町山智浩『ジュラシック・ワールド』を語る

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町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でジュラシック・パークシリーズの最新作『ジュラシック・ワールド』について話していました。


(町山智浩)それで、もう1本の映画はですね、なんと全世界最大の、史上最大のヒットになってしまった『ジュラシック・ワールド』です!はい。

(山里亮太)なってしまった?(笑)。



(赤江珠緒)ああ、もうこの曲ですね。

(山里亮太)この曲を聞けば・・・ですよ。もう。

(町山智浩)はい。もう血湧き肉踊る、ジョン・ウィリアムズ作曲の名曲ですけども。これ、もう大ヒットなんです。また『アベンジャーズ』、抜かれてますけども(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(山里亮太)アベンジャーズ、なんかそのための・・・

(町山智浩)アベンジャーズは抜かれるためにあるのか?とも思いますけども。

(山里亮太)『あのアベンジャーズを超えた!』ってすぐ言われちゃう(笑)。

(赤江珠緒)たしかに(笑)。

(町山智浩)そうそうそう。で、もうとにかく6月12日に公開されて。アメリカと全世界でもう新記録ですよね。すっごい大ヒットをしてますけども。すでに、アメリカだけで200億円稼いだっていうね。大変な事態で。全世界で500億円稼いだとか。500億円以上?大変なことになってますけども。全世界最大の、史上最大のヒット作になっているのがこのジュラシック・ワールドですけど。

(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)これ、話はご存知ですよね?

(赤江珠緒)はい。一作目とか見ましたね。はい。

(町山智浩)まあ、ユニバーサルスタジオでライドにもなってますからね。まあ、スティーブン・スピルバーグが監督した、もう22年前の映画なんですけども。

(赤江珠緒)22年前ですか!?

第一作目『ジュラシック・パーク』

(町山智浩)そう!もう嫌になっちゃいますけどね(笑)。ねえ。で、一作目、ちょっと簡単に話を説明しますと、1993年の映画でですね、まあ『ジュラシック』っていうのは『ジュラ紀』っていう、恐竜時代の遊園地っていう意味ですけども。で、恐竜時代の化石に入っていた蚊の体の中に入っていた恐竜の血液からDNAを取りだして、そこから遺伝子操作によってクローンで恐竜を作り出すっていう話なんですね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)それで、中南米にあるコスタリカっていう国の島を買い取って、そこをジュラシック・パークっていう遊園地にして。まあ恐竜たちと遊ぶことができるというものを企画しているんですけども。一般にオープンする前にですね、恐竜が暴走をして大変な大惨事になるというのがまあ一作目だったですね。

(赤江珠緒)そうでした。はい。

(町山智浩)で、まあすごい恐怖映画だったんですけど。恐竜が次から次に襲っていって、大変な事態になるんですけども。それだけ酷い大惨事になったにもかかわらず、そこがついに、本当に一般客にオープンしたっていうのが今回のジュラシック・ワールドなんですよ。

(赤江珠緒)(笑)。オープンできた?うん。

(町山智浩)オープンできたんですよ。

(山里亮太)普通、できないですけどね。

(町山智浩)ねえ。それがジュラシック・ワールドになった、オープンしたっていうのは、インドの・・・まあインド、お金ありますからね。いま、インドと中国ね。インドの通信会社がそれを買収してオープンさせたっていう話になっているんですよ。

(赤江珠緒)ほー!

(町山智浩)でね、これ自体がね、ひとつのギャグになっていて。スティーブン・スピルバーグの制作会社のドリームワークスっていうのは2008年の金融危機の時に、まあ逃げ抜けたのは、インドの通信会社に買収されたからなんですよ。

(赤江珠緒)あ、そうなんですか。

(町山智浩)リライアンスっていう会社に。だからそれ自体をこう、ジュラシック・パークっていうスピルバーグのフランチャイズを救ったのが、パークをオープンさせたのがインドの会社っていう風にひねってるんですね。

(赤江珠緒)はあはあはあ。

(山里亮太)なるほど。

(町山智浩)で、そのジュラシック・ワールド、オープンして、一般のお客さんが何万人も入って。満員御礼で大儲け!っていうところから映画は始まるんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)はい。もうそれ聞いただけで、すっげー嫌な予感がするわけですけど。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)で、嫌な予感をさらにね、裏付けるっていうか強化するのがね、今度はね、今回のジュラシック・ワールドの最大の売りはですね、史上最強の恐竜を超えた恐竜っていうのが出てくるんですよ。

