星野源 Spotify「Go Stream」パフォーマンスビデオ撮影を語る

星野源 Spotify「Go Stream」パフォーマンスビデオ撮影を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2022年7月20日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でSpotifyのビデオ・シングルシリーズ「Go Stream」のパフォーマンスビデオ撮影の模様について話していました。

(星野源)そして、Spotifyのビデオ・シングルシリーズ、Go Streamにて私、星野源のパフォーマンスビデオが公開されました! はい。謎の小部屋からお送りしました。これ、見ていただけた人いるでしょうか? 長崎県の方。「「SpotifyのGo Streamパフォーマンスビデオ、何度も楽しく拝見しました。木製テーブルを囲んで、しかも座って演奏されることがとても斬新、新鮮に映り、とてもワクワクしながら目と耳で楽しみました。源さんの操作する左手に注目したり、背景の9月のカレンダーや、チェストの上に置かれているものに見入ったり。縦長の世界にたくさんの見どころが詰まっていました。

普通の部屋で音楽を奏でたり、照明を当てたりすることがとても素敵で、何より皆さんが楽しそうでした。なんでスタジオなどではなく、あのお部屋でパフォーマンスをされたんでしょうか?」という。ありがとうございます。そうなんですよね。いいでしょう、あれ? あと、忙しいでしょう? 俺。休むとか、仕事入れないようにするとか言ったけど。そうそう。「近々、発表があるんです」って言ったのはこれですね。うん。そうなんですよ。

忙しいねえ。これはなんかSpotifyの記念で……あれ、5周年記念的な感じなんだよね。そうだよね。Spotifyジャパンの5周年記念みたいな感じらしいですね。それで「ライブパフォーマンスビデオっていうのをオリジナルで撮りませんか?」みたいなオファーをいただきまして。で、「スマートフォンで基本的に見るもので、縦長の映像です」っていうので。「ちょっと面白そうだな」と思って。「じゃあ、やらせていただきます」ってなって。その時に、「どういう映像にしたら面白いかな?」って考えたんすよ。

縦画面で見たくなるものを作りたい

(星野源)で、他にもう上がってる人のを見たりとかしたんですけど、割としっかりライブ映像っていう感じで。なんか、どちらかというと横画面で見たいなっていう感じだったんですよね。だから、「縦画面で見たくなるものを何か、作りたいな」って思って。マネージャーさんと「どんなのがいいかな?」って思ってた場所の、俺の目線のカメラアングルです。あれは。

なので、あれはビクタースタジオの会議室です(笑)。そうなんですよ。で、話していた時に「あれ? ここ、超いいな」と思って。で、その場でスマートフォンを構えて。パシャッと写真を撮って。「この画角でやりたい」って言って説明して。で、いわゆるワンカット。カットを切ってアングルを変えたりせずに、ワンカットでそのまんまいきたい。なので、あそこって本当に超狭いんですよ。このブースぐらいの感じの広さで。ここ、6畳ある? もうちょっとあるか。6、7畳ぐらい。それぐらいの部屋でですね、撮りました。

「ここ、超いいな」と思って。で、そこに照明を焚いたりとかして。一切、カットを割らずに。それでドラムとかは入れられないので、僕がリズムボックスっていう、すごい古い機械なんですけど。自分でプログラミングとかできなくて。「ロック」とか「ルンバ」とか、そういうリズムがもう入ってる、ポコポコポコポコ鳴るのがあって。それが僕、すごいちっちゃい頃から親父がそれを持ってて。同じ機種じゃないんだけど、似たようなのを持ってて。

それをもらって、ずっと今も家にあるんですよ。で、SAKEROCKの曲とかに使ったりとかしてたんですね。そのリズムが面白くて。それで、すごい使い方に慣れてたのもあって。で、そのリズムパターンって固定されてんだけど、実は、そのボタン。いろんなジャンルのボタンがあるの。「ジャズ」とか「スウィング」とか。で、それのボタンを合わせると、リズムがね、合わさるんですよ。合わさって、めちゃめちゃ変なリズムになって。

なんかその中で、今回は『喜劇』っていう曲もやってて。『不思議』と『異世界混合大舞踏会』をやって、3曲やってるんですけど。『喜劇』はヒップホップのビートなんだけど、それがないから。どうにかしてそれを作れないかと思って。ボタンをカチカチカチカチしながら、いろんな組み合わせを試して。跳ねているんだけど、跳ねてないみたいな。なんかそのビートをうまく作り出せたので、それでやろうとか。

あと、途中でスネアの音だけなくすとか、できるんですよ。あと、途中からギロを入れるとか。そういうのを操作しながら歌うっていうのを僕はやりました。で、あとメンバーに来てもらって。キーボードをテーブルの上に乗っけて、コーヒー飲みながらやるっていうのをちょっとやりたいなと思って。そういう風に企画を固めまして、林くんに監督をお願いしてっていう。その林くんのチームがですね、美術とか照明とか、アングルもちょっとこだわってくれて。僕の目線よりちょっと上にして。僕が撮ってる時よりちょっと上にしてくれたりとか。いろいろこだわってくれて。

だからあの日にビクタースタジオのレコーディングに来た人はびびったと思う(笑)。廊下ですごい色と、すごい音で演奏されたと思うんで。そう。だから、あれはね、すごい個人的には「いいのが撮れたぜ!」っていう感じで。非常に好きな映像なんで、ぜひ見ていただければと思います。

千葉県の方。「ギター・亮ちゃん、ベース・ジャンボさん、キーボード・サクちゃんという、いつもより少ないバンドメンバーで、さらに狭い空間という特殊な空間で、今までとは違うアレンジにすっかり虜になってしまい、鬼リピ中です。歌いながら操作するのは難しくありませんでしたでしょうか? 収録の楽しかったことや、大変だったことを教えてもらえると嬉しいです」。そうですね。

アレンジを全然変えたので、リハーサルで、引いていく作業っていうんですかね? プラスしていく作業ではなく、曲のいろんなところからいろいろと引いて、楽器だけで成立するようにしていくっていう作業がちょっと、大変っていうか、課題であり、すごい面白かったところですね。歌いながら操作するのはね、難しかったけど、楽しいっすね。

こういうチームでちっちゃいライブ・ハウスを回りたい

(星野源)なんかあれはね、やっぱりああいうチームでちっちゃいライブ・ハウスとか、回りたいよねと思った。そういうライブもいいよね、なんて思ったりしました。ぜひ、Spotifyを見れる人はぜひ見ていただいて。そして、星野源のGo Streamのプレイリストがあるんで。ぜひ「いいね」をしていただいて。プレイリストを追加してもらえればと思います。よろしくお願いします。

<書き起こしおわり>

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