東野幸治『オジャパメン』の思い出を語る

東野幸治『オジャパメン』の思い出を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2022年9月2日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でかつて『ごっつええ感じ』の中で歌っていた『オジャパメン』についてトーク。そこから吉本興業主催のダウンタウン、Wコウジ、130Rらと行く韓国・釜山ツアーの思い出なども話していました。

(東野幸治)久しぶりに『オジャパメン』を聞きました。『東野幸治のホンモノラジオ』! どうも、こんばんは。東野幸治でございます。1時間お付き合い、お願いします。あつむくん、Netflixで『ソウル・バイブス』っていう2時間の作品を見たんですよ。それは何か?って言うたら、1988年のソウルオリンピック前。4、5人ぐらいの若者……車の運転が好きな、ちょっとやんちゃな人を中心に、言うたらマフィア関連のお金をパクッて一儲けしようっていうやつ。見ました?

(渡辺あつむ)すいません。開始10分でちょっと止めてます(笑)。

(東野幸治)そうでしょう? あのね、改造した車とか……だからフランス映画の『TAXi』とかあるじゃないですか。運転する。ちょっとそれが不良の……いろんな、なんかどっかで見たようなシーンとか、ちょっと小粋なジョークっぽいやつとかが全て、詰まったやつで。それを見てて。ほんで見てて、だんだんだんだん話も盛り上がっていく感じで。最後、カーチェイスをするところで。「あれ? どこかで聞いた曲やな?」っていうので。『ごっつええ感じ』で『オジャパメン』という歌を我々が歌っていて。

それはなにかというと、知らない人っていうために言うと、ソウルオリンピックの前の年に二丁目軍団。ダウンタウンさんを筆頭に今田さんや130Rさんや木村祐一とか僕とかオールディーズとか、みんなで初めての海外旅行に行く。これ、ファンと一緒に行くっていう吉本ツアーズの一番の走りで行ったことがあるんですよ。その時に、もちろんファンと行くっていうので、ファンもお金を払って釜山へ旅行に行く。

「松ちゃん、浜ちゃんと旅行できる」っていうので、お金を払って。松ちゃん、浜ちゃんとご飯を食べれる。松ちゃん、浜ちゃんと釜山旅行できるってことで、言うたら高校生から上の大学生とか、ちょっとある程度大人の女の子たちがもう大挙して大阪の南港から釜山に船に乗って行くっていう。で、フタを開けたらその船にいてるのは、今田、東野、130R……(笑)。出た出た! ご存知、吉本のやり口(笑)。

(渡辺あつむ)アハハハハハハハハッ!

ダウンタウンらと行く韓国・釜山ツアー、波乱の幕開け

(東野幸治)で、パニックになってる女の子たちに説明します。「大丈夫ですよ、皆さん! 釜山に行ったら松ちゃん、浜ちゃんがいますから」「ええーっ!?」ってなって。「1泊だけ。すいません。1泊だけ、この船底で寝てください」って(笑)。「すいません、皆さん。1泊だけでいいんです。船底で寝てください」「なんやねん、それ?」とか言いながら。「みんな、辛抱しよう。明日になったら松ちゃん、浜ちゃんに会えるから」って言ってそれで船底でごろ寝して。大阪の南港からグルッと回って……だから僕も初めてですよ。そんな海外旅行なんて。

で、釜山の港に着いたら、みんながデッキに登場して。で、たしかあの時、雨が降ってましたよ。雨が降っている中で「皆さん、もうすぐ釜山に、韓国に上陸ですよ!」って言ったら、その港のところに傘をさしたダウンタウンの2人が待ってるんですよ。いや、本当に待っていてくれました。ほんで「ワーッ!」ってね、そのデッキの女の子たち。だから一晩ずっと船底で寝かされた、ギチギチの中で寝かされた女の子たちが「ギャーッ!」ってなって。盛り上がって。思わず、その勢いで松本さんも浜田さんも手を振って。「ようこそ」みたいな感じで釜山着いた。

で、そこから言うたら番組のロケ。「二丁目軍団が釜山に行くぞ。来年はソウルオリンピックだ!」って盛り上げる意味で、ロケに行かなあかん。そんなことを聞いていなかった、お金を払った浪速の女子大生たちは「はあ? 松ちゃん、浜ちゃんと旅行に行けるって聞いたからお金を払ってんけど?」っていう(笑)。

