渡辺志保さんが2022年6月27日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でBeyoncé『BREAK MY SOUL』を紹介していました。
“BREAK MY SOUL” by @Beyonce debuts at #15 on the Hot 100 after just three days of tracking.
It becomes her 31st top 20 hit. pic.twitter.com/jF0pmauhqi
— Pop Crave (@PopCrave) June 27, 2022
(渡辺志保)それでね、今日の1曲目はもうあのビヨンセの『BREAK MY SOUL』しかねえ!っていうことなんですけど。先週の6月21日。本当に先週の『INSIDE OUT』が終わって次の日に出た新曲で。そもそもビヨンセが一気にSNSのプロフィール写真を消して。「なにかあるな?」みたいな。で、かつ『RENAISSANCE』っていうアルバム出すっぽいみたいな匂わせをsちえ。
で、その後ついに『BREAK MY SOUL』という新曲をリリースしました。TIDALとYouTubeで先に聞くことができて、その他のストリーミングサービスはちょっと遅れて配信開始になってたんですけど。それで聞いてたまげたのが、1990年にリリースされたロビンSの名曲『Show Me Love』をサンプリングしていて。私、最初にガラージハウスっぽいし、90年代っぽいなと思って。『Show Me Love』に似てるけど……前にもヤナさんに言ったんですけども。似たような上ネタを弾き直してるのかなって思ったんですよね。でも……。
(DJ YANATAKE)まさかこんな大ネタを……要するにもうハウスクラシックとしてはベタベタで。ベタ中のベタみたいなのをビヨンセがやるかな?っていう。
Robin S『Show Me Love』使い
(渡辺志保)そうなの。だから「ええっ?」とか思ったけど。でも、そのまま使ってるっていうことで。あと、ちょっとクワイアっぽいコーラスが入っていたりするんですけれども。結構威勢のいいね他のラッパーの声が随所随所に入ってて。それがビッグ・フリーダさんの2014年の曲で『Explode』っていう曲の声がサンプリングされてて。でも前もビヨンセは6年前に『Lemonade』を出した時のファーストシングル『Formation』でもビッグ・フリーダの声をサンプリングしてたんですよね。
で、ビッグ・フリーダと言えばですねニューオリンズを代表するバウンスミュージックの女王って言われていて。彼女自身も生まれながらの性は男性なんですよ。だから黒人男性のゲイっていうことなんですけれども。それをはねのけて、バウンスミュージックの女王、女性としてこの世界に君臨しているっていうわけなんですけれども。だからその情報だけで結構もう、ビヨンセが主張したい内容っていうのが伝わってくるなっていうのは私も思いましたし。
(渡辺志保)90年代のこういうハウスミュージックを聞くと、私はやっぱりその、それこそゲイの人たちが集まっていたニューヨークのボールルームカルチャーと言われる、そういったカルチャーをすごく思い浮かべるんですよ。だから、なんとなくだけど。まだ1曲だけからわかんないけど、ビヨンセは『Lemonade』ですごい自分のアフリカンアメリカンの女性、かつ自分のお母さんはニューオリンズ出身で、自分はアメリカの南部出身でっていうことを深く深く掘り下げてアルバム1枚作ったわけですけれども。
そのサウスっぽさとか、ニューオリンズに捧げるバイブスをそのままに、もっと包括的な女性であるとか性的マイノリティーの方たちも含めた、そんな皆さんに捧げるアンセム、アティチュードみたいなことを次の『RENAISSANCE』では表現したいのかなって思いました。っていう感じですね。
(DJ YANATAKE)ちょっと興味深いのはこの番組にも出てくれたDJのJapanese Deeくん。今、、ニューヨークでDJをしてますけども。やっぱりリリースされた先週とか先々週ぐらいからもう急にニューヨークのクラブで四つ打ちがかかる率が増えたっていう風に言っていて。まあドレイクもね、ああいうダンスアルバムみたいなものを出しましたから、その両方をかけるっていう。
それで僕も先週末、ドレイクもビヨンセとかけたんですよ。ちょっといろいろ試してみようと思って。で、やっぱりかけるためにどんどんピッチも早くしていくっていうのもあるんですけど。でもやっぱりね、ドレイクも実際に自分でかけてみて思ったけど。いい曲だが、やっぱり圧倒的なこのビヨンセの爆発力ね。もうみんな、本当に知ってたし。クラブバンガーはやっぱりこっちかなって。比べるあれじゃないのかもしれないけどね。
(渡辺志保)またね、その同じハウスとか四つ打ちみたいな感じでも、ドレイクの文脈とビヨンセの文脈が全然違うからね。それもあるのかもしれないですね。
(DJ YANATAKE)でもなんか、こういうディベートがいっぱいされてるような感じみたいですけども。でも、これはちょっと今、かけたいよね。
(渡辺志保)ちょっとね、爆音で聞きたいよね。本当に。そうそう。だから若い子とか、どういう風に反応するのかなとか思ったし。たとえばTikTokでどういう風にバズるのかなとか、何かそういうところまで今ちょっと興味が及んでおりますね。
(DJ YANATAKE)なんかでも、本当にこういう幅広いジャンルのクラブを網羅して盛り上がりそうだね。
(渡辺志保)本当にね。またちょっとビヨンセについては今後も、たぶんアルバム出るまで語ると思うんで。このへんでっていう感じで。『BREAK MY SOUL』をここで皆様にもお聞きいただきたいと思います。
Beyoncé『BREAK MY SOUL』
<書き起こしおわり>