(赤江珠緒)ほう。

(町山智浩)で、史上最強の恐竜っていうのは、ジュラシック・パークでも大暴れしていたティラノザウルス・レックスという恐竜ですけども。で、そのDNAにさらに、もっといろんなDNAを足して、超最強の恐竜っていうのを人工的に創りだしたっていう話なんですよ。今回は。

(赤江珠緒)うわー!作っちゃったねー。

(町山智浩)そうなんですよ。それがね、インドミナス・レックスっていう名前なんですけども。この新恐竜っていうか人工恐竜は、ものすごく頭がいいだけじゃなくて、いくつもの特殊能力を持っているんですよ。あの、X-メンのような。

(赤江珠緒)ええっ?

(町山智浩)これ、言えないんですけど。どんどん展開していくんで。で、それだけじゃなくて、餌のためにティラノザウルスは動物を狩りますけども。そうじゃなくて、このインドミナス・レックスっていうのは、単なる殺戮の楽しみのために、他の動物を殺戮しまくるという超凶暴恐竜なんですよ。

(赤江珠緒)うわー!怖!なるほど。

(町山智浩)すごいんですよ。だからもう、むやみやたらと殺しまくるんですけど。しかも、『インドミナス』っていう名前はラテン語でなんかね、『凶暴すぎて飼いならせない』っていう意味らしいんですよ。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)じゃあ、そんなもん作るなよ!と思いますけども(笑)。順調に、なんかね、破滅に向かっているわけですけども。

(赤江珠緒)ええ、ええ。

(町山智浩)で、なんでそんなもんを作ったか?っていうと、お金儲けが目的なんですね。このジュラシック・ワールドのマネージャーを任されている人はクレアっていう女性なんですが。彼女はいわゆるキャリアウーマンバリバリを目指していて。ビジネスのことしか考えてないんですね。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)で、タイアップでその新型の恐竜。新種の恐竜を作って、その名前を、学名を企業に売ろうとするわけですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)だから、冠恐竜みたいなものを作ろうとしてやってるんですよ。で、またね、この映画すごいのは、そういうアコギなタイアップ計画を計画している彼女が飲んでいるコーヒーがスターバックスだったりするんですね。

(山里亮太)あ、そこらへんも、お金の香りが・・・

(町山智浩)そうそう(笑)。そのシーン自体がタイアップじゃねーかよ!っていうね(笑)。

(赤江珠緒)ああー、なるほど!

(山里亮太)(笑)。リアルな世界でのね、タイアップ。

(町山智浩)すごいな、これ!って思いますけども。でね、このクレアっていうマネージャーの女性を演じているのは、ブライス・ダラス・ハワードっていう名前の女優さんでですね。この人は、結構嫌な女の役をやるのが得意な人なんですけども。ええと、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』っていう映画がね、結構有名で。


(山里亮太)はい。

(町山智浩)それはすごく人種差別的な南部の嫌な女の人をやってるんですけど。あまりにも悪すぎて、ウンコ食べさせられちゃうんですよ。

(赤江・山里)えっ!?

(町山智浩)そう(笑)。そういう役をやっていた人で。今回もね、すごい気取った女の役なんですけども。いつもね、すっごい高いハイヒール履いてるんですよ。で、ジュラシック・パークってでも、ジャングルじゃないですか。基本的に。ジャングルなのに、タイトスカート履いてね、ハイヒール履いてるんですよ。この人。

(赤江珠緒)ああ、場違いな・・・それはやっぱりね。

(町山智浩)そう。あとね、恐竜から逃げるシーン・・・当然、恐竜から逃げるシーンばっかりなんですけども。その時もハイヒール履いてるんですよ。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)で、これ、大変だなと思ったら、インタビューでね、『私はこの映画のためにハイヒールで全力疾走するように、ものすごいトレーニングしたの!』って言ってるんですけど。

(赤江珠緒)はー!

