安住紳一郎 2022年参議院議員選挙・投票所のお仕事を語る

安住紳一郎 父の日にプレゼントが届くようになった話 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2022年7月10日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で当日に行われている参議院議員選挙についてトーク。リスナーから送られてきた投票所の選挙事務のお仕事についてのメールや今回の選挙から変更になったルールのメールなどを紹介していました。

(安住紳一郎)さて、今日は参議院選挙投票日ということです。メール、いただいています。八王子市の55歳の男性の方ですね。「今日は参議院選挙の投票日。私は投票所一番乗りをしてきました」。ねえ。投票箱の確認があるんでね、ちょっと物は試しっていうか、興味があるっていう方。最近、挑戦する方が多いみたいですね。

(中澤有美子)一番だとそのお役目があるんですね。

(安住紳一郎)「ご存知とは思いますが、最初に投票する人は投票箱が空になっているかどうかを点検する特別な役割、ゼロ票確認を行う大役を仰せつかります。そのゼロ票確認を一度、やってみたいと思っていた私は気合を入れて、朝6時から投票所の入り口に並び、戦闘を確保しました。7時数分前に教室に通されると、個人と比例代表の二つの投票箱が空になっているのを立会人さんと一緒にチェック。施錠を確認しました。そして7時の時報と同時に投票用紙を受け取ると、もちろん一番最初に二つの投票箱に一票を投じてまいりました。日曜日の早朝から一仕事をやり遂げた感にあふれ、清々しい気持ちになりました」。それはそれは大役、お疲れ様でした。

(中澤有美子)お疲れ様でした。へー!

(安住紳一郎)うん。いろいろね、決められてるんですよね。このジュラルミンでできた投票箱の中を見てね、中に何もないか、不正が行われている、そういう素振りがないかどうかっていうのをチェックするっていうね。

(中澤有美子)各投票所でやってるんですね。

(安住紳一郎)やってるんですよね。川崎の女性の方ですね。ありがとうございます。「私は地方自治体の職員として入庁して初めて、選挙事務に従事します」。そうですよね。役場の皆さん方は今日、夜までですもんね。いつも投開票をした後、月曜日のお仕事をどうしてるんだろう? なんて子供心に思ってましたけどね。大変ですよね。お仕事とはいえ。「入庁して初めて選挙事務に従事します。昨日は地域の従事者の皆さんと3時間かけて会場設営し、今日は朝6時30分に集合。解散は夜9時を目標にしています。私が今日、特に楽しみにしているのは二つです。まずは朝、会場の鍵が開くのかどうかです。多くの投票所は学校の体育館で行われますが、ごくごく稀に建て付けが悪く、扉が開かないことがあるそうです」。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)これはね、体育館の扉ってまたね、ちょっと重い金属製の横開き扉で。少しレールが錆びてるとね、もうにっちもさっちも、なんてことがありますよね。

(中澤有美子)ねえ。コツがわかってる人じゃないとね。

(安住紳一郎)で、またね、ちょっとコツがわからずに、いきなりね、大きな負荷をかけるとそれがきっかけで、なんか変な角度に入ったっきり、もう二度と動かないみたいなこと、ありますよね。

(中澤有美子)ああー! ありますでしょうね。

(安住紳一郎)私たちもね、千葉県館山市で公開放送をお邪魔してやったんですよ。もう何年前ですか? 10年くらい前になるんですかね? そして館山のね、館山総合高校の体育館をお借りてやったんですけど。体育館の入り口でね、10時ちょうど……いや、10時ちょっと前にね、その扉を開けて体育館のステージに入るっていう段取りを組んでたんですけどね。緊張しちゃったもんでね。当時担当の本多良恵さんっていう人がその体育館のね、横開きのドアをこうやってガッと横に開いたら、それがちょっと違う角度に入ったらしくて。もう、ねえ。皆さんも想像つきますよね? もう、びくともしないみたいなことになって。

(中澤有美子)ねえ。行くも返すもできないっていう。

(安住紳一郎)もうどうにもならないってなってね。で、時間のタイミングがあるから。「どうなってんの?」っていう周りからのプレッシャーに耐えられずね、「昨日までは開いてたんです!」なんて言われたら。「そりゃそうでしょう」と思いながらも。泣ける思い出ですね。

(中澤有美子)胸がぎゅっとしますね。

(安住紳一郎)うん。胸がぎゅっとしますね。あの時、結局4人がかりぐらいでなんか浮かして横にずらした記憶がありますけどね。それでその時にね、本多さんに優しい声をかければね、同僚としていいんだろうけど。やっぱり冷たい態度をとってしまった私がいました。ごめんなさい。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! そのあたりもぎゅっとしますね(笑)。

