安田成美と細野晴臣『風の谷のナウシカ』を語る

安田成美と細野晴臣『風の谷のナウシカ』を語る Inter FM

安田成美さんが2023年3月19日放送のInterFM『Daisy Holiday!』に出演。細野晴臣さんと『風の谷のナウシカ』レコーディングの際の模様などを話していました。

(細野晴臣)今日のゲストは珍しい方で、ほとんどお会いしてないんですけど。デビューの頃にお会いした……そして今回が2度目か3度目ですかね。安田成美さんです。いらっしゃい。

(安田成美)どうも、安田成美です。よろしくお願いします。今日はありがとうございます(笑)。

(細野晴臣)なぜここに来られたかというとね、なんか僕の音楽をすごく好んでくれてるということでね。

(安田成美)はい。すごく、すごく好きで。でも、にわかと言われてしまうかもしれないんですけど。昔からではなくて。コロナ前、ここ5年ぐらいなんですね。

(細野晴臣)ちょうどいい時期ですよ(笑)。なんだかわかんないけど(笑)。

(安田成美)フフフ(笑)。それであんまり好きで。そしたら子供たちが……うち、3人いるんですけど。27の男の子と、24の男。それで今年20歳になる女の子で。みんなそれぞれが、別々のタイミングで「細野晴臣さんって知ってる?」って私に言うんですよ。で、「知ってるよ」って言ったら「最高なんだよ!」って言って。

「聞いたことあるの?」とかって言うから、「何を言っちゃってんの? ナウシカは細野晴臣さんだよ!」って言ったら「ええーっ!」とか言って(笑)。知らなくて。私のドラマとか、そういうのも一切見ない子たちなので。そのナウシカが細野さんで、書いてもらってるっていうので。いきなり私、ちょっと尊敬されちゃって(笑)。

(細野晴臣)ああ、そうか(笑)。

(安田成美)でもそれぐらい、みんな大好きで。

(細野晴臣)それは嬉しいな。

子供たちから尊敬される

(安田成美)そうなんです。それが、うちの子たち、小学校とか中学の時は、なんとさまぁ~ずファンなんですね(笑)。

(細野晴臣)同じじゃない(笑)。

(安田成美)そうなんです(笑)。だからさまぁ~ずファンの盛り上がり以来の、3人揃って好きな人が細野さんだったいう。

(細野晴臣)ああ、共通のがあるわけだ。

(安田成美)そうですね。東京かな? なんだろうな?

(細野晴臣)東京っぽいね。そうですか。

(安田成美)だから今日、「お呼ばれしたよ」って言ったら「大丈夫?」とか言って。みんな(笑)。で、「これから出かける」っていう時にも、次男は自分が出かけるのをちょっと待って。「行くんだよね? 今から行くんだよね? 頑張ってね」って言われて来ちゃったんです(笑)。

(細野晴臣)いや、頑張らなくていいですよ(笑)。

(安田成美)頑張らないでいいですよね(笑)。

(細野晴臣)だからもう、ナウシカってあれ、いつだっけ?

(安田成美)そうなんです。ちょっと今回、ざっくりカウントしたら、たぶんもう40年ぐらい経つんですよね。

(細野晴臣)そんな前ね。やっぱりそうだよな。そのレコーディングは僕、鮮明に覚えてるんですよ。

(安田成美)ああ、細野さん、覚えてらっしゃいます?

(細野晴臣)どうですか? 覚えてる?

(安田成美)私はもうド素人だったので。細野晴臣さんと松本さんにレッスンされながらっていう感じでしたよね?(笑)。

(細野晴臣)そうそう。レッスンしながらレコーディングしたっていうのは、なかなかないんで。

(安田成美)ないですよね。「こういう風に歌ったら?」って言われながら。覚えてます。それですごい夜中、遅かったですよね?

(細野晴臣)結構ね。

(安田成美)それで細野さんたちは残られて、そのまま作業をされていて。で、私だけ「先に帰っていいよ」って言われて帰ったら、空に流れ星がぴょんって。

(細野晴臣)おお、それはいい印じゃない?

(安田成美)そうなんです。「いいことあるぞ」と思って帰りました(笑)。

(細野晴臣)でも結果的にはすごくいいことになりましたよね。

(安田成美)はい。なりましたね。でもあの時、なんか「歌え、歌え」ってその時の大人の人たちに言われて。なんか参加して……。

(細野晴臣)子供だったもんね。

(安田成美)かなり子供で、意味がわからないで。で、ナウシカのキャンペーンに行った時とかも、ナウシカの衣装を着て。で、王蟲ってわかりますか?

(細野晴臣)知ってる、知ってる。

(安田成美)あの王蟲、私よりももちろん背の高い、大きい王蟲と一緒に移動するんですよ。で、王蟲の前でいつも歌って。デパートの屋上とかで。だからちょっと「なんでこんなことになっちゃったのかな?」って思いながら、歌ってました(笑)。

「なんでこんなことになっちゃったのかな?」

(細野晴臣)ああ、本当?(笑)。でもナウシカって、何度も見ますけど。やっぱりいい映画、アニメーションですよね。

(安田成美)そうですね。本当に今、まさに言いたいことがいっぱい詰まっているような感じですね。マスクをしていたり。

(細野晴臣)そうだね。深い。うん。

(安田成美)3、40年前ですもんね。すごいですね。

(細野晴臣)でも、その時の記憶ははっきり覚えてるんで。その後のことは40年間、ほとんどわかんないけど(笑)。一度、松本隆の、あれは50周年かな? そこに出られたでしょう?

(安田成美)はい。行きました。

(細野晴臣)その時、ちらっとご挨拶はしましたよね。

(安田成美)そうですね。なんか、「客席で見てるからね」って細野さんに言われて。もう、余計にあがっちゃいましたよ(笑)。

(細野晴臣)いや、素晴らしかったですよ。

(安田成美)本当ですか? いやー、なんかナウシカって、当時も「なんでこんなことになっちゃったのかな?」と思いながら歌ってるから。あの「♪♪♪♪」っていうあれが入ると、ドキドキドキッ!って、もう心臓が。蘇っちゃうんですよね。何年経っても。

(細野晴臣)そうだろうね。だから最初の日は緊張していたんでしょうね。

(安田成美)緊張していました(笑)。

<書き起こしおわり>

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