宇多丸 スターウォーズシリーズの革新性を語る

宇多丸 スターウォーズシリーズの革新性を語る J-WAVE

宇多丸さんがJ-WAVE特番『STAR WARS LIGHTS THE FUTURE』に出演。スターウォーズ大好きなDJ TAROさんと、スターウォーズシリーズの革新性について話していました。

(DJ TARO)DJ TAROがお届けです。J-WAVE ゴールデンウィークスペシャル『STAR WARS LIGHTS THE FUTURE』。2015年、スターウォーズイヤーのゴールデンウィーク。さあ、本日の4人目のゲスト、スタジオに来てくれました。日本を代表するHIPHOPグループで、今日午後3時から、六本木ヒルズアリーナでライブも披露してくれます、ライムスターの宇多丸さんです!

(宇多丸)どうもー!(シャキーン!)

(DJ TARO)おっ!いきなりライトセーバーで。

(宇多丸)私、持参のライトセーバーでね。(シャキーン!)。もう、さっそく、もう・・・(シャキーン!)。

(DJ TARO)バチバチ。

(宇多丸)だってTAROさん、それ、シスなわけですか?そちらは。

(DJ TARO)どっちかっていうと若干今日はダークサイドな方に、いますけどね。

(宇多丸)私、もう扮装からして、はっきり言ってジェダイの騎士になりきってますから。

(DJ TARO)なりきってます。いや、僕ね、びっくりしたんですよ。いま、スタジオの外を見たら、誰だ!?って。一瞬。

(宇多丸)ねえ。僕、スキンヘッドでサングラスで。で、いまジェダイのローブをまとっているので。もう結構モロに、そういう人に見えますよね。

(DJ TARO)めちゃくちゃ見えます!びっくりしました。

(宇多丸)中はただのGジャン上下の男なんですけど。すいません。

(DJ TARO)(笑)。いやいやいや、それ着ているだけで。その上からヘッドホンっていうね。ひとつ、よろしくお願いします。

(宇多丸)よろしくお願いします。

(DJ TARO)今日はもう、ライトセーバーが名刺代わりみたいなもんなんで。もう、早速なんですけど、宇多丸さんにとって、スターウォーズはものすごく影響の大きい作品だと思うんですけど。

(宇多丸)そうですね。

(DJ TARO)どこが?っていう、ちょっとピンポイントで話するの、難しいと思うんですけど。

(宇多丸)あの、でもね、すごいそのことを考えるんです。僕、やっぱり小学校、だから3年生の時に、本当にエピソード4。最初にやった時に直撃世代なんですけど。で、まあ以来ね、この齢になるまで。現在、もうすぐ46になりますけど。そこに至るまで、ずーっと好きだし。ずーっと結構考え続けてるんですけど。一作目の衝撃はね、やっぱり僕、広い意味でのデザインだと思うんですよ。

(DJ TARO)デザイン。

(宇多丸)デザイン。もちろんその、お話そのものね、たとえば神話的なものがベースであるとか、たとえば剣戟ね。エロール・フリンとかやっていた剣戟がベース。あるいはもちろん、スペースオペラ。もともとあったものですけど。たとえばいま、みなさん普通になっちゃってますけど、ダース・ベイダーとか、ストーム・トルーパーのあのデザイン。

(DJ TARO)うん。

(宇多丸)あるいは、たとえばR2-D2のああいう音とか。ベン・バートという人が作った音のデザイン。先ほどお話していた、たとえばスペースオペラに、宇宙船が出てくるような話に、こういうクラシカルな音楽をつけるというデザインであるとか。映画そのものの、古いものなんだけど、中身は伝統的なものをベースにしてるんだけど、圧倒的にやっぱりデザインが新しかったんだと思うんですよ。

(DJ TARO)ああ、そう言われると、すごいデザインって言われると、ひとつの統一感というか。ピッと入りますよね。

(宇多丸)そうなんですよ。で、その、これだけ映画全体のデザインが新しい作品っていうのは、はっきり言って、スターウォーズ以降、あえて言えばブレードランナーぐらいで。

