ONE OK ROCKのTakaさんが2023年5月4日放送のNHK FM『今日は一日”山下達郎”三昧 レコード特集2023』にコメントを寄せて、山下達郎さんについて話していました。
（杉浦友紀）『今日は一日”山下達郎”三昧 レコード特集2023』。それではここで山下達郎さんにゆかりがある方からのコメントをお送りしましょう。ONE OK ROCKのTakaさんです。
（コメントスタート）
（Taka）ONE OK ROCKのボーカルTakaです。丸一日、達郎さんの音楽を聞けるとは、これは全くすごい贅沢な番組ですね。本当にね。これをお聞き皆様は「なんでONE OK ROCK、こんなところに出てきたんだ？」とたぶんお思いになる方もいらっしゃると思いますし。中にはONE OK ROCK自体を知らない方もたぶんいらっしゃると思うんですけれども。今回、このような形でコメントをさせていただきまして、光栄ございます。ONE OK ROCKのボーカル、Takaでございます。
実はですね、ONE OK ROCKは山下達郎さんと共演という形は、フェス以外にはたぶんありませんで。一番最初の出会いは……「出会い」というよりも、僕らの音楽を達郎さんが聞いていただいてるという。ラジオかなんかで紹介していただいたのがきっかけだったと思うんですけれども。それをレーベルの人間から聞きまして、僕らもびっくりしたっていう印象がありまして。
それから何年か経って、山中湖で行われるフェスティバルがあったんですけれども。そちらの方で、たまたま日にちが一緒で、時間が少しかぶっていたのもあって、バックステージでご挨拶させていただいたのがおそらくファーストコンタクトだったんじゃないかなと。そんな風に覚えております。そしてそこからの友人を介してですね、達郎さんと一緒に飲みに行く機会がありまして。
ちょっとね、こじゃれたバーだったと思うんですけれども。カラオケつもついていてですね。本当に、なかなか渋い感じのバーで達郎さん、いらっしゃいまして。いろんな話を聞かせていただきまして。その時に達郎さんのイメージがすごいガラッと変わったのを覚えてますね。すごく、時に口が悪かったりですね。時にすごく愛にあふれていたり。本当にアーティストとして魅力的な一面をたくさんお持ちでいらっしゃって。
で、僕もちょっとよくないんですけど、お酒が進んで。その時、ちょうどカラオケがあったので。『クリスマス・イブ』をですね、調子こいて入れちゃったんですよね。そしたら達郎さん、何も文句を言わずに普通に歌ってくださいまして。「アーティストとして、なんて素敵なんだろう！」っていう。なんか、「僕もこういうアーティストになりたいな」と本当にその時、思ったんですけど。
「僕もこういうアーティストになりたい」と思う
（Taka）なかなか自分の曲をね、さらっと歌ってくれる方って、やっぱりアーティストの中で少ないと思うんですよ。でもそんな中で、さらっと歌っていただいて。僕はもう本当に感動して。昔の思い出とかね、僕もちっちゃいながらにあの曲と達郎さん声というのはすごく印象に残ってたので。生でそれが聞けるっていう、なんか僕もミュージシャンをやりながら、一ファンとしてですね、戻っちゃった感じというか。そういう思いにも駆られて。なんか僕もすごくこういう風に、達郎さんみたいに本当に目線が変わらずに、いつまでも変わらない素敵なミュージシャンというあり方をすごく、今でもリスペクトしております。
で、今日はですね、その達郎さんの曲を1日中聞ける番組ということで。僕はですね、世代的にはだいぶかぶらない時代のが多いんですけれども。かぶってる中からちょっと選ばせていただきたいなということで。今日は僕がリクエストしたいのは『ずっと一緒さ』という曲です。これ、たしかドラマの主題歌だったような気がするんですけれども。サビの「あなたと」という歌詞から始まる、あのメロディーが最後まで僕、すごく好きで。
なんて言うんですかね？ きれいなんだけど山下達郎節もちゃんと感じられて。なおかつ、すごくきれいに終わっていくメロディーのコード進行だったりっていうのも、僕はすごく歌謡曲を聞いて育った人間でもあるので。なにかすごく心を掴まれるような、そんな印象がすごくありました。なので今日はその曲をですね、ぜひかけていただきたいなと思います。達郎さん、本当に今日はいろんな方々が聞いてらっしゃると思いますので、この後も引き続きこの番組がいい方向に行きますことをお祈りしております。以上、ONE OK ROCKボーカルTakaでした。ありがとうございました！
山下達郎『ずっと一緒さ』
＜書き起こしおわり＞