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星野源 マーティン・デニー&細野晴臣『Firecracker』聞き比べ特集

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星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で大好きなマーティン・デニーの『Firecracker』を特集。マーティン・デニー版、ハリー細野&ティン・パン・アレー版、YMO版を流し、聞き比べていました。

(星野源)ここからはイエローミュージックのコーナーなんですが、ちょっと違うことをやってみようかなと。僕、細野晴臣さんが大好きで。ゲストにも来ていただきましたけども。細野さんがやっていたYELLOW MAGIC ORCHESTRA。そしてその前にやっていたソロ三部作っていうのがありまして。そのソロ三部作が僕、非常に大好きで。その間に、移行期間みたいなのがちょろっとありまして。エキゾチカ(Exotica)。エキゾチックな音楽を細野さんがやっていた頃の音楽がすごく好きで。で、細野さんにゲストで来ていただいたということで、ずっといっつも何度も何度も聞いているんですけども、改めて聞き直して。で、また同じ曲のアレンジ違いというのがいくつかありまして。それをちょっと続けて聞くということをしてみたいなと思いました。

星野源と細野晴臣 おすすめ曲を語り合う
細野晴臣さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』に出演。星野源さんとリスナーに聞いてほしい曲を3曲ずつ選曲。曲を聞きながらあれこれと音楽談義に花を咲かせていました。 ...

で、この曲はマーティン・デニーという人の『Firecracker』という曲なんですけども。横浜中華街の去年行われた細野さんのライブで僕がゲストに出させていただいた時にマリンバを叩いたんですけど、この曲を叩かせていただきました。で、この曲を僕は細野さんの音楽を知ったちょっと後にマーティン・デニー……まあ、いろいろと調べれば細野さんはそのマーティン・デニーの音楽に影響を受けてっていうことがわかって。自分でも調べてCDを手に入れ、聞いて「なんてかっこいいんだ!」と。で、『Quiet Village』というアルバムだったんですけども、そのアルバムの中に『Firecracker』という曲が入っていて。それと同時に『Sake Rock』という曲も入っていまして。その曲もすごいかっこよかったんで、それを元に自分のバンドを作ってSAKEROCKという名前にしたという、そういう経緯があるんですけども。
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マーティン・デニー『Quiet Village』



その『Firecracker』という曲。マーティン・デニーという人が作曲したんですけど、マーティン・デニーバージョンがまずあって。有名なのはYELLOW MAGIC ORCHESTRA。細野さんが組んだテクノバンドですね。そのバンドのファーストアルバムに入っている『Firecracker』。これがすごく有名なんですけども。なぜ有名か? というと、細野さんが「このマーティン・デニーのエレクトリック・チャンキー・ディスコでやったらどうなるか?」という試みがYMOなんでございます。まあ「チャンキー」っていう言葉が馴染みないかもしれませんが。「ファンキー」と「ちゃんこ」、そして「チャンク」という言葉の造語らしいですけども。なんかいろんな、ごちゃまぜと言いますか。

そのトロピカル三部作と言われているYMO前の3作品でもすごくごちゃまぜの音楽をやっていたんですけども。さらにそれをエレクトリック・ディスコとしてやるのはどうか? と。そして、それがまず世界発信で大ヒットして、日本でも大ヒットしたという。それがYELLOW MAGIC ORCHESTRAの始まりだったわけでございますが……その間に、細野晴臣さんが40年前。1976年にやった横浜中華街のライブ。去年やったライブの大元と言いますか。それを40年ぶりに去年やったわけですけども、その40年前にやったライブ盤っていうものがありまして。その中に、生演奏の『Firecracker』というのもあるんです。実は、ライブで。

で、これが僕、すっごい大好きで。このライブの写真を僕は高校生当時に見て、「なんてかっこいいんだ!」と思ってマリンバをやりたいと思ったんですね。細野さん、これマリンバを叩いているんですけども。そんなわけで、この大元の『Firecracker』。そして、その後に細野さんがチャイナタウンで生バンドでやったライブ盤の『Firecracker』。そして、YELLOW MAGIC ORCHESTRAバージョンの『Firecracker』。その3曲を全部流したいと思います。まずはマーティン・デニーバージョン。オリジナルを聞いてみましょう。『Firecracker』です。どうぞ!

Martin Denny『Firecracker』



いやー、最高ですね。マーティン・デニーで『Firecracker』でした。ピアノを弾いているのがマーティン・デニーさんなんですけど、いちばん走っているっていう(笑)。「デンデケデンデン、デンデンデンデン……」って最後のところとかすごい走っていて、それもまたかっこいいっていうですね。これ僕、高校を卒業してすぐぐらいにすごくすごく聞いていましたね。『Quiet Village』というアルバム。非常に大好きでございます。

そういう経緯がありまして、このマーティン・デニーさん。もともと『Quiet Village』という曲が大ヒットしたんですが、その中でエキゾチックミュージックブームというのが大昔に起こりまして。でもそれは、時代の波で忘れ去られていたんですが、それをまた細野さんが拾い、そして自分のバンドでやってみようということで恐らく……まあ、もしかしたらどっちがアイデアが先にあったのか、僕はわかりませんが。YMOを結成する前に……だから、アイデア前なのかな? エレクトリック・チャンキー・ディスコでやるという前に、チャイナタウン(中華街)でやったライブバージョン。細野晴臣さんがこれはマリンバを叩いています。で、ギターは鈴木茂さんで、キーボードが坂本龍一さんと矢野顕子さんですね。で、ドラムが林立夫さんですね。もう超豪華メンバーですが。ハリー細野&ティン・パン・アレーという名義です。

