PUNPEE『タイムマシーンにのって/家族の風景』を語る

PUNPEE『タイムマシーンにのって/家族の風景』を語る J-WAVE

PUNPEEさんが2023年4月23日放送のJ-WAVE『TOKIO HOT 100』に出演。クリス・ペプラーさんと『タイムマシーンにのって/家族の風景』について話していました。

(クリス・ペプラー)ちなみに『TOKIO HOT 100』ではPUNPEE最新シングル『タイムマシーンにのって/家族の風景』が先々週12位、先週が11位という感じで。トップ10目前まで来ていますが、まだ出ていないということはね。どこに出てくるのか……。

(PUNPEE)これは期待していい感じですかね?(笑)。

(クリス・ペプラー)はい。ねえ。そうなんです。なかなかこれは言えないことですけど……こっそり、教えましょうか?

(PUNPEE)いや、大丈夫です(笑)。自分の母親が本当毎週、このプログラムを聞いてて。ランクインするたびにLINEが来るんですけど。で、「明後日出るよ」みたいに言ったら「おおーっ!」ってすげえ上がってました。

(クリス・ペプラー)ありがとうございます。もうJ-WAVEのサザエさんって呼ばれてますからね(笑)。昔からもう本当に普遍的な感じで。おじいちゃん、おばあちゃんの代からやってるっていうね。そんな番組なんですけど。で、ラッパーとしてはもちろんDJ、Remixなど幅広く活動しているPUNPEEですけれども。現在、ヒット中のこの『タイムマシーンにのって/家族の風景』。今回、相鉄東急直通記念ムービー「父と娘の風景」の楽曲として制作したということで。結構こういう、なんだろうな? タイアップというか。こういうお仕事……相鉄東急直通記念ムービーをやるっていうのは、どうですか?

(PUNPEE)そうですね。でも今回、映像の監督をしてもらった柳沢さんっていう監督の方が以前も他のCMだったりとかで一緒にお仕事させてもらったりしたこともあったので。なんていうか、すごいありがたいことなんですけど。1回、やったりもしているんで結構やりやすかったというか。

(クリス・ペプラー)なるほどね。そうか。これはでも、シリーズなんですよね。こういうタイアップっていうのは。

相鉄東急直通記念ムービー「父と娘の風景」

(PUNPEE)そうですね。以前に別の感じでまた、相鉄線が記念だった時もそういうブレンドとかマッシュアップをっていう企画があったみたいで。

(クリス・ペプラー)くるりなんかがね、やっていて。

(PUNPEE)そうですね。『ばらの花 × ネイティブダンサー』かな?

(クリス・ペプラー)まあ、その流れをくんで今回、白羽の矢が立ったというわけですけども。

(PUNPEE)ただ、もうこのアイディアは音楽プロデューサーのトミナガさんっていう方がもう「この二つを掛け合わせたらどうだろう」っていう土台を作ってくださっていて。あとは自分はそれの歌を録り直したりだとか、ちょっと整えたりした感じだったんで、すごいありがたい……すごい「ラッキー」って言ったら変ですけども。すごいばっちりハマったんで、すごい良かったですね。嬉しかったです。

(クリス・ペプラー)で、『タイムマシーンにのって』っていうのはこれ、PUNPEEの2017年のアルバム『MODERN TIMES』に収録されていて。で、ハナレグミの『家族の風景』というのをマッシュアップしたわけですけれども。永積くんとは以前から、面識はあったんですか?

(PUNPEE)1回だけ会ったことあって。中野のヘビーシックっていうクラブがあるんですけど。そこにたまたま遊びにいらしていて。でも前から、自分ももちろん、その『家族の風景』とか聞いていたし。で、永積さんも、驚いたんですけどその時に自分とか弟の5lackのことを知ってくれていて。「CDも持ってるし、聞いてるよ」って言ってくれて。だから、1回だけ会ったことあったんですけど。今回、こんな感じで自分が昔、聞いてた曲と掛け合わせるとは思わなかったんで、すごい光栄でございました。

(クリス・ペプラー)なんか直々コラボというか、フィジカルで何かをやるみたいな企画なんていうのは、あるんですかね?

