宇多丸さんと玉袋筋太郎さんがMXテレビ『バラいろダンディ』の中で亡くなった松方弘樹さんについてトーク。その豪快なエピソードやおすすめ映画作品などを話していました。
(蝶野正洋)第9位、東京スポーツWEB。松方弘樹さん、たけしに明かした愛の修羅場。
(阿部哲子)今月21日に都内の病院で亡くなった松方弘樹さんが生前、ビートたけしさんに明かしたという豪快伝説を東スポWEBが紹介しています。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で共演していた松方さんとたけしさんは頻繁に飲み歩いていたそうで、松方さんが女性の家に行った際、夜中に突然別の男が来ちゃって。とりあえずタンスの中に隠れたものの、しょぼい男だったらぶん殴ってやると思い、どんな男か隙間から覗いてみたら力道山だったという修羅場エピソードを明かされたそうです。
(蝶野正洋)玉さん、これ本当ですか!?
(玉袋筋太郎)これは本当じゃないですか。
(宇多丸)時代考証的に合っているの?
(玉袋筋太郎)有名な話らしいですよ。松方さんが若い頃ですよね。すごいですよ。
(蝶野正洋)若い頃に力道山はちょっと怖いですね。
(玉袋筋太郎)松方弘樹はなぜ力道山を殺さなかったのか?
(一同)(笑)
(宇多丸)殺せないよ! 殺されちゃうから!
(玉袋筋太郎)いやー、でも松方さん、亡くなっちゃって。
(蝶野正洋)かっこよかったですよねー。宇多さん、どうですか? 俳優として。映画人として。
映画人・松方弘樹
(宇多丸)もちろん、さまざまな東映作品の傑作で……よく『仁義なき戦い』ばっかりテレビで流しているけど、ねえ。『県警対組織暴力』。
(玉袋筋太郎)最高だよ!
(宇多丸)『脱獄・広島殺人囚』。ありますよ。
(玉袋筋太郎)最高!
(宇多丸)『北陸代理戦争』。
(玉袋筋太郎)最高!
(宇多丸)『映画の奈落』だよね。
(玉袋筋太郎)ああ、最高、最高!
(宇多丸)最高だよ。ただ、松方さんご自身は、これ吉田豪さんから聞いたけど、「俺、自分の映画とか見返さないからさ。全然覚えてねえんだよ」みたいな。そんぐらいの豪快なね。
(玉袋筋太郎)ねえ。女性関係もね。「800人」っつって。総勢かと思ったら、年間だったっていう。
(宇多丸)そう。一生じゃなくて、年間。
(阿部哲子)ええっ、すっごーい!
(宇多丸)しかも「全員素人」って豪語されているらしいですよ。だからさっきの話(狩野英孝)なんかはしょぼすぎて。もう。Twitterでナンパとか、しょぼすぎてどうしようもない。
(玉袋筋太郎)しょぼいよ! いや、だって前も言ったと思うけどね、うちの師匠がお店(割烹料理店)をやっている時に松方さんから贈り物で松茸が100キロだからね!
(室井佑月)100キロ!?
(玉袋筋太郎)食いきれねえんだから、もう。土瓶蒸しとか焼いたりとか、いろいろやったけど。最終的にはカレーに入れて食ったっていう。
(一同)(笑)
(宇多丸)もったいないよ!(笑)。
(玉袋筋太郎)贅沢だよ。
(蝶野正洋)あとは江本さんが『修羅の群れ』で結構接点があったっていう?
(江本孟紀)僕、最初「『修羅の群れ』に出ないか?」って言われたんですよ。で、ちょっと遠慮したんですよ。そしたらどこかで松方さんに会った時に「なんでうちの映画を断ったんだ?」みたいなことを言われましたけども。
(蝶野正洋)えっ、その代わりは?
(江本孟紀)私の代わりに江夏が出たんですよ。あっちの方がぴったりなんですよ。どっちかって言ったらね。
(一同)(笑)
(蝶野正洋)じゃあ、江本さんがやる役を?
(江本孟紀)江夏のところは本当は僕だったんですけど、江夏が出たんです。やっぱりぴったりハマってましたよ。
(蝶野正洋)でも、それも見たかったですね。
(玉袋筋太郎)いや、だけど俺ね、当時の東映のトムソーヤ企画の人がどんどんいなくなっちゃって。山城(新伍)さんも松方さんもいなくなっちゃったしね。残っているのは、梅宮(辰夫)さんと、北大路(欣也)さんか。あと、千葉(真一)ちゃんだ。
(室井佑月)宍戸錠さんは?
(玉袋筋太郎)宍戸錠さんはトムソーヤ企画じゃないんです。
(宇多丸)日活だったんです。
(室井佑月)違うんだ。
(阿部哲子)では、続いて第8位はこちらです。
<書き起こしおわり>