DJ YANATAKE CISCO渋谷店『証言』アナログ放出セールを語る

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DJ YANATAKEさんがニコニコ生放送『俺たちの一番長い日 タマフル24時間ラジオ』の中で、渋谷のレコード店 CISCOで1997年に開催された『証言』など日本語ラップのアナログレコードを定価で放出するセールの模様について、記録したVTRを見ながら紹介していました。

(DJ YANATAKE)さっきもちょっと言ったんですけど、僕、90年代に渋谷の宇田川町というですね。当時、『レコ村』と言われまして。

(宇多丸)レコード屋村というかね。

(DJ YANATAKE)そうですね。レコード屋さんがある渋谷の狭い地域に密集して。ええと、その地域に200も300もあったみたいで。ギネスブックに載ったことがあるんですね。

(宇多丸)あ、そう?へー!

(DJ YANATAKE)の、ど真ん中の、いちばん人気のお店で働いておりまして。しかもその、ヒップホップのね、『90年代黄金期』なんていまでも言われますけどね。

(宇多丸)日本語ヒップホップの最初の盛り上がりの時ですね。

(DJ YANATAKE)そうですね。で、いまからお見せする映像があるんですけど。97年のセールというか、レア盤放出。

(宇多丸)在庫に、一応レア盤みたいなのをとっておいて。何枚か。それを、そういうところに出すと。

日本語ラップのアナログ盤中古価格が高騰

(DJ YANATAKE)で、これ、目的があって。当時、日本語ラップがすっごい人気が出て。とにかく出すもの出すもの、ヒット曲はすぐレア盤、レア盤になって。たとえばBUDDHA BRAND『人間発電所』。はい、もうそのへんの中古屋行ったら、1万円!



(宇多丸)あー。

(DJ YANATAKE)はい、RHYMESTER『B-BOYイズム』、1万円!『証言』、1万円!みたいな。もう世界だった。それがちょっと・・・僕は、新譜の。中古じゃなくて基本的には新譜のレコード屋さんだったので、それ、どうなの?ちょっとエスカレートしすぎじゃないの?と。



(宇多丸)まあ、1万円はちょっとやりすぎですよね。第一そんな、1万円で売ったって俺らにいくらも入ってこねーし!

(渡辺志保)中古ですとね(笑)。

(宇多丸)転売してんだから。ねえ。

(DJ YANATAKE)だからそれをちょっとずつ取っておいたり。あと、『証言』に関してはいま、映像でいっぱい映るんですけど。ちょっと別途在庫をね、ガッと全部ゲットしたりですね。それを、全部定価で売りますよと。

(宇多丸)おおー!1万円で売っているものを、定価だから千円・・・

(DJ YANATAKE)そうそう。もう定価で。千円から千四百円くらいまでですかね。定価で売りますよと。それをやったらですね、なんと前の日の夜10時で3百人以上くらい並んじゃって。

(渡辺志保)ええーっ!?シスコ坂と呼ばれる・・・

(宇多丸)牛丼吉野家があった、あの坂に。

(DJ YANATAKE)いま、マンハッタンレコードがある横のね、階段のところから東急ハンズの方まで。

(宇多丸)前日の10時から!?

(DJ YANATAKE)10時。で、並ばせたかったんですけど、警察が来て。1回、まあ整理券などが出て。

(宇多丸)定価だからね。定価。

(DJ YANATAKE)そうですよ。で、後は、僕がアメリカで買い付けしてきたアメリカのレコードはちょっとね、値段をつけて売らせてもらったんですけど。日本語ラップを定価で出して。いちばんピークの時に。っていう映像をいまからお見せしたい・・・

(宇多丸)えっ?ちょっと待って。それの、どの場面ということ?

(DJ YANATAKE)お客さんが並んでいるところから、オープンして客がブワーッ!っと入ってくるところまで。

(宇多丸)おおー!

(DJ YANATAKE)これ、見ながらでいいですよね?なんでモニターを。97年・・・

DJ YANATAKE CISCO渋谷店『証言』アナログ放出セールを語る

(宇多丸)これは誰が?

(DJ YANATAKE)これを、お店のスタッフの女の子が当時。当時ね、97年ですからね。
まだインターネット以前ですよ。正直。ウィンドウズ95とかあったと思うんですけど、まだネットで情報をゲットできる時代じゃないんですけど。

(モニター 行列の様子が映る)

(宇多丸)これはその情報を知って集まってきた・・・

(DJ YANATAKE)そうです。そうです。

(渡辺志保)これがじゃあ、前日の夜の・・・

(DJ YANATAKE)これ、もうオープニングの直前、1時間とか前ぐらいですかね?

