町山智浩『バビロン』を語る

町山智浩『バビロン』を語る たまむすび

町山智浩さんが2022年12月20日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で映画『バビロン』を紹介していました。

(町山智浩)ということで今日、ご紹介する映画は「ものすごい映画を見たな!」と思った映画なんですが。来年2月に日本公開の『バビロン』という映画です。音楽をどうぞ! これは、ジャズですね。狂瀾の音楽っていう感じだと思うんですが。

これは『ラ・ラ・ランド』でハリウッドの映画スターなりたい女の子の話を描いたデイミアン・チャゼル監督の大作なんですよ。で、ハリウッドについての映画なんですが、ハリウッドの黄金時代……1920年代から30年代にかけてのサイレント映画、無声映画時代から音が出る映画、トーキーの頃を描いた映画です。

(町山智浩)ただ、すごく夢物語みたいな、夢の工場ハリウッドみたいな映画じゃないんですよ。『バビロン』というタイトルになってんですけど、『バビロン』というのは聖書にも出てくる古代の、紀元前6世紀ぐらいにイラクのところにあったバビロニア帝国の首都のことなんですね。で、『バビロン』というのは狂瀾の、ものすごく文化が退廃して。神をも恐れぬ酒池肉林の国になったという風に言われてるところなんですよ。実際にはそうだったのかっていうのはわからないですけども。で、最終的にはペルシアに滅ぼされるんですが。

で、『バビロン』っていうと、浮かれ騒いでめちゃくちゃになってる状態のことをよく言うんですね。で、その頃はハリウッドっていうのは、めちゃくちゃだったんですよ。で、この映画ですね、まず何にもない荒野から始まるんですね。というのは、ハリウッドっていうのは歴史が100年ぐらいなんですけども。その、1920年代にものすごいお金が入って、ハリウッド映画産業がバーッと膨れ上がるんですけど。その直前の1910年には、まだ水道が引かれてなくて、誰も住んでなかったんですよ。

(赤江珠緒)あそこは本当、荒野ですもんね。

(町山智浩)完全な荒野だったんですよ。

(赤江珠緒)植物が育たないようなエリア、ありますよね。

(町山智浩)育たないですよ。水がないから。だから葡萄畑しかなかったんですけど。水道を引いて、不動産を売って、そこに映画産業がたくさん入ってきて、撮影所を作るんですね。で、なぜハリウッドに来たか?っていうと、映画の特許をエジソンが持っていたんで。エジソンは意地悪な人で、すぐ訴訟するんですね。で、エジソンはニューヨークとかニュージャージーに本拠地があるので、そこから一番遠いハリウッドに映画会社を作ったんですよ。訴えられないように。

(赤江珠緒)ああ、そういう理由でハリウッドに?

(町山智浩)はい。それだけの理由です。で、急激に発展しまして、お金がざくざく入ってくるわけですよ。で、映画はほら、一気に全世界に広がったでしょう? 日本でもすぐに公開されるんですよ。活動大写真っていう形で。で、世界最大の娯楽産業になっちゃったんですよ。

(赤江珠緒)まあ、そうでしょうね。映画のその後の繁栄を見てもね。そうでしょうね。

(町山智浩)その頃、テレビとかないですからね。他に見るものがないんですよ。で、わずか10年ぐらいで全世界のお金が入ってくるんで、もうみんな、大変な大金持ちになっちゃって。で、その上、急激にハリウッドの周りのロサンゼルスっていうのは人口が増えたんで、警察の数も追いつかないんですよ。

(赤江珠緒)はー! そういう事態になった。

(町山智浩)で、お金がたくさんあって、警察がいないと、どうなるでしょうか?

(赤江珠緒)無法地帯で、お金だけはあるっていう?

