かが屋 バカリズム・ルシファー吉岡・ウッチャンナンチャンから受けた影響を語る

かが屋・加賀 コント師たちが漫才を始めたきっかけを語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

かが屋のお二人が2022年12月21日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で所属事務所マセキ芸能社の先輩、バカリズム、ルシファー吉岡、ウッチャンナンチャンから受けた影響について話していました。

(佐久間宣行)メールです。「かが屋の2人が所属するマセキ芸能社にはウッチャンナンチャンさんやバカリズムさんなど、スーパーコント師がいますが、先輩にネタのアドバイスをもらったりとかするんでしょうか?」。

(加賀翔)いや、バカリズムさんにご相談とかは全くしたことはないというか。

(佐久間宣行)ああ、そうなんだ。

(加賀翔)そんな、できる関係じゃないというか。僕ら、ずっと単独のお手伝いをさせてもらってたんですよ。袖で……。

(佐久間宣行)バカリズムの単独のさ……俺もさ、ずっとこの10年ぐらい行って、挨拶してるからあれだけど。緊張感というか。すごいもんね。

すごい緊張感のバカリズム単独公演

(加賀翔)すごいですね。やっぱり全部、1人で作られていて。1人で考えられてるので。本当にその、静かな時間はずっと静かで。練習されてる時以外はしゃべってないんですよ。本当に一言もしゃべってないのに、1人で立ち稽古されてる時に、言ったら本人は台本を持たれてるんですね。プリントアウトして台本を。で、1人でバーッとしゃべってやられていて。僕らも台本をもらってるけど、セリフがそれとは全然違くて。袖の芸人は台本をもらっていて。「ここで出はけ」とか「転換」とか書いてあるんですけども。全然セリフが違くて。見たら、もうほとんどセリフが変わっているっていう。

(佐久間宣行)ああ、じゃあそのコント設定はたたきで。自分で稽古をしながらネタを組み立てているんだろうね。きっとね。

(加賀翔)だからご相談をするっていう発想がたぶん、そんなにないというか。だから僕らもうあんまり「ここ、すごいですね!」とは言いづらいというか。「ううっ!」って。もう、コントオタクからしたら「えっ、この台本なのに実は……えっ、僕しか知らないの? これ!?」っていう(笑)。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ!

(加賀翔)草月ホールのお客さんは……。

(佐久間宣行)裏コントの方を見ているみたいな。

(加賀翔)「裏コントの、本当は出てないところのセリフはこうなのに、出てるセリフはこうなんだよ? でも知らない」っていう。バカリズムさんも、それを表で言わないんですよ。転換する時に、バカリズムさんに送られてる拍手を僕も浴びてるんですよね。バカリズムさんがはけた後の転換で僕らが袖で出てくるんですよ。そしたら、バカリズムさんに送られている拍手の余韻が……「いや、こんなもんじゃないよ!」ってなって。僕もちょっとだけ、拍手をするんですよ(笑)。

(佐久間宣行)えっ、どういうこと? バカリズムの転換をしながら、バカリズムに拍手を送っているの?(笑)。

(加賀翔)送りながら出てきて。もったいないんですよ!

(賀屋壮也)どんな若手なんだよ? どの立場から、やっているんだよ?(笑)。

(佐久間宣行)もったいないぐらいのネタだもんね。

(賀屋壮也)ずっと毎日、やってるんで。毎回、変わったりもするんですよ。ちょっと小さなところとか。「ああ、ここを変えたんだ!」とかって。

(加賀翔)毎公演、変わります。

(賀屋壮也)どんどん面白くなっていくっていう。その姿勢、ヤバいなって思って。

(佐久間宣行)自分でブラッシュアップしていく。

(加賀翔)なんで僕らが相談できるのは、本当にルシファー吉岡さんで。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ! ああ、そうか。まあ、もちろん力量もあるし。

(加賀翔)めちゃくちゃ公式でお兄ちゃんなんですよ。本当に。僕らのは本当に良き先輩というか。

(佐久間宣行)じゃあさ、今年『キングオブコント』にかけた、あのめちゃくちゃ面白いネタも? あれは、いつぐらいからあったの?今年、作ったの?

(加賀翔)今年のお正月でした。お正月に単独をやらせてもらって。その時にできたネタをいろんなライブでやってたりするんですけど。ルシファーさんに相談すると、あれは元々のネタは10何分あるんですけど。で、「尺、ちょっと難しいんですよね」って言ってたら、ルシファーさんはもうR-1グランプリの3分で何度も決勝に出ているから。ルシファーさん、15分とかのネタを短くして出られていたんですよ。なのでルシファーさんに相談すると「大丈夫。本当に面白かったら、何分にでもなるから!」って。

(佐久間宣行)えっ、ルシファーって、そんなかっこいいことを言ってくれる人なの?

(賀屋壮也)ルシファーメソッドです。これがマセキに伝わるルシファーメソッド。

(佐久間宣行)ああ、あるんだ? ルシファーメソッドって?

