ZEEBRAとDJ YANATAKE『BATTLE SUMMIT』を振り返る

ZEEBRAとDJ YANATAKE『BATTLE SUMMIT』を振り返る WREP

(DJ YANATAKE)さあ、ちょっと1回戦、もう少しだけ振りかえりたい部分がございまして。とにかくですね、漢 a.k.a GAMIの次に話題になってたと言ってもいいのかな? 孫GONG対呂布カルマという試合があったんですけど。これもね、局長に関係がありまして。なんとビートが『公開処刑』っていう。

(ZEEBRA)はい(笑)。「うわっ、来た!」って俺も思ったもん(笑)。

(DJ YANATAKE)あのね、ビートの会議の段階でやっぱりね、他も『MR.DYNAMITE』とか、『Neva Enuff』とか出たけど。でもこれ、使いすぎるとZEEBRA祭りになっちゃうって削って削って。pekoが自分で言ったんですけど。「ここは『公開処刑』がいいだろう」ということで。「じゃあ、それでいいんじゃん?」っていうことになったんですけど。どうなんですか? 自分のビートが使われるみたいなのって?

(ZEEBRA)俺、すげえ嬉しいよ。しかも『公開処刑』は俺が作ったビートだし。だからそれはすげえ嬉しいし。前にさ、KOKの時にさ、俺がビートを1個、作ってあれしたの、あったじゃん?

(DJ YANATAKE)あれも使う候補に入ってたんですよ。

(ZEEBRA)そう。あれも結構評判いいし。Twitter見てても。だからなんかね、自分が作ったビートがああいうところで使われるのは、すげえ嬉しい。

孫GONG VS 呂布カルマ戦

(DJ YANATAKE)なるほどね。で、この孫GONG VS 呂布カルマも本当にどっちが勝ってもおかしくないぐらいだったし。もう記者会見からの孫くんのバチバチぶりも相当すごかったし。かなり強い言葉で呂布さんを事前に……っていうのがあったんですけども。でも呂布さんのYouTubeを見ると、「事前に記者会見をやったことで、こういうことを言ってくるんだろうなってのも想像できちゃったから、俺の方が逆に有利になっちゃうでしょ」みたいな。

その呂布さんの言い方もなるほどなと思ったし。でも記者会見を見ていた感じだと、あの孫くんのイケイケな感じに呂布さんが飲まれてるんじゃないかな、みたいな。そういうのもあったから、そういう意味でも面白かったんですが、まあギリギリ、やっぱり呂布が元々MCバトルとしての地力の強さっていうところかな? それで勝ったっていう感じだったんですけど。

(ZEEBRA)そうだね。たださ、やっぱり孫もさ、そういう意味ではすごくエンターテイナーなんだよ。

(DJ YANATAKE)いや、本当ですよ。わかってるんですよね。自分の役割が。

(ZEEBRA)で、なんていうか、たぶん聞いてる方たち、見てる方たちはバックステージとかでどうなってるかとか、わからないじゃない? でも、あいつはバックステージでもあのまんまだからね。孫GONGはずっと孫GONG。

(DJ YANATAKE)なんにも変わらない。本当に本当に。超ナイスガイですよ。

(ZEEBRA)超ポジティブっていうかさ。

(DJ YANATAKE)明るいし、ムードメイカーで。

(ZEEBRA)だからね、そういうのが……だからなんていうか、元々のラッパー力がすげえ高いやつっていう感じは俺はするな。

(DJ YANATAKE)で、本当に試合のジャッジがつく瞬間まで、もうバチバチで。いつ手が出ちゃうんじゃないかな? ぐらいにヒリヒリした感じを見せてくれたけど。やっぱり終わった後、「今、現役最高のMCバトラーは呂布さんなんだろう? その彼とやれたことはすごい嬉しいことだった」っていうのをステージ上で言ってくれて、なんかすごいエモくなっちゃって(笑)。

(ZEEBRA)ああ、わかるな。「悔しいー!」みたいになっていたのもね。

(DJ YANATAKE)「悔しいー!」ってなっていたけど。でも、ちゃんと……「このへんもプロだな」と思ったのは、どう偶然が重なったのかわかんないですけど。同じ日に、昨日、ジャパニーズ マゲニーズとしてのニューアルバムのリリースがあったという。だから本人はね、本当に優勝した上で「みんな、聞いて!」みたいな画をもちろん描いてやっていたとは思うんだけども。でもね、あのいい試合を見せてもらったから、やっぱりみんなね、作品にも絶対にリーチしてくれると思うし。