(町山智浩)ハリウッドが無法地帯になるんですよ。で、この映画は最初に、もうすごいパーティーから始まるんですけれども。全員がもう、ありとあらゆるお酒と薬をやって、そこらじゅうでセックスをしていて。もうグチャグチャなんですよ。

(赤江珠緒)酒池肉林ですな。

1920年代の狂瀾のハリウッド

(町山智浩)酒池肉林なんですよ。だから本当にバビロンみたいになっちゃうんですけども。で、それだけじゃなくて、ハリウッド映画そのものもそうだったんですよ。っていうのは今、規制があるでしょう? 映倫とか。ハリウッドも1930年代に入ってヘイズ・コードっていう倫理規制ができて。要するに、あれとか出しちゃいけなくなるっていう……俺は何を言ってるんだ?(笑)。まあ、エロいものとかね、あと暴力的なものとか、あと反社会的なものは見せることができなくなるんですけど。1930年以降は。でも、1920年代は映画の内容も無法地帯なんですよ。

(赤江珠緒)なんでもありだったんですね。

(町山智浩)「プレコード(コード以前)」時代っていうんですけども。で、あとその頃、1920年代のアメリカって景気がめちゃくちゃよかったんですよ。バブル時代だったんです。

(赤江珠緒)じゃあイケイケドンドンな上に、無法地帯で何でもありだとちょっと、たしかにどうなるんだろう?

(山里亮太)恐ろしいぐらいの……。

(町山智浩)もうグッチョングッチョンになっちゃうんですけどね。で、映画を撮るって言ってもね、サイレント映画なんで、撮り方が雑なんですよ。要するに今、映画撮影現場に行くとね、「お静かに!」っていうんですよね。

(赤江珠緒)ああ、はいはい。見たことあります。

(町山智浩)あるでしょう? 静かにしないと、雑音が入っちゃうから。でも、当時はサイレント映画だから、もうみんな雑談してるし。そのへんでノリで音楽をかけてるし。

(赤江珠緒)そうか。サイレント映画だと、本当に全然違う会話してても大丈夫なんですね。

(町山智浩)全然大丈夫なんですよ。で、これね、まず俳優のことを言いますけど。ブラッド・ピットがその当時のサイレント映画時代の一番の大スター。二枚目俳優のジャックという人を演じてるんですね。この人、撮影中、現場で酒飲みまくりです。ベロベロになっているの。それでも、カラーじゃないから顔色も映らないし。セリフ回しはデタラメでいいから。別にそれでいいんですよ。

(山里亮太)ああ、なるほど!

(町山智浩)泥酔状態で撮影してますよ。すごい。あと、撮影中に人が死んだりするんですよ。スタントとか、そういうのがちゃんと確立されてないし、俳優の人権とかもないから。戦争シーンとかだと「あ、死んでる……」っていう状況が起こります。

(赤江珠緒)ええっ? そこまで?

(町山智浩)そこまで。めちゃくちゃなんですよ。で、とにかく金が入ってくるから、もうどんどん作るし。規模をどんどん大きくしていって。しかも、マーゴット・ロビーという女優さんがいまして。ハーレイ・クインというDCコミックスのヒロインを演じている女優さんですけど。彼女がフラフラっとこのハリウッドのパーティーにやってきて。「ちょっと君、映画に出て?」っていうことで、いきなり主役になっちゃうんですよ。

(山里亮太)そんな世界だったんだ(笑)。

(町山智浩)当時はそういう世界だったんです。だからパーティーにいっぱい女優になりたい人が集まってくるんですよね。それで「君、出て」みたいな感じで出されるんですけど。この彼女がそのセットに行ってみたら、天才なんですよ。「はい、ここで泣いて」って言われたら、涙がブワーッと出るんですよ。で、「ストップ。ちょっともう1回。良くなかったから、もう1回、やろうね。はい、泣いて」って言うと、また涙がブワーッと出るんですよ。

(赤江珠緒)あら、すごい!