マセキに伝わるルシファーメソッド

(加賀翔)はい。パーパーもルシファーメソッドで決勝に行ってます。ほしのディスコさんもR-1はルシファーメソッドで決勝に行ってます。高田ぽる子も……。

(佐久間宣行)ルシファーメソッドで。その、ネタを短くするにはっていうルシファーメソッドがあるんだ。面白いネタをブラッシュアップするっていう。

(賀屋壮也)そうですね。事務所ライブを月イチでやるんですけど。やっぱりパーパーがすごい勢いある時とか、僕らも出させてもらったりとかしている時もあったんですけど。そこで、アンケートがあるんですけど。それでルシファーさんがずっと1位なんですよ。1年続けて1位ぐらいの。だから、若手からしたら本当にカリスマというか。ルシファーさん、下ネタのイメージはあるけど。

(加賀翔)で、事務所ライブの劇場でもらうアンケートでは、めちゃくちゃ感想が書かれてて。ぶっちぎりで1位みたいになってますけど。でも、とにかくツイートされないんですよ。その内容が、ちょっとはばかられる内容だったりするんで。

(佐久間宣行)ああ、そうか。外で「好き」って言うのが恥ずかしいみたいなね(笑)。

(加賀翔)異常に得点は高いのに、口コミが少ないっていう。

(佐久間宣行)だから最高のエロ本みたいなもんだね(笑)。

(加賀翔)フハハハハハハハハッ!

(賀屋壮也)本当にそうなんですよ。なんか、大切にしたくなっちゃうんですよね。

(佐久間宣行)だからストーリーもいいエロ本みたいな(笑)。泣けるエロ本なんだろうね。きっとね(笑)。

(加賀翔)で、ルシファーさんの単独とかに行くと、本当に男性客が多くて。一時期、この間の単独ライブで1回、男9.5っていうのを叩き出したんですよ。

(賀屋壮也)9割5分。

(佐久間宣行)えっ、お笑いライブで男9.5って、ありえないよね? ライブって元々、女性の方が多くて。女性の方が行動力があるからね。

(加賀翔)基本的にお金を払ってライブに来てくれたりするのは女性の方が多いっていうのは出ているんですけども。でも、男9.5で。それでいい発想とか、コントを見た時にもう、ブワーッて笑うんじゃなくて。「くぅーっ!」っていう声が出るんですよ。「悔しい!」みたいな(笑)。「俺が思いつかなかった!」みたいな(笑)。お客さんが。マジで9.5の「くぅーっ!」っていうのが(笑)。

(賀屋壮也)でも、ウケる時はバーン!ってウケて。その『キングオブコント』が芸人審査だった時みたいなウケ方もするし……みたいな。

(佐久間宣行)ああ、あの03のさ、角ちゃんがハーモニカを吹き始めた時のドーン!っていう足踏みみたいな……ええっ? あんな客層なの?(笑)。

(賀屋壮也)めっちゃ熱いんですよ(笑)。

(加賀翔)めちゃめちゃ熱い。もう本当、ルシファー吉岡の単独は見逃さないでください!

(賀屋壮也)すごいライブが行われてますよ、やっぱり。

(佐久間宣行)面白いなー! でもバカリの単独だってお客さん、ファンなんだけど、なんか変な笑い方をしないよね? バカリズムの単独のお客さんもすごいよね。振りでクスクス笑うみたいな人、いないもんね。

(賀屋壮也)そうですね。やっぱりリピーターの方が多いのか……。

(佐久間宣行)よく、あれでやれるよね。升野さん。怖いよね。地獄の……お笑いの観察者たちが。

(加賀翔)もう一番しんどいことをやってますよ。

(佐久間宣行)ゼーレでネタ、やっているみたいだもんね(笑)。

(一同)フハハハハハハハハッ!

(加賀翔)あの緊張感ですよ! もう本当に全員が……ゲンドウ、笑わないじゃないですか(笑)。その環境で大爆笑を取っていて。

(佐久間宣行)それを袖で見ているから……まあ、先輩がストイックだからっていうのもあるんだね。

(加賀翔)そうですね。影響はかなり……。

(賀屋壮也)「こうなりたいな」とか、そういうのはありますよね。

(佐久間宣行)だって内村さんだっていまだにピンの単独、やっているんだもんね。マセキって、よく考えたら。

(賀屋壮也)南原さんとかも精力的にいろいろ若手とユニットコントをやったりとか。

(佐久間宣行)マセキってみんな、そうなんだ。

南原さんのネタ作り

(加賀翔)そうそう、びっくりすることがたまにあって。南原さんが事務所の会議室を借りて、ネタ作りをされていて。単独ライブがある時は『ヒルナンデス!』が終りで、事務所に直行してネタ作りされて。で、次の日の『ヒルナンデス!』が終わったら、またネタを作るみたいな。もう、ずっと。朝早く起きて、ネタ考えて、『ヒルナンデス!』をやって……って。で、その南原さんの単独期間が終わったら、今度は内村さんの単独が始まるんで。内村さんが事務所に来て、ネタを考えて……って(笑)。うちの事務所、めっちゃストイックな人が本当に多いんですよ。

(佐久間宣行)なるほど!

(賀屋壮也)1回、僕らがネタ合わせしていたら南原さんが来て。「ちょっとネタ、見てもらっていい?」って言われて。僕らが南原さんのネタ見せをするっていう(笑)。

(佐久間宣行)ええっ? なんて言うの? そんなの。

(賀屋壮也)「いや、面白いと思います。こうで、こうで……」って言ったら「ああ、そうなんだ。わかった。ちょっと考えておく」みたいな。

(佐久間宣行)すげえな!(笑)。

<書き起こしおわり>

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