(町山智浩)なんか間違っているようなね、正しいような。よくわからない、素晴らしい感じなんですけど。役作りとして。

(赤江珠緒)そこがでも、こだわりの役なんですね。

(町山智浩)こだわりみたいですね。ハイヒールマニアは見ると、いいと思いますが。はい。

(山里亮太)だいぶピンポイントじゃないですか。おすすめポイント(笑)。

(町山智浩)そう。ピンポイントなんですよ(笑)。で、今回ね、一応ヒーローいますから。このジュラシック・ワールドにも。まともな人が1人だけいて。その人は恐竜の飼育係をやっている人で。オーウェンっていう人なんですね。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)で、これを演じるのはですね、いまをときめくですね、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』っていう映画の主役だったクリス・プラットなんですよ。

(赤江珠緒)ああー!

(町山智浩)これ、見ました?ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。

(赤江珠緒)見ました、見ました。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)あれ、最高にもう踊りまくっていて、陽気で楽しい兄ちゃんですよ。

(山里亮太)はい。スターロード。

(町山智浩)で、アメリカでもあれで大スターになっちゃったんですけども。で、今回は彼はすごくいい人でですね、恐竜を愛している人で。で、ヴェロキラプトルっていう恐竜を飼いならしているんですね。

(赤江珠緒)ふんふん。

(町山智浩)で、ヴェロキラプトルっていうのは人間ぐらいの大きさの肉食恐竜なんですけども。これ、ジュラシック・パークでティラノザウルスよりも怖い殺人恐竜だった恐竜ですよ。

(赤江珠緒)あ、ものすごい走るのが早いやつかな?

(山里亮太)そうそう。追っかけてくるやつ。

(町山智浩)そう。頭が良くて、走るのが早くて。鉤爪で人間を切り裂いていくっていうのがヴェロキラプトルなんですけど。ただ、頭がいいから、飼いならせるはずだってことで、彼が調教をしようとしてるんですね。

(赤江珠緒)へー。

(町山智浩)ところがそこに、このジュラシック・ワールドの警備係をやっている、警備員の責任者がですね、『その恐竜を兵器として軍事利用したいな』とか言って出てくるんですよ。

(赤江珠緒)うん!

(町山智浩)もうそれ、見るからに怪しいっていうか(笑)。出てきた2秒後に、あやしいぞ、お前!ってやつが出てくるんですけど。でね、あとこのインド人の社長っていうのもね、どうもね、なんかダメな感じの人でですね。すごくね、なんでもできると思っていて。自分でヘリコプターを運転してるんですよ。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)ド下手なんですよ。操縦が。ヘリコプターをね、操縦してるんですけど、ド下手でね。あまりにも乱暴なんで、はっきり言って恐竜よりも怖いんですよ。この人は(笑)。

(赤江珠緒)あ、そういうシーンも入るんですか。じゃあ。

(町山智浩)そうなんですよ。お前がいちばん危ねえんじゃねーの?みたいな。すごい状況でね。

(山里亮太)なんかね、緊迫したシーンの映画のイメージあるけど。そういう、お笑い的な・・・?

(町山智浩)いや、非常に緊迫するじゃないですか。こんな人ばっかりが運営している公園なんですよ!

(赤江珠緒)そうですよ。管理できなさそう!みたいな。

(山里亮太)いや、そういう緊迫感、ここにいる?(笑)。

(町山智浩)すごい緊迫感あるじゃないですか、これ。これ見ているとやっぱり、ああ、ちゃんと今回も大惨事になってくれるな!っていう風に安心するじゃないですか。

(赤江珠緒)(笑)

(山里亮太)こいつらが取り仕切ってるんだったら。

(赤江珠緒)危なっかしいな、みたいなね。

(町山智浩)こりゃあ大変なことにいなるぞ!と思うじゃないですか。見るからに。

(赤江珠緒)ああ、そっかー。

(町山智浩)ねえ。で、この中でいちばん言ってることがまともで、常識的な人が主人公のクリス・プラットなんですけども。でも、はっきり言ってインドミナス・レックスの方が彼よりも頭がいいんですよ。

(赤江珠緒)えっ?

(町山智浩)(笑)。いちばん頭のいい人間よりも恐竜の方が頭がいいっていう、すごいヒエラルキーにあるのがこの映画なんですよ。

(赤江・山里)へー!

