町山智浩映画紹介『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』

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映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』で映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』を紹介。スタローン本人にインタビューした際の話などをしていました。


(赤江珠緒)それでは映画評論家の町山智浩さん。今週もアメリカ カリフォルニア州バークレーからお電話でのご出演です。もしもし?

(町山智浩)ども。町山です。よろしくお願いします。

(赤江・山里)よろしくお願いします。

(町山智浩)どもです。

(赤江珠緒)あ、今日は町山さん、声が弾んでらっしゃいますね。

(山里亮太)あら?なんかいいことあったんすか?

(町山智浩)いや、今日はあの、みんなは嫌いだけど僕は大好きな映画『エクスペンダブルズ』の紹介ですから。はい。

(赤江珠緒)なるほど。そういうこと。もう乗ってらっしゃると。

(山里亮太)わくわくしてるんですね。

(町山智浩)あの、シルベスター・スタローンに会ってきました。

(山里亮太)すごい!

(赤江珠緒)じゃあさっそくお願いします。

(町山智浩)はい。エクスペンダブルズシリーズの3作目。エクスペンダブルズ3です。これはシルベスター・スタローン率いるですね、傭兵軍団。傭兵って難しいですけど、雇い兵ですね。河野洋平とかそういうんじゃないんですけど。

(赤江珠緒)わかってます。わかってるわかってる(笑)。

80年代アクションスター

(町山智浩)が、世界中に行って悪いやつと戦うっていう映画なんですけど。はい。で、このシリーズは特にシルベスター・スタローンっていうのは80年代に『ロッキー』と『ランボー』でですね、アクションスターだったんですけども、その頃の彼のライバルをどんどん集めて仲間にして出していくというですね、シリーズとして有名なんですね。で、1作目ではシルベスター・スタローンの80年代のライバルだったアーノルド・シュワルツェネッガー。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)『ターミネーター』の。それと、ブルース・ウィリス。『ダイ・ハード』の。が、3人共演したってことでみんなを感動させたわけですけども。特に僕のような50代、40代の人たちは涙ちょちょ切れたわけですけども。このシリーズはですね、なんていうかタイトルからしてすごいんですよ。これ、『エクスペンダブル』っていうのは、たとえばライターとかで使い捨てライターは『エクスペンダブルライター』なんですよ。使い捨てのことを『エクスペンダブルズ』って言うんですね。

(赤江珠緒)あー。

(町山智浩)だから要するに傭兵だから『戦争に行って来い』って言われて、CIAからたのまれて世界各地に行って敵と戦うんですけども。で、死んだら死んだで誰も補償してくれないっていう仕事なんですよ。で、お金だけもらうけどと。死してその骨拾う者なしっていう世界なんですね。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)で、それを自分たちの俳優人生と重ねてるんですよ。スタローンたちは。

(山里亮太)一時期もてはやされた時は使っていたけど、いまじゃあもうみんな使い捨てられたと。

(町山智浩)そうなんですよ。まあ、年ですからね。で、アクション映画ブームっていうのもいまないですし。いま、だから要するにスーパーヒーローブームじゃないですか。で、こういうアクションスターの居場所がないと。CGだしね、みんなね。

(赤江珠緒)ああ、そっかー。

(町山智浩)筋肉アクションスターの居場所がなくて、しかも彼らみんな60代になっちゃってて。70代の人もいますけども。

(山里亮太)だいぶご年配で。

(町山智浩)そうなんですよ。それでもう、ハリウッドから使い捨てられていると。で、実際に食えない人もいます!破産している人もいます!

(山里亮太)結構有名な人でもですか?僕が知っているような。

(町山智浩)います!で、そういう人たちを集めてですね、要するに昔、敵だったりしたわけですよ。スタローンにとってはね。ライバルで。それをせっせと集めているんですよ。『お前、仕事がないのか?じゃあ俺んところに来い!』って。あ、違うか。スタローンのしゃべり方だと、『おまえー、しごとないのかー!うぉれんとこ、こーい!』っていうんですよ。『みんなもー、うぉれんとこ、こーい!うぉれもないけど・・・』って。

(山里亮太)そんな声?スタローンって。町山さん。そんなお馬鹿なしゃべり方するんですか?