(PUNPEE)どうっすかね? ゆくゆくなんか……そうっすね。スペシャルなことがあったら嬉しいかなって感じはあるかもしれないですね。はい。

(クリス・ペプラー)この「父と娘の風景」ということで。これ、娘の成長と父親の関係を表している曲でもあるし、そのムービーもそうなんですけども。どうですか? やっぱり自分のご家族との風景とか、どんな感じなの? PUNPEE家族は。

(PUNPEE)自分、なんすかね? そのへんは割とみんな、恥ずかしがり屋じゃないすけど。割とドライじゃないけど。いい意味で恥ずかしがって、口にはしないですけど。そんな仲が悪いとか、そういうのはないですけど。ただ昔、自分がこの『タイムマシーンにのって』のミュージックビデオを作った時に、自分が過去に行って、自分の親父と母親が合う風景っていうのをアニメーションで作ったんですよ。「ディスコで会った」ってことだけ聞いてたんすよ。親父と母親が。そこで出会ったってのだけ聞いてたから、それをアニメで映像にして、後でそれを見た時になんかグッと来たじゃないですけど。「ここから始まって、自分がいるんだ」じゃないですけども。なんか、そこでグッとは来ましたね。

(クリス・ペプラー)なるほどね。やっぱり、どうしても親も自分と同じ歳を、同じ青春を過ごしたというか。親も自分よりもっと若い時期があったって、なかなかイメージするのは難しいですよね。

(PUNPEE)難しいし、絶対に見れないものじゃないですか。それをなんかアニメーションっていう技法でしたけど。見れて、なんかすごいグッと来ちゃいましたね。SFっぽかったっすけど。

(クリス・ペプラー)わかります。僕も父親がずいぶん前に……僕が高校を卒業するぐらい。17歳の時に亡くなって。で、母は2年前に亡くなったんだけれども。母が亡くなった時に、なんか不思議とあの2人がまだ20代の頃……なんかその幻想がさ、見えて。すごくほっこりしましたね。なんだろう? なんかわからないけども、妙な感覚に。あの2人がまだ20代後半で遊んでたり、踊ってるみたいな。なんかね、それがよぎってじわっと来ましたけどね。

(PUNPEE)なんかそんな感じで自分も思ったのかもしれないねですよね。

(クリス・ペプラー)面白いですね。そういう意味では、親から子へ。また、子も親になりみたいなところもね。

(PUNPEE)そうですね。

(クリス・ペプラー)では、ここでPUNPEEさんから曲紹介をしていただきたいんですが。お願いいたします。

(PUNPEE)それではハナレグミさんの『家族の風景』をサンプリングしたPUNPEEの『タイムマシーンにのって/家族の風景』です。どうぞ。Let’s Go!

PUNPEE『タイムマシーンにのって/家族の風景』

(クリス・ペプラー)お送りしたのはPUNPEE『タイムマシーンにのって/家族の風景』でした。で、マッシュアップってのは今まで、やってきていますか?

(PUNPEE)自分、DJもたまにさせていただく機会があるんですけども。その時に、やっぱりブレンドというか。違う曲を二つ、合わせたりとか、マッシュアップっていうのは盛り上がるエレメントとして結構重要だったりするんで。自然とやってたことだったんで、今回のはすごい自然でした。

(クリス・ペプラー)なるほどね。やっぱり、なんだろう? リズムなのかな? 何が共通なのかな? コードだったりとか……やっぱりリズムさえ合ってれば、すぐ行けちゃうって感じなのかな? それともやっぱりコード感なのかな?

(PUNPEE)でもこの曲に関しては、コードが奇跡的に1個しか違わなくて。自分が歌い直したんですけど。-1のコードで、キーで歌って。それですぐ成立したので。でも、たとえば歌ものだったらやっぱりコードとかキーが大事だし。ラップだったら、あんまりキーが合っていなくてもいけちゃったりするんですけど。でもこの二つの曲に関して、すごい偶然だったんですけど。「ハイライト」っていうワードが両方とも曲に入っていて。永積さんの方は違う、タバコの方のハイライトでしたけども。自分の方は人生のハイライトっていうことで。同じワードが入っていて。そこは結構、他のブランドとかマッシュアップとは違う要素として面白みを付け加えてくれた感じがしますね。

(クリス・ペプラー)それはそのプロデューサーのトミナガさんという方でしたっけ? その方が気づいたのかな? そのあたりは。

(PUNPEE)いや、そこはわかんないんですけど。自分が作業してるうちに気づいちゃって。「あれ? ハイライトって二つ、入ってるな」って。なんか、面白かったですね。

(クリス・ペプラー)それは奇遇ですね。

(PUNPEE)奇遇でした。

<書き起こしおわり>

PUNPEE ラップのリリックの書き方とアイディアメモを語る
PUNPEEさんが2023年4月23日放送のJ-WAVE『TOKIO HOT 100』に出演。クリス・ペプラーさんとラップのリリックの書き方やアイディアメモについて話していました。
タイトルとURLをコピーしました