ハリー細野というのは当時、細野さんが自分で使っていたあだ名というか、名前ですね。で、ティン・パン・アレーというのは細野さんのバンドで、いろんなミュージシャンのバックをやったりしていました。有名なところで言えば松任谷(荒井)由実さんとか。『卒業写真』のバックを弾いているのはティン・パン・アレー。その時は、もしかしたらキャラメル・ママっていう名前だったかも……ごめんなさい。ちょっと曖昧でごめんなさい。本当にいろんな日本の素晴らしい音楽の演奏をされていたバンド。それを従えて『Firecracker』を演奏したライブ盤がこちらでございます。細野晴臣で『Firecracker』。

細野晴臣『Firecracker』


※ディスク3に収録されています

いやー、当時の細野さんの声が(笑)。この後には『“サヨナラ”ザ・ジャパニーズ・フェアウェル・ソング』という曲で終わるんですけどね。いやー、超かっこいいー! ハリー細野&ティン・パン・アレーで『Firecracker』でした。このアレンジが好きでねえ! 去年やったライブで僕が参加させていただいた『Firecracker』はこのアレンジに割りと近かったと思います。DVDとブルーレイが出ていますので、ぜひみなさん見てみてください。よろしくお願いします。



そして、最後にYELLOW MAGIC ORCHESTRAバージョンを。YELLOW MAGIC ORCHESTRAのファーストアルバムに入っています。で、『YMO GO HOME』というベスト盤がここにありまして。そこに細野さんの言葉が書いてありますけども。「YMOはこの曲から始まったようなもんで。最初はコンピューターなしで、『せーの』で生身のミュージシャンとしてドンカマ(いまで言うクリック)を頼りに曲を録ったんですね。ところが、その出来があまりにも当たり前でいままでと変わらないフュージョンのようなものになってしまって、その場でマルチ(オープンリールテープ?)を消しちゃったんですね。いま聞くときっと面白いんでしょうが、残念ながら……だから、もしかしたらその形はいまのバンドのアレンジに近いのかもしれません。でも、やはり確認のためにそれをやったんです。

コンピューターの要素をもっと強く出していかないと面白くないということがそれでわかった。それで作り直して、こういう『Firecracker』ができたんです。まず、アメリカのダンスチャートに上ったということがあって、マーティン・デニーから電報が届いたのがとてもうれしかったです。『取り上げてくれてありがとう』と書いてありました」ということで。なんかそんな経緯があって、まずアメリカからヒットして、それが逆輸入のような形で日本でまた大大ブームになって。そのセカンドで『ライディーン』が大ヒットして……みたいなことですね。で、いま日本で日本の人が電子音楽で音楽をやっているその大元と言いますか。みんなYMOに憧れていたという。

で、そのYELLOW MAGIC ORCHESTRAバージョンを今日はちょっと久しぶりに聞き直してみたんですけど。やっぱりね、腰が動くんですよね。本当にダンスミュージックなんだなというのがすごくわかって。テンポのスピードとかも含め、非常にちょっと腰に来る感じがとっても好きでございます。それでは最後に聞きましょう。YELLOW MAGIC ORCHESTRAで『Firecracker』。

Yellow Magic Orchestra『Firecracker』



いやー、この音楽がいまの日本の音楽に直結していると思うと非常にゾクゾクするというか。時代を作ったんだなとすごく感じますね。お送りしたのはYELLOW MAGIC ORCHESTRA『Firecracker』でした。

(メールを読む)「私がはじめて『Firecracker』を聞いたのは先日の細野晴臣さんの『A Night in Chinatown』の映像でした。はじめて聞いたのにすぐに頭に残って、何度も聞きました。この前、原宿のすごく派手で日本のポップカルチャーが溢れている若者向けのカフェに行った時、『Firecracker』のアレンジバージョンが流れていて、素晴らしい名曲なんだなと改めて感じました」。

続いて千葉県の16才の方。(メールを読む)「YMOと源さん大好きの高校生です。私はYMOではじめて『Firecracker』を知り、そこからマーティン・デニーの原曲を聞いたので、源さんとはこの曲を知る順番が少し違いますが、私もこの曲が大好きです。中華街ライブの貴重な音源、はじめて聞きました。とっても素敵。源さん、ありがとうございます」。こちらこそ、ありがとうございます。これ、『ハリー細野 クラウン・イヤーズ』という、トロピカル三部作の最初2作が一緒になっているボックスセットがありまして。その中におまけとして入っているのがこの『ハリー細野&TIN PAN ALLEY IN CHINATOWN』というディスクですね。単体で売っているかどうかはちょっとわからないですけど。チェックしてみてください。


ハリー細野 クラウン・イヤーズ1974-1977

さあ、そんな感じで3曲続けて聞いていただきました。いかがだったでしょうか? もうイエローミュージックのコーナーでいいような気がしてきた(笑)。イエローミュージックのコーナーでした。

<書き起こしおわり>

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