(町山智浩)いや、スタローンはこんなしゃべり方なんですよ。

(赤江珠緒)ちょっとのんびり。伸びた感じで。

(町山智浩)はい。よく聞き取れないんですけど。はい。で、どんどん集めていくっていうね。これ、すごいですよ。少年ジャンプ的友情パワーなんですよ。

(山里亮太)いいですよ。そういうの、好きですよ。

(町山智浩)たとえばこのエクスペンダブルズの1で悪役をやったエリック・ロバーツっていう俳優さんは、あのハリウッドのスーパースター女優のジュリア・ロバーツのお兄さんなんですけど。で、昔は名優だったんですけど、ドラッグで身を持ち崩して、妹から縁を切られてるんですよ。で、暴力事件も起こして警察に捕まったりして仕事がなくなっちゃって。それを悪役として復帰させてあげたんですよ。ハリウッド映画に。

(赤江・山里)(笑)

(山里亮太)実社会の悪をそのまま。

(町山智浩)そうなんです。で、2作目の悪役はジャン=クロード・ヴァン・ダムっていう人なんですけども。この人は有名ですよね。ヴァンダミングアクションとか。ねえ。東京12チャンネル系で。あ、テレビ東京か。ヴァン・ダムといえば昔のスーパースターだったんですけども、この人もドラッグとかいろんな離婚とかでお金なくなって完全に破産して、仕事が無いと。それ自体を自虐的に『その男ヴァン・ダム』って映画にしてるぐらい切羽詰った状況なんですけども。それをスタローンが呼んであげたわけですよ。悪役として。

(山里亮太)へー!スタローン、素晴らしい。

(町山智浩)ねえ。そういうなんかアクション映画界の福祉事業がこのエクスペンダブルズ3なんですけども。

(山里亮太)福祉と逆のイメージですよ!

(町山智浩)いやいや、これは立派な福祉ですよ。で、今回の悪役っていうのは、メル・ギブソンなんですよ。

(赤江珠緒)メル・ギブソン!

(山里亮太)知ってますよ。超メジャーな。

(町山智浩)今回、メル・ギブソンがスタローンと同じく昔はエクスペンダブルズ、傭兵として戦ってたんだけども、いまは悪に染まってしまって。武器商人をしている汚い男として出てくるんですね。

(山里亮太)生粋のワルだ。

(町山智浩)はい。でもメル・ギブソンといえば、ねえ・・・

(赤江珠緒)『リーサルウェポン』。

(町山智浩)リーサルウェポンですよ!マッドマックスですよ!大スターだったんですよ。いま、仕事ないんですよ。

(赤江・山里)ええーっ!?

(町山智浩)大変な状況になってるんですよ、いま。メル・ギブソンっていうのは。

(赤江珠緒)でもね、その当時、あれだけのスターだったんだから、もう大丈夫。安泰とかじゃないんですか?

(町山智浩)いやー、この人もう大変なことになっちゃってですね。ハリウッド中から嫌われて、仕事が来ないんですよ。

(赤江珠緒)嫌われてる?

(町山智浩)嫌われてる。どうしてか?っていうと、とにかくこの人、アルコールに弱くて。何度もアルコール中毒で、依存症で治療してるんですけど、ぜんぜん治らないんですね、この人ね。で、酔っている時はなにを言うかわからないんですよ、この人。

(山里亮太)あー、ヤバいね。

(町山智浩)で、いちばん大問題になったのは2006年に酒酔い運転で捕まってですね。警察官に捕まったんですけど、酔っ払っている状態で。アメリカの警察ってビデオを撮るんですよ。逮捕する時にね。証拠になるように。で、その時に1人の警察官の男の方にですね、『お前、ユダヤ人だろ?お前のようなユダヤ野郎が世界の戦争の原因だ!』って言ったんですよ。

