星野源とダウ90000・蓮見翔「モチベーションを外側に作ること」を語る

田中敦子『星野源のオールナイトニッポン』で印象的な回を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんとダウ90000・蓮見翔さんが2023年3月7日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でモチベーションを外側に作ることについて、話していました。

(星野源)ちょっとメールが来てるんで、読みたいと思います。「ダウ90000のコント、YouTubeでも拝見しています。ネタは全て蓮見さんが当て書きされているそうで、すごいセリフ量に感心しています。どんな場所で、どのくらいの時間をかけてネタを作っているんでしょうか?」。ネタ作りって……。

(蓮見翔)でも、もう家ですね。でもなんか、本当になんにも思いついてない時はファミレスに行って、イヤホンして何も聞かずに、横の人の会話をずっと聞いている、みたいことはやるんですけど。

(星野源)アハハハハハハハハッ!

(蓮見翔)でも、それをやっていっぱいメモって。会話をとにかくメモって。家に帰って、その会話で一番ウケるようにするための、その手前の会話を書く、みたいな。

(星野源)なんかちょっとパンチラインみたいなのがあったとしたら、それに向かって書くみたいな?

ファミレスの隣の人の会話をひたすら聞く

(蓮見翔)そうですね。横の人が話しているエピソードトークの本編はどうでもよくて。その前後で話される、2人の中でもう当たり前になっていること。それが当たり前に流れていくけど、こっちからしたら引っかかるようなことを全部メモるっていうのを毎回、やっていますね。

(星野源)その、メンバーの方が多いじゃないですか。蓮見くんを入れて8人でやっていて。で、僕が初めて見た時がたぶんメンバーの方が辞めた時で。で、なんか「辞めちゃったんだ」っていう話をYouTubeでしてたのを僕はたぶん、見てるんですよ。

(蓮見翔)ええっ? 本当ですか? ああ、でも時期的にそうですね(笑)。

(星野源)だからなんか、人数多いのを、基本的に群像劇を常に書くみたいな感じじゃないですか。それはもう割と最初からそうだったんですか? 書き始めた頃から。

(蓮見翔)はい。やっぱり若いと、まだまだその人の個のパワーで立ち向かっていけないなっていうのがあって。お笑いライブに出て、先輩芸人さんのネタを袖で見ていたりすると、やっぱりもう人の圧で勝ててないと思うことが多くて。じゃあ、やっぱり主人公を立てるコントじゃなくて、人数が多いことが面白くなるコントを作らないと、スピード感を持って上に行けないなっていうのがあったんで。それを意識して最初、作ったっていうのはありますね。

(星野源)なんか、そこらへんがすごいクレバーだね。なんか「こういうやりたいものがあるんだ!」みたいなのから、でもそれが通用しなくて変えていくみたいな人が多いイメージはあるんだけども。割と、「ここはもう、既に通用しない感じがあるから、それに合わせて変えていこう」みたいな?

(蓮見翔)そうですね。だからやっぱり両方やるっていうのもそこからだと思うんです。「こういうものを作りたい」っていうのが最近まであまりなくて来ちゃっていて。サークルを作って、みんなの学生生活の時間を結構奪っちゃったから、このまま「じゃあ、あとは頑張ってね」っていうのがちょっとできないなと思って組んだ集団で。で、「みんながバイトをやめるまでは絶対にやめないです」って最初に伝えて。で、去年の年末で全員、一応バイトをやめれたんですよ。そしたら本当に「何でやってるのか?」が1回、わかんなくなっちゃって。

(星野源)ああ、なるほど(笑)。

(蓮見翔)で、結構焦っていたんですけど。それでこの間、『あちこちオードリー』で言ったように「劇場を作ったら、楽しいかな」って思って。「じゃあ、お金がもっといるな。あと集客も……もっと人気が出ないといけないな」っていうので今、モチベーションが1個、新しくできて。それでやれてるんですけど。創作意欲みたいなものが、この間まであんまりなかったまま来ちゃっていたんで。

(星野源)へー! おもしれえ!

(蓮見翔)星野……さんは、めちゃくちゃありますか?(笑)。

(星野源)アハハハハハハハハッ!

(蓮見翔)家でやったリハーサルでは「星野さん」って呼んでいたんで。ごめんなさい(笑)。

(星野源)リハーサル、やったんだ?(笑)。ラジオのリハーサル、家でやったんだ?(笑)。

(蓮見翔)なんか、考えてはこないと……っていう(笑)。

(星野源)あのYouTubeの個人チャンネルでしゃべってる、あの部屋ですね?

(蓮見翔)個人チャンネルの話は、もう……(笑)。

(星野源)「ダウ90000900」の(笑)。

(蓮見翔)ヤバい!(笑)。園田、聞いたか? おい!(笑)。

(星野源)アハハハハハハハハッ! だいたいゲストが園田さんっていう(笑)。

(蓮見翔)園田ゲストがあと6本、あります(笑)。

(星野源)そんなにあるの?(笑)。第1回目が部屋が汚いから、なくなったやつですね?

(蓮見翔)すごい見てもらっている!(笑)。

(星野源)ああ、そうですか。いや、でもすごいなー。なるほどなー。だからなんか、モチベーションとかってないといけないみたいに思う人って多いと思うんですけど。そうじゃなくて、外側に作り出すっていうのもすごい大事なんですね。じゃあ。

(蓮見翔)そうだと思います。なんか「車買おう」とか無理思ってやっているっていうところが……(笑)。

(星野源)いや、すげえ面白い。なるほどなー。それ、すごいいいことを聞きました。

(蓮見翔)ああ、本当っすか?

外側にモチベーションを作り出す

(星野源)なんか、自分はどうしても「好き」っていうところから始めていて。だから「仕事」っていうものになると、「仕事、やんなきゃ」みたいなものだと「好き」モードから外れそうになるのを、もう頑張って取り戻すみたいな。なんかそういう作業をやってたけど。それはすごい自分にとっては、創作は大事だなとは思うんだけども。それだけじゃなくて、なんか外側にモチベーションを作るっていうのは、すごく面白いなって。ちょっとやってみたいなと思いました。

(蓮見翔)フフフ(笑)。

<書き起こしおわり>

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