(ZEEBRA)間違いないですね。

(DJ YANATAKE)ちょっと1曲、その中から聞きたいなと思います。

(ZEEBRA)では、行ってみましょう。ジャパニーズ マゲニーズで『最後の一本』。

ジャパニーズ マゲニーズ『最後の一本』

(ZEEBRA)お聞きいただいたのは昨日発売されましたジャパニーズ マゲニーズのニューアルバムから『最後の一本 feat. J-REXXX』でした。

(中略)

(ZEEBRA)本日のスクール・オブ・ヒップポップは昨日の『BATTLE SUMMIT』振り返りをやらせていただいております。ということでヤナタケさん、引き続きお願いします。

(DJ YANATAKE)はい。局長の試合ってZEEBRA VS 漢は一番最後だったわけじゃないですか。その間って、どうしてたんですか? だいぶ長いですよね?

(ZEEBRA)もうさ、12時半入りで、1時ぐらいにマイクチェックがあって。で、だいぶ空くよ。全体が5時半からスタートだったでしょう?

(DJ YANATAKE)4時半からオープンでチャリタツがやって。で、Awichが出てきて。だから6時スタートぐらいで、出番は……。

(ZEEBRA)7時ちょい前ぐらい。だったからもうね、長くてね。

(DJ YANATAKE)その間、気持ちとか保つの、大変ですよね?

(ZEEBRA)すげえ大変だったし。「もう、やだな」って思ったもん(笑)。なんかやっぱりさ、なんていうか……正直ね、もうちょっとやっぱり練習すべきだったなとは自分でも思ってるの。練習をもっともっとすべきだったっていうか、自分の弱点をなくすぐらいの練習が必要だったんだよなとは思ってたんだけど。むしろそこは俺はもう、タケシとpekoに賭けるというか。

で、あとはもう、トラップとか来ちゃったら、後は野となれ山となれ。フロウするぜ!っていうつもりだったけど、やっぱりそうじゃない方がいいし。あと、115ぐらいのさ、ちょっと速いビートとかもさ、正直あんまり得意じゃないのよ。だから早く即興をすることがあんまり得意じゃなくて。そうなったらどうしようかな?っていうのがずっとあったから(笑)。

(DJ YANATAKE)俺、マジで何も言わなかったっすもんね。ビートに関してはなんにも言わなかった。

(ZEEBRA)そう。「何だかわかりませんよ」としか言われてなかったから。だから、もうどっちがくるのかな? みたいな、そういうとにかくドキドキがずっとあって。ただ、あれですね。よく、サマボムとかあった時、バックステージでアーティストたちのことをほぐしてくれるマッサージで来てくれるやつがいて。そいつが来てくれたの。で、ちょっと30分ぐらい、もんでもらって。それこそやつはいつもBADHOPなんかのライブにも必ず行っていて、やってくれてるやつなんだけど。それこそほら、T-PABLOWがさ、やる前にここ、胸のところを押してたりしたの、わかる? ダンジョンの時とか。

(DJ YANATAKE)それはその人に教えてもらって?

(ZEEBRA)そうそう。なんかここをやると声が出るとか、あるらしくて。そういうのもやってもらって。そういうことが、ひとつひとつが少しずつ、なんかよくさせてもらったっていうか。それはあったかな。

(DJ YANATAKE)まあ、それに向けて作って。みんなの試合って見てるもんなんですか?

(ZEEBRA)ええとね、ちょっと正直さ、部屋にあるテレビだと全然聞こえないのよ。もう、音が割れまくってて。たぶんマイクで拾った音が流れてるから。

(DJ YANATAKE)ああ、そうなんですね。それも会場によりますけどね。武道館はそうだったんですね。

(ZEEBRA)そうなの、そうなの。だからちょっとそれは残念で。ただ、俺もやっぱりあんまりその余裕がなかったっていうか。

(DJ YANATAKE)人の情報を入れるというよりは、自分で……。

(ZEEBRA)ただ、だいたい2試合前ぐらいにはもう下にスタンバイしなきゃいけないから。しかも、もうその段階でイヤモニをつけるから。そこは逆に、自分の前の試合と2つ前ぐらいの試合からはもう完全に耳に入ってくるっていうか。

(DJ YANATAKE)じゃあ、ちょっとだけ僕的な裏話を話させてもらっていいですか? これも1回戦最後の話になるんですけど。SIMON JAP対ID。で、SIMON JAPはハワイから来るわけだし、めちゃくちゃ気合いが入っている。で、もうこれが決まった時ぐらいから、実は連絡が来てて。「もうその日にアルバム出すんで。もうビデオとかもできているから、ちょっと先に見ておいてください」って連絡をもらっていて。「これは相当気合、入ってるな」って。