(赤江・山里)うわー・・・

(町山智浩)で、それを録音されちゃってるんですけど。で、もうひとり、婦人警官がいたんですよ。婦人警官に対してメル・ギブソンは、『なにジロジロ見てやがんだ?おめー、いい乳してるじゃねーか!』っつったんですよ。

(山里亮太)もう絵に描いたような悪いやつですよ(笑)。

(町山智浩)これ、英語で『Sugar tits』っていうんですけど。『甘そうなおっぱい』っていう意味なんですけど。これは女の人に言ういちばん下品な言葉なんですよ。

(赤江・山里)うわー・・・

(町山智浩)『エエ乳してまんなー』って言ったんですよ。で、それがビデオで撮られて出回って。まずユダヤ系の人たち。ハリウッドっていうのはユダヤ系の人が多いですからね。から、『もうメル・ギブソンなんか使うか、この野郎!』ってなって。でもって、人類の半分は女の人ですからね。女の人から『なにこの男!セクハラ男ね!』ってことで嫌われちゃったんですよ。

(赤江珠緒)まあ自業自得な感じはありますな。

(町山智浩)自業自得で。その後ね、7人くらい子どもを産ませた奥さんと離婚して。

(赤江珠緒)ええっ?

(町山智浩)この人ね、カトリック原理主義者ってやつで。避妊を絶対にしないんですね。で、バチカンともケンカしててですね、自分で自分の教会を持って、自分で司祭をやってるんですけど。ちなみにその教会は自宅にあるんですけどね。誰が来るのかよくわからないんですが(笑)。

(山里亮太)ぶっ飛んでんなー・・・

(町山智浩)アル中だけども司祭やってるんですが。で、離婚してですね、2011年にロシア系の女性ピアニストに子どもを産ませたんですね。女の子をね。ところが、そのロシア系のピアニストをぶん殴ったんですよ。で、歯を折っちゃって写真が出回っただけじゃなくて、その彼女との口喧嘩が全部録音されてたんですよ。

(山里亮太)ええーっ!?

(町山智浩)で、録音されていた内容が公表されて、それがめちゃくちゃで。それがいちばん大問題になった、彼女に対して、自分の子どもを産んでいる人に対してですね、『お前なんかな、ニガーにレイプされても自業自得だ!』って言ったんですよ。

(赤江・山里)えっ?

(町山智浩)このニガーって言葉は黒人に対して絶対に言ってはいけない言葉なんですよね。これが出回っちゃったんですよ。

(赤江珠緒)うわー・・・そりゃダメだよ。いろんな意味でこれ、ダメだ。

(町山智浩)いろんな意味で完全にダメになって、どうなったか?っていうとプロダクションに入ってますよね。芸能プロダクションに。ハリウッドの俳優、みんな。そこが、『私はこんな人のマネージメントはできません!』って契約解除されちゃったんですよ。要するに、黒人からもユダヤ人からも女性からも嫌われてて、しかもゲイの人に対してもひどいことを言っていて。ゲイの人に対して『ゲイなんてーのはな、チンコに味噌つけているやつだろ?』って言ったんですよ。

(赤江・山里)うわー・・・

(町山智浩)もうほとんどメル・ギブソンを好きっていう人はいなくなりました。これで。

(赤江珠緒)そうですね。いま放送を聞いている人の中にもいなくなったんじゃないでしょうか?

(町山智浩)ハリウッドにはほとんどいなくなったんですよ。で、仕事ほとんどゼロ状態になった。それを、スタローンは助けたんですね!

(山里亮太)スタローンの器のデカさ、尋常じゃないですね!

(町山智浩)すごいですよ。これ、助けた方がいいのか悪いのか、わからないですけど。この前、記者会見に行ってきて、『久々に悪役ですね。やっぱりハリウッドに嫌われてるからですか?』って質問を受けて、メル・ギブソンは『えっ?あっ、俺これ悪役だってわからなかったんだよね』っつってるんですよ。

(赤江珠緒)ええーっ!?

