宇多丸と関根勤『クリード』と『マッドマックス』を語る

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関根勤さんがTBSラジオ『タマフル』に出演。番組オープニングトークで宇多丸さんと『クリード チャンプを継ぐ男』やスタローン、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』について話していました。



(宇多丸)そしてさっそく、この特集にふさわしいゲスト。お招きしましょう。芸能界一のスタローン好きでもある、関根勤さんです!よいしょー!

(関根勤)どうもこんばんは。よろしくお願いします。

(宇多丸)ということで、ありがとうございます。

(関根勤)いや、いい企画の時に呼んでいただけまして。

(宇多丸)もう満を持してということでございます。TBSラジオリスナーには、改めて説明するまでもないでしょうが、一応紹介させてください。1953年生まれ。現在62才。

(関根勤)ザッケローニ監督と同い年です。

(宇多丸)おおっ!(笑)。参考になる情報、ありがとうございます。バラエティー番組を中心に、テレビ、ラジオ、CM、舞台など幅広く活動されています。格闘技、カレー、そして映画についても造詣が深く、『関根勤のサブミッション映画館』『関根勤のフルコンタクト映画館』など映画本も出版されていたりとかですね。我々映画ファンとしては、やはり『悪魔の毒々モンスター 東京へ行く』。トロマ映画に出演された日本人としても、誇り高く思っている。そんな関根勤さんです。

(関根勤)ありがとうございます。

(宇多丸)そしてTBSラジオ的にも、もう大先輩でございます。小堺一機さんとのコンビ、コサキンで実に27年半もの間、深夜番組を担当。一時代を築き上げる。2004年から2009年3月までは『コサキンDEワァオ!』。土曜深夜0時から1時まで放送ということでございます。このコサキン枠を、ね。恥ずかしながら、食ってしまう形でこの番組、なんとか継続させていただいてるわけなんですけども。

(関根勤)いや、ありがとうございます。

(宇多丸)ということで、今夜はコサキンからタマフルへ。ロッキーからクリードへ。TBSラジオ、魂の継承式。勝手にやらさせていただいております。勝手に宇多丸を名乗った挙句、勝手に魂の継承式という。

(関根勤)いやー、いいですね。熱くていいですね。

(宇多丸)もう、すっかり私も汗びっしょりになっていますけども。もう、スタローンと言えば関根さんということで。ちなみに、いまバックグラウンドミュージック、『クリード』のサントラが流れている。『クリード』、ご覧になりましたか?

『クリード』のスタローンの演技

(関根勤)はい。よかったですねー!『クリード』の宣伝部長みたいなのをやらせていただきましてね。まあ、あの『クリード』、まずよかったのがスタローンが、こう、語るじゃないですか。クリードに。まあ、あんまり言っちゃうとね、まだ見てない人がいるからあれだけど。『俺は、○○だ』って言って、ずっと1人でしゃべるところがあるじゃないですか。

(宇多丸)はい。

(関根勤)俺、あそこで、もう鳥肌が立っちゃって。『えっ?こんなに演技派だったっけ?』と思って。

(宇多丸)そうなんですよね。

(関根勤)『あれ?デ・ニーロに並んじゃったな』と思って。

(宇多丸)実は、そうなんですよね。すっごいいい役者だな!っていうのを。

(関根勤)って思ったんだけど。『あれっ?アクション俳優だったはずなのにな』って思ったんですけど。考えてみたら、39年やってるんですよね。ロッキー・バルボアを。だからもう、自然ともう、身になっちゃったというか。

(宇多丸)もう演技というか、彼自身がね。

(関根勤)だから、松本幸四郎さんの『ラ・マンチャの男』。森光子さんの『放浪記』みたいなものですから。もう、入っちゃってるんですよね。だからもう、ロッキー・バルボアは世界一上手いっていうことで。いや、すごかった。それとね、僕は格闘技が好きなんで。すっごいんですよね。クリードの対戦相手がみんな。

(宇多丸)あの、結構マジもんのボクサーなんですよね。

(関根勤)そう。そしたら全部プロボクサーだったっていう。

(宇多丸)ボクシング描写、今回すごかったですよね?

(関根勤)それから、パンチを受けるトレーナーね。『あれ?これも役者さんじゃねえな?』と思ってパンフレットを見たら、本当のね。それから、あとカットマンね。カットマン、カットしたのを止める人も本物だったと。

(宇多丸)出血を止める人。めちゃめちゃ一流の方だと。

(関根勤)そうなんですよ!だからそういう意味では、なんて言うんでしょう?リアルさで言えば、『ロッキー』シリーズの中でも群を抜いて。だからあの俳優さんはすごいプロに対して向かって行ったんで、やっぱりパフォーマンスが出てますよね。

(宇多丸)ノーカットでね。プロとやらなくちゃいけないって、すごいことをやってますよね。そん中で、俳優としてのスタローンも光るということで。

(関根勤)いや、光ってましたね!