(モニター CISCO店内が映る)

(宇多丸)懐かしいですね。CISCOね。『証言』。『YOU THE ROCK☆』。

(DJ YANATAKE)これ、『証言』ですね。

『証言』アナログレコード

(宇多丸)あっ!

(DJ YANATAKE)で、これ、僕もちょっと出てくるんですけど。みんなね、着てる服とかがね、デカいんですよ。

(宇多丸)時代がね。デカいダウン。

(DJ YANATAKE)僕なんかだいぶ残念なぐらい、だいぶデカいですね。

(渡辺志保)すごいですねー!徹夜組みたいな。

(宇多丸)若いホームレスたちみたいなね。

CISCO本店前の行列 徹夜組

(DJ YANATAKE)(笑)

(渡辺志保)配給を待っているみたいな。

(DJ YANATAKE)これがすごいんですよ。

(宇多丸)これがまだオープン前。こう、ね。やっぱこのへんが吉牛だったわけですね。

(DJ YANATAKE)あ、これ僕ですね。これ。

(渡辺志保)若かりし・・・柳川さん、これは整理券を配ったりとか?

(DJ YANATAKE)なんか並ばせて・・・

(映像音声)『40分の時点で・・・この通りに戻ってない四列・・・』

(DJ YANATAKE)デカい(笑)。ヤバくないですか?この・・・

(宇多丸)っていうか指示が結構。鋭い指示を飛ばしてますね。

(DJ YANATAKE)あの、トイレとか1回、行かせないといけなくて。整理券を配った順に何分までに戻ってって。

(宇多丸)やさしくない?それ、抜けたらおしまいだ、じゃないんだ。

(DJ YANATAKE)なんかいろいろあって。たとえば夏にやった時は僕、レコード会社さん行って、うちわとかもらってきて配ったりとか。冬は自腹でホッカイロ買って配ったりとかしてましたよ。

(宇多丸)へー!それはすごいわ。

(渡辺志保)でも、指示の出し方はいまとね、変わらず。なんかね、ディレクターっぷりが。

(DJ YANATAKE)これ、僕ですね。

(宇多丸)やっぱ童顔だから変わんないね。あんまね。

(DJ YANATAKE)これ、HACってさんぴんキャンプに出た・・・

撮影 HAC&PSYCHO

(宇多丸)はい。さんぴんキャンプで僕らの前に出たHACっていうフィメールラッパー。



(DJ YANATAKE)HACってCISCOのスタッフだったんです。いっぱい、あとで出てきますけどね。

(宇多丸)おっ、なんだ?

(DJ YANATAKE)(モニターテロップを読む)『定価で放出の告知に集まったB-BOY達』。

(宇多丸)(モニターテロップを読む)『まもなく開店』。さあ、まだね、店内は。

(DJ YANATAKE)これ、だから『証言』がいっぱいあるんですよ。これはもう、あり得ない状況なんですよ。1万円がいっぱいあるんですよ。だから。

(宇多丸)さあ、この店内がどういうことになってしまうのか?『空からの力』とかもありましたね。

開店前のCISCO店内

(渡辺志保)ありましたね。

(宇多丸)(モニターテロップを読む)『まもなく開店』。

(渡辺志保)嵐の前の静けさみたいな(笑)。

徹夜組の客がレコードに殺到

(宇多丸)さあ、これがどういう勢いになるのか?(モニターテロップを読む)『来るぞ』。ちゃんとなんか、自主制作映画みたいな作りになっている。あっ、来た来た来た。あっ、焦ってる(笑)。

(渡辺志保)すごーい!すごーい!

(宇多丸)あー、ヤバい!(笑)。見て取ってんのか?これ。

DJ YANATAKE CISCO渋谷店『証言』アナログ放出セールを語る

(DJ YANATAKE)ねえ。わかってないかもしれないですよ。だから、いっぱい手に持っちゃうのかもね。

(渡辺志保)手当たり次第っていう感じなんですかね。

(宇多丸)ヤバいね!えー、うーわ!

(渡辺志保)やっぱりプロモ盤とかが中心?

(宇多丸)白いの、プロモ盤?