(町山智浩)(笑)。なにボケかましてるんだか、よくわからないんですよ、メル・ギブソン。

(山里亮太)ぶっ飛んでるなー。

(町山智浩)でね、これやっぱりすごいのは、まあロッキー対リーサルウェポンですよね。スタローン対メル・ギブソンね。で、ランボー対マッドマックスですよ。っていう映画が今回のエクスペンダブルズ3ですけどね。で、まあメル・ギブソン、それでも若手なんですよ、今回のメンバーの中では。

(山里亮太)結構お年ですよね、メル・ギブソンだってもう。

(町山智浩)メル・ギブソン、58なんでね。これでも若手なんですよ。他、すごいですよ。スタローンは68才です。

(山里亮太)もうそんななんすね!68。

(町山智浩)シュワルツェネッガー、68才。ハリソン・フォードはもっとすごいですよ。72才。すごいですよー。あと、アントニオ・バンデラスも出てます。この人、54才ですね。で、ウェズリー・スナイプス52才っていうね。ジェット・リーがいちばん若いくらいで51才なんですよ。

(赤江珠緒)ほー。TBSだとね、荒川強啓さんが68才。

(町山智浩)68才!スタローンと同じですね!

(赤江珠緒)大沢悠里さんが73才でハリソン・フォードの1個下。

(町山智浩)ああ、そうなんだ。これね、ジェット・リーが51で若手っていうのはこれね、はっきり言うと笑点の世界ですよ、これ。

(山里亮太)あ、そっか。そうですよね!

(町山智浩)林家たい平さん、今年で50ですけど、いちばん若手ですからね。

(山里亮太)そうだ!じゃあ歌丸さんが銃乱射しながら駆けずり回る・・・

(町山智浩)が、スタローンなんですよ!大変なことになってます。座布団運んでるのがジェイソン・ステイサムだったりするんですけど。これ、すごいですよ。アクション界の笑点ですよ、これ!

(山里亮太)見たいなー(笑)。

(町山智浩)これ、すごいです。でもね、年くってて筋肉モリモリなだけじゃね、エクスペンダブルズって入れないんですね。エクスペンダブルズに入る条件っていうのはいくつかあって、このうちのいくつかをクリアしなきゃならないんですよ。まずね、離婚回数が多い。

(山里亮太)(笑)。本当に?

(町山智浩)これね、エクスペンダブルズ3で『3作目ですね』って突っ込んだらスタローンがね、『いや、結婚と同じでね、3回目くらいでやっと上手くいくんだよ』とか言ってましたね、はい。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)で、今回ね、ケルシー・グラマーっていう日本では知られていないコメディアンが出てて。この人、全くアクションとかできないのに今回、エクスペンダブルズに入ってるんですよ。で、なんでだろう?と思ったら、本人にインタビューで聞いたら、『いや、俺は私生活ではエクスペンダブルズだから。4回結婚してるし、いま60になるけど34才のカミさんいるから』って言ってましたね、はい。

(赤江珠緒)あー、はい。

(町山智浩)そういう条件で選ばれてるんですよ、この人。エクスペンダブルズに。まったくアクションできないのに!私生活がデタラメだと入れるんですね。あとね、破産しているっていうのが条件ですね。

(赤江珠緒)なかなかの人が集まってますねー(笑)。

(町山智浩)なかなかの人。あと、警察のご厄介になっているっていうのも条件ですね。こういうのをクリアしてくとエクスペンダブルズに入れるんでね。『君はエクスペンダブルズだ!』って言われるとね、嫌な気持ちがすると思うんだよ。周りの人はね。はい。

(山里亮太)烙印を押されているというか。これ・・・クリアするっていう言い方でいいんですか?