(町山智浩)これね、本当にマーゴット・ロビーが実際に涙を出しているんで、アカデミー主演女優賞、行ける!って言われてるんですけど。これ、彼女はね、クララ・ボウという当時のサイレント映画の女優さんがモデルになってるんですが。クララ・ボウっていう人はすごく貧しいところで育って。もう本当にスラム街で育って。お母さんは精神にちょっと異常があって、ものすごく娘を虐待したんですね。で、お父さんの方はクズ野郎で、その娘をレイプしたり、売春させたりしてたんですよ。それで本当にどん底のひどい生活をクララ・ボウは体験していたんで、それを思い出せばいつでも泣けるんですよ。

(赤江珠緒)あらら……それはキツい境遇でね。そうか。

(町山智浩)で、その地獄のようなところで生きてきたんで、人の心をコントロールする術がすごくて。誰にでも気に入られるし、誰かが求めてる人になれちゃうんですよ。だから女優としての修行はしてないんですけど、生き抜くためにそういう女優としての能力を身につけた人が、このマーゴット・ロビー演じるネリーという女優さんなんですね。で、彼女は大スターになっていくんですけど……でも、そこまでめちゃくちゃやってると、「やっぱりこれはまずいよ」ってことに段々、なっていくんですね。で、もういろんな人たちが……キリスト教関係の人たちとかがハリウッドに抗議してるわけですよ。「こんなものは許せるか!」っていうことで、もう撮影所の周りをデモ隊がデモしてるような状態なんですけども。

ただ、思わぬところからこのサイレント映画のハリウッドは崩壊していくんですよ。それは、トーキーの登場なんです。『ジャズ・シンガー』っていう映画が1927年に作られるんですね。それで初めて、映画に音がつくんですよ。で、歌って踊るシーンがこの『ジャズ・シンガー』で出てくるんですけど。それで、それまではテレビはないんですよ。だから、歌って踊るということはステージ以外では見れなかったんですよ。ましてや、アップで、プロの歌手の顔が画面に大きく出て歌うなんて、観客はみんな、初めて見たんですよ。

(赤江珠緒)初めて見る時の感動って、なんでしょうね。我々は体験できない感じだけど。そうね。すごいことでしょうね。

(町山智浩)でしょう? もう近くで歌っているのを見ている感じなんで、もう熱狂しちゃうんですよ。で、一気に「トーキーに行け! 全部、音出す映画にしろ! ミュージシャンを雇え!」っていうことんなるんですね。それで、そうするとそれまでジャズバンドをやっていたシドニーっていう黒人のトランペッターがハリウッドにいきなり引きずり出されて、映画に出させられて、いきなりスターになっちゃうんすけど。これも実際にあった話で。ルイ・アームストロングさんがそういう人ですね。

(赤江珠緒)ああ、そうか。

トーキー映画の影響

(町山智浩)あの人はもう、音が出るようなってすぐに「映画に出ろ!」って言われて、映画に出させられた人なんですよ。で、次々と音楽映画ができていくんですけど……それが結構、やばいことになっちゃうんですよ。

(赤江珠緒)ええっ?

(町山智浩)このブラッド・ピット演じるジャックっていう俳優は、セリフが全然回せないんですよ。しかも、声があんまり良くないっていう設定になってるんすね。

(赤江珠緒)ああー。そうですね。サイレント映画だったから……っていう人だったんですね。

(町山智浩)そう。で、これ、モデルがいまして。ジョン・ギルバートっていう俳優さんがいたんですよ。その当時。彼は本当に大スターで、もう大人気だったんですけれども。音声映画になってから、「声が高すぎる」ということで。「顔がハンサムなのに声が高い」っていうことで、一気に人気がなくなっちゃうんですよ。

(赤江珠緒)はー! まあ、でもそういう人、いますもんね。たしかに。「イメージしてたのと声がちょっと違うな」っていう人とか。

(町山智浩)「ええっ? 声さえ、もっとよければいいのに……」っていう人って、結構いるんですよね。逆に声だけの人もいますけど(笑)。でも、その方が仕事があるよね。結構ね。声だけの人のはね。あと、このマーゴット・ロビー演じるネリーという女優さんは、とにかくその当時のなんというか、自由奔放な女性像を体現してたんで、すごく人気が出るんですね。というのは、1910年まではハリウッドに限らず、世界中でものすごく、なんていうかコルセットをつけて、骨組みの入ったスカートを履かされて、足まで全部スカートに隠して。で、首の……あごの下まで襟があるみたいな服を着せられていたんですよ。ヴィクトリア朝っていうような。