(DJ YANATAKE)いや、違います。日本語ラップのやつはプロモ盤売ることなかったんで。基本的には正規盤ですね。

(宇多丸)ヤバい、みんな。ヤバい。

(渡辺志保)すごい。走ってる。

(宇多丸)(笑)。落ち着け、お前ら!ああ、そう。しかもみんな、着てるダウンがかさばるからさ。混むんだよ。

(渡辺志保)モコモコモコモコ。

DJ YANATAKE CISCO渋谷店『証言』アナログ放出セールを語る

(DJ YANATAKE)こん中にね、隠してあったりするんですけどね。ちょっとずつ。アメリカの買い付けの中に、ちょっとずつあったりもするんですけど。

(渡辺志保)すごいですね!

(DJ YANATAKE)すごいでしょ?

(宇多丸)怖いよ!

(DJ YANATAKE)こういう時代があったんですよ。

(渡辺志保)えっ、これが開店直後ですよね。開店って朝10時、11時?いつもより早く開けたとか?

(DJ YANATAKE)ううん。11時オープンかな?

(映像音声)『押しちゃダメよー、押しちゃダメよー』。

(一同)(笑)

(宇多丸)こん中に後のね、アーティストとかプロデューサーも・・・

(DJ YANATAKE)あの、サイプレス上野は並んでいたそうです。

(宇多丸)いた?

(DJ YANATAKE)でも、ぜんぜんすごい後ろの方だったみたいですね。だから、『「証言」はもうなかった』って言ってましたね。

(宇多丸)やっぱ彼らは勝者なわけですね。これね。

(DJ YANATAKE)そうですね。すごいんですよ。

(宇多丸)まさにレコ箱漁り。

(DJ YANATAKE)でも相当、1日中補充しても・・・

(映像音声)『押さないでくださーい』。

(宇多丸)このテンションがね・・・(笑)。

(渡辺志保)おおー、『空からの力』。

(宇多丸)『空からの力』、はけてますね。(映像に合わせてアフレコする)『証言』、まだあるよ、『証言』。『証言』よ、『証言』よ!『証言』あるよ、『証言』あるよ。あるよ。おっ、『証言』、まだあんじゃん?

(古川耕)勝手にアフレコしてる(笑)。

(DJ YANATAKE)ぶっちゃけ、これ買ってすぐそのへん行ったら、ぜんぜん儲かっちゃうぐらい。

(宇多丸)たしかに。

(渡辺志保)そうですよね。この足でね、中古屋さんに・・・

(宇多丸)そういう悪どいことはしないと思いたい。

(DJ YANATAKE)いや、まあこの熱気ですからね。みんな本当、欲しかったと思うんですけどね。

(宇多丸)ヤバいね。みなさん、いかがですか?これ。『いい時代だな』ってね。

(古川耕)1日いくらぐらい売ったんですか?

(DJ YANATAKE)これ、まあいま、CISCOなくなっちゃったんで言うんですけど。この日、1日でたぶんね、1千万ぐらいです。

(渡辺志保)マジで!?すごい。それって最高記録ぐらいですか?

(宇多丸)ああーっ!ちょっとパニック感が出てますよ。ちょっと。

(映像音声)『まだ、ありますから。いっぱい「証言」は!』。

(一同)(笑)

(宇多丸)『「証言」は、いっぱいありますから!』。

(渡辺志保)『逃げませんから!』みたいな(笑)。

(宇多丸)『「証言」はありますから!』。

(DJ YANATAKE)やっぱ『大怪我』とかね、人気ありましたね。

(宇多丸)97だから、まさにさんぴんですもんね。

(DJ YANATAKE)さんぴんの、だから翌年とかですかね。

(宇多丸)さんぴん、96?あ、そうか。

(DJ YANATAKE)そうですね。まあでも、1月なんでね。半年後ぐらいですね。すごいんですよ、本当に。

(宇多丸)いやー、いよいよこう、カオスを増してますね。これね。上野、いないかね?上野ね。探しちゃうよね。

カオス状態のCISCO店内

(DJ YANATAKE)そうなんすよね。この子たちはいま、なにをしてるんですかね?18年前のこの人たちは。

(渡辺志保)本当ですよね。

(宇多丸)まあ、それぞれね、あんまりクラブとかも行かなくなって。

(渡辺志保)いま、アラフォーぐらいの方が多いんでしょうかね?

(DJ YANATAKE)カオスですね。これでも、規制入場して。ずーっと並んでいるんで。1日中。

(宇多丸)あ、まだまだいるんだ。

(DJ YANATAKE)もうぜんぜん。夜の閉店まで、列が終わんなかったです。

(渡辺志保)えーっ、すごい!