(町山智浩)で、今回ね、ウェズリー・スナイプスっていう俳優さんが出てるんですね。この人は僕らにとっては『ブレイド』シリーズでスーパースターなんですよ。黒人で黒いコートを着てですね、日本刀を振り回して吸血鬼どもをやっつけるっていうアクションシリーズで大人気だったんですね。ところがこの人ね、脱税で逮捕されちゃったんですよ。それで刑務所に3年間入ってますよ。でね、この人は元々エクスペンダブルズシリーズの最初の作品に出る予定だったんですよ。

(山里亮太)はいはい。

(町山智浩)この人、スタローンと昔、『デモリッションマン』っていう映画で共演したんで友達だったんですね。で、1作目に出るはずだったんだけど、その時に刑務所に入っちゃったんですね。海外でロケとか出来なくなったんですよ。刑務所に入る直前だったんで。ただね、スタローンっていうのはいい人なんですよ。彼がムショに入っている3年間ずっと、『もし出てきたら、エクスペンダブルズで待ってるぜ!』って言ってたんですよ。

(赤江珠緒)(笑)

(山里亮太)それって誘い文句として、喜んでいいことなんですかね?

(町山智浩)いや、うれしくないような気もするんです。『エクスペンダブルズで待ってるぜ』って、うれしくねーな(笑)。

(山里亮太)なんかあれですよね。よりエクスペンダブルズにピッタリになって出てきたみたいな感じですもんね。

(町山智浩)よりピッタリになって出てきた。で、今回。エクスペンダブルズ3の冒頭っていうのは、刑務所に入るウェズリー・スナイプスを救出するっていう場面から始まるっていう。

(山里亮太)(笑)。もうイジってるんですね。

(町山智浩)そう。ぜんぜんシャレになってないんですよ。本当のことなんですよ、ただの。でも今回、インタビューしたらね、ウェズリー・スナイプスって僕と同い年なんですけど、もうツルッツルなんですよ。顔とか。体も痩せてて筋肉だけで、細マッチョになってて。めっちゃくちゃ健康そうなんですけど。

(赤江珠緒)さすがじゃないですか。

(町山智浩)当たり前なんですね。3年間、早寝早起きして、粗食で、酒もタバコも女もやらなかったですからね。

(赤江珠緒)ムショ暮らしの中で健康に。

(町山智浩)これ、本人の努力じゃないですから。国家の力によって無理やり健康にさせられて出てきた人なんですけどね。はい。すっごい状況ですよ、もう。本当に。

(山里亮太)たしかに。それだけの個性的な、ダメなって言い方をしたらあれですけど、人が集まって。映画、成立してるんですか?これ。

(町山智浩)映画が成立しているかどうかは非常に微妙な問題があるんですけども。アントニオ・バンデラスが出てきていて。アントニオ・バンデラスっていうと、昔ラテン系のセクシースターでね。

(山里亮太)『デスペラード』。

(町山智浩)デスペラードとかね。マスク・オブ・ゾロとかね。で、人気だったんですけど、最近そんなに映画なくて。最近はシュレックっていうアニメでの長靴をはいた猫の声ぐらいなんですよね。

(赤江・山里)はー!

(町山智浩)結構苦しいなと思ったら、それ自体をイジってるんですよ、今回。実は今回のエクスペンダブルズっていうのは、あまりにも年取り過ぎちゃったんで、これはダメだってスタローンが若いエクスペンダブルズを集めようとするっていう話なんですね。で、若いグループを集めて、若さペンダブルズを作ろうとするんですけど。

(赤江珠緒)若さペンダブルズ(笑)。

(町山智浩)そこにアントニオ・バンデラスが無理やり入ろうとするんですよ。すると、顔を見た途端に『お前は実は50過ぎてるだろ!?』って。スタローンに。『ダメダメ』って言われるんですよ。すると、『いや、まだ気は若いんで俺は。仕事くれ!仕事くれ!』って言うんですけど。そのへんね、『仕事ください!仕事ください!』って言ってる、笑点だと好楽さんの立場ですね。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)アントニオ・バンデラスは好楽!って思いましたけども。