SIMON JAP VS ID戦

(ZEEBRA)あのね、俺ほら、LAで一緒だったじゃない? SIMON JAP。で、あれの時、俺がLAでライブ行くよっていう話をYUTAKAくんがたぶんSIMON JAPと話した時に言ったんだな。そしたら「なんかあいつ、そのタイミングに合わせて来るって言ってるぜ」ってYUTAKAくんから連絡があって。「なんかお前にも電話するって言ってたよ」って言って、それで電話がかかってきたの。それで「どうなんすか、最近?」みたいな。それで話をしてて。「とりあえず、よろしくね」みたいな。

でもその時に「ジブさん、あれ『BATTLE SUMMIT』って出るんすか? 絶対出ない方がいいですよ」って言われて。「だってバトルとか、やんないじゃないですか」って、すげえ言われて。「えっ、なになになに?」「いや、だって俺が優勝しますから」みたいな感じで。「ああ、こいつ、俺が出たらやりづらいんだろうな」っていう(笑)。

(DJ YANATAKE)たしかにそうでしょうね(笑)。

(ZEEBRA)とか思ったりもしつつ。だからそんな時から、そんな感じだったし。すっげえとにかく気合入ってたよ。

(DJ YANATAKE)それでニューアルバムが出たんですね。dj hondaさんとのコラボアルバムもちょうど出たんですよ。で、本人はもちろんバチバチ優勝するつもりで。そしてバトル上でも言ってたけど。SNSとか見てると、もう地元の商店街とかも、SIMONくんのそのアルバムのポスターとかいっぱい貼らせてもらったりとかしてて。なんかすごい盛り上がってきてたんだが……負けちゃったんですよね。本当に惜しくも。だから終わった後、負けた人はコメントするんですけど。「どうしようかな?」みたいな……。

(ZEEBRA)言ってたね。

(DJ YANATAKE)「地元にも帰れない。子供にもなんて言おう?」みたいな。

(ZEEBRA)そうだね。「子供になんて言ったらいいのかな? 『人生はそういうもんだ』って言うしかねえのかな?」とか言ってたもんね。

(DJ YANATAKE)で、そんだけ入っていたのも知ってたから。でも、まあそれは終わったんです。その次にDOTAMA VS 梵頭戦っていうのがあって。これも僕、最初に韻踏合組合の『マラドーナ』でやって。ドタさんは何でもできるし、合うだろうし。梵頭くんってちょっとファニーな一面もあるじゃないですか。だからちゃんとそういうのをできるかなって。それでやったら、なんと延長になるんですよね。

で、延長のビートって決めてなくて。DJの自由だったんです。で、いっぱい用意してたんですけど……試合が始まる前にSIMONくんに会って。「ヤナタケさん、アルバム今日、出たんで。また俺のやつのビートも使ってください」って一言、言われてたのね。で、それがなんか頭に残ってたんで、実はその後、楽屋に戻って、速攻で編集してたんですよ。「ワンチャンあるかも」って。で、SIMON JAPの出たばっかりの曲を編集して持っていて。

1個前の試合でSIMON JAPがそういう負け方をして、悔しいのが残っていたから。延長で出たばっかりのSIMON JAPのビートを僕、使ったんですよ。それが今からかける曲なんですけど。これ、誰も気づいてなかったんですけど。SIMON JAPのね、ちょっと気持ちを少しでも……まあSIMONくんは終わった後に気づいてくれていて。「ありがとうございます」という感じだったんですけど。ちょっとそんな思いもあって、かけていました。

(ZEEBRA)では、行ってみましょうか。dj honda × SIMON JAP『Golden Age feat. 般若』。

dj honda × SIMON JAP『Golden Age feat. 般若』

(ZEEBRA)お聞きいただいたのはdj honda × SIMON JAP『Golden Age feat. 般若』でした。

(DJ YANATAKE)ツイートで「配信からだとペンライト・サイリウムの光が見にくかったんですけど、現地はどうだったんですかね?」っていうことですが。DJブースの立場に立って言うと、すごいわかりやすかったです。もう明らかに「こっちが勝っているな」っていうのがはっきりわかって。終わった後、UZIくんとも話したんですけど。すごいいいシステムだったですね。

(ZEEBRA)なんかね、Twitterで見ると「赤が見づらい」っていう人がいたかな?

(DJ YANATAKE)でも、それでも僕が見てる感じはもう明らかに数の差がちゃんと出る感じでしたね。だから結構、MCバトル専門家みたいな人、いっぱいいますけど。そういう人たちも「誤審みたいなことはなかったんじゃないか?」っていうことは言っていたんで。全然ばっちりだったと思います。

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