DJ YANATAKE Beyoncé, Madonna『BREAK MY SOUL THE QUEENS REMIX』を語る

DJ YANATAKE Beyoncé, Madonna『BREAK MY SOUL THE QUEENS REMIX』を語る INSIDE OUT

DJ YANATAKEさんが2022年8月8日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でBeyoncé, Madonna『BREAK MY SOUL THE QUEENS REMIX』について話していました。

(渡辺志保)で、週末の驚きリリースがいくつかあって。これからいくつか紹介したいと思うんですけど。まず、ビヨンセがね、ニューヨークでパーティーしてらっしゃいましたね。もう大きな大きなニュースになってましたけど、皆さん、追いかけてらっしゃいますでしょうか? 「Club Renaissance」っていうパーティーを実際にニューヨークのナイトクラブを貸し切って、そういうパーティーをやったっていうわけだけど。

そこに集ったのがこれまた、本当にグラミー賞をしのぐメンツっていうかね。ケンドリック・ラマーが来て、リアーナも来て。レオナルド・ディカプリオもいて、ジャネール・モネイもいて、クエストラヴもいて、ジェイ・Zもいるっていう。どういうこと?っていうね。

ドナルド・グローヴァーののお衣装がすごく素敵でしたし。皆さん、テーマがやっぱりディスコとか、あとはその90年代ぐらいの華やかなクラブシーンみたいなものを彷彿とさせる出で立ちでしたけども。まあ、それはそれは熱いパーティーだったんだろうな、みたいな。ちょっとずつ、ちょっとずつ、セレブリティーの皆さんがねストーリーズとかにあげてるのを見て、よだれを垂らしながらいたっていう感じなんですけども。やっぱりヤナさんはビヨンセからインビテーション、届いてました?

(DJ YANATAKE)いや、全部後からニュースで知ったぐらいですけども。志保さん行かれてなかったんですか?

(渡辺志保)いや、私ね、もしかしたら住民票を移すのが遅かったから。もしかしたら前の住所にインビが届いてたかもなと思いながら、よだれ垂らして見てましたけどね。

(DJ YANATAKE)でもビヨンセ、相変わらずアルバムの内容とか、そのサンプリングのあれでケリスとどうだとか、ニュースには事欠かないですけど。

(渡辺志保)事欠かないし。また、チャート1位確実っていうことで。で、なんだっけ? 7枚のアルバムが連続ナンバーワンを獲得した初の女性シンガーだったかな? なんか、そういう史上初の、みたいな感じのニュースがそれこそ毎日のように報じられてる気がしますけれども。

(DJ YANATAKE)で、今、BGMでも流してますけども。リードシングル『BREAK MY SOUL』の4曲入りのリミックスが突然出て。

(渡辺志保)そうね。Honey Dijonとかが参加してますけども。

(DJ YANATAKE)そしてなぜかいつもこういうところにいるウィル・アイ・アムリミックスとかね。まあ、でもそれからまた2、3日経ってから突然、マドンナとやったバージョンが出たっていうね。

(渡辺志保)『THE QUEENS REMIX』ってタイトル!って思って。でも、たしかにクイーンだわとも思ったし。で、マドンナもかつて『Vogue』というご自身の曲で、そのニューヨークのボールルームカルチャーをポップカルチャーとコラボさせてというか、昇華させてヒットしたという、まさにその人って感じだし。なんか私の個人的な感想だとその『BREAK MY SOUL』のリミックスではあるが、結構そのマドンナの『Vogue』とのブレンドミックスみたいな、なんかそういう印象も受けましたね。はい。

Madonna『Vogue』とのブレンドミックス

(DJ YANATAKE)まあ、そのへんは先週も『BREAK MY SOUL』の話とかした時にも、ちょっと話したんだけど。俺、結構これ、あんまりどこにも触れられてないんですけど。まず、結構みんな話しているのだと、いろんな女性アーティストのネームドロップをしているのがいいっていうね。

(渡辺志保)はいはい。

(DJ YANATAKE)で、調べたらニーナ・シモンからリゾ、ローリンとか。

(渡辺志保)ねえ。リアーナがいて、ミシェルとケリーもいて。

(DJ YANATAKE)いろんな人がネームドロップされているのはいいんですけども。あまりなぜか語られていないんでちょっと言っておきたいなと思うことがあって。「Ooh, la, la」って歌って始まるじゃないですか。あれって、わかります?

(渡辺志保)えっ、ティーナ・マリーの『Ooo La La La』っていうことですか? じゃなくて?

