高橋芳朗音楽解説 グラミー賞ダフト・パンク ステージの意味

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音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』で2014年グラミー賞のダフト・パンクのステージの持つ意味について、独自の妄想を交えながら解説していました。

西寺郷太絶賛!グラミー賞ダフト・パンク ステージの素晴らしさと意義

(高橋芳朗)今年のグラミー賞はいま、後ろでかかっています『Get Lucky』のダフト・パンクが主役でした。ダフト・パンクはフランスのダンスミュージックユニットで。こういう人たちなんですよ。パッと見、ロボット。



(江藤愛)あ、本当。

(高橋芳朗)ロボットっていうテイでやっている2人組でございます。

(江藤愛)そうですよね。お面?マスクをかぶって。

(高橋芳朗)そう。夏場にフルフェイスのサンバイザーかぶって自転車乗っているおばちゃん、いるじゃないですか?ああいう感じでもありますよ。ちょっと似てますけど。あ、知りませんでした?ダフト・パンク。じゃあちょっと、説明しますね。ダフト・パンクはね、最優秀レコード賞など最多の5部門、受賞しました。

(江藤愛)おー!

(高橋芳朗)ダフト・パンクが今回のグラミーで高く評価された背景としてはですね、去年アメリカのポップミュージック界はディスコサウンドが流行したんですけど。彼らはそのブームを牽引したような存在だったんですね。さらに今回のダフト・パンクの作品はですね、70年代、80年代に活躍した凄腕ミュージシャンを集めて作られていて。そういう人力の、生のグルーヴ。生の演奏の良さが、いまのエレクトロニック・ダンス・ミュージック。テクノみたいなビキビキした音楽全盛の中にあって、結構新鮮に響いたんじゃないかな?と思われます。

(江藤愛)はい。

(高橋芳朗)あと、これもすごい大きな話題になっているんですけど、ダフト・パンクのライブパフォーマンスについてちょっと話したいんですけど。ダフト・パンク、グラミーのステージで最優秀レコード受賞曲の、いまかかっている『Get Lucky』をですね、スティーヴィー・ワンダーを始めとする偉大なミュージシャンと一緒に、往年のディスコの名曲を交えながらメドレー形式で披露したんですね。これが大変な反響だったんですよ。

(江藤愛)うん。

(高橋芳朗)なぜこのパフォーマンスが反響を呼んだのか?グッと来たのか?っていうとですね、これ妄想込みの話になるんですけど。今回のダフト・パンクのストーリーというか物語が、このグラミーのステージで完結したようなところがあるからだと僕、思うんですよ。さっきも言ったように、今回のダフト・パンクの作品は、自分たちが影響を受けたディスコなどの70年代、80年代のサウンドを、実際のその時代に活躍した凄腕ミュージシャンを起用して現代に蘇らせたんですね。

(江藤愛)うん。

(高橋芳朗)つまり、あこがれの音楽をあこがれのミュージシャンと一緒に作ったんですよ。だから江藤さんに置き換えると、木佐彩子さんと一緒に番組をやるようなもんですかね?

(江藤愛)うわー、緊張・・・

(高橋芳朗)だからダフト・パンクとしてはそれだけで十分感慨深いものがあったと思うんですよ。作品を作っただけでね。ロボットですけど。

(江藤愛)(笑)

(高橋芳朗)で、それが結果、ものすごく高く評価されて、最終的にグラミー賞授賞式という世界的に注目されている、これ以上ないっていう最高の舞台で、あこがれの伝説のミュージシャンたちに囲まれて。スティーヴィー・ワンダーですよ。頂点中の頂点ですよ。自分たちが大好きだったディスコの名曲を織り交ぜながら、ライブで演奏することができたわけなんですね。だって、ダフト・パンク的には作品を作り上げた時点でひとつの大きな夢が・・・

(江藤愛)1個かなってる。

(高橋芳朗)と、言っていいと思うんですけど。その夢にはまだ続きがあったというか。彼らのドラマにはちょっと思いもしないエンディングが待っていた。それがグラミーのダフト・パンクのステージだったんじゃないかな?と思うんですよ。だから、思いもよらない形で大舞台でドラマが完結したという意味では、ダフト・パンクのグラミー賞のステージは『あまちゃん』における紅白歌合戦に通じるところがあるんじゃないかと思います。

(江藤愛)なるほど。

(高橋芳朗)ダフト・パンクも2人組だし、潮騒のメモリーズも2人組だしね。

(江藤愛)そうですね。アキちゃんも。

(高橋芳朗)だから今回のグラミー賞のダフト・パンクのパフォーマンスは、そういう視点というかですね、妄想を交えてみると結構泣けるんじゃないかなと思います。神の視点から、萌え狂ってみなさん、見てください。

<書き起こしおわり>

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