(宇多丸)でもさ、あれじゃないですか。この間の・・・でも、この間は若い人もいっぱいいたか。D.Lの追悼の時とかは、この世代とかも東京で来れる人は集結して。アンド、いまの若い世代も来ているから。だからあの、絶対にもう入れないのに、まだ並ぶっていう。

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(DJ YANATAKE)そうですね。いま、RHYMESTER『THE GOD/THE MAD』がありましたね。

(宇多丸)ああ、本当?あれ、ジャケついてないやつだもんね。

(DJ YANATAKE)そうですね。最近ね、『影』Tシャツ、復刻しましたけどね。

(宇多丸)ギドラもね、復活ですから。これ、『証言』カツアゲとかあったかもしれないですね。

(DJ YANATAKE)『ドラクエ狩り』みたいなやつと一緒ですよ。でも実際、本当にあったっぽいですよね。MISIAとかね。

(宇多丸)ああー。『つつみ込むように』ね。『MISIAのブロウジョブ つつみ込むように』。

(DJ YANATAKE)(笑)。ちょっと・・・ちょっと!

(宇多丸)俺じゃないよ。(キエるマキュウ)CQの・・・CQの言ってることだよ。


(DJ YANATAKE)ああ、そうですね。

(宇多丸)これ、日本語ラップ史上最低の一言だと思うんですけど。MISIAには何の罪もない(笑)。

(渡辺志保)いまTwitterでも『「大怪我」は買えなかった』っていう。

(DJ YANATAKE)ああー、いらっしゃってたんでしょうかね?

(宇多丸)さっきから、この少年がやっぱ気になるなー。

(渡辺志保)(笑)。ねえ、ゲトれたんですかね?

(DJ YANATAKE)いま、何してんのかな?マジで。

(宇多丸)まあ、聞かなくなっちゃった人もいれば、なのかな?この勢いで追っかけている人、そうそういないと思いますけどね。うん。

みんながアナログレコードを買い求めた時代

(DJ YANATAKE)でもこうやってみんな、買っていたわけですよ。レコードをね。

(宇多丸)要はターンテーブルの所持率が半端なかったですよね。女子高生がだってターンテーブル2台あって、アナログレコード買っている時代ですよ、これ。

(渡辺志保)えっ?そうなんですね!

(DJ YANATAKE)僕がマズい。オーバーオール着てますね。

(渡辺志保)オーバーオール(笑)。柳川少年が。

DJ YANATAKE CISCO渋谷店『証言』アナログ放出セールを語る

(宇多丸)これはこの時代、ありなんですか?

(DJ YANATAKE)どうなんですかね?

(宇多丸)もうわかんない。判断できないですよね。

(DJ YANATAKE)あと、ビックポロですね。ビックポロを。

(渡辺志保)『BOOT CAMP』のコーチジャケットを着て店頭に立ってらっしゃるという。

(宇多丸)おっ、ヤナタケ。でもね、働き者感。変わらぬ働き者感。『荒川良々っぽい』って書いてある。

(DJ YANATAKE)痩せてるっていうね。

(渡辺志保)中の人もこの時、いらっしゃった。

(宇多丸)そして、まだ外には列が。

(DJ YANATAKE)そうなんですよ。まだぜんぜん終わんないんで。まあまあこういうのがね、ダラダラダラダラ。

(宇多丸)こんな人がたまっているところ、俺、通りたくないよ。怖くて。

(DJ YANATAKE)握手がね、固くていいんですよ。当時の。

(渡辺志保)ストリートや!並んでるー。

(DJ YANATAKE)これ、店長ですね。

(宇多丸)でも実際、当時のレコ村をヒップホップ好きな若者がちょっとウロウロすれば、普通にやっぱ、俺らとかもみんな、普通にウロウロしてるじゃないですか。だから、結構ディズニーランドですよね。夢の。