(赤江珠緒)じゃあ、ほとんど露出がないっていう感じの。

(町山智浩)露出がない。ところが、1920年代に一気にスカートが膝ぐらいの長さになっちゃうんですよ。で、コルセットもなしで、下着をつけないドレスが流行るんですね。で、とにかく女の人が自由になって。それを、その自由な女性をそのまま表現しているのはこのマーゴット・ロビー扮するネリーで。そのモデルになったクララ・ボウっていう女優さんがそうだったんですね。で、クララ・ボウっていう女優さんはブラジャーを一切、つけなかったんですよ。だから映画の中で乳首とか、横乳とか、よく見えていたんですよ。それで大人気になって。

(赤江珠緒)それは、開放感のために?

(町山智浩)開放感のために。で、「野生児」って言われて、すごい人気だったんですけども。ところが、「やっぱりこれはまずい」っていうことになるんですけど。それらが厳しくなるきっかけっていうのは一体なんなのか?っていうと、これの映画の中ではっきり描いていないんですが、大恐慌が起こっちゃうんですよ。で、景気が一気に悪くなっちゃうんですよ。バブルがはじけて。1929年に。そうすると、みんなもうパーティーどころじゃなくなっちゃうんですよ。

(赤江珠緒)そりゃ、そうですね。

(町山智浩)お金がなくなって。貧乏で。そうすると、浮かれ騒いでたものが逆に全部、厳しく取り締まられるようになるんですよ。それはまあ、いつもそうですよね。景気が悪いと、ねえ。で、彼女みたいな派手な生き方をしていた女性が、めちゃめちゃ叩かれるんですよ。で、仕事がなくなっていくんですよ。で、いろんな理由でサイレント映画のスターたちがどんどん仕事がなくなっていって、ハリウッドが生まれ変わっていくんですけど。その中で、どんどんどんどん、どん底に落ちてく中で一番つらいのはですね、ブラッド・ピット扮するジャックなんですよ。この人はもう二枚目俳優だと頃はもう奥さんをとっかえひっかえしていて。

このモデルになったジョン・ギルバートもですね、4回ぐらい結婚してるんですけど。で、もう豪邸に住んで。朝から晩までパーティーをやって、酒を飲んで……っていう人だったんですけども、だんだんと仕事がなくなっていくわけですよ。でも、やっぱりそれが自分で認められないんですね。どうしても。「なんであんなにみんな、俺に熱狂したのに。最近来る役といえば、成人した俳優のお父さん役だよ。ロマンチックな役が来ないじゃないか。アクション役も来ない」っていうことで。

(赤江珠緒)主役じゃないと。

(町山智浩)でもね、ブラッド・ピットって実は僕よりひとつ下だから。もう来年、還暦なんですよ。

(赤江珠緒)ええーっ? ブラピも還暦ですか!

(町山智浩)そう。ちょっとショックでしょう? ちょっとショックなんですけど、でもそれを受け入れられないんですよ。この映画の中のブラピは。「なんでだ? 俺、ヒーローだったのに。なんでそういう役が来ないんだ?」みたいなね。「若いお姉ちゃんと恋愛する映画とか、なんで来ないんだ?」って感じで、彼がジタバタするんですよ。ところが、途中でだんだんとわかってくるんですよ。「ああ、もう俺の時代は終わったんだ」と。

(赤江珠緒)ええっ、寂しい……。

素晴らしいブラッド・ピットの演技

(町山智浩)そう。寂しいんですよ。でも、そのブラッド・ピットの演技がいいんですよ! すごくいいんですよ。結局、酒ばっかり飲んでいたら、家族も失っちゃって。1人っきりで、金はあるんだけど。「自分はもう第一線のスターではない」っていう。それを静かに受け入れていくブラッド・ピットの顔の演技がいいんです!

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)あと、アル中演技もいいんだ。この人自身、アルコール依存症で離婚されてるので。

(赤江珠緒)ああ、そうですか!

