能町みね子さんが2022年10月15日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』の中で『キングオブコント2022』の審査について話していました。
(能町みね子)あと、キングオブコント、私も見ましたけども。なんかいつも思うのは、塙さんもされていますけども。審査員が大変だなっていう。最初、結構高くつけちゃうじゃないですか。最近は。みんな、「基準点」とか言いつつも、結構面白いから。なんか93、4点とかつけちゃって。それで後から、どんどん大変になってくるから。「みんな、一旦落ち着け」って思っていて。
(塙宣之)これ、たぶんM-1もキングオブコントも同じなんですけども。3組が勝ち上がりのシステムになるじゃないですか。そうすると、脱落した人はもうはっきり言って、基準にしてもしょうがないわけで。そうすると、「この3組よりも後に出てくる人たちが面白いかどうか」っていう風に頭がなっちゃうから。どうしても点数は上がっちゃう。その時に、はじめの人の点数から冷静にすればいいんだけども。「どっちが面白いか?」ってなるから、「さっきのより1点、低い」とかっていう風にみんな、なっちゃう。だから僕もやっていて、どうしても点数って上がっていっちゃうんですよね。
(能町みね子)やっぱりインフレが起きてくるんですね。
(塙宣之)その3組しか対象にしなくなっちゃうじゃないですか。というのはあるかもしれない。
基準点の難しさ
(能町みね子)だから私、最初の点数をすごい面白かったとしても、みんな「85」ぐらいで行かないかな?って。
(塙宣之)それはなんとなく……それが一番いいんですけどね。
(土屋伸之)後々でね、苦しくならないように。
(出水麻衣)90点ばっかりの方もいましたよね。
(能町みね子)そう。90点台になっちゃいますからね。R-1の時だっけな? バカリズムさんが審査をしていた時、たしか1人だけ、全体的にすごい低くて。最初のスタートが80何点とかから始まっていて。なんかそれは、さすがだなって思って。
(塙宣之)そうですね。バカリズムさん、俺も見ていてそういう風にしてるなって思いましたね。ブレなかったですね。
(能町みね子)うんうん。だから最初、もし85とかをつけても、その後で「さっきほど面白くないな」って思ったら、別に遠慮なく82とかをつけてもいいと思うんですけども。
(塙宣之)そうなんですけどね。
(能町みね子)昔、立川談志師匠とか、すごかったですもんね。
(塙宣之)そうそう。50点とかつけてて(笑)。
(土屋伸之)「俺、下ネタ嫌いなんだよ」とか(笑)。
(能町みね子)M-1で50、70、80とか。下1桁は「0」以外つけなかったですからね。
(土屋伸之)そういう時代もありましたね。
立川談志の極端な採点
立川談志がM-1でスピードワゴンに50点つけたのまだ面白い pic.twitter.com/YIgIPRMXYz
— まだ面白い (@madaomoshiroi) December 25, 2021
(能町みね子)そのぐらいのこと、誰か1人やっても別にいいような気もするんですけどね。
(土屋伸之)採点物って、オリンピックとかでもね、難しいですもんね。一番上と下が切られたりとかね。そういうのをしたりしてますけども。
(塙宣之)めちゃくちゃウケてるから……っていうのも。お客さんがいいからね。
(土屋伸之)あと去年のトップバッターと比べて、とか。そういうのもあるかもしれないですね。
(能町みね子)でもやっぱりだんだん盛り上がっていっちゃうのは、どうしたってそうですしね。
(塙宣之)そうそう。その3組が基準になってきちゃうから。
キングオブコントの審査員席前面のCG編集ですが、正面からだけでなく斜め方向、近接、上方向のいずれから見ても生放送なのに全く違和感がないのが改めて凄いなあと。 #お笑いの日2022 #キングオブコント2022 pic.twitter.com/dgYITc5D4z
— Kj (@KenjiYaha) October 8, 2022
<書き起こしおわり>