シリーズ最大の大殺戮シーン

(町山智浩)で、まあもう予告編を見ればわかるんですけども。まあ、満員状態のお客さんに恐竜の群れが襲いかかって、シリーズ最大の大殺戮が展開するわけですけども。まあ、これが最高に楽しいんですね。

(赤江珠緒)いやー・・・

(町山智浩)最高に楽しいですね。これね。もう本当に、ご家族連れでも笑って楽しめるように作ってあるんですよ。

(赤江珠緒)笑って?

(山里亮太)でも、殺戮シーンですよ?

(町山智浩)大殺戮シーンですよ!もう満員なんですよ。もう。そこにブワーッ!と恐竜の群れが襲いかかるんですよ。もうお客さん、ゲラッゲラ笑ってましたね。もう(笑)。

(山里亮太)ええっ!?

(町山智浩)ひどいなと思いましたけどね。笑えるように演出してるんですよ。意図的に。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)大変なことになっているんですけど(笑)。これね、いいの?って思ったんですけど、これね、監督がね、コメディー出身の人なんですよ。これね、今回監督してね、脚本も書いている人がですね、コリン・トレボロウっていう人なんですけども。この人、名前聞いたことないですよね?

(山里亮太)はい。

(町山智浩)コリン・トレボロウって。この人、実はこのジュラシック・ワールドを撮る前には、1本しか映画を撮ってなくて。しかもその1本がものすごい低予算で。制作費わずか7500万円のコメディー映画なんですよ。

(赤江珠緒)ええっ?そんな人がいきなりジュラシック・パーク?

(町山智浩)いきなりなんですよ。7500万円から、今回150億円なんですよ。制作費。いきなり、150倍以上の予算を任せたんですよ。この人に。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)大変なことになってますけど。で、しかもその前のコメディー映画っていうのは本当に段ボール箱でセットを作っているような映画だったんですよ。すっごいことをやらかしてるんですけど。これはね、この映画の、お金を出した人っていうのが、あのレジェンダリーピクチャーズのトーマス・タルっていう人なんですよ。

(山里亮太)はい。あの・・・

(町山智浩)そう。あの『パシフィック・リム』と『ゴジラ』を作った人です。

(赤江珠緒)ああ!

(町山智浩)あの、怪獣大富豪です。

(赤江珠緒)怪獣大富豪(笑)。そういう言葉、ぴったりね。たしかに。

(山里亮太)お金出して、いっぱい作られせて。

(町山智浩)そう。投資系の企業でお金を儲けて、大富豪になって、そのお金を惜しみなく、自分が子どもの頃から好きだったバットマン映画とか怪獣映画につぎ込んでいる人です。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)で、ゴジラの時も制作費が1億円いかないような規模の自主映画を撮っていたギャレス・エドワーズっていう人に、いきなりゴジラで100億円以上の作品を任せた人なんですよ。この人は。

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(赤江珠緒)うんうんうん。

(山里亮太)すごいなー!

(町山智浩)だからもう、いま、怪獣映画、すごくお金はないけどがんばっていると、いきなりこの人がお金を出してくれるかもしれない状態になってますね。

(赤江珠緒)いやー!すごいですね。

(町山智浩)150億円をね。ポーン!と。ということになってますけど。

(赤江珠緒)いやー、コリンさん、震えたでしょうね。

(町山智浩)ねえ!で、もういきなり、だってこの監督、コリンさんはこの映画、いきなり500億稼いでますから。監督料って、まあ3%だとしても大変なことになってますね。

(赤江珠緒)うわー!

(町山智浩)いきなり10億万円長者みたいになってますけど。

(赤江珠緒)へー!でもその大抜擢、急にされても、ちゃんと期待には応えたっていう作品なんですね。

(町山智浩)応えたんですね!はい。

(山里亮太)へー。前のコメディーも気になりますね。そうなると。相当面白かったんですかね?

(町山智浩)これはね、まあ一作目はものすごく怖かったですよね。もう恐怖映画に近い感じだったですけども。今回は楽しい映画です(笑)。はい。

(山里亮太)大殺戮なのに。

(赤江珠緒)楽しくなります?なるほど。

(町山智浩)まあこれ、言うとあれなんですけども。もう本当にね、罪もない人がすごい殺され方をするのを完全にギャグとして撮っていてね。いいのかな?と思うんですけど。

(山里亮太)ブラックジョークな感じになるんですかね?

