渡辺志保 Aki Ikejiri&Big Papitoとの『アトランタ夜会』トークイベントを語る

渡辺志保 Aki Ikejiri&Big Papitoとの『アトランタ夜会』トークイベントを語る MUSIC GARAGE:ROOM 101

渡辺志保さんが2023年6月30日放送のbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』の中で自身が開催したトークイベント『ATL夜会(アトランタ夜会)』についてトーク。アトランタ在住のフォトジャーナリストAki Ikejiriさん、そして人気プロデューサーのBig Papitoさんを迎えて行ったトークセッションについて話していました。

(渡辺志保)先週、6月23日に開催しました『ATL夜会(アトランタ夜会)』というトークイベント。お越しいただいた皆様、本当にこの場を借りて、お礼を申し上げたく思います。本当にわざわざお越しいただいてありがとうございました。この番組でも何度か告知をして参りましたが、アトランタ在住のフォトジャーナリストAki Ikejiriさんと私とでお届けしたトークイベントで。場所は吉祥寺のThe Daps Famous Hood Jointというサンドイッチが有名なお店なんですけど。「スペシャルゲストが来ます」ということもちょっと、しれっとアナウンスしてたんですが。

ビッグ・パピートというアトランタを拠点にしている、本当に人気プロデューサーなんですけれども。そのビッグ・パピートさんが東京にいらっしゃるタイミングが、本当に申し合わせたかのように『アトランタ夜会』の日と重なって。で、羽田空港に着いて、その後ホテルにチェックインして、その後なんと電車に乗って吉祥寺までいらしてくださったということで。めちゃくちゃ真摯にお話してくださって、本当にありがたいなという気持ちで。

ビッグ・パピートさんに対しても本当にありがとうだし、集まってくださったお客様に対してもありがとうだし。いや、本当にいいイベントになったなっていう……まあ、それは私個人の意見・気持ちだからあれなんですけれども。ただちょっとね、やっぱりすごい手作りイベントという感じで。私の素人臭さなんかも出てしまいまして、いろいろとご不便をかけたところとか、お待たせしてしまったところとかがありまして。100点満点とはいかなかったかと思うんですけれども。それでも、本当に多くの皆様にお集まりいただいて。

かつ、やっぱりみんなアトランタのカルチャーが好きとか、トラップミュージックが好きとか。で、そこに対して非常に愛とリスペクトを持ってお話を聞いてくださっている感じが非常にありありと伝わってきて。それがとってもとっても私は嬉しかったですね。なにはともあれ、ビッグ・パピートさんもAkiさんも繰り返しおっしゃってたけど。やっぱりアトランタっていう場所はグッドバイブスが物を言うというか。あとは人と人との繋がりですよね。そうした、人情とグッドバイブスの街だなっていうのを改めて感じました。

人情とグッドバイブスの街

(渡辺志保)元々、アトランタ周辺のアメリカのサウス(南部)にはですね、「サザン・ホスピタリティ」という、南部ならではのおもてなしという言葉があるぐらい、やっぱり皆さん人に対して親切というか。いろいろ世話を焼きたがるというか。そういう人たちがたくさん集まっているというか。そういう風土のあるエリアだと思うんですけれども。そうしたサザン・ホスピタリティという言葉をちらっと私の頭の中にも浮かべつつ、お話を伺ってまいりました。

それでビッグ・パピートさんもおっしゃってたけど。やっぱりみんな、多少の仲たがいはあるのかもしれないけれども。やっぱり新しく街に入ってきた人も、元々アトランタにいる人も、「アトランタを盛り上げよう」という気持ちがめちゃくちゃ強くて。それで仲良く手を取り合って街を盛り上げているんだということもおっしゃってましたし。あと、やっぱりビッグ・パピートさんが言っていたけれども。プロデューサーとか、スタジオの数がめちゃめちゃ半端なく多いんですよね。

それは私もアトランタに行く度に実感するんですけれども。本当に街を歩いていても、誰かしらそういうプロデューサーだとか、音楽業界で働いているとか、エンジニアをやっているとか、そういう人に本当にぶち当たるんですよね。普通に。それでUberに乗っても、ドライバーの人がやっぱり音楽をやっているみたいなね感じで。本当にやっぱり、そういう街なんですよね。ヒップホップの街というか、音楽の街。しかも、それを求めてやっぱり世界中からいろんな方がやってくるということで。それはもう、あれだけの才能あふれるラッパーたちがいるはずだわという風にも思います。

で、そのトークイベントでも私自身も申し上げたんですけれども。たとえばニューヨークとかロサンゼルスって、ヒップホップ的な情報も非常に見つけやすいけれども。ガイドブックも非常に充実しているので。たとえば、実際にニューヨークに行ってどうやってシティの方まで出ればいいのかとか。あとは本当に美味しいお店の情報であるとか、観光スポットであるとか。そういう情報に非常にアクセスしやすいと思うんですよね。

で、昔からニューヨークのヒップホップ情報を伝えてきた方たちもいらっしゃいますし。LAのヒップホップ情報を発信してきた方。かつ、日本のねアーティストとか、日本のそういうメディア関係のちょっと繋いでこられた方っていうのはあるんだけど。アトランタってやっぱりどうしても、その情報が手に入りにくいっていうか。「いったいどうやって行けばいいの?」っていう……それはもう、飛行機で行くしかないんだけど。

じゃあその後に、空港に着いてからはどうすればいいのか、みたいな。やっぱり、なかなか情報にアクセスしにくいよなという風にも思っておりまして。それで、直行便をもっと増やしてくださいとか、ガイドブックを1冊作りましょうとか。すぐに私が動き出せればいいのかもしれないけど。なかなかそういうパワーも人脈もないということで。Akiさんのお力も借りつつ、アトランタのことをお伝えしていければなという風にも……本当にこれはもう勝手ながら、おせっかいみたいな感じなんだけど。そういう気持ちも非常にあります。

やっぱり、この間もComplexというアメリカのメディアが「ヒップホップ的に重要な都市ベストテン」っていうランキング記事を出していたんですよね。それで、やっぱり1位がアトランタなのよ。それで2位がニューヨークシティだったんですけれども。1位はやっぱりアトランタなんですよね。もう、そのアトランタがヒップホップ的に非常に重要な街であるということは、もうローカルの人もそうだし、そしてアメリカの大きなメディアも認めるところですので。

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(渡辺志保)そのアトランタのヒップホップと、今は日本でもヒップホップが非常に盛り上がっておりますし。たぶんここ2、3年というか、ここ5年、7年ぐらいの間にヒップホップにハマりましたっていう方たちは、きっとそのトラップベースのサウンド、トラップのサウンドが初めて聞いたヒップホップっていう方、たくさんいらっしゃるんじゃないかと思うんですよね。なのでそうした方たちにトラップのオリジナルってここなんだよ。アトランタにはこういう文化があるんだよっていうことをちょっとでもいいから届けたいなという思いでおります。

長くなってしまいました。というわけで、ここで1曲、お届けしたいと思います。『ATL夜会』のスペシャルゲストとしてお越しくださいましたビッグ・パピートさんが手がけたヒット曲。EST Geeと42 Dugg『Thump Sh*t』をお聞きください。

EST Gee, 42 Dugg『Thump Sh*t』

<書き起こしおわり>

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