(渡辺あつむ)割増で(笑)。

(東野幸治)「すいません。ちょっと松ちゃん、浜ちゃん、毎日放送の特番でいろんな場所、行かなダメなんです」「ええっ? 雨の中? 私ら、別に釜山に興味ない。松ちゃん、浜ちゃんと釜山に行けるからお金、払ってんけど?」「まあまあまあ……あの、夜ご飯、一緒に食べますから。朝ですけど。夜ご飯でまた松ちゃん、浜ちゃんに会えるから」「ええっ?」「みんな、辛抱しようや。あと6時間ぐらい辛抱したら、松ちゃん、浜ちゃんとご飯、食べれるやん?」って。

で、その間に我々、ロケする時に釜山の現地の高校生かな? 大学生かな? 会う時に、その言うたら友好の証として、当時流行っていた曲を大阪で我々……僕とか今田さんとか130Rさんとか、みんなで覚えたのがその『オジャパメン』なんですよ。これ、だからソバンチャっていうグループの『ゆうべの話』っていう曲なんですよ。「オジャパメン ナネガミオジョソ♪ ディング ディング ドラガヌン♪」とかね。

ソバンチャ『ゆうべの話』

(東野幸治)それを「音がおもろいな」言うて。その中で今田さんが真ん中で……わかるやん? 今田さんが真ん中で音を面白おかしく表現して歌っていて。それを披露したんですよ。ほんで、それを披露して。「ああ、そんな歌まで覚えてくれたんですか」みたいな感じで、仲良くなって。ほんで松ちゃん、浜ちゃんと釜山旅行。吉本ツアーの第1弾。で、夜ご飯の会場に行く。

ほんなら、もう言うたら会場入った瞬間に、いろんな円卓に女の子が待ってる状態で。登場した瞬間に睨みつけられて(笑)。で、やっと松ちゃん、浜ちゃんとご飯が食べれるけど、どう考えても円卓がいっぱいあるから、もう向こうも感づいてるわけですよ。「こんなの、食べれるわけあらへんやん。私らの円卓の横に松ちゃん、私らの円卓の横には浜ちゃん。そんなわけない。ライバルが多すぎるし……」って。それで、登場して。あの時、初めてちゃうかな? 松本さんが何を言ってもウケへんかったん?(笑)。

(渡辺あつむ)フハハハハハハハハッ! ええっ?

(東野幸治)なんか「今、我々ロケしてきたんです」みたいなこと言うけど、もう睨みつけてるから。何万か払った人が(笑)。ほんで早々に「我々は別でご飯を食べるから」って言って、違うところに行きました。当時、僕らもまだ子供やったら気づけへんかったけど、すごい背中に目線、感じました(笑)。

(渡辺あつむ)刺さった?(笑)。

(東野幸治)刺さりました(笑)。ほんでダウンタウンさんとか僕とか今田さんとかは、たまたまその次の日、『4時ですよ〜だ』の生放送があるから、飛行機で釜山から大阪に帰る。ほんで、関西の浪速の女子大生は帰りも釜山から南港に船で。船底に寝転がって帰る。そこに一緒におったんがリットン調査団。「地獄や」って言ってましね。リットンさんに泣きながら、ずっとクレーム。「なんなんですか、これは! こんな話じゃないです」とか、「訴える」とか。みんな、興奮している。話、長くなりましたけど。その時のその『オジャパメン』がそこで流れたんですよ。ほんで「うわっ、懐かしい!」って思って。

(渡辺あつむ)映画で? あ、すいません。今、困ってる水野さんの顔しか浮かばないですよ(笑)。

(東野幸治)違う(笑)。「まあまあ、待ってーな、みんな。みんな、ちょっと待ってーな。そんなつもりじゃないねんって。松本さんも浜田さんもめちゃめちゃ普段はええ人やから。そんな……物を投げるの、やめてーな」って(笑)。

(渡辺あつむ)物を投げられてる(笑)。

(東野幸治)「今ちゃんもめちゃめちゃ楽しく釜山で遊んで……誰や? 今、蹴ったやつ? 僕も君のお父さんと同い年ぐらいやで?」って(笑)。

(渡辺あつむ)ほんまにそうかもしれない(笑)。

(東野幸治)っていう、ブーブー言う吉本ツーリストの中の思い出の曲が『オジャパメン』で。それが『ごっつええ感じ』で「そういえばあんな歌、あったな」って盛り上がって。で、コントで流して。それがなんか評判になって。なんかの音楽祭、もしくはイベントで本家のソバンチャもやってきて、その歌を歌うっていうのもあって。

(東野幸治)ほんで、その『ソウル・バイブス』の中でも流れてるから「ああ、ほんまにすごいヒットしたんやな」と思っていて。一方、その吉本ツーリストの第2弾の話、言わせてもらっていいですか?