(DJ TARO)ああー、なるほど。

(宇多丸)なかなかここまではないんですよね。で、スターウォーズ自身も、なかなかその、やっぱり最初のこのインパクトっていうのをね、超えるのに苦労しているんだと思う。

(DJ TARO)たしかに。

(宇多丸)と、いうぐらいの話だと思う。今度の、だから『フォースの覚醒』、どう来るのか?というのがね、楽しみですけども。

(DJ TARO)気になるところです。はい。もう宇多丸さん、たぶんまだ言いたいことがすっごいあると思いますけど・・・

(宇多丸)ああ、すいませんね、僕ね。話がもうね・・・10何時間もらいたいんですけどね。本当はね。

(DJ TARO)だから本当だったら、特番分、やりたいぐらいの感じで。

(宇多丸)『朝まで生スターウォーズ』、できますからね。ぜんぜんね。

(DJ TARO)朝まで生スターウォーズ。いいですね。これね。さあ、ということでございまして。MY LOVEスターウォーズ話、まだ続きます。じゃあここでですね、先週リリースされたニューシングルを一曲・・・

(宇多丸)あ、すいませんね。あんまりスターウォーズと関係なくて、申し訳ありません。

(DJ TARO)いやいや、ぜんぜん。なにをおっしゃいますか。じゃあ、曲紹介をお願いします。

(宇多丸)リリースされたばかりでございます。ライムスターで『人間交差点』。

(DJ TARO)お送りした曲は『人間交差点』。

(宇多丸)ありがとうございました。

(DJ TARO)ありがとうございます。

(宇多丸)曲がかかっている間もずーっとスターウォーズの話を。

(DJ TARO)熱く話してましたね。

(宇多丸)ずーっと話しています。本当に。

(DJ TARO)ここはあえて言わせてください。『ライムスターウォーズ』です。

(宇多丸)上手くないですよ(笑)。

(DJ TARO)(笑)

(宇多丸)大丈夫ですか?いままでの、なんかいま、熱い話してたけど、僕、いますっかり冷めてしまいましたけども。

(DJ TARO)(笑)。いやいやいや・・・

(宇多丸)ダークサイドに転びそうですよ。

(DJ TARO)転びそうに(笑)。いやいや、もうルークLOVEなわけですからね。

(宇多丸)そうなんです。

(DJ TARO)いま、その話をずっとしてたんですけども。いや、なんか時代の背景を考えると、そのエピソード4が、アメリカの社会的にも、ちょっと不景気だったり、宇宙時代から離れて・・・みたいなところもあって。非常に逆境の中、この作品が生まれたっていうのもまた、大きいですよね。

(宇多丸)ちょっと前まで、いわゆるアメリカン・ニューシネマの時代で。たとえばアンハッピーなエンディングみたいなのがむしろデフォルトだったりとか。で、SFもやっぱりディストピアSFがむしろ主流でしたよね。

(DJ TARO)うん、うん。

(宇多丸)なので、当時この、本当に夢物語っていうか、ある種、子ども向けって思われてもおかしくないものを、このデザイン、このクオリティーで押し切ったルーカスの先見性はね、やっぱり相当なもんだと思います。

(DJ TARO)すごい。

(宇多丸)うん。ラッシュの段階とかで、仲間たちに見せて、ボロカス言われたりしてるんですよ。

(DJ TARO)当時はね。

(宇多丸)ブライアン・デ・パルマっていう仲間の映画監督とか。まあ、すっごい辛辣な人なんですけど。ラッシュを見せて、『なんだ、このクソは?』って。それでもちゃんとやり切ったというね。でも、ルーカス自身も、『まあ、こんだけボロカスに言われてるし、ダメだべ?』っつって、公開時にハワイに逃げていたところ、大行列できていて。それはスターウォーズの行列だったっていう美談、ありますよね。そこでスピルバーグとレイダースの話をしたなんていう伝説もありますけど。

(DJ TARO)ありますけど。まあ、とにかくですね、もう出てくる、出てくる!話したいことはたくさんあるわけでございますけど。

(宇多丸)そうなんですよ!

<書き起こしおわり>

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