(山里亮太)ピンクの着物の好楽さんだ。

(町山智浩)そうそうそう。あとね、今回ってことはないです。いつも出てるレギュラーでね、木久扇さんの立場の人っているんですよ。

(山里亮太)お馬鹿な。

(赤江珠緒)黄色のね。

(町山智浩)そう。与太郎のね。それ、ドルフ・ラングレンっていう俳優さんですね。この人は『ロッキー4 炎の友情』でロシアのすごいスーパーボクサー、ドラコを演じた人です。覚えてますよね?ロボットみたいな。サイボーグみたいな。で、あの人はエクスペンダブルズシリーズだと、バカっていう設定なんですよ。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)なにもわからないっていう。ちょっと計算しなきゃならないと、計算できないっていう。飲み屋に行っていちばん面倒くさいやつですね。麻雀してていちばん面倒くさいやつです。計算出来ない。

(山里亮太)点数間違っちゃって。

(町山智浩)点数間違って。が、ドルフ・ラングレン。この人自身は本当は化学者なんですよ。この人、本当は化学者で、物理学と化学をやっていて。スウェーデン王立大学から、あのマサチューセッツ工科大学にフルブライト奨学金で進んだスーパー天才なんですよ。本当は。

(赤江珠緒)すごい方。

(町山智浩)で、知能指数160とまで言われてるんです。ところが、スタローンに関わったおかげでこういう筋肉人生を歩んでるんですけどね(笑)。それでもう、ほとんど黄色の着物の人みたいになってるんですよ。

(山里亮太)いやーん、ばかーんって(笑)。

(町山智浩)いいのかな?って思いますよ、本当に。ねえ。あとね、シュワルツェネッガーがちょっとショッキングだったですね、今回ね。

(赤江珠緒)なんでですか?

(町山智浩)シュワルツェネッガーね、かなり頭の方が薄くなられてですね。で、体格がずんぐりしちゃってるんですよ。

(山里亮太)はー。いや、昔ムッキムキのね。体してて。

(町山智浩)そう。あのスーパースターでカリフォルニア州知事でもあったんですけど。今回、本当にそこら歩いていても見分けがつかない感じなんですよ。なんていうかね、普通のおっさんオーラがハンパないんですよ、もう。あ、それは『オーラがない』って言いますね(笑)。

(赤江珠緒)そうですね。そういうことですね。あのシュワちゃんが。

(町山智浩)かなりヤバいんですけど。ところがね、彼の相棒としてジェット・リーが出てくるんですね。ジェット・リーは少林寺のクンフースターですけども。彼ね、いま甲状腺ホルモンの病気で顔がむくんじゃってですね。かなり体が動かないんですよ。で、どうするのかな?って思ったら、このシュワルツェネッガーとジェット・リーがすごく仲いいんですよ。今回の映画の中で。

(赤江・山里)はい。

(町山智浩)ものすごくイチャイチャしてるんですよ。よくわからないBLをですね・・・

(山里亮太)BL!ボーイズ・ラブ。

(町山智浩)醸し出しててですね。ジジイだからBLじゃねーな。GLなんですけど。すごい、異様な雰囲気になっていますね。はい。なんかね、なんの映画を見てるんだろう?って気持ちになるんですけど。で、あとハリソン・フォードがね。ハリソン・フォードってこの人、飛行機の免許を持ってるんですよ。ヘリコプターとか。で、今回予告編を見ればわかるように、ヘリコプター運転してるんですけど。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)このヘリコプターにエクスペンダブルズ全員が乗るっていうすごいシーンがあるんですよ。これ、すごいですよ。ヘリコプター墜落したら、全員死んじゃうんですよ。ほとんどのアクションスターが。

(赤江珠緒)全部ハリソン・フォードが命を預かるという。

(町山智浩)そう。これすごいですよ。ヘリコプター。大スターがぎっしり乗っていて。すごいですよ。よくあるじゃないですか。アダルトビデオでファン感謝祭でさ、人気女優ばっかりバーッ!ってバスに集めちゃうやつみたいな。そういう感じですよ。

(山里亮太)いや、どういう感じですか!?

(町山智浩)よくわかんないですけど。たとえが間違ってるな、おい(笑)。

(山里亮太)ファン感謝祭ってコアなAVの方いって。町山さん(笑)。

(町山智浩)そっか(笑)。すいません。これはすごい。これは本当に仕事がないってことになればスタローンのところに行けばなんとかしてくれるわけですよ。そんなことはないか?