(町山智浩)でもね、これはね、スピルバーグっていうジュラシック・パークを立ち上げた巨匠がそういう人なんですよ。

(山里亮太)ほー!なるほど。

(町山智浩)スピルバーグっていうのはどの映画でもひどい大殺戮シーンがあるんですけど、どれも、なんとなく笑っちゃうように撮る人なんですよ。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)すごくね、意地の悪いっていうか、いたずらっぽい人なんですけども。それの血を引いちゃったっていう感じですね。

(赤江珠緒)へー!(笑)。

(町山智浩)という、とんでもない映画がね、ジュラシック・ワールドなんですけども。まあ、これもたぶんね、まあライドとなって遊園地にバックするんじゃないかな?と思いますけどね。

(赤江珠緒)理想ですね。

(町山智浩)ただね、ちょっと惜しいところはね、ティラノザウルスがちょっと違うんですね。

(山里亮太)違う?

(町山智浩)ティラノザウルスって最新の学説では、体にうっすらと毛が生えていたことがわかってきてるんですよ。それがね、有力な説になってるんですね。っていうのは、ティラノザウルスの仲間の恐竜が発掘された時に、毛が生えてたんですよ。

(赤江珠緒)へー。

(町山智浩)で、どうも色とりどりのうすい毛がティラノザウルスに生えていたらしいんですね。

(赤江珠緒)色とりどりの?へー!

(町山智浩)色とりどりの。ようするに、ふわふわしたぬいぐるみみたいな感じ?(笑)。

(赤江珠緒)ええっ!?

(町山智浩)ただね、それが今回やってないんですね。

(赤江珠緒)ま、まあそうね。まだちょっと、新しい説を取り入れられる・・・

(山里亮太)ティラノ、ふわふわしたら変わっちゃうもん。イメージ。

(町山智浩)そう。やっぱり怖くないっていうかね、非常に困るものですよね。そういうものが人を殺しまくっててもね。すごくかわいいね、なんかね、それが(笑)。それとね、今回出てくるティラノザウルスは一作目に出てきたティラノザウルスと同一人物なんですよ。

(山里亮太)へー!まだ生きていたと。

(町山智浩)そうなんですよ。だから、一作目と矛盾しちゃうんで、最新学説をとれなかったみたいですけど。

(赤江珠緒)あっ、えっ、生きてたの?

(町山智浩)ティラノザウルスは、恐竜って寿命長いですからね(笑)。何百才も生きますから。

(山里亮太)大事件が起きなきゃ、だってずっと生きてたっていうんだから。

(町山智浩)そうそうそう。そういうところでもね、前のファンも非常によろこぶ・・・『あっ、また会えたね!』みたいなところがある映画でね。

(山里亮太)いやいや、あんな恐怖を与えたやつに(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)ぜんぜん怖そうじゃないですね。僕が話してると。どの映画も(笑)。僕が悪いですね。

(山里亮太)コメディーみたいな感じに聞こえちゃってるから、逆に見てみたいですね。

(町山智浩)なんでも楽しくしちゃいますけど。すいません。はい。

(山里亮太)いや、いいんですよ。それを見たい!っていう気持ちになりますから。

(赤江珠緒)なんか、『ラブ&ピース』も予告を見るとね、泣いてる方もいらっしゃる。

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(山里亮太)そう。感動作みたいになってますね。

(町山智浩)あ、泣けるところもありますよ、本当に。こんなに園子温も辛かったんだな!とか、いろいろ感じますから。俺もこういう時、あったよ!っていうね。

(赤江珠緒)なるほど!

(町山智浩)っていうところで、怪獣映画はダメな男たちの夢ってことで、怪獣映画2本でした。

(赤江珠緒)はい(笑)。ありがとうございます。今日は園子温監督の最新作『ラブ&ピース』と『ジュラシック・ワールド』の2本をご紹介いただきました。町山さん、ありがとうございました!

(山里亮太)ありがとうございました!

(町山智浩)どもでした。

<書き起こしおわり>