずっと、新潟の会場に来たら流し続けることも可能ですから。それはたぶん相当な精神的ダメージを与えられますよ。
(吉田豪)まあ、より起こる可能性は大ですが。
(熊崎風斗)より強力になるみたいな。
(ササダンゴ・マシン)ですよね。でも、やっぱりひと泡ふかせたいというか。どうせ勝てないにせよ、ひと泡ふかせたいじゃないですか。
(吉田豪)爪痕を残さないとね。
(ササダンゴ・マシン)爪痕を残したいです。本当に、二度とこういう対戦はしたくないと思わせたいですよ。
(吉田豪)「今度は何をするか、わからないぞ」って。
(ササダンゴ・マシン)はい。だって本当に強いですからね。あの人ね。コンディションは抜群ですから。あと、アジャさんは『エヴァンゲリオン』好きですよね。
(吉田豪)最近ね、メディアとかでそういうのも出し始めて。『エヴァンゲリオン』にとんでもない金額をつぎ込んできたという。
(ササダンゴ・マシン)ああ、課金もすごいんですか?
(熊崎風斗)そのあたりも盛り込むこと、できないですか?
(ササダンゴ・マシン)まあ、でもアニメからのファンなんですかね? パチンコからのファンという方もたぶんたくさんいらっしゃると思うんですけども。アジャ・コングさんはそういうパチンコとかも好きだったりするんですかね?
(吉田豪)まあ女子プロの方は大体そうですよね。レスラーの趣味といえばパチンコっていう感じで。
(ササダンゴ・マシン)いや、どうしよう? でもめちゃめちゃ勉強になりました。マジで。
(熊崎風斗)8月5日にササダンゴさんがどういう対策を練って、アジャ・コングさんとの対戦に挑んでいくか?っていうことですもんね。
(ササダンゴ・マシン)そうですね。これ、作戦を練って。でもなんかアジャ・コングさん、意外とそういう歴史についてね、語られないことが多いと思ったけど。やっぱりまともだっていうことですよね。当時の全女の中でも。
(吉田豪)ちゃんとした人ですよ。人間もできてらっしゃると思います。
(ササダンゴ・マシン)だから今でもちゃんと残ってらっしゃるしっていうところだっって、改めてわかりましたね。
(吉田豪)ササダンゴさんが変なことをしたら、裁判でも何でも辞さないぐらいの人ではあるんで。
(ササダンゴ・マシン)ああ、そこまでちゃんとしているんですか?
(吉田豪)そうですよ。
(ササダンゴ・マシン)令和の戦い方もできるんですね?
(吉田豪)スターダムとの裁判っていうのもありましたからね。
(ササダンゴ・マシン)ああっ! 最後にぶっ込まれた(笑)。ありがとうざいました!
録画してた相席食堂‼️
ロケはアジャ様‼️
千鳥のお二人も大絶賛Death‼️
めちゃくちゃ面白かった‼️#朝日放送テレビ#ABCテレビ#相席食堂#ロケスター発掘#千鳥#大悟#ノブ#OZアカデミー女子プロレス#超花火プロレス#獣友#アジャ・コング#ハーベストの丘#シルバニアファミリー pic.twitter.com/5CJxRMmOQt— ドラゴン・ウォーリアー (@227NH03eiIWzt2N) November 2, 2020
<書き起こしおわり>