(山里亮太)いや(笑)。相当な条件が必要なわけでしょ?

(町山智浩)これはね、映画が当たろうが当たるまいがね、作り続けないとならない、福祉事業というかね。厚生というかね。

(赤江珠緒)福祉(笑)。ストーリー、本当成り立ちます?

(町山智浩)いやー、これはよくわかんないんですけど。でもね、人はみんなね、やっぱり第二のチャンスをね、いくら年とっても与えられるべきですよ。やっぱり。日本にもやっぱりこういうのがあるべきなんですよ。だからたとえば日本でもね、押尾学さんとね、羽賀研二さんとね、田代まさしさんとね、清水健太郎さんがね、それぞれの技能を活かしてね、なにかミッションを解決するっていうね。

(山里亮太)町山さん!

(町山智浩)で、音楽はチェゲアスでっていう・・・

(山里亮太)町山さん!見たいです!

(町山智浩)でしょ?あとね、お笑い系でも考えたんですけど。これは山ちゃん、コメントできないですよね。

(山里亮太)こっから僕ね、無言になるけどね。聞きたい人はいると思う。

(町山智浩)でしょ?スーパーとんぼ部隊とかね。なんか、もうコメントできないと思いますが。はい。そういうものが必要だなと。人間いろいろ第二のチャンスを与えてやってくれよ!と。

(山里亮太)これさ、でも見方が、またまったく別の見方ができますね。これは。だから、そういう人たちが・・・

(町山智浩)これね、彼らの人生を知っていて昔の映画を見ていると本当に涙なくしては見れない映画ですね。はい。

(山里亮太)いや、涙なくしては見れないっていうのはもう、映画のストーリーじゃなくて、見ている人のバックグラウンドを想像しながら見るから、涙なくしてでしょ?

(町山智浩)あと、笑点で誰に当てはまるかな?って考えながら見るっていうのも面白いですよ。

(山里亮太)たしかに。だって歌丸師匠がさ、でっかいライフルを持って走っている姿見たらもう、爆笑だよね。

(町山智浩)そうですよ。これも必要なんですよ。ってことでエクスペンダブルズ3。今度、映画秘宝まつりでやるんですけども。もうチケットは売れてしまったんで、これから映画秘宝まつりに来る人にですね、命令です!全員黒Tシャツで来てください。男も女も全員黒Tシャツ。これがエクスペンダブルズの制服です!はい。

(山里亮太)なるほど。

(赤江珠緒)わかりました。

(町山智浩)実生活ではダメ人間が着るもんですけども、エクスペンダブルズでは制服です。黒Tシャツ。はい。

(赤江珠緒)いやいや(笑)。真っ当な人も着てますよ。黒Tシャツね。

(町山智浩)あ、そうですか(笑)。

(山里亮太)ダメ人間がギュッと集まる。

(町山智浩)っていうことで映画秘宝まつり、やるんで。日本では、日本公開はいつでしたっけ?

(山里亮太)11月くらいじゃなかった?

(赤江珠緒)そうですね。11月1日です。で、秘宝まつりが9月16日。

(町山智浩)敬老の日の翌日にやります。秘宝まつりでは。

(赤江珠緒)9月16日火曜日に日本最速プレミア上映ということで。その時は黒Tシャツでということですね。

(町山智浩)はい。ドクロがね、入っている黒Tシャツだったらベストです。エクスペンダブルズのマークはドクロなんですよ。

(赤江珠緒)おー、なるほど。

(町山智浩)歌丸さんの形なんですね。はい。

(赤江・山里)(笑)

(赤江珠緒)どこまで笑点を持ち込むんですか!

(町山智浩)ということで。

(赤江珠緒)本当に楽しそうに(笑)。町山さん、ありがとうございます。いろんな情報満載でございました。今日は映画エクスペンダブルズ3 ワールドミッション、ご紹介いただきました。町山さん、ありがとうございました。

(町山智浩)どもでした。

<書き起こしおわり>


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