安住紳一郎さんが2023年5月7日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で中学生時代に家で飼っていた猫、次郎くんについて話していました。
(安住紳一郎)ゴールデンウィーク。昨日、今日あたりくらいは家で少し休養という方が多いんでしょうか? またちょっと近場の買い物とかでしょうかね? あとは母の日のお買い物の方が多いかもしれませんね。
(中澤有美子)ああ、そうですね。週明けに向けて、家を整えたりね。片付けなども進みますね。
(安住紳一郎)中澤さんは何か、連休は?
(中澤有美子)そうですね。私も近所を徘徊していました。一泊だけ、箱根に行きましたけれども。
(安住紳一郎)ああ、箱根に? いいですね。
(中澤有美子)あまり家を空けますと、猫の気持ちが荒れてしまうので。本当に少しなりましたね。お出かけが。
(安住紳一郎)ああ、ペットホテルなども利用されずに、家に置いておく?
(中澤有美子)ええ。猫は家に置いておくんです。
(安住紳一郎)まあでもね、1日ぐらいだったら平気なんでしょう? もっと平気かな? 猫は。
(中澤有美子)個体によるんでしょうけれども。どんどん甘えん坊が強くなるというか。やっぱりちょっと、一泊置いておくだけで帰ってきてから仕返しのように寝具に粗相などをされるので。
(安住紳一郎)ああ、それは帰ってきてから? 家を空けている間じゃなくて?
(中澤有美子)「こんなに僕は寂しかった」っていうことなんですかね? だからその連休の後半は匂い消しに奔走するという(笑)。
(安住紳一郎)そうなんだ。そうかー。
(中澤有美子)大変ですよ(笑)。
(安住紳一郎)でも、食事なんかはもう、その留守分を出しておいて行くわけですよね?
(中澤有美子)そうです、そうです。メンタルの問題みたいですね。
(安住紳一郎)そうですよね。猫ね。そうだよね。しばらく留守にして帰ってくるともう本当、喉が取れるんじゃないか?っていうぐらい、ゴロゴロゴロゴロ言う時、ありませんか?
(中澤有美子)そうですよね。「悪かったな」と思います。
半分外、半分中で飼っていた猫・次郎くん
(安住紳一郎)そうですか。私は中学生ぐらいの時に家に「次郎くん」っていう猫がいたんですけれども。ちょっとなんか半分外、半分中みたいな。田舎だったんで、そういう飼い方をしてたんですけれども。私が夜9時ぐらいに、中学校2年生ぐらいの時に塾から帰ってくると、自転車の砂利道のタイヤの音を聞きつけて、道に飛び出してくるんですよね。それで毎回毎回「あなた、この調子で行くと車に轢かれるから。私のその車輪の音を聞きつけて道に出てくるのは、私的には気持ちがいいんだけど、やめなさい?」なんてね、ずっと言ってたんですけど。なんか本人的には大満足みたいでね。ずっとなんかゴロゴロゴロゴロ、喉を鳴らしながら言って。ねえ。
(中澤有美子)かわいい!
(安住紳一郎)かわいいですよね。本当に。あの時の次郎くんとの時間っていうのはすごく、自分にとってもいいもんだなと思ってね。かわいいんですよね。で、向こうは向こうでなんか、まあ田舎なので。自転車のライトだけなんで、ものすごくか弱い光で。こっちも猫がそこから飛び出してくるなんて思わないから、びっくりするんだけども。自分のこの自転車のライトに猫の目玉がきらんと光ったりなんかしてね。「次郎くん!」なんつって(笑)。
(中澤有美子)ちょっとびっくりして?(笑)。
(安住紳一郎)びっくりするよ。いや、こっちの自転車とはいえさ、真ん中から猫にぶつかったら、それは結構大変なことになるからさ。「キキーッ!」なんつって。で、また猫なんで別にものすごく、なんか一生懸命にワーッて、犬みたいにものすごくこっちに駆け寄ってくるわけじゃないんですよね。微妙な距離で。で、タイヤの先端に背中とか擦りつけながら。「ガラガラガラ、グルグルグル、ガラガラグルグルグル……」って言っているんですよね。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! それは大きめに言ってくれましたね(笑)。
(安住紳一郎)そうなんですよね。
(中澤有美子)それはそれは、たまりませんね。
(安住紳一郎)でもほら、中学校2年生だから。まだまだ自分の人生だけで大変な頃だから。そんなに「猫、かわいい!」なんて言ってる余裕ないから。「次郎くん! 轢いちゃったらどうするんだよ? びっくりしたよ! わかんないよ、こんなに暗いんだから……野良キャットと区別、つかないでしょう?」なんて言って。
(中澤有美子)「野良キャット」(笑)。
(安住紳一郎)いや、野良猫もたくさんいたから。「野良猫と区別、つかないよう!」なんて言って。で、「グルグルグル、ガラガラガラ、ガラグルガラグル……」なんて。「聞いてんの? 帰るよ?」なんて言っても、帰りゃしないからね。なんか、「俺はどうしたらいいんだよ?」なんて言いながら。「グルグルグル、ガラガラガラ、ガラグルガラグル……」なんて。懐かしいですね。
(中澤有美子)上手です(笑)。
(安住紳一郎)ああ、猫の喉鳴らしね。かわいいですよね。猫。なんか、もし地球外生物がいたならば、人間と猫の説明って宇宙人から見るととても説明、納得できないなんて話、よく聞きますよね?
(中澤有美子)はあ?
(安住紳一郎)ちょっといきなり次元の違う話になっちゃって、びっくりしてると思いますけども。なんかほら、おかしいですよね? 人間っていろいろな他の動物に対しては当然、食物連鎖の関係上からもそうですし。結構厳しくやりますでしょう? 人間以外の動物は、そんなに面倒を見ないでしょう? まあ、ペットということなんで、犬と猫だけ別みたいな感じなんだけど、他の動物からしたら、犬と猫だけおかしくありませんか? みたいな話になりませんか。
(中澤有美子)なるほど。特別扱いですね。
特別扱いされている犬、猫
(安住紳一郎)特別扱いしてさ。で、猫なんてね、人間の生活の中でさ、人間が唯一避ける動物じゃない? 「あら、こんなところに寝て……ちょっと失礼します」なんて。横にどけて。虫なんかさ、潰しちゃったりするのにさ。猫だけ特別扱いされてるから、他の動物からすると、「猫って何なんだ?」って。で、宇宙人から見ると、猫っていうのは人間に上手に寄生してるという風に思う、なんて。そういう解説もあったりしますね。
(中澤有美子)なるほどね。そうですね。そのかわいさでね。なんでも許されるっていう。
(安住紳一郎)人間に「かわいい」と思わせて生き残る戦略っていうね。猫、犬。
(中澤有美子)フフフ(笑)。やるなー!
(安住紳一郎)やるなー!っていう感じですよね。猫に本気でね、腹立てられる人間なんてなかなかいないですもんね?
(中澤有美子)うーん。そうね(笑)。
(安住紳一郎)そうですよね。
(中澤有美子)まあ、猫好きからしたら、そうですよね。
(安住紳一郎)いや、そうですよね。ちょっと強く当たったら、動物虐待法みたいなね。法律で罰せられるぐらいなんだから。
<書き起こしおわり>