(山里亮太)役作り?

(町山智浩)役作りなのか……アンジェリーナ・ジョリーにね、離婚されて。それで子供に会えなくなっちゃったんですよね。子供に会うための条件として、アルコール依存症を治療するってことでね、リハビリをやってたんですよね。でも今でも、別れた後でもアンジェリーナ・ジョリーとはうまくいってなくて。子供に会いづらくて、困ってるみたいですけど。そのへんの寂しさがね、もう本人の寂しさが画面にガーッと出ているんですよ。ブラッド・ピットを見てるだけで泣いちゃうんですよ。特に前半、チャラチャラ遊んでますからね。この人。後半のもう、静かにね、道から去っていく感じが。スポットライトから去っていく感じがもう、泣けて泣けてどうしようもないですね。

(赤江珠緒)へー! そうか!

(町山智浩)というね、僕はブラッド・ピットはこれ、アカデミー助演男優賞、2回目をあげてほしいなと思ってるんですけど。

(赤江珠緒)今のお話、そのブラピの部分だけでも、見たいですね。見たくなる。

町山もう還暦になるっていうのにね、まだ「アクションやるぜ!」って言っての、トム・クルーズだけですからね?

(赤江珠緒)アハハハハハハハハッ! 実際にね、やってますからね(笑)。

(町山智浩)あの人、絶対に認めないからね。自分が老いることをね。

(赤江珠緒)そうか。トム・クルーズもブラピも、そうかー。

(町山智浩)そう。ブラピはね、「やっぱり、そうなんだ。しょうがないんだ」っていう感じになっていくんですけど。まあ、この映画はとにかくすごくて。主人公が4人、いるわけですけども。あと1人、ジャズミュージシャンがいてね。その4人のキャラクターをですね、同時進行させて描いていくんですよ。これがまたすごくて。それはね、1916年に『イントレランス』っていう映画があって。

それが古代バビロンと、キリストの受難と、聖バーソロミューの虐殺という事件と、それからその当時の現在の四つの時代を並行させて描いて。しかもカーチェイスとかをやったりするという、すごい映画だったんですね。で、それを現在に再現しようとしてるのがこの『バビロン』で。今、言ったような話だと結構渋い映画……昔の映画だから、昔のハリウッドを舞台にしてるから、ちょっと古臭いかなと思うかもしれないんですけども。でも全然違っていて。音楽も編集も現代的で、もう本当にプロモーションビデオみたいな、ものすごいスピード感で飛ばしていく、すごい映画になってますね。

(赤江珠緒)『ラ・ラ・ランド』もやっぱり音楽とかがすごく印象的だったじゃないですか。

(町山智浩)でしょう?

(赤江珠緒)あの監督なんですもんね?

(町山智浩)あの監督なんですよ。でも『ラ・ラ・ランド』はすごくいいんムードの、いいテンポで進んでいたんですけど。これはね、ものすごい暴走していく機関車のような映画です。『バビロン』は。画面もものすごいし。

(赤江珠緒)あれはどうですか? 『ラ・ラ・ランド』は色合いとかも綺麗で。画面の映像が。色とかもちょっと考えたような配色だったりしてたんですけど。

(町山智浩)これはね、豪華絢爛なんです。最初、砂漠から始まって。どんどん色がすごくなって、黄金色になっていきます。映画が。ハリウッド黄金時代だから、黄金色なんですよ。で、それがまたね、だんだんだんだんと滅んでいく感じとかね、もう本当に泣けてしょうがないんですけどね。そういうことでね、いろいろブラピに勝手に感情移入してますけど(笑)。「いや、終わっていくことはあるんだよ。トム・クルーズ、受け入れろよ!」っていうね(笑)。

(赤江珠緒)同世代の醍醐味というかね。いいんじゃないですか。町山さん、どっぷりね。いいなー。

(町山智浩)もう最高の映画でしたね。ということで『バビロン』は2月10日に日本公開なんで、ぜひご覧ください!

<書き起こしおわり>

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