(DJ YANATAKE)そうっすね(笑)。

(宇多丸)キャストがいっぱいいるっていう。『ミッキーだ、ミッキーだ!』みたいな。『YOU THE ROCK☆だ!』みたいなのがやっぱ、普通にあるわけだから。

(DJ YANATAKE)ぜんぜんありましたね。とにかくシャカゾンビとニトロの連中とDJ HAZIMEですね。今日、来ますよね。夜ね。

(渡辺志保)東京弐拾伍時ね。

(DJ YANATAKE)は、もう本当、毎日いて。とにかくお金ないけど新譜聞きたいから、お店にたまっているんですよ。毎日いるんですよ。

(宇多丸)ああー、そういう世代なんだ。なるほどね。聞ければそれだけでね、糧になるもんね。

(渡辺志保)ねえ。ネットで検索してね、聞くなんてことがない時期ですからね。

(宇多丸)そうですよ。見て見て、これこれ、見て見て!すごい!うーわ!みんなこれ、列を見て・・・

途絶えない行列

(DJ YANATAKE)CISCO、ぜんぜん小さいお店ですからね。

(宇多丸)すっごいね、これ。あらあらあら。でも、まだ『証言』はあるんですか?これ。

(DJ YANATAKE)これ、そろそろ危ないですね。たぶん。そろそろ危ないっす。

(宇多丸)『こっから先、「証言」ありません!』っていう。

(渡辺志保)これ、開店何時間後ぐらいなんですか?

(DJ YANATAKE)これ、どんぐらいだろう?

(渡辺志保)『証言』は何時まであったんですか?

(DJ YANATAKE)そこまで明確に覚えてないけど・・・

(宇多丸)思わず私、ビールを飲み始めてしまいました。うん。

(渡辺志保)野球観戦みたいな感じになりますよね(笑)。

(宇多丸)この感じっていうかね、服とかも逆にいま、90’sは一回りしてアリだから。別にいま、そんな・・・

(中略)

(DJ YANATAKE)まあまあね、これ、もう閉店に向けて。こういう感じなんですけど。

(宇多丸)いやいや、この当時を知っている我々からすると、この空気感だけでも十分懐かしいですし。

(DJ YANATAKE)あ、これシャカゾンビ OSUMIが。BIG-Oが。

(宇多丸)おっ!痩せてる、ちょっと。若い!

(DJ YANATAKE)はい。あとで怒られるけど、まあいいや。レジ打ってるのがHACですね。

(宇多丸)おーっ!

(DJ YANATAKE)HACはいま、バリで紅茶屋さんやってます(笑)。

(宇多丸)ああ、そうなんだ。へー。まあ、ご結婚なりされてという。

(DJ YANATAKE)まあ、そうですね。はい。

(宇多丸)そして・・・あっ、若い!やっぱ童顔だけど、さらに。

(DJ YANATAKE)そうっすね。痩せてますね。服がデカいですよね。

(宇多丸)もう閉店に向けて?

(DJ YANATAKE)閉店。まあまあ、これ終わって、明日の準備をしているみたいな。まあまあ、ありがとうございました。こんな感じで。

(宇多丸)いやいやいや(拍手)。やっぱ97年ぐらいで。僕はもう、すっかりおじさんだから97年なんてのは最近な感じ、しちゃうけど。普通に20・・・

(DJ YANATAKE)18年前です。

(宇多丸)18年前ですもんね。だからやっぱ、空気感がもう昔だよね。やっぱこうやって見るとね。うん。やっぱ渋谷の街なんてさ、すぐ変わっちゃうから。もうCISCOなんてないですし。なんてことないのも、とっておくといいよね。

(DJ YANATAKE)そうですね。ダースレイダーがCISCOがなくなっちゃった時に『CISCO坂』っていう曲を作ってくれたんです。プロモーションビデオでこの映像も混ぜながら。はい。



(宇多丸)ああー。おっ、OSUMIくんが。ハイファッションじゃないですね。これね。

(DJ YANATAKE)そうですね。ぜんぜんB-BOYですね。まあ、いまもB-BOYですけどね。

(宇多丸)展示会で長澤まさみに自然に抱きつかれるようになる前ですね。

(DJ YANATAKE)ああ、前ですね。

(宇多丸)そういう地位に登りつめる前ですね。これね。うん。

(DJ YANATAKE)(笑)。そこ、ずっと言いますね。

(宇多丸)そこはずっと言いますね。俺はそういう件は割とうるさい。『俺は聞いてない!』みたいな(笑)。ええ。それがいまだにね、ガソリンになってますけど。だから、2015年現在の渋谷なりなんなり。そういうところを撮っておくのも、実はすごい貴重なことだったりするんで。

(DJ YANATAKE)本当はね、ちょっといま見せれないんですけど。

(宇多丸)見せると差支えがありすぎる映像?