(渡辺あつむ)はい、お願いします。

(東野幸治)大不評の、世にも不評な吉本ツーリストの第2弾がありました。「今田、東野と沖縄・小浜島に行こう」っていう。参加者、2名(笑)。

(渡辺あつむ)えっ、嘘やん? 嘘、嘘、嘘?

(東野幸治)フハハハハハハハハッ! 2名(笑)。

(渡辺あつむ)僕ら世代の憧れの、『4時ですよ〜だ』の右大臣、左大臣が?

今田、東野と沖縄・小浜島に行くツアー、参加者2名

(東野幸治)右大臣のファン1名、左大臣のファンが1名の2名。ほんでなおかつ、そこでまたあの関西の……朝日放送かな? 関西テレビかな? 忘れましたけど。小浜島の宣伝をするっていう収録がある。それがあるから、要は一緒に行けない。ほんで、ダウンタウンさんと釜山に行った時は初めてのことやから、社員もやっぱり手厚くて。ツーリストも呼んで、いろんなところを案内しましたけど。今田、東野と沖縄・小浜島に行くっていうのは伊丹空港集合で。

その女の子ら2人、「伊丹空港集合」って行ったら2人しかおらへん。不安で、ドキドキ。吉本の社員が横柄に「これ、チケットやから。この次の飛行機、乗って」って言われる。「えっ、ついて来ないんですか?」「わし、大阪で仕事やがな」って言って。で、初めての飛行機。右も左もわからん。伊丹空港から番号が書いてあるところに行って、飛行機に乗って。それで小浜島に着きました。誰もいません(笑)。連絡しました。「自力でホテルに来てくれ」って(笑)。

で、我々は夕方までロケしてる。ほんで夜になって「ロケ、終わりました」ってなってホテルに着きました。そしたらそのホテルのロビーで泣いてる2人組がいます。泣いている女の子2人を見つけて。「あっ、泣いてる」って言うたら急にこっちを見て「ああっ!」っていう顔をする。それは言うたら、憧れのスターが登場したんじゃなくて、「助けてください」っていう(笑)。「とにかく助けてください」っていう。それでその女の子2人が「私ら、ツアーで来たんです。ここまで2人で来たんです。よくわからないんです!」って言ったら、当時のスタッフが今田、東野とその女性2人の間に入って。

「ごめん。今ちゃんとひがしのり、ちょっとロケでしんどいから。ちょっとやめて!」って言って。「ええっ?」ってなって。で、さすがに冷血Wコウジも「いや、ちょっとあまりにもかわいそうすぎるじゃないですか。大丈夫ですか?」って。それで会話になって。「ああ、そうなんです」言うて。4人で記念写真とか撮って。「思い出とか、楽しんでね。我々、ロケがあるから……ごめん。別でご飯、食べるから」って言うて。

(渡辺あつむ)いやいやいや(笑)。

(東野幸治)それの反省のもと、吉本ツアーズっていうのが「そんなことはもう、あってはならん!」ということで。それから後輩たちがちゃんと手厚く……バス4台で行くツアーとかやったら、そのバスの中で芸人がずっとしゃべり倒したりとか。現地行ったら一緒のテーブルでご飯を食べて、ボケたりとか。キャッキャ言うような楽しいイベントになったその走りは、ちょっとつまずいたけど(笑)。

(渡辺あつむ)いや、走りっていうか、その反省を込めて(笑)。

(東野幸治)反省を込めて、今は立派なツアーになりましたっていうのをちょっと思い出しながら。その『ソウル・バイブス』で「ああ、なんか懐かしいな」と思って。それをつぶやいたんですよ。ほんだら、Twitterのフォロワーの人が『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』っていうAmazonプライムで見れるドラマを教えてくれて。

これは1988年を舞台に、高校3年生の言うたらあんまり裕福じゃない地域のところの男の子4人と女の子1人。そしてその家族。五つの家族の物語で。ちょっとその時代時代の、1988年の韓国の……今、Netflixまで韓国のドラマを見たらすごい洒落てたりとか、お金かかったりしてるじゃないすか。でもその1988年の時代のソウルの、なんか言うたら人の雑多な感じとか、言葉の荒さみたいなもの。

あと、それと恋とか、家族の……だからみんな貧乏の中でも、ちょっと貧富の差があるみたいなのがあって。全20話で「長っ!」ってちょっと思ったんやけど。そこでも、言うたらソバンチャの『ゆうべの話』。「『オジャパメン』が流れますよ」っていうから、ちょっと見たんですよ。

<書き起こしおわり>

東野幸治『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』を語る
東野幸治さんが2022年9月2日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で韓国ドラマ『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』について話していました。
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