(宇多丸)アカデミー助演男優賞、ノミネートですよ。

(関根勤)そうですよ。で、ゴールデングローブ、とってますからね。

(宇多丸)これはいけるか?と。

(関根勤)今回、もうとってほしいですね。

(宇多丸)これ、もう応援企画ですからね。海を越えて届け!ということになってますんで。いままで、ゴールデンラズベリー賞とかは散々とってますけども。

(関根勤)そうなんですよ。いろいろね、20世紀いちばん最低だとか、いろんな賞をとっているんですけども。そういうのも含めて、最高なんですよ。

(宇多丸)ちょっとね、バカにされすぎですよね。いくらなんでも。

(関根勤)そうですよ。

(宇多丸)ちょっと僕はね、前から腹が立っていたんですよ。なんかよくわかってもいないやつが。『スタローンでしょ?筋肉バカでしょ?』みたいな。『お前よりバカじゃねえぞ!』と思いながらね。

(関根勤)だからまずね、『やってみろ!』と。『お前、できんのか?』と。

(宇多丸)本当ですよ(笑)。俺ら、スタローンじゃないのに。どの立場で言ってんだ?っていう(笑)。まあ、たしかにそうですよ。

(関根勤)本当ですよ。

(宇多丸)素晴らしい作品の数々を残している。

(関根勤)スタローンに癒やされてたり、スタローンに励まされている人間がいっぱいいるんだよ!それをね、それを知らないで、自分のちっちゃい偏見。それだけでものを言うなっていうの。

(宇多丸)本当です。本当です。もう世界中の人。いや、ロッキーに命を救われた人がどれだけいるんだ?って。

(関根勤)いや、いますよ。

(宇多丸)今日の春日(太一)さんだってそうかもしれないですよ。これ。ちなみに、関根さんがいちばん好きなスタローン映画っていうと?

関根勤がいちばん好きなスタローン映画

(関根勤)これ、僕ね、いろいろあるんですけども。あのね、哀しみを秘めているっていう意味で、『ランボー1』が好きなんですよ。

(宇多丸)やっぱり一作目。『ランボー』、素晴らしいですよね。

(関根勤)あれ、もう悲しいですよね。

(宇多丸)かわいそうすぎる。

(関根勤)ねえ。アメリカのために戦ってきて、帰ってきたらひどい扱いを受けるっていう。それ、どういうことなの?っていう。

(宇多丸)ねえ。いわれのない、ひどい目にあって。

(関根勤)そう!あの放水されるシーンなんて、もうかわいそうで。

(宇多丸)しかも、とんだやつにケンカを売りましたよ。誰だと思ってんだ、この野郎!スタローンだぞ!って。混ざっているっていう。

(関根勤)そうそう。あそこの『ランボー1』が僕、やっぱりこう、来ましたね。

(宇多丸)あの、『ロッキー』の一作目とか『ランボー』の一作目っていうのはやっぱりアメリカン・ニューシネマの匂いも残っているような。そんなイメージをみんな知らずに、筋肉バカだ、タカ派だ、そういう言い方をするけども。

(関根勤)冗談じゃないよと。

(宇多丸)最初に見たスタローン映画は?

(関根勤)僕はね、やっぱり『ロッキー』ですね。良かったですね。

(宇多丸)『ロッキー』ももう、別格ですよね。さっきからね、もう大モメなんですよ。好きなスタローン映画のベストは何だ?って。さっきからコンバットRECが『そんなもん、ロッキーに決まってんだろ!?』って大騒ぎしてですね。そんなことはわかってるんだよっていう。

(関根勤)まあ、『ロッキー』になるんでしょうけどもね。

(宇多丸)いや、逆にでも『ロッキー』、逆に避けちゃうところもあるかもしれないですし。このあたりが見どころかな?という風に思っておりますが。

(関根勤)よかったですよねー。

(宇多丸)ちなみに最近、関根さん、見てよかったなみたいな映画、ありますか?最近の一押し。スタローンに限らず、最近の。

最近の一押し『マッドマックス』

(関根勤)『マッドマックス』ですね。

(宇多丸)やっぱそうか!ねえ、結局そこに行っちゃいますね。

(関根勤)だから僕、『マッドマックス』を見て、興奮しちゃって。ライダースーツを作ってくれるところがあるんですよ。そこでバトルスーツっていうのがね、出てるんですよ。

(宇多丸)プロテクターがついているような?