(DJ YANATAKE)差支えがある映像がね、ここに。『YO!MTV RAPS』のギングギドラ素人時代初登場というね。一応入れてきて。この間、イベントで使うって言って編集したのがたまたまあったので。

(宇多丸)あの、Fab Five Freddyとかね、東京に来て。それで、ナントカカントカっていう六本木のイベントがあって。RHYMESTERとかみんな出たんだけど、やっぱね、英語力とプレゼン図々しさでギドラに持って行かれたっていう。

(DJ YANATAKE)キングギドラとか出て。でも、誰も知らないんですよね。

(宇多丸)そうそう。まだ。で、この後、KEN-BOとかがキングギドラのテープを配ってくれて。で、聞いたら、『これ、ヤバくない?』っていう。

(DJ YANATAKE)素人時代初登場のやつがあるんですけど、権利的に見せれないと思うんで。僕にね、実際に会った人は今度、お見せします。

(宇多丸)あと、こういうヒップホップ秘蔵映像とともに送る、前からいつかはやりたいと思っている『ヒップホップすべらない話』。

(渡辺志保)聞きたいですねー!それはぜひ。

(宇多丸)日本ヒップホップ変人列伝(笑)。ダメ人間列伝とも言うんですけど。うん。これ、ただですね、関係者があまりにもまだ現役すぎてですね、ちょっとまだ問題があるということで。完全にクローズドで。完全に円卓を囲んでやろうって、前からDABOとかと言ってるんですけど。

(DJ YANATAKE)僕も1回、勝手に『ヤナタケ映画祭』って言って、僕、レアな映像ばっかりを集めて、カラオケ屋さんのDVDルームみたいなところを借りて、みんなでそれを飲みながら見るっていうのをやって。

(宇多丸)楽しいですね。これね。楽しいけど、てめーなんか出てくると・・・

(DJ YANATAKE)まずだから、人のを見せるから、まず自分の恥ずかしいやつから見せて。やったりしてましたね。

(宇多丸)これはもう、まあ、ネットとかにも上がっちゃってるから、しょうがないよね。もう・・・ないなー。

(渡辺志保)(笑)

(DJ YANATAKE)でも僕、いっぱい持ってますよ。YouTubeにアップされてないの、いっぱい持っている。

宇多丸秘蔵『口からでまかせ』制作映像

(宇多丸)俺はでも、最大のボムは、うちの実家に帰れば、僕あっちこっちで言ってるけど、うちに帰れば発掘されるはずの、『口からでまかせ』っていうRHYMESTER feat.SOUL SCREAMとキングギドラ。しかもSOUL SCREAMとキングギドラ、そこで初めて会う。



(渡辺志保)えー、すごい!

(宇多丸)で、『プリプロをやろう』って言って、都内某所に集まって。で、一緒にトラックを聞きながら、歌詞はその時はみんな真面目だったからちゃんと書いてきてて。で、合わせてみるっていうのをやったのね。で、そん時に俺がずっと三脚を立てて、ビデオをずっと回していて。

(DJ YANATAKE)えーっ!

(宇多丸)で、ずーっと撮っているんだけど、当時プロモーションビデオなんて撮る金、ねえから。当時まだ珍しかった画面が自分側に見えるさ、あれだったんだけど。それを画面を見ながら、だんだんカメラに向かってみんなこう、プロモーションビデオ風にやりだすというですね、非常にかわいらしい映像を。

(DJ YANATAKE)それは発表したことはないんですか?

(宇多丸)発表、ないですよ。俺も見なおしてないですから。

(渡辺志保)それ、今度編集してね。うん。

(宇多丸)ちなみにK DUB SHINEとしっかりみんなが会ったのも、その日が初めてで。みんなもう、その人柄にいろんな意味で衝撃を受けるっていう。

(一同)(笑)

(渡辺志保)K DUB SHINEさんが帰国されたばかり?

(宇多丸)帰国っていうか、いたんだと思うんだけど。いま思えば、ただのこっちゃんなんだけど。とにかく、『なに、この人!?』みたいな感じで、みんな衝撃を受けて。で、SOUL SCREAMのSHIKIっていう若者がいてですね。彼はもう、心酔してて、もう。『すごい!K DUB SHINEさん、すごい!』って。

(渡辺志保)へー!

(宇多丸)俺はもう、『なんか、引くわー。なんだ、この人?ダジャレとか言ってる市・・・』みたいな感じで(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)。じゃあそれ、発掘された際には、ぜひ。

(宇多丸)はい。歴史的・・・

<書き起こしおわり>