(DJ YANATAKE)いや、違って。あれはディー・ライトなんですよ。

(渡辺志保)ああーっ! ディー・ライト! なるほど!

(DJ YANATAKE)あれはまさに『Vogue』とか、この時期のディー・ライトの『What Is Love?』っていう曲があって。そのミス・キアーっていう人が歌っているフレーズから始まるの。で、当時、『Groove Is In The Heart』という曲がめちゃくちゃ大ヒットしたんですよ。で、俺ね、高校2年生。はっきり覚えてるけど。だからクラブに……まあ今はあれですけど。クラブとかに行き始めぐらいな感じですよ。しょっちゅうは行けないけど、なんとかさを親の目を盗んで……。

(渡辺志保)まあ、足を踏み入れてっていう。

(DJ YANATAKE)でね、この間も行ったように真っ暗でさ、本当に人の顔なんかもわかんないなところでそういうハウスとかを聞いてたわけですよ。少年としてはね。あと、よく行っていたのが下北沢にZOOっていうクラブがあって。そこでたとえば大晦日のカウントダウンの1曲目が『Groove Is In The Heart』だったりするんだけど。ディー・ライトの。でも、そのカップリングの曲が『What Is Love?』っていう結構ディープなハウスなんですよ。

(渡辺志保)はいはいはい。

Deee-Lite『What Is Love?』を引用

(DJ YANATAKE)だけど我々の少ない情報でも、それが向こうのクラブでめちゃくちゃ、そのB面の方がチャートを上がってきてるっていう。そんな、ハウスクラシックとしてすごい有名な曲なんですよね。で、いきなりそこから始まるのはこのまさにその『Vogue』をサンプリングしているだけじゃなくて、もうちゃんとその時代のそのハウスの感じとか……だからなんで俺もこんなに興奮してしゃべっちゃうかっていうと、自分がクラブに行き始める時の、マジで本当に青春ソングだし。

(渡辺志保)そうか。ちょっとノスタルジックな感じもありの。

(DJ YANATAKE)もちろん、ヒップホップが一番好きなんだけど。でもディー・ライトなんか、超大好きだったし。そこでもハウスとか、めちゃくちゃ触れていたから。それがね、いきなりそのフレーズから始まるんですよ。

(渡辺志保)熱い! しかも、ディー・ライトといえば日本人のテイ・トウワさんもいらっしゃったわけだから。

(DJ YANATAKE)そうそう。だから結構ハウス……まあいまだに『Groove Is In The Heart』とかって、かかったりするけど。マジで本当にハウスクラシックとしての『What Is Love?』っていうのはまさに、ビヨンセが伝えたい世界観では絶対ある曲なのよ。なので、合わせて皆さん、ディー・ライトの『What Is Love?』っていう超名曲をですね、この『BREAK MY SOUL THE QUEENS REMIX』と一緒に聞いてほしい。大好きなんで。

(渡辺志保)いやー、ちょっとそこでまたヤナさんのクラブプレイとかにもね、ちょっと注目っていう感じですね。

(DJ YANATAKE)いや、そこでかけられるかどうかはわからないけども。でも、今聞いてもすごいフレッシュだと思うんの。で、そのディー・ライトみたいな存在とかも、まさにそういうクィアカルチャーとか、わかんないけど。そういう、ちょっとシンボリックな存在でもあると思うんですよね。当時の。でも、遊び始めたってそういうカルチャーにも初めて触れてくわけですよ。クラブとかで見るわけで。

(渡辺志保)そうね。手探りでね。

(DJ YANATAKE)そうそう。ゴールドにいる変な人とかさ。

(渡辺志保)ああ、芝浦のゴールド。

(DJ YANATAKE)そういうところでかかってて。俺は高校生だったけど。そういう人たちを初めて目の当たりにするわけじゃない? で、そういうのとかもブワーッと思い出しちゃう感じなのね。

(渡辺志保)ああ、そうなんだ! でも、そこを突いてくるビヨンセというか、一緒に作った方というかね。やっぱりすごいですね。そこまで攻めてくるなんて。

(DJ YANATAKE)もちろん、その『Vogue』とのマッシュアップって、マドンナと一緒っていうのもすごいんですけども。そのイントロでディー・ライトの『What Is Love?』っていうのがもう、膝に手を叩きたくなる感じなんですよ!

(渡辺志保)すごい! 叩いている。今(笑)。

(DJ YANATAKE)いやいや、それを言いたかったんです。

(渡辺志保)私もしかとそれを胸に刻んで聞き直したいと思います。ありがとうございます。

Beyoncé, Madonna『BREAK MY SOUL THE QUEENS REMIX』

<書き起こしおわり>

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