武井壮 大ヒットインド映画『ミルカ』出演を語る

武井壮 インド映画に出演するため1万円借りて単身インドに行った話 たまむすび

武井壮さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、インドで大ヒットした映画『ミルカ』にブレイク前に出演した際の話を語っていました。

(博多大吉)ただ、そんな武井さん。こんな情報が入ってきましたよ。

(赤江珠緒)インド映画にご出演だと。

(博多大吉)海外映画デビューするんですか?

(武井壮)ビビったでしょ?あのね、これね、ちょっとエピソードが長くなるんですけど。僕ね、『うもれびと』っていうフジテレビの番組で中居さんの。デビューしたじゃないですか。あれが一昨年の5月のデビューだったんです。だからそこから2年半ぐらいたってるんですね。で、その一昨年の5月に出たんですけど。その前の4月にFacebook上で、なんか募集がかかってたんですよ。『インド映画に出てる日本人を探しています』と。

(赤江珠緒)へー。

(武井壮)で、条件が、英語でコミュニケーションとれて、1人でインドに行けること。それと芸能の知識があるとか、演技をやったことがある、みたいな。それと、あと陸上競技が堪能であること。これだと。まさに武井壮、適役じゃないですか。言ったら。そしたらFacebookの陸連の人が掲示してたんだけど、そこの記事のところに『武井壮さんがいいんじゃない?』みたいなのが何件か入っていて。で、僕のところにそっから飛んで連絡が来て。『出ませんか?』と。『ああ、おもしろそうだな』と。僕、そのころ本当に仕事もなくて。口座もゼロ円で、借金50万くらいあったんですよ。

(赤江珠緒)だいぶ前なの?

(博多大吉)ブレイクする前に?

(武井壮)ブレイク前です。テレビ出だす前に。それで、インドに行って、1人で撮影行って。そん時にお金なかったもんだから、いまのマネージャーに1万借りていった。その借りてった金を両替するのを忘れて、インドで無一文だったんですよ。だから、よくテレビで言ってるんですけど、インドで初日にマーケット行って、コブラの笛吹いているおじさんの横で新聞紙ひいて逆立ちしてクネクネしてたらコブラより稼いだっていう逸話があるんですけど。

(赤江珠緒)えー!?

(武井壮)そのお金でインド撮影を乗り切って。言ったらアジア大会で主人公の方とレースをする日本人陸上選手役だったんです。

(赤江珠緒)あ、陸上選手役だったんだ。

(武井壮)そう。ミルカ・シンっていうね、インドの伝説的な、元世界記録を持っていた400メートル選手の自伝物語なんですよ。で、この映画に僕はたまたま日本人役として1人だけで出ていって。で、まあエキストラみたいなもんだったんですけど。撮影して帰ってきて。そっから先も撮影がちょっと長引いて。去年だったか、インドで公開され、で、今年のアカデミー賞あるじゃないですか。インドアカデミー賞14部門独占。

(博多大吉)インドアカデミー賞?

(武井壮)インドのアカデミー賞。インド国内の。

(博多大吉)インドって、もう映画がね、いちばんの娯楽だから。

(武井壮)そうなんですよ。

(赤江珠緒)いま、ボリウッドって言われてね。

(武井壮)ボリウッドはもう、興行の全体でいえばハリウッドを超えちゃっているぐらいのレベルなんですよ。人口が12億人いるから。

(赤江珠緒)でもこのインド映画のね、『ミルカ』の内容がね、1960年のローマオリンピックでメダル獲得を有望視されながら、ゴール手前で後ろを振り返るという失態を演じ、国民の失望の声を一身に受けることになったインド人ランナー、ミルカ・シンの壮絶な半生を描いた人間ドラマ。へー。

(武井壮)でも本当にね、貧しい環境で生まれたミルカ・シン選手が、それから乗り越えてというんですかね?いろんな、インドからパキスタンの独立とか、そういったいろんな政治的背景を乗り越えて、世界的なトップランナーになっていくという。その中のトラウマで、ついね、大失態をおかしてしまうんですけど。そういったちょっとね、まあ僕ね、出来上がった作品をこの間、見に行ったんですよ。実は1月に日本公開が決まりまして。来年の1月に。で、私なぜかエキストラ出演だったんですが、ポスター見たら『特別出演 武井壮』になってたんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(武井壮)なぜかと言えば、2年半の間に有名になってしまったから。

(博多大吉)まあね。使えるものは全部使おうと。

(武井壮)そう。そういうことでね(笑)。

(博多大吉)でも武井さん、わかるでしょ?映画見たら。走ってるんでしょ?

(武井壮)走ってます。ぜんぜん、ちゃんと武井壮だってわかるように出てますんで。ぜひみなさんね、ご覧いただきたいんですけどね。まあね、いろんな縁がありますわ。

(博多大吉)でもインドアカデミー賞で14部門独占して。インド国内で日本円にしておよそ20億円の興行収入。だって映画なんてインドでたぶん10円か20円で見れるんですよ。

(武井壮)いや、本当ね、そこで20億円だから。とんでもない。

(博多大吉)人口が多いとは言え、やっぱりすごい。

(赤江珠緒)大ヒット作。

(武井壮)過去最高作だと言われてるぐらい。しかもね、これちょっとサブエピソードがあって。このミルカ・シンの息子がジーブ・ミルカ・シンっていうプロゴルファーなんですよ。過去日本ツアーで活躍してて、いまはアメリカツアーで活躍してるんですけど。日本ツアーで活躍してて優勝経験もある選手なんですよ。ゴルファーなら誰でも知ってるような。そのジーブ・ミルカ・シンっていうのは、僕が6年ぐらい前にトレーナーとしてコーチしてたプロゴルファーの市原建彦選手っていう選手と、よみうりオープンっていう九州の。アサヒ緑健よみうりオープンっていう試合でプレーオフで優勝を争った選手なんですよ。

(赤江・大吉)ほう。

(武井壮)で、僕が教えたその選手がジーブに勝って優勝してるんですよ。僕ら、それでよろこんで。次の年の全英オープンとかも決まって、みたいな。その因縁の相手のお父さんの物語だったっていう。なんかつながるねっていうね。

(博多大吉)不思議ですねー。

(武井壮)縁でございますよ。ありがとうございます。みなさん、ぜひね、『ミルカ』。映画『ミルカ』をぜひ1月にね、ご覧になってください。よろしくお願いします。

<書き起こしおわり>
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