(安住紳一郎)そのあたりもぎゅっとするよね。申し訳ない。私もやっぱり大人になりきれてなかった。あそこは本多さんに謝りたい。別に本多さんも悪くないもんね。一生懸命やった結果なんだけど。でもやっぱりタイミングが大事っていうところで、ドアをつっかえさせた本多さんに優しくできなかった自分がいました。申し訳ない。ごめんなさい。人のメールの途中で自分の話になっちゃって。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

思い出泥棒・メール泥棒

(安住紳一郎)ねえ。思い出泥棒。メール泥棒。申し訳ない。一番嫌われるね。こういう人がね。人の話の途中で自分の話しちゃって。ごめんなさい。体育館の重い横開きのドアの話でした。

(中澤有美子)そうでした(笑)。今日、緊張するというか、楽しみにしてることが二つあるっていうことでしたっけ?

(安住紳一郎)「私が今日、特に楽しみにしているのは二つです。まずは朝、会場の鍵が開くのかどうか。多くの投票所は学校の体育館で行われますが、ごくごく稀に建て付けが悪く、扉が開かないことがあるそうです。しかし、投票は絶対に時間通りに開始しないといけないということで、最悪の場合はドアをぶち破るそうです。本当に良くないことは承知の上で、ちょっとワクワクします」。いいですねー! こういう地方自治体の職員さんの心の内っていうのを聞けるのは嬉しいですよね。

(中澤有美子)そうですよね!

(安住紳一郎)「そしてもうひとつ、楽しみなのは投票締め切り時刻直前です」。午後8時っていうこと? 9時かな? 8時だよね? 「締め切り直前に校門に立ち、投票所へ向かう人々を急かす役を仰せつかるのです。先輩からも『投票所に来る人に大きな声で走って! と叫ぶんだよ』と指示を受け、一緒に練習もしました。普段、出せないような大声を、しかも知らない人に向かって叫ぶなんて絶対スカッとしますね。投票事務はミスができない仕事ですし、少し緊張もしますが、最後まで気を抜かず頑張ります。本当にここまで大変な時間をかけて準備しました。入場券をなくしてしまった方も投票できます。投票所に選挙公報も置いてあります。そして、人が来ないと眠くなりそうで怖いのです。ぜひぜひ投票に来てください」という方ですね。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。本当にお疲れ様です。

(安住紳一郎)本当ですよね。ありがとうございます。なんかね、本当はね、いろいろ公務員の皆さんっていうのは普段考えていることを他の人には伝えないという、そういうようなプライドというか。そういうことがあるんですけど。こうやって実際にね、匿名で教えてくださって。すごく私たちの方もいろいろ知れて嬉しいなというところ、ありますね。そして皆さんに感謝ですね。さらには、選挙のアルバイトをしているという女性の方からもいただいています。ありがとうございます。この方は東京の方ですね。

「投票について意外と知らないことや、今回の選挙から変更したことがいくつかあるので、お伝えしたくメールいたしました」。ありがたいですね。「意外と知らないことでが、選挙のお知らせをなくした場合でも、ご自身の地域の投票所に行けば、再発行が可能です。身分証は必要な地区と不要な地区があるかもしれませんので、念のためお持ちください」。なんかね、名簿か何かを照合して再発行してくださるみたいですよね。

今回の選挙から変更されたこと

(安住紳一郎)「そして今回の選挙から変更されたことが2点。1、今までは投票用紙の写真を撮ることは禁止されていましたが、今回の選挙から自分の投票用紙の写真撮影がOKになりました。ただし他の人や投票所の中の様子を撮ることは今まで通り禁止です。2、候補者が載っている新聞(公報)を他の人の迷惑にならなければ、投票所の中で見ることができるようになりました」。そうなんだ。

(中澤有美子)今まで見ちゃいけなかったんだ。

(安住紳一郎)今まではいけなかったんだ。うん。それもわかりませんでしたけどね。「ちょっとね、迷っちゃったらもう書くジュラルミンのついたてのところで名前見てうんうん悩むしかないもんね。なので、いろいろ政策なんかが書いてある選挙公報を広げて、そこで悩んでもいいということなのかな。あとは投票用紙の写真が撮影OKということで。SNS時代らしいですね。「今から投票します」みたいなことなのかな? そういうことをSNSで、Instagramなんかで載せたいみたいな人にとってはいいかもしれませんね。

<書き起こしおわり>

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