三谷幸喜『サザエさん』脚本担当を4本でクビになった話

三谷幸喜『サザエさん』脚本担当を4本でクビになった話 安住紳一郎の日曜天国

三谷幸喜さんが2022年10月23日放送のTBSラジオ『日曜天国』で20代の頃、『サザエさん』の脚本を担当していた話を紹介。しかし4本でクビになってしまったと話していました。

(安住紳一郎)あとこれ、ちょっと噂に聞いたんですけど。『サザエさん』の脚本も少し携わっていたことがあるって。これ、本当ですか?

(三谷幸喜)『サザエさん』は全部で4本やりました。

(安住紳一郎)やってるんですか! じゃああの、よく「作」みたいなの、出てきますよね?

(三谷幸喜)はい。僕がやったのはまだ20代の頃かな? なんか「新しい作家を集めたい」みたいなことを言われて。試しに書いてみて。で、「妹思い 兄思い」っていう。『サザエさん』っぽいでしょう?

(安住紳一郎)いいタイトルですね。

「妹思い 兄思い」

(三谷幸喜)カツオとワカメの話とか。で、4本目が「タラちゃん大変身」っていうやつで。タラちゃんが筋肉増強剤を打ってムキムキになってオリンピックに出るっていう、すごい規模の大きな話をやったんですけども。それでプロデューサーに「君は『サザエさん』の心がわかっていない!」って言われて。台本を目の前でバーッと投げすてられて、クビになりました。

(安住紳一郎)そうですか(笑)。

(三谷幸喜)4本で。

(安住紳一郎)その、タラちゃんがムキムキになるのは放送されてない?

(三谷幸喜)されてないです。

(安住紳一郎)よかった。うん、よかった。

(三谷幸喜)やっぱり僕も若かったんで。自分のなにか、爪痕を残したいなっていうのがあったんですよね。今はもう、そんなことはしないですけど。

(安住紳一郎)今、もし逆の立場で、若手の作家がタラちゃんがムキムキになるっていう話を持ってきたら、どう思いますか?

(三谷幸喜)ぶん殴りますね。

(安住紳一郎)フハハハハハハハハッ!

(三谷幸喜)そんなの、許せない。もう。いけないことです。ちゃんとね、原作を大事にしないといけない。

原作を大事にしないといけない

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。でも、4本もお書きになってるっていうのは知りませんでした。ちょっと今となってはね、見てみたい気もしますよね。

(中澤有美子)そうですよね。

(三谷幸喜)でもね、なんか再放送とかでやったりはしてるみたいですよ。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。

(三谷幸喜)時々、ギャラが振り込まれたりしてますから。

(安住紳一郎)へー!

<書き起こしおわり>

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