(関根勤)はいはい。注文して来ちゃいました。

(宇多丸)(笑)

(関根勤)採寸してきましたから。

(宇多丸)62才(笑)。

(関根勤)で、あの・・・(笑)。監督ね、ジョージ・ミラーさんが次に来た時に、なんかの形でインタビューに行く時に、そのバトルスーツを着て行こうっていうのがひとつの夢なんです。

(宇多丸)いいですね。日本人としてはやっぱりもてなさないといけませんよ。

(関根勤)5月にはできる予定なんですよ。4ヶ月かかるんで。

(宇多丸)オーダーメイド中っていう(笑)。

(関根勤)はい、そうなんですよ。

(宇多丸)という、もうね、やはり信頼できる男でした。関根勤さん。

(関根勤)ありがとうございます。

(宇多丸)そんなね、関根勤さん。後ほどですね、11時台から特集にお付き合いいただくわけですが。ここでちょっとですね、今日はスタローン祭りで行こうと思ってますので。1曲、ちょっと一緒にお聞きいただきたいと思いまして。スタローン、1978年。監督デビュー作。で、『ロッキー』をたしか作る前に脚本を書いていた作品ですよね。『パラダイス・アレイ』という作品がございまして。もちろん、ご覧になってますよね?

(関根勤)あれ?僕、『パラダイス・アレイ』は見てないですね。

(宇多丸)あ、そうですか。プロレス。これ、素晴らしいですよ。家に帰ったら、すぐに見てください、これね。素晴らしい場面がいっぱいある映画なんですけども。三人兄弟の話で。戦後すぐのアメリカでですね。スタローンは真ん中の兄貴で。スタローン自身は戦ったりしない役なんですよね。プロレスが題材で。テリー・ファンクとか出てくるんですよ。試合で。

(関根勤)はいはい。ええ。

(宇多丸)で、オープニングで主題歌『パラダイス・アレイ』って流れるんですけど。作曲ビル・コンティ。もう『ロッキー』のテーマで知られる。で、歌っているのがなんとスタローン本人。

(関根勤)ええっ?それ、知りませんでした。なんで見逃したんだろう?

(宇多丸)まあでもたぶんね、当時はやっぱりそんなに大々的な公開じゃなかったかもしれない。僕もね、見たのは午後のロードショーとかそういう出会いですからね。たぶんそういう感じだと思います。オープニングで、スタローンともう1人、町のチンピラ同士がですね、ビルの上のスローモーションで飛び移って。かけっこというか。それで賭けをする。非常に危ないレースをする。要はもう、生きるか死ぬか?のレースなんですけど。そこでこの非常にセンチメンタルな曲が流れるというね。

(関根勤)ええっ?

(宇多丸)非常に、いま日本だと、もちろん新品ではね、CD化とかされてませんので。なかなかレア音源なので、みなさん、ぜひ心してお聞きいただきたいと思います。『パラダイス・アレイ』主題歌、シルベスター・スタローン『Too Close To Paradise』。

『Too Close To Paradise』



(宇多丸)ということで、1978年、スタローン監督デビュー作『パラダイス・アレイ』主題歌。『Too Close To Paradise』、お聞きいただいております。いかがですか?

(関根勤)いいですねー。静かに入って、最後は絶叫していくじゃないですか。

(宇多丸)むっちゃ熱唱してますね。

(関根勤)これ、音楽って要するにメロディーのある物語だから。歌って。そういう意味では、やっぱり役者さんだから表現力が豊かですよね。

(宇多丸)もうスタローンの人柄がまんま伝わってくるような。

(関根勤)声がいいですね。この声、なかなか出せないですよね。

(宇多丸)あと、滑舌の悪さ。

(関根勤)これがまたいいんですよね。

(宇多丸)人柄が伝わってくるという感じですかね。

(関根勤)素晴らしかったですね。

(宇多丸)『Too Close To Paradise』っていうのはたぶん舞台がニューヨークのヘルズキッチンという地域で。その、たぶん『Hell』と『Too Close To Paradise』とこれをかけているというあたりだと思いますけどね。という感じで、今日はとにかく1作1作、これがいい、あれがいいなんて話をしていたらもうキリがないぐらいなんですが。関根さんにはこの後、夜11時から。スタローン映画ランキング、たっぷりお付き合いいただきたいと思います。

(関根勤)よろしくお願いします。

(宇多丸)ちょっと2人、ちょっと頭のおかしい人が加わってくるんですけども。気にせず、よろしくお願いします(笑)。

(関根勤)楽しくやりましょう。よろしくお願いします!

<書き起こしおわり>

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