星野源さんが2022年8月16日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で12月に発売になる漫画『女の園の星』第3巻特装版に収録されるオリジナルアニメで星先生役として声の出演をすることが決定したことを話していました。
(星野源)さあそして、12月4日(木)の漫画『女の園の星』3巻の特装版に収録されるオリジナルアニメに声の出演をすることが決定いたしました! はい。メールを読みたいと思います。大阪府の方。「12月8日(木)発売、『女の園の星』3巻の特装版に収録されるオリジナルアニメに星先生役で声の出演をされることが発表となりましたね。早速予約しました。小林先生役は宮野真守さん。お二人の共演と聞いて人目も気にせず叫んでしまいました。星先生と小林先生のあの独特で絶妙な空気感がアニメではどう描かれるか? 胸が高鳴ります。昨年7月のラジオで『この役をやりたい』とお話されていたことが現実になりましたね。どのような流れでのオファーだったのでしょうか? お話を聞けると嬉しいです」ということで。ありがとうございます。
そうなんです。まだちょっと収録はしてないんですけど、DVD付き特装版というのが今度の3巻で出るそうですね。その中でアニメーションがありまして。星先生役で声の出演をさせていただきます。ということが決定しました。で、これなんですけど、昨年7月のラジオで僕、しゃべったんですよ。「おすすめの漫画」みたいな。なんかなんとなく、漫画をいろいろ読んでた時期だったので。「この漫画、読んでます」みたいな流れでお話をしたんですけど。
僕は今、それすごく反省というか、後悔というか……とても反省しています。なぜかというと「この役をやりたい」って言ってしまったことがとてもよくなかったなと思っていて。なぜかと言うと、その後ちょっとお叱りのメールとかもいただいて。で、「本当にそうだな」と思って。なんでかっていうと「影響力があるんですよ」っていうこと。自分だとどうしても、わかんなくなるっていうか。そういうタイミングがあって。何も意図せずに「すっげー面白い漫画があるんだよ。こういう役ってなかなかないから、やってみたら面白いだろうね」っていうような気持ちで言ってはいたんですけど。
「この役をやりたい」という発言を後悔
(星野源)実際、それをラジオで発言することによって、なにか、たとえばファンの人は盛り上がってくださるし。でも、その影響力っていうものがあって。たとえばまあ、なかなかないとは思うけれども。元々の何かがたとえば進んでいて。それの中で、たとえば僕の発言みたいなものが波風としてノイズになってしまうとか。そういうのもよくないし。なんかそれもすごく、本当にその通りだなと思って。本当に後悔しております。で、たとえば、なんだろうな? 『おげんさんのサブスク堂』とか。それを「番組にしたい」とかって言ってるじゃない?
それを、たとえばメールとかでも「有言実行ですね」なんて言ってくれて、すごい嬉しいんですけど。それは、なんかこう、光が見えるから言っているのであって。「スタッフの人が楽しんでくれてるな。これはなんかいけるぞ」っていう感触があって。「なんか番組にできるかもしれませんね」の一言もいただいてるから、じゃあ自分が旗頭っていうか、とりあえず前に出て旗を振って。ラジオとかでも話して。ファンの人も「あれ、よかったですね」ってもし思ってもらえたら、番組になる可能性がより上がるので。そのために「番組にしたい」というようなことを言ったりとか。
あと、あれだ。『おんがくこうろん』とかも、あれも「一緒に番組をやりましょうね」って言ってる中で、企画を出させてもらったりとかっていうことなので。なんかむやみに言っているわけではなかったんですよね。でも、その中で盛り上がったらいいなと思ったし、それによって実際に実現できる確率が上がるので、すごくいいなと思ってたんですけども。これに関してはもう本当にただ「楽しいなー」っていう。で、なんかそのコメディっていうものって日本でどんどん少なくなってるような気がしてて。
「この絶妙さの役って本当にないから。やれたら楽しいだろうな」って本当に、なんだろうな? 気が抜けていたのかもしれませんね。自分がラジオでしゃべる者としての自覚が足りなかったんだと思います。そこで、つい言ってしまって。なので、もうそういうことはもう二度としないようにしようと。たとえばこういう、「悪役をやってみたいです」とか。作品名がないようなね。「こういうのをやってみたい」とか、そういうのはどんどん言ったらいいかなとはもちろん思ってるんですけど。
何かの作品をやっぱりすごく心の底から好きな人がいるだろうし。それに対して、自分の発言がノイズになってしまったりとか、嫌な結果を生んでしまうかもしれないって思うと、それはもちろん本意ではないし。とてもつらいので、もう二度とやめようと。で、その発言をしてしまって「ああ、しまった……」と思って。もちろん、そういう話は来ないだろうなと。そうなってしまったし、ネガティブな反応もいただいているって話も聞いていたので。まあSNSとかで。
だから「きっと、それも先方に届いてしまったかもしれないな。本当に申し訳ないな」と思っていたら、「星先生役で出演していただきたい」っていうのが来て。「ええっ、マジですか?」ってなって。「僕でいいんですか? でも、ちょっと待ってください。この経緯、知ってますか? この経緯を知ってのオファーでしょうか? あとは原作の和山さんはご存知なんでしょうか? それも含めてオファーいただいてるんでしょうか?」っていう。「とにかく、それをまず確認してください」って言って。で、それを確認しもらって。「もちろん、全然。ぜひやっていただきたいです」っていう言葉もいただいて。
オファーを受けた際に考えたこと
(星野源)「そうなのか」と思って。で、「小林先生は宮野さんにお願いしたいと思ってるんですけども」って。「なんて楽しそうなんだ!」と思って。その、制作側の方々がそう思ってくださるのであれば、僕はもう本当に大好きな作品で。とにかく1人にでも多く見ていただけたら……って、関係ないものとしては思ってたんですけど。特にその特装版に収録されるっていうのもあって、なんだろう? 単行本っていうのもあって。それにもし役立てたら嬉しいなとも思いましたし。
自分がその役者として、その声の出演としての経験はとても少ないですけども。自分の仕事として、責任を持って「めちゃくちゃやりたい!」という風に思えたので。「ぜひ、やらせていただきます」という風にお答えさせていただきました。なので、まだちょっとこれから収録なんですけども。たくさん、頑張っていきたいなと思っております。はい。そんなわけで『女の園の星』、12月8日(木)発売ですので。ぜひ予約をしていただければと思います。
<書き起こしおわり>